中国各地からチベット本土に派遣されてきた兵士や警官

合計: - 今日: - 昨日: -

 彼ら中国各地からチベット本土に派遣されてきた兵士や警官たちは,下級要員であっても愛国心の強い、人民解放軍や武装警察の中でも精鋭です。
 徴用というより、むしろ自発的に任務に就くとみたほうが正解でしょう。
写真を見ても解るように、全員が若く、最新の装備をキッチリと身につけ、一糸乱れぬ行軍の様は、彼らの錬度と指揮の高さを表しています。
 中国政府の、チベットでの統治が映像に撮られ、その様子が世界に配信され、チベット統治がゆるぎないものであるということをアピールするためにも、
チベット統治とは、中国の少数民族管理のお手本であらなければなりません。
 中国の少数民族管理のその手法は、唯心的統治ではなく、唯物的統治であり、
中国要員にとってZD分子として中国に反抗するチベット人に対する感情は"敵"です。その敵を殴打することにためらう感情はありません。
 そこに増派される中国人の要員は、中国共産党への忠誠心が高く、思想教育が徹底された番犬であり、
中国政府に歯向かうチベット人は人ではなく、家畜として扱われています。

 例えて言うのならば、"牧羊犬と羊"の関係です。

 彼ら中国の若い兵士や警官たちは、体制の側にいることが自己のアイデンティティであり、彼らにそれ以外の選択肢はありません。
かつてのナチスや軍国主義者のようなファシズムや、北朝鮮のような先軍政治が、中国の主流とならないようにするためにも、
チベット問題は、ハードランディングではなく、中国とその周辺諸国のためにもソフトランディングの良き先例とする必要があります。
 中国の若い兵士や警官たちは、中国共産党の、心の被害者でもあります。
 ダライ・ラマは、こういった中国の若い兵士や警官たちの心の救済も必要であるということを、中道路線で訴えているのであって、
先の欧州会議の演説(http://www32.atwiki.jp/freejapan/pages/22.html)における
『 恐怖と銃口の,統治下での・・・全体主義体制の欠陥』が、こういった目に見える事実なのです。
恐怖と銃口の,統治を実行する最前線の、中国の若い兵士や警官たちも、中国共産党の、心の弾圧を受けている被害者なのです。
 ダライ・ラマから我々チベット支援者の中の「反中的なものだと感じる人たち」は誤解しているという指摘が、こういったことなのだと、
私は感じます。「チャンコロこのヤロー」では、 調和社会の実現は不可能だということです。

3月15日             freejapan0

※ 補足しておきますが、自発的に任務に就くチベット本土に派遣されてきた兵士や警官たちには、
任期あけには、昇級であったり、農民出身であれば、『都市戸籍の取得』などの特典が得やすくなるようです。
ですから、出世欲にかられて任地で同胞でもない中国少数民族への厳しい統治は、
彼らの手柄であり、人間的思いやりとして、中国少数民族への弾圧に対する自らの暴力への自己嫌悪・・・
などの感情を、彼らに求めるのは無理でしょう。

  ・・・なぐって「痛かったろうに、かわいそう」ではなく、「逆らえば殴られて当然!」

 中国の長い歴史の中で、近世、やっと勝ち得た漢民族主導の政治体制が中国共産党の権力の正体です。
 心の奥底に宿るのは、辛亥革命によって打ち立てられた、漢民族主体の大漢民族主義であり、
彼ら中国の兵士や警官たちは、中国共産党漢民族の権力の暴力装置としての機械です。
 チベット問題の根底には、この中国の長い歴史の中での漢民族の被支配層としての精神的な鬱積が、
漢民族の増加ととともに周辺民族自治区への民族的浸透圧の強さとなってあふれ出していく・・・
中国の漢民族統治(コントロール)の失政でもあります。

3月16日             freejapan0
最終更新:2009年03月16日 20:19
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。