名探偵神崎の名推理

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神崎 ジョニー 刑事 男A 男B 女C 被害者女性 カメラ とあるマンションの一室、ひとりの女性の遺体が発見された。 遺体には殴られたような跡があった、部屋が荒らされ、現場に駆け付けた刑事は殺人事件として捜査を始めた。 ジョニー「これは難事件になりそうだ...」 刑事「先輩お疲れ様です」 ジョニー「遅いぞお前」 刑事「あれ、ちょっと待ってくださいよ?あれ、あれ?」 ジョニー「何探してるんだ?あんまり触るなよ現場を、おいおい、おい!」 刑事「あ、一応...(警察手帳を見せる)」 ジョニー「いいよ!知り合いだろ」 刑事「先輩のも一応...」 ジョニー「なんでだよ、いいだろ。それよりお前なに遅れてきてるんだよ」 刑事「すみません、来る途中にひったくりを目撃したんです」 ジョニー「ひったくり?」 刑事「ええ、おばあさんがバイクの男にかばんをひったくられて...」 ジョニー「もちろん捕まえてきたんだろうな」 刑事「いや、心苦しかったんですけど無視しました」 ジョニー「なんでだよ」 刑事「遅刻してたんで」 ジョニー「ならひったくり関係ないだろ、なんで遅れたんだよ」 刑事「寝坊です」 ジョニー「ふざけんなよお前、まあいいや、とにかく捜査始めるぞ」 刑事「はい」 ジョニー「ここで被害者の女性が死んでいて、頭に殴られた跡があった」 刑事「部屋が荒らされてますね」 ジョニー「そうだ」 刑事「なるほど、わかりましたよ先輩、これは殺人事件です」 ジョニー「知ってるわ、だから捜査してるんだろ、もうそれはわかってんだよ」 刑事「いやいや、僕遅れてきてますから!」 ジョニー「えらそうに言ってんじゃないよ、とにかく捜査するぞ捜査」 刑事「はい」 男が現場に入ってきてジョニーと目が合い、立ち去ろうとする。 ジョニー「おいおい」 神崎「はい?」 ジョニー「誰君、めちゃめちゃ怪しいな」 神崎「いや別に」 ジョニー「誰?」 神崎「いやちょと」 ジョニー「なんでここにいるの?」 神崎「ただの通りすがりですよ?」 ジョニー「ここマンションの一室だよ、通りすがるわけがないじゃん。なんか身分わかるもの」 神崎「何も持ってないです」 ジョニー「嘘つくなよ」 神崎「本当ですよ、ちょっと急いでるんでもういいですか?」 ジョニー「急いでる?」 神崎「夜10時までに渋谷に行かないといけないので」 ジョニー「全然時間あるじゃん、今昼だよ、渋谷なら夜9時までここにいれるわ」 神崎「いやとにかく、僕行きますので」 ジョニー「おいまて」 神崎「放してくださいよ」 ジョニー「お前、絶対犯人だな」 神崎「放してくださいよ」 ジョニー「(後輩に)お前も手伝えや!」 刑事「いや先輩、この人どこかで見たことが...」 ジョニー「え?」 神崎「ばれたら仕方がないですね、そうです、私が神崎です」 ジョニー「...誰?」 刑事「日本各地の難事件の現場にいつも現れるという伝説の...」 ジョニー「名探偵か!?」 刑事「野次馬です」 ジョニー「なんだそれ」 神崎「どうも」 ジョニー「何が伝説だよ、このもの好きが、だから放してくださいって言ってる割に全然逃げなかったのか、邪魔だから帰れ」 神崎「さっきまであれだけ引き留めてたのに」 ジョニー「多分違うわお前、もういい帰れ」 神崎「僕にできることでしたら手伝いますよ」 ジョニー「ないわそんなもの、早く帰れよ」 刑事「先輩、神崎さんに手伝ってもらったらどうですか?」 ジョニー「素人だよ?