在線検知 Occupancy Detection

ある線路区間に列車が存在することを検出すること。閉塞運転は衝突事故が発生しうるDCC導入レイアウトでも重要であるが、これを実現するためには在線検知が欠かせない。
従来メルクリンのS88が実物の有絶縁軌道回路と同じ方法(車輪による両レールのショートを検知)で在線検知ができたが、これは三線式だからこそ実現可能な方法であり、多くのDCCシステムのように二線式の場合はダイオードを使った電流検知(電圧降下検知)をすることが多い。代表的な製品としてDigitrax社のBDL168があり、これは16区間の在線検知ができる。

またパソコン制御を導入している場合は、ある地点を列車が通過したことを赤外線フォトインタラプタやマイクロスイッチ等で検出することで、先の区間にその列車が在線すると推定する方法を使うこともできる。

なお、実物の鉄道同様、DCCでも新しいシステムではどの車両が在線しているかを同時に検出すること(当サイトでは車両検知と呼ぶ)もできるようになっており、先のBDL168であればRX4という製品を追加することでトランスポンディング機能が使えるようになる。またBiDiに対応したシステムでも同様の機能が実現できる。

せっかく配線を簡略化できるDCCで、多数の配線を要する在線検知を導入することに躊躇するユーザーも多いが、同時にPM42等で電源管理をすればショート事故等トラブルを防ぐこともできることから、むしろ積極的に導入するユーザーも少なくない。センサーでなにかを検知しようとするならセンサーの数だけ配線が増えるのは止むを得ず、パソコン制御を考えるのであればケーブルの束とのお付き合いは覚悟する必要があろう。



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最終更新:2007年06月22日 17:11