①前面行先表示機の角度


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Ansin社の路線バスでは、伝統的に前面行先表示機が下向きに設置されています。

これは、日光の反射によって表示機が見えづらくなるのを防ぐためです。

特に、LEDの主流になった最近の車両ではその優位性が発揮されることでしょう。


②運転席を低くしたレイアウト




運転席は低い位置に設置しました。これによって運転席からの上方視界が向上して

信号直前に停止しても信号が見えるなどの利点があります。また、前面の行先表示

機も上下寸法を大きくとれるという利点もあります。これも①と同様Ansin社の伝

統です。


③ブラックアウトを最小限に抑えたデザイン


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バスの床が低くなると、それに合わせて側面窓の位置も下がります。

そしてその分だけ側面窓より下の塗装できるスペースが少なくなるわけです。

日本において塗装は事業者のアイデンティティーが表れる部分です。

なので、塗装スペースの制約はアイデンティティーの発揮に対しての制約ともなり

ます。Ansin社では、そうした観点からブラックアウト塗装を最小限にすることを

お客様にお勧めしています。例えば側面窓上部のスペースは従来より広がりました。

このスペースを活用すれば、従来と遜色のない塗装スペースが生まれることでしょう。

④デザイン上の見せかけ


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Startlineシリーズのヘッドライト周りは、外観上の大きな特徴となっています。

この独特な形状から、社内では「エンドウ豆」と言われているとかいないとか…。

しかしこのエンドウ豆、 金属加工の観点からはあまり歓迎されません。

なぜなら、曲線の多い加工は手間やコストが多くかかるからです。

特にバンパーの角は交換される可能性が高いわけで、交換される部品が高くては

仕方がありません。そこで、設計者は考えました。

この曲線が多い部分は飾りで表現して、実際のプレスラインはできるだけシンプルに

しようと。そのためライト周りを拡大すると、左の図のようになっています。灰色で

表現された部分がプレスラインです。ライト交換などの際にはこの部分を開くことが

できるため、右の図のようになります。


⑤窓につけられたRの成す意味


Startlineシリーズの窓は、角にカーブがつけられています。一見デザインのための

デザインに見えるのですが、実はきちんとした意味があるのです。


これは、同じく側面窓にRを持つデザインライン社の窓を車内から撮ったものです。

角にRがないことによって、清掃がうんと楽になるのです。サッシ式の窓の角の方に

とれない埃がたまっているのを皆さんは見たことはありませんか?

他にも、車体強度の面からも角が丸いほうが都合が良い(と思う)のです。
最終更新:2007年07月18日 01:49