無理に決まってるじゃん」 刑事「でも数々の事件現場を見てきてる人ですよ」 ジョニー「見てるだけだから、立ち入り禁止の黄色いテープの向こうからこうやって背伸びして見てるだけだからね」 刑事「でも今人手が足りてないじゃないですか、例の野菜泥棒の件でみんな出払っちゃって」 ジョニー「んー...なら邪魔だけはするなよ」 神崎「任せてください、自分にもできそうなことを探して、がんばります」 ジョニー「絶対邪魔するなよ」 神崎「はい、わかりました。とりあえずこの辺散らかってるんで片付けちゃいますね」 ジョニー「おいおい!そこ触るな!やっぱり出ていけ!」 ジョニー「あいつのせいで何ひとつ手掛かりがつかめん...」 刑事「部屋中神崎さんの指紋だらけですからね」 ジョニー「結局邪魔しかしなかったな」 刑事「何が伝説の野次馬ですかね」 ジョニー「お前だろそれ言ったの。野次馬に伝説とかないからな」 神崎「刑事さん」 ジョニー「また来たのかお前、もう帰れよ。二度と俺の前に顔見せるな」 神崎「待ってくださいよ、容疑者を連れてきたんです」 ジョニー「容疑者?」 神崎「さあ入って」 男2人、女1人が入ってくる。 ジョニー「おい、なんだこの三人は?」 神崎「被害者女性に恨みを持っている三人ですよ。男Aさん、この人一流企業の重役なんですが、殺された女性と不倫関係にあり、それを女性にばらされ、会社はクビ、家庭も崩壊。殺された女性を恨んでいる一人です。」 男A「俺はやってないぞ、ちゃんとアリバイだってあるんだから」 ジョニー「あー、そういうのはちゃんと後で聞くから、その人は?」 神崎「女Cさんは、殺された女性と親友でした。Cさんは一人の男性と恋に落ち、殺された女性にいろいろと相談していました。その結果、男性と婚約することができたんですが、親友である被害女性に婚約者を奪われて結婚が破断になりました。」 ジョニー「重いな...それより殺された女の人最悪だな、そりゃ殺されるわ」 刑事「先輩」 ジョニー「いや、だってひどくない?こういう女が一番嫌いだよ俺は」 刑事「死んだ人を悪く言うもんじゃないですよ。嘘でもいいから誉めないと」 ジョニー「なんでほめる必要があるんだよ」 刑事「呪われますよ」 ジョニー「あほか、子供かお前は...何をびびって...まあ、清潔感はあるよね!」 神崎「ひどい顔ですね...」 ジョニー「やかましいわ、そちらは?」 神崎「男Bさんは、彼女のことが好きでした、好きで好きでストーカー行為を繰り返し、盗聴や盗撮をしていました」 ジョニー「それで?」 神崎「以上です」 ジョニー「ふざけんなよ、お前犯罪者じゃねえか。お前よく出てこれたな」 男B「いやいや、僕は本気で彼女のことを愛していたんです。彼女を殺した犯人を絶対に許すことはできない、犯人を捕まえるためならどんなことでもしよう、そう思ったんです」 ジョニー「容疑者じゃないの?」 男B「いえ、彼女、ここで殺されたんですよね、僕この部屋にも盗聴器やカメラを仕掛けてたんで、情報提供できるかと思って」 ジョニー「確かに、かなり有力な情報になるな、でも君処罰されることになるけど、いいのか?」 男B「かまいません、彼女のこと、今でも愛してますから」 ジョニー「なんか怖いわ」 神崎「立派じゃないですか」 ジョニー「いや、ストーカー男が愛してますから、とか言っても、気持ち悪いでしょ」 神崎「でもこれで事件の真相がわかるじゃないですか」 ジョニー「まあな、で、カメラの映像はどうやって見れるんだ」 男B「これです、あそこがカメラなんですけど」 神崎「あ、映ってる映ってる、ピース」 ジョニー「今の映像見ても仕方ないだろ、事件のあった時間の映像だよ」 男B「そんなの見れないですよ」 ジョニー「え?」 男B「録画式じゃないですもん、リアルタイムで楽しむカメラですもん」 ジョニー「え、事件当時の映像はないの?」 