2009チベットの時系列的な動向・・・4月その2
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19日チベット人作家,「反中華人民共和国」著作物で逮捕される
20日チベット人NGO団体,国連会議から除外される
チベット人権・民主化センター(TCHRD)は,自分たちの団体が,2009年4月20日から24日の間スイスのジュネー
ブで開催される国連の差別撤廃の再検討会議(DRC)から「事実上の排除」扱いになっていることに失望していると述べた。
「準備委員会の席で手続き上の見地から差別撤廃の再検討会議に参加することを認定しないという決定を下された事に,当センターは愕然としゾッとしてい
る。2009年4月17日の準備委員会が行なった幾つかの非政府組織に対する手続き問題を理由とする対応は度を越している(以上で非常識だ)。
TCHRDもまた,そのいくつかある非政府組織の一つとなった。中華人民共和国(PRC)は,当センターの参加認定について妨害行為を働いていた」と,
チベット人NGO団体は自身のウェブサイトで述べた。この団体はチベットにおける人権を監視している。
チベット人権・民主化センター(TCHRD)は,2001年に(南アフリカの)ダーバンで開催された差別撤廃世界会議(WCR)への参加認定を受けてい
た。全体会議の投票において,この世界会議への出席資格があると認定されていたのだ。
チベット人権・民主化センターは,自動的に認定されるはずだった会議の参加認定が中華人民共和国が二回目の反対異議を唱える代わりに,準備会議
(Prepcom)が実際三日間しか活動できる日程になっていないにも関わらず,TCHRDの最新の動向について(*),14日間の審査をするよう求め
た。
http://www.phayul.com/news/article.aspx?id=24499
(*)昨年から今年にかけて,中国とTCHRDの間のやり取りです。
Tibetan voice gagged at the Durban Review Conference
http://tchrd.org/press/2009/pr20090420a.html
密室会議の影で問題の解決に失敗した事により,今年4月17日の準備会議は,TCHRDを含め幾つかのNGO団体の参加認定については「行動を起こさな
い」決定を下した。この決定をひっくり返す行動を取らなかった欧州連合(EU)は,オーストラリアとも共有している観点を描写している。それは「事実上
の排除」と言ってよい状況であったと。
(jiro注:つまり中国は準備会議において実現不可能な滅茶苦茶な事を要求し,状況を停滞させた上で,自分の都合の良いように先送りさせる方向に持っ
て行ったと言うわけです。つまり,総会屋と同じ手法です。)
(*)上記と同じページ。中国とTCHRDの間で交わされたやり取りです。
Tibetan voice gagged at the Durban Review Conference
http://tchrd.org/press/2009/pr20090420a.html
チベット人権・民主化センター(TCHRD)は,中華人民共和国は現実と向き合うべきであり,チベットにおける人種差別の撤廃に向け建設的に仕事するべ
きであると述べた。
(以上,和訳終わり)
20日、ジュネーブの国連欧州本部で演説する潘基文事務総長(ロイター=共同)
2001年に開かれた国連主催の世界人種差別撤廃会議の成果を確認し、今後の
課題を話し合う再検討会議が20日、ジュネーブの国連欧州本部で開幕した。
同本部によると参加国は日本や欧州諸国を含め、100カ国を超えるが、会議で採択
予定の「成果文書」の内容を不服とする米国は開幕直前の18日、不参加方針を最
終的に表明。これに対し、ピレイ国連人権高等弁務官が「深く失望した」との談話を
出すなど、会議をめぐる国際社会の亀裂が露呈する中での開幕となった。
01年に南アフリカのダーバンで開かれた差別撤廃会議は、イスラエルやパレスチナ問題
の位置付けをめぐるアラブ諸国との対立の末、米国とイスラエルが途中で退席。今回の
再検討会議は既にイスラエルやカナダ、ドイツも不参加を決めており、不参加国がさらに
増えるとの見方もある。(共同)
20日人権専門家のドイツ議員,一方的なチベット旅行だったと。
21日中国法廷,もう一人のチベット人への死刑判決延期を公表
チベットの中国法廷は,昨年のラサの暴動で六人の人々に対する放火致死罪で,一人のチベット人に対し,二年間の執行猶予の
ついた死刑判決を下し,他の二人に対して長期の懲役刑を宣告していた。中国国営メディアが火曜日に伝えた。
(jiro注:前回の二人の死刑判決,二人の執行猶予付き死刑判決,一人の無期懲役とは別に,今回新たな死刑判決が下されようとしていたわけです)
ラサ市の中等人民法廷は,一人のチベット人男性の死刑判決を延期すると発表した。その者は,Sakya郡のPenkyiさんだとしている。新華社通信に
よると,「3月14日に繁華街の二つの洋服店に放火した」という。しかしながら,チベット亡命政府,NGO団体,監視機関は,Penkyiさんは女性で
あると言う。(実際に)チベット亡命政府のウェブサイトには彼女の写真が掲載されている。この公式サイトによると,彼女は21歳で,Sakya郡
Dogra地区Norbu村出身である。
(jiro注:中国のチベット自治区ラサ市の中等人民裁判所は,女性を男性として裁いているということです。普通こんな事がありえるでしょうか? こん
な嘘八百な裁判が果たして裁判と言えるのでしょうか?中国における裁判とは嘘を塗り固める事を意味するのでしょうか?)
