DCC ready

簡単にDCC化ができる商品、くらいの意味で使われており、メーカーによって基準はばらばらである。一般的には、簡単にデコーダを搭載できるようになっている車両のことを指す。
具体的には規格ソケット(NEM651,NEM652等)を装備しているか、ドロップイン・デコーダが準備されている車両のこと。KATODCCフレンドリー対応製品も、専用デコーダを差し込むだけで搭載完了するので、DCC readyと呼べる。
ただ、ソケットがあってもその先に直接LEDが配線されていたり(ファンクション電圧は高すぎてLEDを破壊する)、ドロップイン・デコーダを搭載するためにボディの加工が必要だったり、どう工夫してみてもデコーダを搭載する空間が足りなかったり、デコーダ搭載位置からソケットまでが遠すぎて普通のケーブルでは足りなかったり、DCC readyを謳っているものの単に回路や部品構成がケーブルの半田付けに適しているだけだったり・・・と、実に多様なトラブルが発生することも事実で、真の意味でのDCC readyという言葉が確立するのはもう少し先になりそうである。
現在では、欧米で新たに発売される車両はほぼすべてがDCC readyとなっており、DCC化に苦労するのは一部のガレージメーカー的な製品ぐらいなものだが、日本ではわずかにKATOの新製品車両だけである。TOMIX、Micro Ace、Modemo、Grean Maxと、主要な鉄道模型メーカーはすべて非対応であり、鉄道模型先進国の中では今や例外的な状況に陥ってしまった。原因はいろいろと考えられるが、国内最大手の一翼を担うTOMIXが自社技術にこだわるあまり、DCCを採用していないこと、欧米に比べ日本の鉄道模型ファンが走行にあまりこだわらず、コレクション派が多数を占めていること等とは無関係ではないであろう。
ちなみにDCC readyの日本語訳としては「DCC準備車」「デコーダ搭載準備車」等が見かけられるが、鉄道用語をうまく訳に取り入れて判りやすい。


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最終更新:2007年05月26日 00:57