今秋、10月31日~11月7日までの8日間、ダライ・ラマ14世猊下は日本に来日、滞在された。
チベット亡命政府の特使と中国政府との対話の予定が重なる、チベットにとっての重要な局面のこの時期、
日本に一週間も留まるダライ・ラマ14世猊下の真意はどこにあったのか?
表立っては宗教的講話に終始した日程も、その存在自体が、
私にはダライ・ラマ14世猊下の日本におけるチベット問題解決への政治的懇願にみえた。
残念ながら、日本政府首脳はおろか、各政党の政治家が謁見したとのマスコミ報道もなく、
ダライ・ラマ14世猊下は、チベットの亡命政府を率いる政治家としてのダライ・ラマ14世ではなく、
この日本では単なるチベット仏教の法王として、一宗教家として、チベット問題と共に封印された。
猊下来日中の官民あげての、猊下への宗教家としてのみの対応、
公式の政治的発言と思える報道が3日の都内での外国人記者クラブのみであったという事実は、
日本のあり方が、もはや中国政府に対する媚、"媚中世論"に席捲されているという現実でもあり、
ある意味、この猊下来日に対する、日本のあり方が、
『日本でのフリーチベットの政治運動への昇華』の難しさを露呈したと言える。
猊下離日後、中国共産党統一戦線工作部の朱維群副部長らは10日の記者会見で、
「チベット側の自治要求などは一切受け入れ不可能で、ダライ・ラマ側に自治問題を協議する資格もない
と拒絶した。またダライ・ラマ側が五輪妨害や破壊活動を停止させるとの約束を守らなかったと非難した。 」
中国政府のチベットに対する弾圧が弱まる兆しは無く、なおいっそうの弾圧が続くであろう情勢から、
我々日本人チベットサポーターが出来ることは、中国政府のチベットへの弾圧がなくなるまで
この日本で『フリーチベット』を政治運動に昇華できるように、正義運動として胸を張って継続し続けることだ。
2008/11/20 FreeJapan0
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最終更新:2008年11月23日 23:04