マテリアル(素材)について

ファンド(石粉粘土)

+ ...

概要

石粉と接着剤等の化学薬品の混合物で、水分が蒸発することで硬化する。
保存時はサランラップ、ジップロック、タッパー等に入れ空気に触れないようにする。

一般的に、大まかな形を盛り、硬化後にナイフやヤスリ掛け等で整形する。
一度に多く盛ると収縮(ヒケ)、硬化不良、クラック(割れ)の原因となる為、1~2mmずつを目安に盛る。

石粉は金属を摩耗させる為、ダイヤモンドヤスリを使用し、デザインナイフの刃は小まめに交換すると良い。
また、ヤスリ掛け時に石粉が発生する為、防塵マスクや集塵装置があると良い。

使用後は水洗いで落とせる為、比較的肌に優しい。

利点

  • 体積当たりの単価が安い
    余ったファンドは芯として利用すると経済的。
  • 完全硬化後は比較的硬く、彫刻が可能
  • ファンド同士の接着が容易
    硬化したファンドの表面を水に濡らしてから盛るとほぼ完全に同化する。
    硬化したファンド同士の場合、瞬間接着剤で仮止めしてから接着しても良いだろう。
  • 比較的肌に優しい
    ただし、切削時に発生する石粉は吸い込まない様に注意すること。

欠点

  • 硬化時に収縮(ヒケ)が発生する
  • 一度に厚く盛れない
  • 完全硬化に時間がかかる
    白熱灯やオーブンを使用し時間を短くすることも可能。
  • 可使時間が短い
    空気に触れている箇所から硬化していく為、水で表面を湿らせながら彫塑する必要がある。
  • 水研ぎ不可


製品一覧

  • ファンド
    • ファンド
    • ニューファンド
    • ファンドソフト
    • グレーファンド
  • ラドール
    • ラドール
    • ラドールプレミックス
    • ラドールプルミエ
  • マイネッタ
    • マイネッタ
    • マイネッタソフト
    • マイネッタドール
    • マイネッタ21
  • Mr.クレイ (軽量石粉粘土)
  • フォルモ
  • クラフティ

スカルピー

+ ...

概要

熱硬化性樹脂の一種で、焼くことで硬化する。
焼成前は粘土の様に扱うことが可能。
主成分はポリ塩化ビニル(PVC)。

一般的に100℃~150℃で13分~20分程加熱して硬化する。
焼き加減により硬さや切削時の毛羽立ち具合が変化し、時間をかけ硬く焼くと彫刻も可能になる。

他の素材に無い滑らか(柔らか)なハンドリングが特徴で、彫塑を得意とする人向けの素材。
(柔らかいスーパースカルピーはちぎっても「ぶちっ」と切れず伸びが良い)

硬化後に盛る場合、表面を荒らしスカルピーを擦りつけてから盛ると良い。エナメルシンナーやスカルピーソフナー(軟化液)を付けてから盛るとより確実に食いつく。

温めると柔らかくなる為、パーツ分割等は焼成直後に行うと良い。
冷えると完全に固まるが、焼成直後に急激に冷やすとクラック(割れ)の原因となるので注意。

使用後はアルコール系のウェットシートで拭くとスカルピーがきれいに落ちる。

  • 焼成前の硬度調整について
    スカルピー内の油分により硬度が変化する。
    • 柔らかくする場合
      • 少し温める。特に冬場はスカルピーが硬くなっていることがあるので、少し温めると良い。
      • スカルピーソフナー(軟化液)を加える。
    • 硬くする場合
      • スカルピーを紙で包み、脱脂(油抜き)を行う。
        ※新聞紙で包んだ場合、インクがスカルピーに移ることがある為、白紙の紙を間に挟むと良い。

