フリーチベットの正義運動への提言

 正義運動の土台は周知活動だ。
チラシをつくり、プラカードをつくり、横断幕をつくる・・・
アピールのアイテムとして、Tシャツに主義・主張をアレンジしたもの、旗やのぼり・・・
街頭でのアピールや、公園や広場での集会、公民館や集会施設での講演会、勉強会・・・
そういった地道な周知活動の積み重ねで、賛同者や同士を募り、大きな声としてのデモ・集会につなげていく、
そして組織化する。ひとつの手法だ。

 団塊左翼は、そういった組織化の手法に長けている。一日の長がある。
団塊左翼は、安保闘争で「反戦・反米という正義運動」で「全学連」という大きな組織を作り、労働組合として、
左派政党の支持母体として今日に至っている。
 また、この安保闘争の時期「反共という正義運動」で、「全日本愛国者団体会議」等の「任侠右翼」が誕生した。
今日の「街宣右翼」の源流でもある。
前者は【反権力】、後者は【権力】の正義運動でした。

 かつての日本での正義運動は大きな課題において、二者択一の明確な論点から、運動目標の判別、
すなわち、なにに対しての、どういった問題に関しての正義運動であるのか、
その目標は明解であり、大きな課題への動員によるマンパワー(数の論理)で、
容易に権力に対しての示威・威圧の効果があり、政治運動への昇華に時間がかかることはありませんでした。
 また、圧倒的動員の支持による運動の方針は、より先鋭的な活動に沸騰すこととなり、
旗竿から、角材、投石、火炎瓶・・・浅間山荘事件としての銃撃戦へと発展し、
そういった運動の非合法な活動の特化・先鋭化が、犯罪行為として、多くの悲劇にもつながっていきました。

 その後、日米安保というアメリカの核の傘の庇護の下、幸いにも、日本は、
これといった大きな戦争や紛争に巻き込まれることもなく、高度経済成長によって、
世界でも比類なき平和で豊かな国家となりました。

 昨年3月14日、チベット騒乱以降の、日本でのチベット問題に関連するこのての正義運動が、
当初の熱狂からはひじょうに冷めてしまったことに、焦りと苛立ちを感じていらっしゃる方の正義感は理解できます。
 しかし、おおよそのフリーチベットサポーターは、日本人であり、
中国共産党に人権を侵害されている当事者としてのチベット人ではありません。
 その多くが、かつての安保闘争の時のような団塊左翼の

「日本がアメリカの戦争に巻き込まれることを阻止する当事者としての正義運動」ではありません。

 平和で豊かなぬるま湯に浸り、おしゃれできれいでファショナブルでカッコよくて、心がきれいで、
  ・・・きれいな汗をかきたい。・・・お互いが今日のフリーチベットの活動がステキな思い出になって良かった、
という

「自分たちの活動が自分たちの中で評価されることを前提とした世間への正義運動」

  ・・・が多くの日本でのフリーチベットサポーターの正義運動の価値観であり、上限なのかも、しれません。
もちろん、そうではなく、乱れ髪振り乱して、中国共産党の関連施設や共産党員の前で、
中指を突き立てて・・・「フリーチベット」と巻き舌で叫ぶ方や、コスプレやボカロなどの萌えでの抗議をされる方・・・
もおられるようですが、ごく少数でしょう。
 また、そんな熱くなってたり、世間体の悪いフリーチベットサポーターは、
「政治的発言やメッセージは・・・やめてください」とか「品が無い」とか「ヲタ趣味ヤメレ」とか非難されます。

 「その国の国民性は飼い犬を見よ!」


 この言葉は、わたくしが信じるわたくしのことわざですが、
戦後、安保闘争の少し後までは、日本の飼い犬は柴犬系の中・小型の和犬の雑種が主流であり、
知人からの譲り受けか、野犬を拾うか、保健所で払い下げを受けるなど・・・
庭先の犬小屋に鎖でつながれて地べたをはいずりまわり、番犬として、泥棒や不審者に吼えて噛み付きました。
 こういった犬の飼い主だった方たちは、角材振り回したり火炎瓶を投げており、
かつての「安保正義運動(安全保障正義運動)」の主役であり、根性はいってます。

 振り返って、現在の飼い犬はアイフルのクーちゃんのごとき"チワワ"のような小型犬が主流であり、
愛玩用としての、みてくれがよいおしゃれで世間体がよい犬であり、近所迷惑といって声帯を切られたり、
不妊治療を施されたりしており、座敷の上にあがり、室内で冷暖房完備の栄養価の豊富なペットフード。
ペットショップでのシャンプー、マニュキア、トレミング、ドッグランドでのお散歩・・・
かつての番犬としての役目はおろか、野良猫にさえ尻尾を丸めてしまいます。
 こういった犬の飼い主が取り組む正義運動を、俗に「ファション正義運動」といい、過激なことを嫌います。

 ・・・ホンマかいな?(^^;

※上記「安保正義運動」と「ファション正義運動」の属性の説明と振り分けは私(freejapan0)の独断と偏見による。

 私は「ファション正義運動」が悪いとは申しません。しかし、「ファション正義運動」を「安保正義運動」ほどの、
過激さに導くには、もはやこの国の国民の根性は、カリスマがポエムを吟じても、ついては来れないでしょう。
 それが、この国の戦後レジームに洗脳された国民性です。

 私見として、

『我々は当事者としてのチベット人ではない、ぬるま湯にひたる日本人のフリチベサポタだが、
正義運動は、人により様々だ。

 現代日本の法治の下、多様な価値観がある中で、合法的にいろいろなスタイルがあり、
活動していく現代の日本の正義運動には、正解はない。

  ・・・いまだ、ネットでの正義運動は、模索と工夫の段階でもあり、それゆえに発展・昇華する可能性をひめている。

多様なフリーチベット運動のあり方を許容し、集合離散再編再生を繰り返し、
その中から、真の同志をみつけりゃいいじゃん、
  ・・・ってかフリチベ一人でデモできるしぃ~(´・ω・`)つ旦

 ・・・他人のやるフリーチベットの活動への不快な怒りを、中共に向けてくださいな。

※私とフリチベ活動したい方はメールよろしく。

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最終更新:2009年02月01日 10:32
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