5月

2009チベットの時系列的な動向・・・5月
合計: - 今日: - 昨日: -

2日ラサの死と題した要請書の報告がITSNから上がりましたのでお知らせします。

久々に訳してて気持のよくなる手紙が、以下のそうそうたるメンバーから中国政府に対して送られました。
世界中の沢山の有名、無名がチベット人の死刑判決に対して声を上げています。
私は、この手紙の内容と賛同者の名前も折り込んで、もう一丁手紙、ファックス、メールを各所に
送ってみました。
International Tibet Support Network (ITSN)
http://www.tibetnetwork.org/deathsentences
Forum 2000 に感謝します。www.forum2000.cz
プラハにて
4月8日
4月8日、25歳のチベット人青年ローヤーともうひとりのロブサン・ギェンツェンは、中国政府への抗議がきっかけで昨年チベットの首都ラサで起きた騒乱
に関連した「放火致死」の罪で死刑判決を受けました。 他にもテンジン・プンツォとカンツクに2年猶予付きの死刑判決が、ダワ・サンポには終身刑が下さ
れました。
これらの判決は2008年春にラサや他の地方で連鎖的に起こった一連の抗議行動に参加したとして拘束中のチベット人に対して中国裁判所から出された初め
ての死刑判決です。これらの判決はみな全て国際社会から隔離され、公平な第3者や外国人記者の立ち会いもないまま執り行なわれ、よって、被告が国際刑法
に乗っ取った公平らしき裁判を受けたかどうかを、強く危惧するべきものです。
よって、私たちは中華人民共和国に対してこれらの抗議行動の参加者に対する死刑の取り消しと、中国はそれを遵守していると言われている国際刑法に則った
司法制度の下で再度裁判を受ける機会を与えることを訴えます。裁判に関して先ず、一番に守られるべきは、検証で立証可能であることと国際社会の監視のも
とに行われることです。
一年前に行われた抗議行動のため、チベットの裁判所から終身刑または死刑を宣告されたチベット人の厳しい運命とともに、私たちはラサ市人民法院で裁かれ
る予定の、何百人ともいわれるチベット人拘束者たちの今後をも、大変心配に思っています。
もし、中国が国際社会から、世界経済におけるポジョションと同じだけの尊敬を望むなら、そして世界経済の競争の中から卓抜するための一歩として、チベッ
トにおける中国の代表者たちは、正当な訴訟制度の必要性を少数民族を含む市民全ての権利として認めなければいけません。
正当な法の手続きとセットで中国の指導者に訴えるのは、チベットとその周辺地域一帯に国際社会の代表者がアクセスする許可をすることです。
チベットにおける規則をもっと透明化することによってしか、中華人民共和国によるチベットに対する疑いの暗い影が晴らすことはできません。
チベットに、何が起こっているかを国際報道機関による冷静かつ真実の報道を許可することによってしか、中国政府による統治は中国の少数民族に対するより
深刻な人権侵害の悪化を意味するという懸念を晴らすことはできないのです。
この要請書の差し出し人は、
ヴァーツラフ・ハヴェル(Václav Havel)チェコスロバキア大統領(1989年-1992年)、チェコ共和国初代大統領(1993
年-2003年)。プラハ生まれ。
エル・ハッサン・ビン・ タラール王子(Prince El Hassan bin Talal)ヨルダン王国皇太子、アラブThought
Forum 代表
デズモンド・ムピロ・ツツ大主教(Desmond Mpilo Tutu )南アフリカの平和運動家、アングリカン・コミュニオン(=俗に言う「英国国
教会」)南アフリカ聖公会のケープタウン大主教。ノーベル平和賞受賞者。
アンドレ・グリュックスマン(André Glucksmann)フランスの哲学者
バルタン グレゴリアン(Vartan Gregorian)米カーネギー国際平和基金代表、ブラウン大学学長(1989年-1997年)
そして、今も続々とこの要請書の連名署名が各国の政治家や学者、著名人から届けられています。(署名順)沢山の名前の中から、全くの私感でざっとリスト
アップしました。まだまだありますので、お知りになりたい方は上記リンクをご覧下さい。
エド オブライエンとコリン グリーンウッド レディオヘッド(ミュージシャン)
イギリス国会議員チベット支援団体
ケネス ロス  ヒューマンライツウォッチ代表
トミー・ヘンリック 写真家、登山家、アルゼンチン人で最初にエヴェレスト登頂に成功
マイケル ダンビー議員 オーストラリア超党派国会議員チベット支援団体代表
FW デクラーク 前南アフリカ大統領 ノーベル平和賞受賞者 (1993)
ロバートAF サーマン  米コロンビア大学教授(チベット仏教学)
レフ・ワレサ 政治家・元ポーランド大統領
ヴィスワヴァ・シンボルスカ ポーランドの詩人、随筆家、翻訳家。1996年のノーベル文学賞授賞
リチャード ギア 社会活動家、俳優、International Campain for Tibet 代表
シュリ キーレン リジジュ インド国会議員、アルナーチャル・プラデーシュ州(中国との国境)
ラビア カディール ウィグル 職業婦人、政治活動家
エラ ガンジー 平和活動家、マハトマ ガンジーの孫娘、元南アフリカ国会議員
チベット支援インド超党派国会議員フォーラム