  • 焼成機器について
    硬化させる為に焼成機器が必要となるが、衛生、健康面から模型専用の機器を用意することが推奨される。
機器 利点 欠点 備考
オーブンレンジ ・容積が大きい
・タイマー、温度調節が可能
・安くない
・置き場所が必要
オーブントースター ・タイマー、温度調節が可能な機種がある
・安い
・温度にムラがある(焦げやすく、慣れが必要) 発熱部分に近い場所は焦げやすい為、直接熱が当たらない様にアルミホイール等でカバーすること。
ホットプレート・電気鍋 ・焦げにくい
・安い
・タイマーが無い(代わりに保温機能がある)
・温度がアバウト(「保温-中-強」等の表記の場合がある)
・容積が小さい
プレートに直接触れると焦げる為、段ボール等の上に置いて焼くこと。

  • 表面処理について
    • 焼成前
      • ベビーパウダーをまぶしてなでる。
      • エナメルシンナー(各種エナメル系溶剤、ペトロール等)をしみ込ませた綿棒でなでる。
    • 焼成後
      • 耐水ペーパー、スポンジヤスリで水研ぎする。
      • アセトン(マニキュアの除光液等)をしみ込ませた綿棒でなでる。

  • スカルピーのブレンド(混合)について
    特性の異なるスカルピーを任意の割合でブレンドし、独自のハンドリングに調整して使う人もいる。

利点

  • グラム単価が安い
  • 長時間の彫塑が可能
    納得するまで造形してから硬化させることが可能。
  • 硬化時に収縮(ヒケ)が発生しない
  • 表面処理が比較的容易
  • 長期保存が可能
    油分が抜けて硬くなってしまった場合でも、スカルピーソフナー(軟化液)を加えると元のハンドリングに戻る。

欠点

  • 初期費用が高め
    安価な焼成機器を選ぶと安く済ませることが可能。
  • あまり肌や身体に優しくない(表面処理に使用する有機溶剤も含め)
  • 硬めに焼かないと脆く、欠けたり折れたりする
  • 焼成に慣れ(経験)が必要


製品一覧

  • グレースカルピー
  • プロスカルプ
  • スーパースカルピー
  • スーパースカルピーファーム
  • Premo(プリモ or プレモ)
  • ラバースカルピー
  • スカルピーIII
  • スカルピー クレイソフナー(軟化液)
  • リキッドスカルピー

エポパテ(エポキシパテ)

+ ...

概要

エポキシ樹脂が主成分の粘土。主剤と硬化剤の粘土を混ぜると硬化する。
製品により、ハンドリング、可使時間、切削可能時間、完全硬化時間、硬度が異なる。

一般的に、可使時間中に大まかな形を盛り、切削可能時間後にナイフやヤスリ掛け等で整形する。
硬化時に収縮(ヒケ)が発生しない利点を持つ。
硬化不良を起こさない為に、予め劣化(変色)しているパテを取り除き、主剤と硬化剤をよく練ってから使用すること。

指にベタベタくっつき作業がしづらい場合は、指に水を付けながら作業すると良い。

完全硬化まで時間のかかるものが多い。(12~24時間程度)
完全硬化後は比較的硬くなる。
使用後に余ったパテは3mm程度の棒状にしておき、芯材として利用すると経済的。

硬化後の硬度の目安は下記の通り。
軽量タイプ < 通常タイプ <= 高密度タイプ < 金属用

利点

  • 硬化時に収縮(ヒケ)が発生しない
  • 完全硬化後、かなり硬くなる製品が多い

欠点

  • 一部製品を除き、グラム単価が高い
  • 完全硬化まで時間がかかる


製品一覧

  • タミヤ
    • タミヤ エポキシ造形パテ
    • タミヤ エポキシ造形パテ (速硬化タイプ)
    • タミヤ エポキシ造形パテ (高密度タイプ)
  • ウェーブ
    • ウェーブ エポキシパテ 軽量タイプ(フラッシュ/グレー)
    • ウェーブ ミリプット・エポキシパテ
    • ウェーブ ミリプット・エポキシパテ グレードS
  • クレオス
    • Mr.強力パテ
    • Mr.造形用エポキシパテ エポパPRO-L [超軽量タイプ]
    • Mr.造形用エポキシパテ エポパPRO-H [高密度タイプ]
  • セメダイン
    • エポキシパテ(通称:馬パテ)
    • エポキシパテ(木部用)
    • エポキシパテ(プラ用)
    • エポキシパテ(金属用)
  • マジックスカルプ
  • エポ・レジン・プロ(80g/200g/600g)
  • デューロ・エポキシパテ
  • Apoxie
    • Apoxie Clay
    • Apoxie Sculpt

ポリパテ(ポリエステルパテ)

+ ...

