蝦魯夷にゐと/えろい -
【性別】 | 【学年】 | 【所持武器】 |
男性 | その他 | しなりの利いたタクト(釣竿に近い) |
【攻撃】 | 【防御】 | 【体力】 | 【精神】 | 【FS:『最敵』】 |
20 | 0 | 3 | 0 | 7 |
特殊能力: 《皇の咎討ち》(ザ・ダンゲロス) |
効果:攻撃力依存体力ダメージ:120 タイプ:カウンター 範囲+対象:周囲1全員:2.1 時間:一瞬:1 消費制約:移動2消費:30 非消費制約1:精神攻撃:100 非消費制約2:敵エリア(敵陣最奥から3列分)でしか使えない:0.9 カウンター倍率:0.75(倍率下限) カウンター条件:敵に殺される:0.4 カウンター効果の対象:カウンター条件を満たしていない敵:2 待受範囲:同マス:1 待受時間:1ターン:0.8 待受回数:1回:1 カウンタータイミング:同時:1 効果値計算: 120*2.1*1*0.9*0.75=170.1 発動率計算: (100-170.1+100+30)*(1+7*0.1)=101.83 能力発動率:101% |
能力原理 |
道連れ。 |
キャラクター説明 |
第九次 序 それは、葬儀保険の契約を訪問販売している最中だった。 「 可愛そうに――… 」 彼には此処で、これから多くの命が消えることが分かった。 「 愚かな! 」 実にっ! と、言葉を続ける。 さらに、痛ましい… 嘆かわしい… とも。 彼には、一方が根絶えることでの終結など断じて許されるものではなく、間違った区切りだとの考えがある。 「 敵は俺だよ 」 そう、一人漏らす黒衣の男は、施錠されている門を苦も無くこじ開けて、悠々と歩を進める。 誰も苦しませないで殺すために。 本名: 蝦魯夷(えろい)・モザイク・ナマラヴィッチ(ミドルネーム)・にゐと 愛称: 「 ヴィッチ 」 定評: 『 ラスボス 』 信条: 「 極 」 職業: 宗教を激しく嫌う葬儀屋 趣味: トレーディングカードゲーム。レイプ。焼却。 好き: 大番狂わせ 嫌い: 卑怯・不正・大人の定義から外れる大人。 口癖:「 愚か 」 気分が昂ぶると無駄に「ヴ」の発音を好んで「ヴァ行」を多用するが、彼は常に冷静沈着。 人物 彼は生真面目の一言に尽きる少年だった。 善悪を聞き、そう信じ、その教えを何の疑いもなく、苦にも感じず、当然のことだと順守してきた。 それは、愚直で、正直で、純粋で、融通も利かず、ただ言葉通りに物事をこなす、思慮が浅くて面白みのない少年を形成していった。 だからこそ、大人が嫌いだった。大嫌いだった。 欲汚い大人が、身勝手で無責任な大人が、 夢を無くした大人が、幼く怠惰な大人が、 卑怯で卑猥で理不尽な大人が嫌いだった。 憎らしくて、情けなくて、絶対に許せなかった。 それがこの世に溢れていることも知った。 自分がいかに親に、環境に、出逢ってきた人々に恵まれていたかを理解した。 彼にとって彼らは、この世で何よりも醜く、おぞましい生物。 嫌悪感よりも、煮えたぎる憤慨を抑えられなかった。 存在を見下していたし、消し去りたがっていた。 まだ一桁の年齢の自分にはできることが、偉い偉いと威張る大人にはできない。 分が悪くなれば都合よく逃げる。 あらゆる力で押さえつけ、単純なことでさえも先送りし、擦り付けている。 それが信じられなくて、理解できない。 子供ならではの正しい意見だ。 バカ正直な自分が損をしているようで、暴力では治まりきらないほどの怒りが、その小さな胸には積もった。 英雄や正義に憧れた。単純な勧善懲悪に騙されていた。 裏切られ、やるせない。 しかし、それも中学生までのこと。 彼は高校に入学して悟った。自分が愚かだったのだと。 あまりにも見ている世界が狭すぎた。 親でさえその人種の一部だった。都合がよくて逃げる。自分の考え以外を受け入れない そして、世界はどうしようもなく穢れていることに慣れた。自分も毒された。 妥協し、苦労を避け、言い訳で逃げる。偽り、嘯き、欺き、責任を持たない。 それでも、彼の性分は変わらない 。 やはり気持ち悪い。矛盾の蟠りと鬱憤がたまっていくのがわかった。 正しさが報われないことに憤りが禁じえない。 幸福のためならいかなる犠牲も痛みも厭わない。 協力も支援も惜しまない。自身の死も構わない。 正義を見直して悟った。 正義は正義だ。厳正なままで、なんの力も持たない。ただの言葉。概念に過ぎない。 故に、何の効力もない。ただ、自分の矜持となる経験。それだけだ。 だから彼は言葉で厳正を説き、行動で示し貫く。 彼はこの世でもっとも失いたくないすべてを消した。その手で。 苦しませることなく、慈しみをもって、親も、妻も、娘も、友も、すべての繋がりを絶った。 彼はただ一人、唯一となる。 戦いたい奴は戦えばいい。存分に。巻き込まないことを条件に。 争いは消えないことを悟っている。それでも人間同士の争いは見たくない。 自分の短い人生経験からも、負の感情に学んだ。 真の平和などない。楽園など幻想。怠惰な腐敗よりは恐慌の世の方が命の意味がある。 刺激は本能の渇望だということも理解している。 だが、それでも争いは見たくない。 ならば、誰にも憎しみを与えない戦いを与えよう。生きるべき者が生きる世界へ導こう。 報われるべき人の願いを叶えたい。 どうにもならない事実をどうにかしたい。 摂理、理、運命、逆らって何ぼだ。 絶対にしてはいけない悪でも、皆のためなら俺には正義だ。 いつかは殺し、殺される命。すべて俺が統べる。 全ての怒り、憎しみ、俺に向けろ。俺だけを傷つけろ。俺で発散すればいい。 俺の目の前で諍いは絶対に許さない。 誰も憎むな。誰も恨むな。誰も殺すな。 俺以外と争うな。誰も傷つけあうな。 俺だ、俺だけが敵だ。 「勝手なのは承知の上 それでも俺は皆のために人類の敵となる」 ※ 彼に敵意を持たなければ、彼は皆を全てから守る存在である。 安易に打ち滅ぼそうとする愚者は老若男女差別なく、まとめて返り討ちに逢うべきである。 |