第83話「さよならは笑顔で…スクランブル!」(2008年12月24日)

幸助の部屋に淳が来た。
渡辺「あがれよ」
永井「ああ」

渡辺「何か連絡あったか?」
永井「来るわけないだろ」
渡辺「お前もか」
永井「なーんか・・・つまんねえなー」
渡辺「明日は会えるさ」
永井「明日?」
渡辺「ばか、忘れたのか。明日は三人で買い物行く約束してただろ」
永井「そっか!約束してたなぁ!」
渡辺「あいつ約束は必ず守るからな!なんか久々に会えると思ったら緊張してきたな!」
永井「・・・でも・・・今回ばかりはなあ・・・」
渡辺「・・・どうしたんだよ」
永井「昨日一晩中考えてたんだ。もしかして由美の家族、由美を連れに来たんじゃないかって・・・」
渡辺「・・・・・・」
永井「そもそも事の発端は親父さんの会社の都合なんだよな。で、由美の兄貴も同じ会社に勤めちゃって・・・」
渡辺「で、一家そろってお引越しって事になったんだろ、知ってるよそのくらい」
永井「そうなんだよ。で、由美は残りたいって言って一人暮らししてるんだよな」
渡辺「覚えてるよ」
永井「なら覚えてるだろ、あん時の約束・・・」
渡辺「明日の買い物?」
永井「・・・違うよ。今シリアスな話してんだからさ」
渡辺「由美の母ちゃんの”いい子にしてなさいよ”ってやつか」
永井「そうそう。”いい子にしてなかったら連れて行く”ってやつ」
渡辺「大丈夫だろ、あいついい子じゃん」
永井「でもなあ・・・あいつ一人暮らしするようになってから変わったと思うよ」
渡辺「それはね、成長っていうんだ」
永井「留守の間・・・男の俺たちがだよ、あいつの家上がりこんじゃったり・・・いろんなとこ引っ張り歩いちゃったし・・・」
渡辺「そりゃ高校生なんだから、それくらいの異性の交流はあるだろうよ。やましいこのなんてしてないじゃん」
永井「わかってるよ!それを由美の両親がわかってくれるのかよ!」
渡辺「・・・・・・」
永井「・・・・・・」
渡辺「・・・ま、まあ深く考えるのは予想ぜ。あくまで推測なんだからよ」
永井「ああ」
Truuuu・・・
永井「ハイ、ジュン・ナガイ」
榎本「あ、もしもし淳?ごめんね、あのね・・・」

ガチャ・・・
渡辺「どうした?淳・・・」
永井「明日中止・・・」
渡辺「本当かよ・・・」

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最終更新:2016年03月21日 01:28