RailCom

Lenz社が提唱する、デコーダとの双方向通信規格。
Digitrax社のトランスポンディングとは違い、従来のDCCに対する改定規格として設計されている。このため既存のDCCシステムにほとんど影響を及ぼさないトランスポンディングに対して、RailComは通信のためプリアンブルビットの削除をを要する等、必ずしも完全な互換性を有しているわけではない。
ただし、ことさらに互換性がないと強調するのはあくまで他社のネガティブな営業にすぎない、とLenz社は主張しており、実際に既存のDCCシステムとトラブルを起こすケースはまれである。むしろNMRA規格を厳格に遵守していない製品が互換性問題を発生すると言われている。

Lenz社は2000年春のNMRAワーキンググループ会合にてRailComのコンセプトを提示し、これを元に双方向通信の標準化を進めるよう働きかけたことから、現在もこれを元にNMRA Bi-Directional(BiDi)として議論が続けられており、RailComがDCC双方向通信の標準規格であると言っても過言ではない。

同社のGoldシリーズデコーダに搭載されている他、欧州を中心にデコーダへの搭載は進んでいるが、コマンド・ステーション等肝心のシステム側装置はLenz一社が製造しているに過ぎず、RailComの応用に向けたシステム拡充が望まれる。

なお、当サイトではRailComの詳細については、NMRA Bi-Directional(BiDi)と同一と考えて同項目にて解説する。



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2007年08月28日 19:47