PWM Pulse Width Modulation

パルス幅変調と訳される。パルス波のデューティー比を変化させて変調するもので、DCCデコーダのモーター出力で一般的に使われている方式である。デューティー比についてはWikipedia参照。
モーター出力の電圧を変化させる方式に比べ、マイコンで制御しやすい他、パルス波は常に最大電圧であるため起動時・低回転時でもモーターのトルクを得やすいといったメリットもあり、アナログ制御用としても安価でスローが効くパワーパックに採用されてきた。
反面、50~200Hz程度のパルス波が主流であるところ、一般のDCモーターでは回転子がフライホイールの役割を果たすため比較的スムーズに回転するが、コアレスモーターのような高性能モーターでは反応が俊敏すぎ、パルス波周波数の振動ないし騒音を発生することになるだけでなく、発熱や故障の原因となってしまう。
このため周波数を10KHz以上(可聴範囲を超えればなおいい)に上げることのできるサイレント駆動と呼ばれる機能を持ったデコーダも多い。ただし、サイレント駆動ではトルクが低下してしまうモーターもあるので、車両によっては精密な調整を要する場合がある。
また、モーターの永久磁石が劣化するという問題も残る。

なお、中にはモーター出力の電圧を制御するデコーダもあるが、どうしても高価・大サイズになってしまうため一般的ではない。(高性能DCモーター用にNGDCC等から販売)



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最終更新:2007年06月23日 00:51