LISSY

Locomotive-Individual Steering SYstemの略とのこと。車両に赤外線送信装置を、線路に受信装置を設置する、赤外線通信システムである。
車載する赤外線送信装置には、デコーダのようにアドレス(および車両種別)を設定することができ、これを車両下部に両面テープ等で貼り付ける。受信装置のセンサーは線路のレール間に埋め込むように設置し、センサー上を通過した車両のアドレスを読み取る。受信装置はこの情報をLocoNetに送信する。
センサーは基本的に2個セットで用い、並べて設置する。これにより通過車両の進行方向や速度も得ることができる。2個のセンサーを別々に設置して2箇所で検知することもできるが、この場合は進行方向や速度は検知できない。またセンサー1個の製品も発売予定である。
開発元のUhlenbrock社からは専用の自動運転モジュールも販売されており、比較的簡単な自動運転ならパソコン制御なしでも実現できる。
このシステムのメリットは、単に車両を検知するだけでなく、アドレス、種別、速度、進行方向といった多様な情報を得ることができることが一番であるが、トランスポンディングBiDiと違って線路にギャップを設けてブロック化する必要がなく、DCCのメリットの一つである単純な配線を維持できることも重要であろう。
ただし、あくまで通過を検知するシステムなので、あるブロック上の列車の有無を検知するいわゆる「在線検知」機能は有しないことには注意が必要。


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最終更新:2007年06月14日 01:56