ドロップイン・デコーダ

鉄道模型車両には、ライトやモーターの配線のためプリント基板が内蔵されていることが多い。ドロップイン・デコーダはこれに目をつけ、オリジナルのプリント基板と置き換える形で搭載するよう設計されたデコーダである。
一般的にソケットを装備しないアメリカ型Nゲージ、HOゲージ車両用の製品が多いが、KATO製日本型Nゲージ機関車用としてDigitrax永末システム事務所からも製品が発売されている。
車両の分解・加工が最小限で済み、デコーダ搭載に要するハードルが低くなるので半田工作に慣れないユーザーにもありがたい。反面、車両内蔵のプリント基板は必ずしも汎用品ではなく、同じ車両メーカーでも数種類は使い分けているのが普通であるため、対応するドロップイン・デコーダも多種類を開発せざるを得ず、量産効果が活かせないことからどうしても高価になる点や、新しいプリント基板を搭載した車両が発売されると、それに応じた製品を新たに開発するための日数が必要になる点が問題となっている。
また、ソケット搭載型のデコーダに比べ基盤が大きくなることを逆に利用し、サウンド機能を付加したドロップイン・サウンド・デコーダもMRC等から販売されており、基板上に超小型スピーカまで実装されているものもある。


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最終更新:2007年06月22日 09:15