ディーゼルエンジン(尿素SCR併用)


型式:MD92TJ(日産ディーゼル製)直立型直列6気筒TI付き
総排気量:9.203L
最高出力:300ps/2200rpm
最大トルク:1,324N・m(135kg・m)/1,400rpm
排ガス処理装置:尿素SCRシステム

<このエンジンの説明と個人的印象>

今の日産ディーゼルRAシリーズに搭載されているものと同じです。
直立型エンジンですので、車内スペースが1400mm程度犠牲に
なります(リヤエンジンの場合)。しかし、非常に力強い印象です。
3速での伸びが良いため、3速ではレッドゾーン付近まで引っ張る
運転手さんも多いと思います(メーターは見てないのであくまで乗って
いてのイメージです)。ATとの相性も良く、実車でも変速ショックは
ほとんど感じられませんでした。また、静粛性に富んでいるのも
長所の1つだと思います。
尿素SCRシステム搭載のため定期的な尿素水の補給が必要となりますが、
DPDのように定期的にたまった煤を燃焼させる必要がないので環境にも
優しいと思われます。


CNGエンジン(尿素SCR併用)*改造申請が必要です。


型式:不明 直噴CNGエンジン
総排気量:6.925L
最高出力:253ps/2,700rpm
最大トルク:737N・m(75kg・m)/1,400rpm
排ガス処理装置:尿素SCRシステム


<このエンジンの説明と個人的印象>

すみません。正直わからないです(汗)
これは、2004年の商用車モーターショーで展示された
日産ディーゼルの中型トラックに搭載されていたものを
そのまま載せたというものです。
直噴CNGエンジンというのは実は初めてだそうで、
直噴化によって燃焼効率を上げると共に、それに伴って
増加するNOxを尿素SCRで抑えるという仕組みのようです。
低燃費化を実現する他、CO2排出量が従来のCNG車比で
25%削減されています。
問題なのはパワーと重量。中型用だと思われるため、トルクが
スカスカです。トルク不足を補うため、ATが標準搭載され
るわけですが、正直坂道の多い路線ではお勧めできません。
重量に関してもイメージでしか語れませんが、ただでさえ重い
CNG車に尿素SCRを載せるわけですから仕様に制約が出る場合
もあるかと思われます。特に後部の軸重制限が問題となるので、
後部に重量が集中するフルフラットノンステへの搭載は様々な
制約が伴うと思われます。とはいえ、注文があれば作りますが(笑)
最終更新:2007年04月21日 15:36