第76話「ライバルでスクランブル!」(2008年12月15日)

例のクラブ。
榎本「手紙では~♪」
観客席満員のステージで歌う由美をぶすっとした顔で見る幸助が、横に座る淳に言う。
渡辺「アイドル歌手にでもなった気ですか彼女は」
永井「なんで」
渡辺「誰にでも笑顔振りまいちゃって・・・俺には全然笑ってくれないくせに」
永井「妬いてんの?」
渡辺「そうだよ!!」
永井「あ、ほら。こっち見て歌ってんじゃん」
渡辺「今大声出したからだろ」
永井「お前見て歌ってんぞ」
渡辺「だから、俺が大声出したんだよ!」
永井「いつもは単純なくせにこういう時だけ・・・」
渡辺「おいおい、お前見て歌ってる時間のが長くないか?」
永井「細かいですね~~」

榎本「お待たせ」
永井「お疲れ様」
そう言って缶ジュースを放り渡す。
榎本「ありがとう。あれ、幸助は?」
永井「明日発売のCDを買うために今から並びに行ったよ」
榎本「ふーん」
永井「帰るか」

電車。
永井「な、なんかふたりっきりだと・・・意識しちゃうね・・・」
榎本「別に」
A「おい、この子クラブで歌ってた子じゃ~ん」
B「近くで見るとすげぇ可愛いなあ~」
C「食べちゃお~かな~」
榎本「ちょっと・・・」
永井「やめろよ!」
A「なんだこのガキは!」
永井「うわっ!」
榎本「淳!」
B「うひひひひ・・・」
澤田「ばか、やめろよ」
C「何だてめえは!」
榎本「先輩!」
暁「淳、大丈夫か?」
永井「はい・・・」
A「邪魔すんのか!?」
石井「うるせえ!」
黒澤「よし、俺が一人で三匹とも片付けてやる」
澤田「いや、俺がやる」
暁「俺がやるよ」
黒澤「俺がやるって言ってんだよ!」
石井「俺が殺る!俺に殺らせてくれー!」
一同「・・・・・・」
澤田「・・・じゃ、じゃあ俺たち3人がやるからお前は二人を送ってやってくれよ・・・」

夜の街。
榎本「もう大丈夫ですから、澤田先輩たちのところへ行ってあげてください」
石井「大丈夫かよ?」
永井「今度は俺が守りますから」
石井「そのなりでか?」
榎本「ありがとうございました」
石井「じゃ、気ぃ付けてな」
永井「痛てててて・・・」
榎本「大丈夫!?」
そう言ってどこかへ走っていく由美。
祐子「あ、淳くんだ」
それを遠くから見るクラスメイの祐子。
再び淳のもとへ駆け寄る由美。
祐子「あ、由美ちゃんだ」
濡らしたハンカチで淳の顔を拭いてやる由美。
祐子「・・・見~ちゃった~」

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最終更新:2016年03月21日 01:32