jiro注
当初掲載されていた記事に若干の内容追加と今回の裁判の対象となっている
三人のチベット人女性の写真が追加されたことで,差し替えではなくupdated版
となったようです。
掲載されている彼女たちの写真を見るにつけ,本当に犯罪者なのか?という思い
が拭いきれません。釈然としないものがあります。
死刑判決は延期されましたが,残り二人の懲役刑は下されたとのことです。
不透明な裁判によって意のままにならない人間を粛清するのは彼らの常習癖です。
中国の不透明な主張と彼女たちの写真とには,それほどのギャップがあると感じました。
なお,
今回の中国の死刑判決の延期(ただし,いつでも再開できる)という対応の意味は,
中国がは国際社会の様子見の体制に入ったことを意味します。
今こそ,世界中からの更なる要請が必要とされているのです。
21日中国,映画を製作した僧侶を釈放
24日チベット人学生,Labrangで抗議活動
(甘粛省)のSangchu郡Lobangのチベット人学校の学生たちが,今朝早朝,学校宿舎から出て,通りを行進して中
国政府に対する抗議活動を行なった。
ノルブリンカ・チベット文化学会代表Dolkar Kyap氏がチベットの声ラジオ放送で語った。チベット人学生たちは,学校全体で,漢人学生の数があ
まりにも多いことに失望していることを強調した。
このSangchu中等学校のチベット人学生たちは,自分たちの学校は中国人(漢人)学生を優遇していると言っている。Kyap氏は,この学生たちの抗
議活動は,即座に,治安部隊によって包囲され,最後まで行なうことができなかったと付け加えた。
報道されるところでは,逮捕されたものがいないということだが,Kyab氏は,中国軍によって封鎖されている当該地域にいる人々と接触することは難しい
と言っている。
(以上,jiro.siwaku和訳終わり)
チベット居住の住民票があれば,チベット人,漢人に関わりなく,大学への入学優遇措置を受けられるので,多くの出来の悪い漢人たちがチベットの学校に押
しかけ,チベット人の優遇策を我が物として悪用している事実があるようです。もちろん,中国当局は見てみぬ振りは中国版ニュートンの法則です。当然の事
ながら,チベット人学校に入学した出来の悪い漢人学生はあからさまにチベット人学生を馬鹿にし差別します。このような輩が大学で多数派を占めれば,当
然,チベット人学生の忍耐も限界を超えます。というか,チベット人への教育促進を名目にした漢人裏口入学株式会社ではないか?という懸念すら感じさせま
す。外国への不法な密入国を行なうチャイニーズ・マフィアと同じです。「掠め取る」。これが漢人ビジネスの本質だからです。そして,これら出来の悪い漢
人学生が北京の学校に行って,ろくに勉強もせずに,悪さをする。大学でも相変わらず成績がが悪い。結果として,真面目に勉強して世紀に入学した北京の漢
人たちはチベット人への優遇策に不公平感を感じ,チベットに対する反発心を持つ。何もかもが漢人の自作自演であるという点を見逃してはいけないでしょ
う。
(以上,jiro.siwaku解説終わり)
http://www.phayul.com/news/article.aspx?id=24527
http://groups.google.co.jp/group/2008tibet/browse_thread/thread/79265ef5ec8b47fa?hl=ja#
24日活動団体,拘束中のチベット人ジャーナリストの安全に懸念
最終更新:2009年04月27日 12:15