概要

ポリエステル樹脂が主成分のペースト状のパテ。主剤と硬化剤(少量)を混ぜると硬化する。
気温の高低により硬化剤の量を調整する。
硬化剤の量を多くすると硬化が早くなるが、収縮(ヒケ)も大きくなる。

基本的に、出したいラインより多めに盛り、硬化後にナイフやヤスリ掛けで整形する「盛り削り」を繰り返して仕上げていく。
ナイフやヤスリ掛けで思い通りに形が出せる人向けの素材。
(硬化前はペースト状で彫塑を行うことは非常に難しい)

主剤と硬化剤を混ぜる際は、下記の様な物を台にすると良い。
  • ガムテープを貼った台
  • シリコン製の板
    100均の鍋敷き等
  • ポリプロピレン(PP)製の板
    パテスティックセットという名前で製品化もされている。
  • ブロックメモ帳

硬化前は有毒ガス(刺激臭)が出る為、必ず換気し、必要であれば防毒マスクをする。
また切削時に大量の粉塵が出る為、防塵マスクや集塵装置は必須。

時間経過と共に硬度が増し、完全硬化時はかなり硬くなる。
ナイフで削れる程度に硬化したら大まかに形を出しておくと後の作業が楽になる。
切削時に硬すぎると感じた場合、火であぶると削り易くなる。
(火気の取り扱いには十分注意すること)

盛り付け箇所に油分があると食い付きが悪くなり剥離の原因になる為、予めシンナー等で取り除いておく。この性質を逆手に取り、ワセリンやメンソレータム等を離型剤として利用する。
液状の瞬間接着剤を混ぜるとさらに食い付きが良くなるが、すぐに硬化する為、手早く作業する必要がある。

  • 硬化前の粘度調整について
    • 粘度を下げる場合
      スチレンモノマーやラッカーシンナーを加える。ただし収縮(ヒケ)が大きくなる。
    • 粘度を上げる場合
      ベビーパウダーやMr.SSP (瞬間接着パテ)のパウダーを加える。


利点

  • グラム単価が安い
  • 硬化が早い
    可使時間が短いと言う欠点でもあるが、ポリパテは切削で整形を行う素材の為、あまり問題とならない。
  • 盛り付けが容易で食い付きが良い

欠点

  • 一度に厚く(高く)盛れない
    型(ガイド)や芯材に盛ることで回避可能。
  • 刺激臭がする
  • 硬化時に収縮(ヒケ)が発生する


製品一覧

  • ウェーブ
    • パテ革命 モリモリ
    • パテ革命 モリモリ 低収縮タイプ
    • パテ革命 スベスベ
    • パテ革命 ドロドロ
    • ポリパテ 肌自慢
  • フィニッシャーズ
    • ポリパテ スタンダード
    • ポリパテ HG細目
  • タミヤ ポリエステルパテ
  • ボークス 新・造形村ポリエステルパテ
  • ロックペイント
    • ロックポリパテ中目
    • ロックポリパテ細目・仕上用

IDクレイ(インダストリアルクレイ)

+ ...

概要


利点

欠点


製品一覧

  • New アルテ(アルテ57/アルテ65)
  • NSP Clay(Soft/Medium/Hard)
  • キャラメルクレイ(Extra Soft/Soft/Medium/Hard)
  • インダストリアルクレイ P-40

ワックス

+ ...

