第57話「犬の散歩でスクランブル!」(2008年11月18日)

犬を二匹引っ張りながら歩く幸助と、2人並んで歩く由美と淳が鉢合わせした。
渡辺「由美!じゅ、淳まで・・・!」
永井「あ、幸助」
渡辺「な、何で二人で歩いてんの?」
永井「決まってんだろ、俺たちは・・・」
榎本「今そこで会ったの。私これからピアノ教室だもん」
渡辺「由美、まだ習ってんの?ピアノ」
榎本「違う、近所の子に教えに行くの・・・あ、可愛いわんちゃん」
渡辺「いやあ~・・・って、てめえ!人の足に小便引っ掛けるんじゃねえ!」
永井「うわー、漫画みたいなことが実際あるんだねー」
渡辺「おいおいカンベンしてくれよ~・・・」
榎本「こっちが男の子で、こっちが女の子か」
渡辺「ちょっとそこの公園でズボン洗ってくるよ、ちょっとの間見ててくれない?」
永井「えー・・・俺犬苦手だし・・・あれ、幸助も犬苦手っていう設定じゃなかったっけ・・・平気なの?」
渡辺「そんなことどうでもいいよ。じゃあ由美、頼むよ」
榎本「ちょっとだけだよ。時間ないんだから」
渡辺「サンキュー」

榎本「どっちか持つ?」
永井「俺は苦手だから・・・」
榎本「そう・・・こんなに可愛いのに・・・あ、あれ・・・ちょっと・・・元気良いねー」
永井「・・・目回らない?そんなにぐるぐる回られたら」
榎本「回らないけど・・・足絡まっちゃってる」
永井「し、縛られている・・・!」
榎本「何?・・・あ、ユキちゃん」
ユキ「あ、ピアノの先生ー」
榎本「あー、ごめんなさい。もしかして時間・・・」
ユキの母「んーん、今買い物してきた帰りなの。そうだ、まだ時間あるけど一緒に来ない?おいしいお菓子があるのよ」
榎本「あ、じゃあお言葉に甘えて・・・。淳、ごめんね。あとお願い」
永井「お、おい・・・そりゃないぜ」
榎本「じゃあね、わんちゃん」
永井「・・・・・・!」

渡辺「遅くなってごめんな、ちょっと公園で郷ひろみに会ったもんだからよ・・・って、淳!何やってんだ!」
永井「・・・はっ!」
片方の犬にキスをしようと頑張っていた淳。何故そんなことをしたのだろうか?
それは帰り際に由美がその犬にキスをしたからだ。
彼は間接キスをするために苦手な犬を抱きかかえて、更に顔を近づけていたのだ。
しかし、由美はキスなどしておらず、ただ顔を近づけただけなので間接キスも何もないのである。
こうして、今日も陽は沈むのである。

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最終更新:2016年03月21日 01:46