「第九次ダンゲロス武勇伝-クボミ編-」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「第九次ダンゲロス武勇伝-クボミ編-」(2012/07/02 (月) 19:09:31) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
----
クボミは落とし穴は現実的なトラップでは無いと思っていた。
なぜなら、踏んでくれなければ絶対に落ちることはないし、掘った後で位置を調整しようと思ってもそれは不可能だからだ。
そう、彼は縄文時代から続く由緒正しきトラップの存在意義に疑問を感じていたのだ。
そして、彼は毎晩ベットの中で考え続けた。どうすれば落とし穴の欠陥を補った素晴らしいトラップを作ることができるのかということを。
時は流れて、小5の秋のことである。彼はいつものように「少年週刊ジャンプ」でオサレな漫画を読んでいた。
その時、彼はついに完璧な方法を見つけたのだ。
それは…「"最強の落とし穴"ってのは俺自身が、落とし穴に入ることだ」
その思いつきはクボミの心を魅了した。自分が地面の中に潜って相手を引きずり込めば、落とし穴の欠陥は無いも同然ではないか。
そして彼はその画期的な妄想を心の中で温め続け、中2の春に思い切って親友に打ち明けた。
自分の考えた方法がいかに画期的であるかということについて小一時間説明したのだ。
しかし、説明後の興奮で顔を紅潮させているクボミに親友が吐いた言葉は彼を絶望のどん底に叩き落とした。
なんと、土の中に潜るという方法はクボミが思い付く以前から(漫画などで)存在していたというのだ。
彼は、初めてガチ泣きした。アイディンティティクライシスは初体験だった。陰獣の蚯蚓や暗殺チームのセッコに笑われているような気さえした。
しばらくして、彼は泣き止むと、こう呟いた。
「今度は、完璧な落とし穴を発明してやる…」
----
GK評:2点
クボミくんの『ストーキング・ピットフォール』は希望崎に落とし穴旋風を巻き起こせるのか!
どうでもいいけどセッコは暗殺チームというよりボスかチョコ先生の子飼いって感じがするよね。
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: