Startlineシリーズは、全ての扉が2列乗降できる幅(有効1250mm程度)を備えています。
当然都市部の事業者にはそれを売りにセールスをかけるわけですが、先日とある事業者
さん(前乗り後降り先払い、A社とする)からこんなご指摘を頂きました。

A社「せっかく2列で降車できるという触れ込みで導入したくせに、
お客さんはちっとも2列で降りないではないか」

A社では狭いターミナルを発着する路線で乗降時間短縮を目指すべく、
試験的にStartline LFを2台導入。
しかし、他の車種と混ざって運用されていることもあって、
2列で乗降できるメリットが旅客に周知されていません。
せっかくのワイドドアも、1列で降車されてしまっては何の意味も成しません。

そこで、A社と共同で床面の表示の工夫に関する実験を始めることにしました。
扉部分の床に2列で乗降できることを示すマークを導入し、営業路線に投入しています。

同時に前扉も右側は定期券所持の旅客(精算が発生しない)、左側(運転席側)は
現金及びICカード払いの旅客用の通路とし、表示を付けて周知を図っています。

写真はLFの試作車に表示の試作品を取り付けた場面。

実験で効果が上がれば車両の増備も検討するそうですが、果たしてどうなることやら。

最終更新:2018年10月10日 23:47