男B「いやいや、録画してないんだから、あるわけがないでしょう」 ジョニー「なんだったんだこのやりとり」 刑事、男Bに手錠をかけて部屋を出る。 ジョニー「なんだったんだあいつは」 神崎「すごいですね、もう容疑者が2人に絞られましたね」 ジョニー「勝手にな、そもそもあいつ容疑者じゃないから」 女C「もう、私関係ないんだから、早く帰してよ」 ジョニー「順番に聞くから、ちょっと待て...」 神崎「あ!」 ジョニー「なんだよ」 神崎「女Cさん、その場所は」 女C「何よ」 神崎「その場所は被害女性が死んでいた場所だ、普通、人が死んでいた場所を知っていれば、そこは避けるはず!」 ジョニー「確かに」 神崎「この人は犯人じゃない!ということは、犯人はあんただ!」 男A「俺じゃねえよ!俺は彼女を殴ったりなんかしてない」 神崎「待ってくださいよ?どうして女性が殴られたなんて知ってるんですか?まだ誰もか知らない情報ですよ」 ジョニー「お前も知らないはずなんだけどなそれは」 男A「いや...」 神崎「あんた怪しいな、あんたが犯人だろ!刑事さん、こいつに手錠を!」 「待ってください!」 ジョニー「誰だ」 男B現る。 ジョニー「お前かい!」 男B「その人は犯人ではありません」 ジョニー「どうしてわかる」 男B「私はすべてを見ていました、事件が起きたあの日も、隠しカメラで全てをね」 ジョニー「さっき見てないって言ってたじゃんか、っていうかストーカーが何格好つけてるんだよ」 男B「見ていないとは言っていませんよ、映像はないと言ったんです」 ジョニー「じゃあ本当に見たのか?」 男B「ええ見ました」 ジョニー「ならその時言えよ!もう手錠かけちゃったわ...」 神崎「外せばいいんじゃないですか?」 ジョニー「そうだけど、これ手錠かけた時点で誤認逮捕になるから、うわー、書類たくさんかかなきゃいかん」 男B「ふふふ」 ジョニー「お前何格好つけてんだよこのストーカー野郎が!」 神崎「まあまあ...、で、犯人は誰なんですか?」 男B「犯人なんていないんですよ」 神崎「え?」 男B「真実はこうです」 女性が高いところを掃除しようと椅子を台にして上に乗る。 転ぶ、頭を鈍器で打って死ぬ。 神崎「事故じゃん!」 刑事「先輩、今向かいのマンションを聞き込みしてたんですけど、女性が椅子から倒れるところを目撃してる人がいました、今の話で間違いないみたいですね」 ジョニー「お前の推理全部はずれてるじゃん、容疑者3人もつれてきて...」 神崎「でもこの人を連れてきたのは僕ですからね」 ジョニー「まあ、まあね。でもどうしてさっき言わなかったの?」 男B「実は僕ストーカーじゃないんですよ、僕探偵で、この女性の素行調査をしてたんです」 ジョニー「素行調査?」 男B「はい、でもこれ、依頼主のプライバシーを侵害しちゃうんで本当は言っちゃダメなんですけどね。本当はこそっと教えようかと思ったんですけど、無実の人が逮捕されるくらいならと思って、言っちゃいました」 ジョニー「お前が出てこなければこの人がこっそり署に来て教えてくれてたってことじゃん」 神崎「まあまあ」 ジョニー「この人だって依頼主のプライバシー守れてたし、俺だって誤認逮捕せずに済んだんだよ!」 刑事「時間の無駄でしたね、返って誤認逮捕の書類が増えただけですね」 ジョニー「あー、お前ふざけんなよな本当」 神崎「僕が悪いんですか」 ジョニー「邪魔しかしてないじゃん結局」 神崎「まあまあ、事件は解決したんだし、どうですか、全員で飲みに行きますか」 「行かないよ!!」

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