概要


利点

欠点


ワックス調合例

  • 入門ワックス
    • パラフィン 4 : マイクロ 1 + カルナバ3%
  • CLW903-02A (ワックススレ 1蝋目 903氏)
    • http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/mokei/1334238098/977-978
      カルナバ 2% / パラフィン 56% / ダンマル 16% / マイクロ 17% / ミツロウ 4% / クレヨン 8% (合計103%なのはご愛嬌)
    • クレイのようなワックス
      キャラメル「クレイ」と同じ様な感触。
      体温でギリギリ練れるが室温では硬いです。
      シリコンの容器などに入れてバーナーなどであぶれば30秒以内に粘土のようにグニャグニャになります。
  • SDWAX改 (キバヤシノリオ氏)
  • "Scott Hensey Toy Wax Recipe" (Scott Hensey氏)
    • https://www.youtube.com/watch?v=jY3sze2S3Y4
      240 grams of Carnauba
      240 grams of Candelilla
      60 grams of Bee wax
      1350 grams of Paraffin wax
      1500 grams of Talc
      ? Red, ? Brown, ? White Crayons for color: Come up with your own color!!

製品一覧

  • キャラメルワックス(Soft/Medium/Hard)
  • キャンディワックス(Soft/Medium/Hard)
  • CASTILENE
  • Cx5
  • Dim CLAY
    • MaxCast
    • ProCast
    • Toy Wax
  • ferris
    • File-A-Wax
      • (軟) Blue < Purple < Green < Gold < Orange (硬)
  • SOLID DESIGN
    • SDWAX
  • Willowproducts(各種ワックス販売終了)
    • Air
    • Ether
    • Max-11
    • Fuse
    • Zen
    • 3Sixty
    • ICE

芯材

+ ...

概要

形状維持や補強を目的とし、芯材で大まかな形(素体)を作成してからメインの素材を盛りつけて製作を進める手法がある。
フィギュア全体ではなく各所パーツを別々に作成して、繋ぎ目や関節を金属線で接続することもある。

芯材を入れるかどうかは好みの問題だが、一般的に強度が必要な箇所(パーツの繋ぎ目、関節)や数mm以下の細長いパーツには金属線を入れた方が良い。
芯材を入れることのメリットとデメリットは下記の通り。

メリット
  • 事前にポーズ検討ができる
  • 各パーツの強度を増すことができる
  • 安価な芯材を使用することでコスト削減ができる
デメリット
  • フィギュアの出来が芯の形に依存する
    良くも悪くもある点。
  • 製作中にポーズ変更や調整をした際、芯材が露出することがある
  • パーツ分割時の手間が増えることがある


一覧

※金属線の太さは目安
  • 針金(鉄線)
    • 0.7mm~2.0mm
    • 比較的硬く、形状維持や補強に向く
    • 錆びた場合、腐食が内部まで広がる
      長期保存を想定したフィギュアでは使用しない。
  • ステンレス線
    • 0.3mm~2.0mm
    • 比較的硬く、形状維持や補強に向く
    • 耐腐食性があり、錆びにくい
  • ピアノ線
    • 0.2mm~5.0mm
    • 他金属に比べ強靭で、引張強度が高い
      炭素鋼で作られた金属線で非常に硬く加工が難しい為、フィギュアスクラッチでは0.5mmより太いものはあまり使用されない。
  • アルミ線
    • 0.2mm~2.0mm
    • 柔らかく、手で容易に曲げることが可能
    • 空気中では酸化被膜(白錆)が形成され、内部まで腐食しない
  • 銅線
    • 0.3mm~2.0mm
    • 柔らかく、手で容易に曲げることが可能
      0.5mmより細い銅線(エナメル線)は柔軟な為、形状維持にあまり向かない。
    • 空気中では酸化被膜(黒錆)が形成され、内部まで腐食しない
      加熱して表面に黒錆を付けることもできる。
  • 真鍮線(黄銅線)
    • 0.2mm~3.0mm
    • 比較的硬く、形状維持や補強に向く
      棒状で売られていることがほとんどで、補強(軸打ち等)に使用することが多い。
  • 洋白線
    • 0.3mm~1.5mm
    • 真鍮線よりも強度に優れ、耐腐食性もある
  • アルミパイプ、真鍮パイプ、銅パイプ
    • 各種金属線の軸受として使用することがある。
  • ファンド(ファンド棒)
    ファンドを棒状にしたもの等。
    • 安価
    • 加工しやすい
    • 様々な素材の芯・素体として使用可能
      焼いても大丈夫。
  • レジン(レジン棒)
    レジン複製の際に発生する副産物で、フィギュアスクラッチ歴が長い人であれば大量に持っているであろうゴミ芯材。
    便利ではあるが、これを作る為だけにレジンを購入する必要はない。
    • 加工しやすい
    • レジンに食い付く素材の芯・素体として使用可能
      スカルピーも食い付く。
  • 割り箸
    • 芯材というよりは粘土素材の持ち手として一時的に使う。
    • 加工して木べら、スパチュラとして使うこともある。