11日スペイン最高裁、中国指導者に対してチベットについての尋問を決定」

記事の続きです。
ICT(International Campain for Tibet 広報担当官で今回の裁
判にも、スペインに出向いて証言資料等の提出をし
たケイト サンダーズの語る所では、
スペインにはチリの独裁者ピノシェ逮捕を可能にし
た裁判官Baltasar Garzónなど参加する『Group of Progressive
Persecuters』という司法家の団体があります。
(裁判官Baltasar Garzónについて参照英語;http://
en.wikipedia.org/wiki/Baltasar_Garzón)
裁判官Baltasar Garzónは” 普遍的管轄権” の行使を可
能にしたパイオニアで、彼による1998年にイン
ターポールを通した国際逮捕状の発布により、治療
目的でロンドンを訪れたピノシェを逮捕に至リまし
た。この件に関してはアムネスティとメディカル
ファンデーションがピノシェのスペイン最高裁出頭
に対して、かなり運動をした記憶のある方もおおい
かと思います
(ピノシェの逮捕について参照英語;http://
en.wikipedia.org/wiki/Augusto_Pinochet)
今回のチベットに関する裁判を担当しているSantiago
Pedráz裁判官も、その『Group of Progressive Persecuters』の
メンバーの一人で、今回の訴訟の指揮を執った、Jose
Elias Esteve Moltoバレンシア大学国際法学科教授と、Alan
Cantos の二人は自国の法の枠を越えて普遍的な人道
にに関する罪を
” 普遍的管轄権” の行使によって可能にすること
こそが、ダライラマの説く「中道」アプローチだと
共感し、10年の歳月をかけて訴訟に持ち込みまし
た。
現在スペインではチベットに関する2つの個別の訴
訟が起こされています。
一つが、この記事に関する去年3月動乱以降に関す
るもの。
と、もう一つは過去50年にさかのぼって、チベッ
トにおける中国の「人道に関する罪」を問うもので
す。(労働改造所への強制収容、漢族との通婚の強
制などを含む)
なお、2006年9月30日に起きたナンパラ峠での少年・
尼僧射殺事件についても、現在準備中だそうです。
この国際法によるアプローチの優位性は、国際法と
いうインターポールを通した刑の行使によって
個々の国の法律を乗り越えことを可能にする点です。
ロンドンでピノシェを逮捕可能にしたように、スペ
インと犯罪者引渡条約を結ぶ国の国内で、起訴され
た8人の中国人被告人を逮捕することも可能になり
ます。
これに触発されて、様々な国で現在話し合いが始め
られているようです。
日本でもどのような運動の可能性があるかなど、模
索してみたいですね。
日本がスペインとどのような司法協定をもっている
か、今回のスペイン最高裁決定に関して、今後どの
ような運動することが可能かなどについて、日本の
司法家でご協力、アドバイスをいただける方、
をご存知でしたら、是非とも、ご連絡下さい。

16日死刑囚二人の死刑執行が近いか?

<二人の死刑囚の安否が気遣われる>

TCHRDは5月16日プレス・リリースを出し、二人の死刑囚の死刑執行が近づいていると警告し、
各国政府、各種人権支援団体が中国政府に対し、彼らを正当に扱うよう圧力をかけてほしいと要請している。
この中でTCHRDは、中国は先週、国連の47カ国による人権委員会のメンバーに選出され、
人権を守り、促進することを約束し、自らも「2009〜 2010年人権擁護行動計画書」と言うものまで発表し、
死刑囚は特に慎重に審議されるべきことを明記しているにも関わらず、今だ秘密裁判が開かれている
と非難した。
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51202043.html
http://www.tchrd.org/press/2009/pr20090516.html

TCHRDによれば、去年以降のチベット人の逮捕者は今までに235人に登り、
内、5人(内2人は2年の執行猶予付)死刑、10人が無期懲役、130人が10年以上の刑期を受けているという。
このほかRFAの記事には、
http://www.rfa.org/tibetan/sargyur/tchrd-fears-for-the-fates-of-two-tibetan-sentenced-to-death-05182009223559.html
二人の死刑囚ロプサン・ギェルツェンབློ་བཟང་རྒྱལ་མཚན་氏とロヤ(ック)ལོ་ཡག་氏が
もしも上級法院への控訴をしていなければ(できなければ)、自動的にケースは上級法院、最高裁に上げられ、
通常であれば、この手続きにはおよそ6週間かかると言う。
彼らの判決は4月8日に下されたので、既にこの6週間がまさに近づいており、
安否が気遣われるところだ、と書かれている。
http://groups.google.co.jp/group/2008tibet/browse_thread/thread/d95bd296eb17dab2?hl=ja

