第九次ダンゲロス

第九次ダンゲロス武勇伝-鷹條楓編-


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鷹條楓(タカジョウ カエデ)は中学時代から何かと目立っており、魔人・非魔人問わず多くの友達に囲まれていたが、そんな彼女と事あるごとに衝突していた不良魔人がいた。
彼女の名は鷲口椿(ワシグチ ツバキ)。
鷹條とは対照的に彼女は一匹狼で、校外でよく暴力沙汰を起こし、狂犬のような存在として生徒に恐れられていた。
鷲口が非行に走っているのは、魔人警官である父親への反発からではないかとも言われていた。
それまでの鷹條は、どんな相手であっても本音をぶつけ合って交流を重ねれば友達になれるという自信を持っていたが、鷲口にはそのやり方が全く通用せず、二人は顔を合わせれば必ず喧嘩する、まさに犬猿の仲であった。

そんなある日、ある魔人が少年院から脱走したという事件が報じられた。
そのときもいつものように取っ組み合っていた二人だが、鷲口はそのニュースを耳にすると、血相を変えて学校を飛び出していく。
実は、その魔人は悪名高いある高校の番長で、番長グループの手下の助けによって脱走を成功させた後、次は自分を逮捕した魔人警官――鷲口の父親への『お礼参り』を企てていたのである。
鷲口の様子にただならぬものを感じた鷹條は、仲間を集めてその後を追う。

鷹條たちがやっと追いついたとき、既に鷲口は番長グループと交戦した後で――無惨に痛めつけられ、半死半生の姿になっていた。
鷲口に駆け寄り、抱き起こす鷹條。すると鷲口は彼女に語った――自分が父親に反発しながらも、影では彼女なりの不器用な方法で、家族に降りかかる火の粉を払ってもいたことを。
その話を黙って最後まで聞いていた鷹條は、自分が鷲口の代わりに番長グループと戦うと告げた。
その言葉に驚く鷲口。
「今までアタシのことを信じてくれる奴なんて誰もいなかったのに……なんでアンタは信じてくれるんだ……? しかもアタシの家族なんて、アンタにとっちゃあ何の義理もないはず……」
しかし、鷹條は破顔して言った。
「お前とはケンカばっかりしてきたが、いつもお前の拳には『本物の気持ち』がこもっていたぜ!」
さらに彼女は力強く続けた。
「あとは全部オレに任せろ! ――お前の心は確かに『受け取った』ぜ、ダチ公!!」
その言葉を聞いた鷲口は、安堵した表情で頷くと、最期に鷹條と拳を合わせ……安らかに瞑目し、力尽きたのであった。

その後、鷲口の家族に魔の手が及ぶ前に、なんとか敵の元に辿り着いた鷹條たち。
彼女たちは死力を尽くして戦うが、相手は悪逆無道を極めし高校生の番長グループである。その圧倒的な暴威の前に、多くの仲間が傷つき斃れていく。
だが、どれだけの劣勢にあっても、鷹條は決して諦めなかった。彼女は何度打ちのめされても立ち上がる!
散っていった仲間たち――その『遺志』を受け継ぎ、己の力に変えるかのように、
「たとえ命が尽き果てようと、心はオレと共にある! ――行くぜ! ダチ公!!」
その背後には仲間の幻像が現れて彼女と重なり、彼女は気炎を滾らせ能力を発動する!
「これは烏丸(カラスマ)の分だ!」
まばゆい閃光が空を覆い、絨毯のように隙間なく降り注ぐ雷撃が敵を薙ぎ払った!
「これは鶴巻(ツルマキ)の分だ!」
今度は瞬時に周りの大気が凍り付き、無数に生成された氷柱の弾丸が残った敵を貫いた!
「そしてこれは――」
最後に残った番長を前に――握りしめた鷹條の拳から爆炎が迸る!
「鷲口の分だァァァッ――!!」」
叩き込まれた渾身の一撃! 番長は火柱を上げ爆裂四散した――!

こうして鷲口の遺志を継ぎ約束を果たした鷹條であったが、この戦いで多くの仲間を失った彼女は、自身の能力が『仲間の死』の後にしか使えないことに悩むようになる。
そんなときに『大銀河伝説』を知り、幾多の危機に陥っても決して仲間の犠牲は出さず、数々の事件を解決してきたという大銀河超一郎に憧れ、希望崎学園に入学することを決めるのであった。

GK評:2点
鷹條の姐さんかっけえーっ!
王道的な主人公キャラですね。
大銀河超一郎が仲間を失いアッサリ敗れた今、この子は何を思うのか。