工具(ツール)、技法について

リューターってあった方が良い?

+ ...
懐に余裕があり粉塵対策が可能ならあった方が良い。幸せになれる。

安物を買うと振動が激しく、使用後に手がジーンとして震えてるみたいになるので、可能な限り良い物(数千円以上)を買いたい。
価格により下記の違いが出る。
  • 振動(軸ぶれ)の少なさ
  • 最高回転数
    模型用途で高回転数が必要になることは無い。
  • 連続稼働時間
  • 付属ビット(先端工具)の種類

スカルピーでは、超硬カッターを使用する。
その他の目詰まりしにくい素材であればダイヤモンドビット等で問題ない。

肌が弱いので素材を直接触りたくないんだけど・・・

+ ...
ポリエチレン手袋(極薄手)をした後に天然ゴム手袋(極薄手)をする方法がある。
ポリエチレン手袋単体より素材のハンドリングが良く分かり、天然ゴムアレルギーの心配が少ない。
ただし、お金がかかるのと、2重なので特に夏場はムレる。

その他

スレで質問しても大丈夫?

スクラッチに関することであれば大丈夫。
質問は具体的にしましょう。

  • 使用している素材
  • 作りたい物、作っている物(種類や大きさ等)
  • 知りたい事、悩んでいる事、困っている事

フィギュアの画像や写真があればより詳細な回答が期待できるかも。
工具、塗装、エアブラシ(コンプレッサー)については、それぞれ専用スレがあるのでそちらで質問すると良い。
(関連スレ過去ログを参照)

アドバイスが欲しいときの注意点ってある?

+ ...
  • 元ネタがあるなら書く!
元ネタが分からないと、アドバイスが全く役に立たなくなってしまうことがある。
【例】背中の筋肉の形がおかしい→元ネタが範馬勇次郎だった
何かを参考に作っていたとしても本人以外は分からないので、必ず伝えよう。
該当画像のリンクを貼ったり、「○○という本の表紙」など具体的に書くと良い。

  • フィギュアの三面図をうpする!
画像をうpするとき、斜めから等「見栄えの良い角度」から写真を撮りがちだが、正確な形が把握できなくなる。
正確なアドバイスをもらう為、角度をつけずに撮影した三面図をうpすると良い。
本スレでは特に断りがない限り、三面図は下記の三面を指す。
  1. 真正面
  2. 側面(左右どちらか、または両方)
  3. 背面

  • 場面設定を明確に伝える!
オリジナルだったり、元ネタをアレンジしている場合は、キャラ設定や場面設定を伝える事がとても大事。
例えば「上半身が前傾している姿勢」であっても、場面により全く違うものとなり、力の入る部位、衣服の皺、髪のなびき方等が大きく変わる。
つまり、設定を細かく突き詰めれば目指す形がはっきり見えてくるので初心者の方は意識すると良い。

写真を撮る時の注意点ってある?

