我が国における中国少数民族活動家の実状

 ウイグル運動が揺れています。
 中国政府に弾圧され、日本国内に在住し活動している中国少数民族(チベット・ウイグル・モンゴル・・・)の活動家を、
中国少数民族運動の当事者と言います。
 彼ら当事者が、フリーチベットに代表される中国少数民族運動で、日本国内で顔を晒し、声を上げるのには、
かなりの勇気が必要です。また、そういった方たちを支援する日本人の方たちが、
サポーターとか、応援団という形で支援者として支援しています。
 昨年、モンゴル談話室での騒動の時、当事者であった南モンゴル人、ダシィ・ドロノブ氏は、
この当事者としての立場と支援者との運動方針を巡る確執の中で活動をやめてしまいました。
その時、その確執の原因となったと名指しされた方に殿岡昭郎先生がいらっしゃいます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AE%BF%E5%B2%A1%E6%98%AD%E9%83%8E

 昨年9月14日、Kina氏主宰による「第3回 大阪 東トルキスタン ウイグルデモ」が開催されました。
http://www32.atwiki.jp/eastturk-osaka/pages/17.html
この時、モンゴル談話室での騒動に関して、私(FreeJapan0)は殿岡先生にダシィ・ドロノブ氏を含めた当事者の実状を
直接伺いました。
 ダシィ・ドロノブ氏に関しては、双方の主張に隔たりはあるものの、
殿岡先生ご自身は、ダシィ・ドロノブ氏の活動家としての存在に期待していたということで、
あのような結果に至ったことを残念がっておられました。
 さて、この殿岡先生との「当事者の日本における活動の実状」に関する会話の中で、ひじょうに感じ入ったことは、
殿岡先生のような、社会的地位があり、経済力のある支援者、
たとえば、ウイグル人の当事者であるイリハム・マハムティ氏の支援組織としての白石先生の「イリハム応援団」や、
http://ilham.seesaa.net/
南モンゴル人の当事者であるオルホノド・ダイチン氏を生活面まで支えた、殿岡事務所の佐藤先生など・・・、
http://www.q-shu.net/~sato/index.htm
今日現在、日本で活躍されている中国少数民族運動の当事者を支援されているこういった社会的地位があり、
経済力のある支援者の諸先生方は、我々、2chやMixiなどのネットサポーターとは違い、
彼ら当事者を、経済的にも、政治的にも、精神的にも支えており、その支援規模でいえば、サポーターではなく、
スポンサーといえる存在に感じます。

 必然的に、そのスポンサーである諸先生方の活動理念でもある「中国包囲網」の意図に沿う活動を
当事者には暗に求められることは必然であり、そういった暗黙の活動理念がダシィ・ドロノブ氏には受け入れがたかった、
とういうことと同時に、当事者である彼には、おそらく、中国当局からの恫喝や脅迫。同胞、仲間を通しての揺さぶりなどがあり、
あのような発言と結果になったのだと思われます。

 その彼の言葉に「イリハム氏は殿岡先生や白石先生の傀儡・・・」という非難がありますが、
この言葉によればイリハム氏が操られているというような印象ですが、私がイリハム氏ともお話した限り、
イリハム氏ご自身も殿岡先生の「中国包囲網」に共鳴しての共闘であり、相互に深い信頼があることも強く感じました。
 後日、中国少数民族運動の当事者との対応に関して、Kina氏やプント氏と電話で情報交換した際、
この殿岡先生との会話から得た殿岡先生サイドの中国少数民族運動の当事者たちに限定した例えとして、
 ・・・これはいささか、失礼なたとえではありましたが、
「彼ら殿岡先生サイドの中国少数民族運動の当事者は芸妓であり、殿岡先生は置屋の主と考えたほうがいいですよ」
と解説させていただきました。
噛み砕いていえば、
「遠方から来る彼らには花代というカンパ、「中国包囲網」を前提とした主旨、殿岡流の舞を踊れる桧舞台・・・、」
そういった条件を提示することが、彼らにお座敷をかける最低限のマナーだということです。

 また、これは殿岡先生サイドと彼らとの信頼関係の中で重要なことだとも感じたことですが、
彼ら中国少数民族運動の当事者はダシィ・ドロノブ氏の件でも指摘しましたが、
中国当局からかなりのプレッシャーを、かけられ続けています。
日本人が中国少数民族運動の当事者をサポートする場合の最優先事項は、彼らの安全の確保です。
 白石先生が以前活動されていたシルクロード倶楽部などでは、ウイグル人をアメリカに亡命させたり、
また、オルホノド・ダイチン氏の難民申請に関しても殿岡先生サイドは積極的に取り組んでおられます。
ただし、殿岡先生ご自身の「中国問題研究、第24号」の編集後記でも述べておられるように、
※以下転載
 内モンゴル自治区からの留学生だったオルホノド・ダイチン君に、労働ビザが発給された。
 ダイチン君一家が日本への難民申請をしていることはご存知のはずだが、日本の法律は難民申請中の労働を
原則として禁じているため、ダイチン君一家を飢え死にさせてはならないということで、支援者の苦労は
一方ならないものがあった。また、就職が決まったからといって、難民申請の結果は予断を許さない。
 昭和57年に難民認定制度が発足して以来、中国籍の申請者で認定されたものは皆無で、
法務大臣の特別残留許可を受けた者が若干名あるに過ぎない。これからの道はいっそう険しいと、
覚悟を新たにしている。
 ・・・というように中国少数民族運動の当事者の安全のサポートは大変なようです。
 私は根性悪なので、この老獪な首魁に意地悪な質問をしました。
私「ダイチンさん、難民申請とおらなかったら、中国帰ったら、殺されちゃいますよ、そんな危険なめにあわせて、いいんですか?」
すると、
殿岡「いやぁ~、難民申請とおらなかったら、支援者のとこに養子縁組するから、だいじょうぶ。」
と、さらっと言ってのけました。さらに、
殿岡「ダイチン君は性格がいいからねぇ~、支援者のなかでも養子にしたいって、人気なんだよぉ、フォッ、フォッ、フォッ、」
と余裕の笑いでかえしてきたので、中国少数民族運動の当事者のためにも、調子づかしちゃなんねぇえ、と、
私もちょっと意地になり、
私「ダシィさんは養子の話はなかったんですか?」
と、たたみかけると、
殿岡「んんっ、あっ、いやぁ~、彼はねぇ~、酔うと人を殴るんだよぉ~ねぇ、困ったもんだよ、まったく・・・」
と、はぐらかされてしまいました。

 このように、殿岡先生サイドは老獪な手法をもって、中国少数民族運動の当事者のサポートをされており、
※当事者サポートの対象になるには性格が温厚で従順であることが第一条件のようにも感じる。
こういった献身的な努力がイリハム氏やダイチン氏の日本での活動を精神的にも支えているのだという事実、
イリハム氏やダイチン氏は殿岡先生サイドとは気っても切れない、固い信頼関係で結ばれている、
中国少数民族運動の当事者である事実を理解しましょう。
 イリハム氏やダイチン氏らの活動方針が自分のサポートに値しないと感じるのならば、
他の中国少数民族運動の当事者を立て、サポートをしましょう。ただし、とても大変なようです。

※以下オマケ、ダシィ・ドロノブ氏の件でもめていたので、Kina氏と相談して、一月ぐらい過ぎてほとぼりが冷めた頃、
コッソリアップした、9月14日の殿岡先生のご挨拶です。

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最終更新:2009年02月19日 21:54
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