張り込み

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張り込み 「先輩、お疲れ様です」 「おお神崎、入れ入れ、張り込み中だから早く」 「あ、すみません、何の張り込みですか?」 「強盗の張り込み、犯人のアパートがあそこなんだけど、逮捕状が出るまでは入れないから、その見張り」 「なるほど」 「お前何しに来たの?」 「それなんですが、先輩、お願いがあるんですけど」 「お願い?」 「僕もここで張り込ませてもらってもいいですか?」 「ここで?」 「はい」 「ここで?」 「いや、ここじゃないと、見えないんですよ。後ろに僕の車あるんですけど、標識とかで見えなくて、丁度この位置じゃないと見れないんです」 「いや、こっちも張り込み中だからさ、困るよ」 「でも見れないんですよ」 「何の張り込み?、強盗の?」 「違います、うちの事件で、野菜泥棒がいまして」 「野菜泥棒?」 「これがまた悪質な奴で、質の良い野菜を根こそぎ、まさに根こそぎ持っていくんですよ。あのアパートなんですけどね」 「あそこが犯人の家なの?」 「いや、あそこは、何だったかな、犯人の奥さんの、生き別れの、兎に角、関係者の家です」 「それ張り込む必要あるの?」 「はい、もしかしたらくるかもしれないんで」 「まあ兎に角、ここで張り込まれるのはちょっと」 「お願いします」 「犯人来たら行っちゃうよ?」 「そしたら降ります」 「うーん」 「僕の方のが先に来たら行ってくださいね」 「車は貸さないよ」 「いやそれは」 「いや、これうちの車だから、走って追いかけろよ」 「張り込むのはいいんですか?」 「いやあ無理でしょ」 「じゃあ車ごと別の場所に行ってもらうしか」 「なんで俺がどくんだよ、張り込み中なんだよ」 「そんな、僕だって一緒ですよ、お願いします、絶対に邪魔しないんで」 「えー」 「お願いしますよ、先輩と僕の仲じゃないですか」 「そんなに親しくないわ、馴れ馴れしいな」 「先輩、お子さん元気ですか?」 「子供いないよ」 「ああ、そうでした、奥さん元気ですか」 「結婚してないよ」 「あれ、そうでしたっけ」 「誰と間違えてるの?」 「いや、記憶違いでした」 「違うだろ」 「三浦さんでしたっけ」 「違うわ、お前最低だな、もう降りろよ」 「すみません、すみません」 無線音 「はい、どうしました?」 「捜査二係の松村です」 「誰ですか?」 「うちの神崎いますか?」 「何でお前宛に無線が来るんだよ、部下が部下なら上司も上司か」 「神崎です」 「野菜泥棒のお婆ちゃん捕まったよ、早く帰ってこい」 「わかりました」 「野菜泥棒のお婆ちゃん」 「先輩、今松村係長から連絡があって、犯人が捕まったみたいです」 「聞いてたよ」 「そうですか」 「良かったな、早く帰れよ」 「そんな怒らないでくださいよ」 「怒ってないよ、もう本当に、俺張り込み中だから」 「あ、先輩コーヒー飲みますか」 「いいよ別に」 「まあそう言わずに、魔法瓶に入れてね、持ち歩いてるんですよ、さあ、お熱いうちに」 「熱い熱い熱い!」 「すみません」 「もうお前、本当に邪魔しかしないな」 「すみません」 「俺全然アパート見れてないよ、本当帰ってくれよ」 無線音 「こちら神崎」 「お前が出るな、もう、早く、帰れ、帰れ」 「失礼しました」 「すみません、どうしました?」 「どうしたもこうしたもあるか!アパート誰もいないぞ!」
&bold(){張り込み} 「先輩、お疲れ様です」 「おお神崎、入れ入れ、張り込み中だから早く」 「あ、すみません、何の張り込みですか?」 「強盗の張り込み、犯人のアパートがあそこなんだけど、逮捕状が出るまでは入れないから、その見張り」 「なるほど」 「お前何しに来たの?」 「それなんですが、先輩、お願いがあるんですけど」 「お願い?」 「僕もここで張り込ませてもらってもいいですか?」 「ここで?」 「はい」 「ここで?」 「いや、ここじゃないと、見えないんですよ。後ろに僕の車あるんですけど、標識とかで見えなくて、丁度この位置じゃないと見れないんです」 「いや、こっちも張り込み中だからさ、困るよ」 「でも見れないんですよ」 「何の張り込み?、強盗の?」 「違います、うちの事件で、野菜泥棒がいまして」 「野菜泥棒?」 「これがまた悪質な奴で、質の良い野菜を根こそぎ、まさに根こそぎ持っていくんですよ。あのアパートなんですけどね」 「あそこが犯人の家なの?」 「いや、あそこは、何だったかな、犯人の奥さんの、生き別れの、兎に角、関係者の家です」 「それ張り込む必要あるの?」 「はい、もしかしたらくるかもしれないんで」 「まあ兎に角、ここで張り込まれるのはちょっと」 「お願いします」 「犯人来たら行っちゃうよ?」 「そしたら降ります」 「うーん」 「僕の方のが先に来たら行ってくださいね」 「車は貸さないよ」 「いやそれは」 「いや、これうちの車だから、走って追いかけろよ」 「張り込むのはいいんですか?」 「いやあ無理でしょ」 「じゃあ車ごと別の場所に行ってもらうしか」 「なんで俺がどくんだよ、張り込み中なんだよ」 「そんな、僕だって一緒ですよ、お願いします、絶対に邪魔しないんで」 「えー」 「お願いしますよ、先輩と僕の仲じゃないですか」 「そんなに親しくないわ、馴れ馴れしいな」 「先輩、お子さん元気ですか?」 「子供いないよ」 「ああ、そうでした、奥さん元気ですか」 「結婚してないよ」 「あれ、そうでしたっけ」 「誰と間違えてるの?」 「いや、記憶違いでした」 「違うだろ」 「三浦さんでしたっけ」 「違うわ、お前最低だな、もう降りろよ」 「すみません、すみません」 無線音 「はい、どうしました?」 「捜査二係の松村です」 「誰ですか?」 「うちの神崎いますか?」 「何でお前宛に無線が来るんだよ、部下が部下なら上司も上司か」 「神崎です」 「野菜泥棒のお婆ちゃん捕まったよ、早く帰ってこい」 「わかりました」 「野菜泥棒のお婆ちゃん」 「先輩、今松村係長から連絡があって、犯人が捕まったみたいです」 「聞いてたよ」 「そうですか」 「良かったな、早く帰れよ」 「そんな怒らないでくださいよ」 「怒ってないよ、もう本当に、俺張り込み中だから」 「あ、先輩コーヒー飲みますか」 「いいよ別に」 「まあそう言わずに、魔法瓶に入れてね、持ち歩いてるんですよ、さあ、お熱いうちに」 「熱い熱い熱い!」 「すみません」 「もうお前、本当に邪魔しかしないな」 「すみません」 「俺全然アパート見れてないよ、本当帰ってくれよ」 無線音 「こちら神崎」 「お前が出るな、もう、早く、帰れ、帰れ」 「失礼しました」 車を出る神崎 「すみません、どうしました?」 「どうしたもこうしたもあるか!アパート誰もいないぞ!」 「え…」 「この大馬鹿野郎、さっさと署に戻れ!」 落胆

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