+ ...
完成品フィギュアの撮影については、VIPフィギュアスレまとめサイトの撮影テクが詳しい。

アドバイスが欲しい場合の写真は下記の点に注意。
  • 必要以上に光を当てない!
「強すぎる光」や「暗すぎる影」はモールドを潰す為、極端にならないようにする。
具体的には下記の点に気をつける。
  1. 光源(部屋の蛍光灯などは除く)は1つにする
  2. 撮影したい面の斜め前の上方から照らす
  3. 真正面、真後ろからのライティングは避ける

顔や滑らかな面など繊細な部分に影(陰)が落ちると表面のアラや左右非対称さが目立つが、これをライティングで誤魔化さないようにする。気持ちは非常に分かるが辛くても全てをさらけ出せ。

  • なるべくパースをつけない!
遠くからズームで撮ることでパースを軽減できる。
フィギュアを近くから撮ると、非常にきついパース(ここでは遠近感の意)がつき、大きさの比率などが正確に分からない。
ただし、カメラによっては効果が限定的な場合もあるので、どうしてもパースがついてしまう場合はあまり神経質にならなくてもいい。

良く使われる画像うpロダはどこ?

+ ...
画像をアップロードする場合は、下記の様なうpロダを使うと喜ばれる。

  • すぐに消えない(流れない)
    質問用の画像であればすぐに消えても問題ない。
  • 専ブラ(2ちゃんねるブラウザ)で閲覧可能

主に以下のうpロダが良く使われている。


初心者が陥りやすいダメなこと(バッドノウハウ)は?

+ ...
  • すぐに諦める
    • 諦めんなよ!
    • フィギュアスクラッチは時間がかかるものと理解する
      基本的なアドバイスとして、諦めずに作り続けることが大事。
      皆、習作を幾つも製作して徐々に上手くなっていく。
      (ゴミ箱に数多の泥人形を投げ捨てたのは良い思い出)
  • フィギュア独特の面構成を理解していない(作れない)
    • 特に顔の作成でつまずくことが多い。美少女フィギュアであれば、自分に合った参考書籍を購入して勉強する。
    • 元絵がある場合、作成するスケール(サイズ)に合わせ白黒印刷する。
      白黒の濃淡で凹凸や奥行きが分かりやすくなる。(元絵中の光源に注意)
    • ガレージキットや完成品を購入したり、イベントに直接見に行く。
    • Amazonでフィギュア画像を見て勉強する。
  • 定期的なバランス確認を怠る
    • 作業の節目に様々な角度や遠くから眺め、不自然な箇所がないか確認する。
    • アップロードしなくても良いので、写真を撮って確認する。
  • 不自然なラインを修正する際、削らずに盛って直そうとする
    • フィギュアがどんどん大きくなったり、さらに歪んでいったりする。
      例外はあるが、初めの内は削ってきれいなラインを出してから盛ると良い。
  • 硬化剤を混ぜた後のパテを使い切ろうとして盛る
    • フィギュアの形が歪む原因。必要な分だけ盛り、余分なパテは硬化前に取り除く。
    • 余ったパテは棒状にして芯材として使うか、捨てるものと割り切る。
  • デザインナイフの刃を交換しない
    • 切れ味が落ちてきたり、先端が欠けたら交換する。

フィギュアのスケールやサイズってどのぐらい?

+ ...
市販のフィギュアを大まかに分類すると下記の様になる。
スケール 種類
~1/4 一般的な人型フィギュア
アクションフィギュア
ドール
1/6
1/8
1/10
1/12
1/15 ヒストリカルフィギュア
スケールモデルフィギュア
1/32
1/72
1/72~ ロボットフィギュア(メカモノ)
怪獣フィギュア
※動物フィギュアは様々なスケールがある
※デフォルメフィギュアは基本NONスケール

日本人の平均身長を参考にした際、具体的な大きさは下記の通り。
性別 1/1 1/4 1/6 1/8 1/10 1/12 1/15 1/32 1/72
男性 170.7cm
(1,707mm)
427mm 285mm 213mm 171mm 145mm 114mm 53mm 24mm
女性 157.9cm
(1,579mm)
395mm 263mm 197mm 158mm 132mm 105mm 49mm 22mm
※デフォルメフィギュア(ねんどろいど等)は100mm前後

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2014年07月19日 18:27