ある日の登校中。
永井「おはよう」
榎本「あ、おはよう」
永井「俺さ、今悩みあるんだよねー」
榎本「そうなんだ」
永井「どうしよっかなー、相談しようかなあ」
榎本「先生に？」
永井「違うよ、由美にだよ」
榎本「あ、私に？」
永井「そうだよ、こんなこと・・・相談できるのは・・・」
榎本「何なの？」
永井「え、だからこんなこと相談できるのは由美しかいないって・・・」
榎本「そうじゃなくて、何悩んでるの？」
永井「最近・・・いや、君と出会ったときからずっとなんだけど、最近は特に胸が苦しくて・・・ため息ばかりでるんだよな」
榎本「風邪、流行ってるからね」
永井「そうじゃないんだよ、病気とかそういうんじゃなくて・・・熱っぽいというか、ぼーっとしちゃうっていうか・・・」
榎本「学校休んだら？」
永井「だから・・・つまりだな・・・こうなったら言っちゃうけど・・・俺はその・・・あの・・・その・・・」
榎本「・・・あ、幸助。おはよう」
渡辺「え、ああ・・・」
榎本「・・・何か元気ないね」
渡辺「ちょっと考え事をな・・・」
榎本「珍しい」
渡辺「ちょっと聞いていいかな」
榎本「うん」
渡辺「俺さ、言われたんだ・・・”あんたどっかおかしい”って・・・」
榎本「うん」
渡辺「どこだろうなーって思ってさ・・・ずっと考えてんだけど・・・わかんねえや・・・」
榎本「誰に言われたの？」
渡辺「あれは・・・あの制服は・・・多分、さとみ幼稚園・・・」
榎本「ふーん・・・みんな大変なんだね」
最終更新：2016年03月21日 01:30