25日議員をプロパガンダに利用する中国,チベット支援活動家が懸念

【オタワ(カナダの首都)】 写真からトリミングされたPaul Dewar氏の表情からは何の気に障るような雰囲気は皆無である。
彼は姿を現し,中国支配が行ったことに反抗しつつもむなしく失敗に終わった1959年以前のチベットと現在の生活の比較を描写した写真を見るな否やすぐ
に,彼は,チベット支援者たちが非難していたこと,つまり中国が場所を変えながら隠密裏に行っているプロパガンダ・キャンペーンに引きずり込まれてし
まったことを理解した。
写真展の題名は「チベット,その過去と現在」であり,中華人民共和国の外務省と駐カナダ大使館のウェブサイトで告知されていた。チベットにおける農奴制
が終わった50周年記念の催しである。
「民主改革後,チベットの社会制度は飛躍的に発展した; 近代化が急激に進展し; チベット社会は巨大で歴史的な変化が進行中である; そして目を見張
るような進歩が人権問題の原因となっている。この問題は世界中の注意を引き付けている」と5月14日に報道発表された。
(jiro注:あくまでも経済問題でしかないと言い切っているわけです。日本の壊れたテープレコーダー京都大学の大西と同じ言説です。そんな訳がないこ
とは歴史を見れば明らかです。中国さん?6千の寺院が破壊されてチベット人が急に幸せになった根拠が述べられていませんよ。解放されたはずのチベット人
が今も差別されている事実はどうなったのですか?外から入ってきた漢人との明らかな賃金格差,就業拒否が行われている人種差別の現実のどこに経済的な問
題があるのですか?経済が問題であれば,なぜ非暴力の抗議活動をしたら射殺されるのですか?人を拘束し拷問し射殺することはチベット始まって以来の巨大
で歴史的悪化ですが,これのどこが民主改革であり発展した社会制度なのですか?進歩とは人命を軽視することなのですか?中国は都合の悪いことは何も明ら
かにしていません)
この発表は,5月9日の昼に行われ,Dewar氏は,(他の参加者である)連邦運輸大臣John Baird氏,地方住宅大臣Jim Watson氏,
保守系議員Pierre poilevre氏(Nepean-Carleton),総理大臣Stephen Harper氏の政務次官と共に出席したと
言及されている。
(jiro注:つまり中国の詐欺外交に遭った被害者たちです)


        • 中略・・・

color(red){中国のプロパガンダ。}
1%の事実を99%の嘘と欺瞞で塗り固める中国の手法が明らかとなりました。
理由はどうであれ,とにかく本人を引っ張り出せ,展示会のことは黙っていて良い,とにかく既成事実の写真さえ手に入れば,あとはプロパガンダで如何様に
でも料理できると,カナダ国内でも中国国内と同じ感覚で明らかな犯罪行為を中国人たちはされていらっしゃるようです。彼らの仕事とは詐欺・詐称をするこ
とです。それも現地の中国人コミュニティを自らの手足として使いその国の政治家をコントロールしようとする。このような民主主義という家に住んでいる人
たちをシロアリとして遠隔操作することが現在行われています。
現在も九州で中国共産党主催のプロパガンダ博覧会が続いているようです。訪れた日本人が心に抱いた思いや考えとは別に,中国共産党の国営プロパガンダ機
関が,このプロパガンダ博覧会と日本人の動員数をどのように報道するか?今後の中国国際放送のウェブ記事で火を見るよりも明らかな結果が予測できま
す。
jiro.siwaku


26日チベット人は聖地を護るために「死ぬ覚悟」ができている

チベット自治区にある数百の村々は「武装治安部隊と対決」し続けている。これはチベット人が聖なる山と考えているところで金鉱を発掘する計画が進められ
ているからだ。
http://intercontinentalcry.org/tibetans-ready-to-die-to-protect-sacred-site/
「チベット人はこの場所を歴史的に崇め奉っている」と5月24日のラジオ・フリーアジア(RFA)の放送(*)で伝えている。しかし,今や中国人の採掘
および材木会社であるZhongkai社に対し,申請していた金脈の採掘承認が下りている。
村人たちは聖地を護るため「死ぬ覚悟ができている」と宣言している。
http://www.rfa.org/english/news/tibet/mine-05242009130753.html

最終更新:2009年06月07日 23:54
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。
添付ファイル