魅惑のトイレマスター



細田友晴(ほそだ ともはる)

  • 登場作品:学怖,学怖S,四八,VNV,AMC1,AMC2,学恋,学恋2,特,学恋V,流神A,殺クラR,追加,最終,月下美人,極,新生2,ドラマCD,レトin,秘密,ナポin,鳴七,稲in,アパ殺
  • 声(CV):石田彰/熊谷貴弘
  • 二つ名:トイレでメタボッチ,トイレのことなら俺に聞け,など
  • 種族:人間他
  • 職業:鳴神学園高校 二年C組
  • 年齢/誕生日:16歳/8月1日
  • 身体::172cm/103kg→172cm/120kg ♂ O型
  • 好きな/嫌いな食べ物:ローストンカツ定食大盛り/キャベツ、煮魚
  • 関連人物(その1):日野貞夫,黒木先生,竹内清,芦村先生,富田,比田幸枝,米山先生,若月先生《知人》,神田拓郎《横恋慕》,津田圭一《友人》,井上良法,中野《友人,霊》,西条陽子,新田かおり《噂》,吉田奈美子《噂,片思い,悪霊》
  • 関連人物(その2):大河内雄大《クラスメート,友人》,星野,吉川《クラスメート,いじめ》,黒川茂《部活》,大川大介《崇拝》
  • 関連人物(その3):加瀬ひなた《友人》,西垣大吾《部活,いじめ》,戸津怜人
  • 関連用語:七不思議の集会,語り部,殺人クラブ《所属》,いじめ《被害者》,友達《執着》,トイレ,カレーライス,サンブラ茶《嗜好》,チェーンソー,人間ダルマ


概要

 「七不思議の集会(『1995』年度、または『現代』)」を開くに当たって集められた語り部の一人。
 粘着質と紙一重の人懐っこさを持つ、肥満体の男子生徒。

 特定の話題(後述)に関する怪談のエキスパートであり、霊感を持つと自称することも多い。見かけによらず鋭い感受性の持ち主であり真理を突いた金言を語る機会もあるが、その一方で無神経なところもある。
 人の神経を逆撫でするような言動や態度が不快感をもたらすこともしばしばであったりする。

 自他境界線が薄めなのか、スキンシップを求めたり密着した状況に置かれることを好む。
 「友達」という関係性にこだわっている節もあり、彼と込み入った話をしたが最後、相手の同意なしに勝手に友達の範疇に入れられてしまう、なんてこともザラである。
 ただし、彼本人が必ず孤独かと言えばそうとは限らず、現実に交友関係を持った友人が登場する機会は意外と多かったりする。

 その容貌と性格からは意外に思えるが、実体験系の話を多く語るのみならず怪奇現象を求めて実地に赴く率がかなり高い。その頻度はアグレッシブな印象の強い新堂誠をはるかに凌ぐ。
 何らしか伝聞を聞き挟むとすぐ行動を開始し、七話では深夜の旧校舎にその当日に赴くほど。
 一々ネタを実演して見せる風間とタメを張ると言えばわかりやすいだろう。

 言い換えれば、発言や行動が無遠慮ということもあり、偶発的か思慮を欠いた結果はともかく「霊界」などの異常な世界に既に足を踏み入れていることもままある。
 多くは匂わせる程度で終わるが、あまりに細田さんの領域に踏み込み過ぎると理不尽な形で彼自身が怪異となって襲い掛かってくることもあるので、あまり侮ってかかるべきではないだろう。

 また、生理的嫌悪感を持ち味とする関係からか、彼の話では動植物の登場率が比較的高い。
 学怖名物の「」はもちろんのこと、狐に「」、魚に樹までが怪異として登場し、そのわくわくアニマルランドぶりは他の追随を許さない。

トイレについて
 彼の語る話はトイレにまつわるものばかりで、その徹底ぶりは最早「トイレ」という呼称が彼の代名詞となる程である。具体的に言うと、『学怖』から『特別編』まで、彼の語った話でトイレが絡まなかったものは一話たりとも存在しない
 ただ、勘違いしてはならないのはトイレはあくまで彼の語る話の“象徴”(アトリビュート)であるという事。
 前述した通り、彼と彼の話全般における真の持ち味は生理的な嫌悪感や不快感から来る恐怖である。

デヴの悲喜劇

 容姿に関しては何と言ってもポッチャリとふっくらとメタボ風味な……直球で言ってしまえばデブである事が真っ先に挙げられるだろう。
 彼が太ましい体型なのは地の文でも明言されており、更に後のアパシー・シリーズ展開に際して、プロフィールの項目に身長と体重が明記された事で、完全に補強される。

 ビジュアルという分かりやすい訴求力を持つデブの枷は、「トイレ」「友達への粘着」などの各ネタと見事な相乗効果を発揮する形で細田に付いて回る。つまるところ彼は、主人公や語り部のみならず日野さんや早苗ちゃん、果ては黒木先生といった準レギュラーまでも含めた中で唯一、どうあっても美形になり得ない事を宿命づけられたキャラクターといえる。

 もっとも、太っているというだけならばかわいらしさの模索も可能で、そこまで忌避される特徴でもない。
 ただし細田さんの場合はこの特徴が、自身が語る話の特性である生理的不快感という要素を補強する形で使われてしまった。
 デブの持つ負の側面を押し出した、ずばり言ってしまえばネタキャラ、もっとつっ込んだ言い草をするならキモキャラである。

 特に乙女淑女の耽美な夢が詰まった二次創作においてはこの壁はあまりに巨大なのか、メインキャラの中で細田が描かれた作品がダントツに少ないのは言うに及ばず、語り部(特に男性陣)の集合絵において彼だけがハブられるという事態すら、かなり日常茶飯事だったりする。[その場合は、代わりに坂上や日野が描かれるケースが多い。]

 だが、彼がその優れない容姿ゆえにこのゲームにおいて要らない子であるかと言えば、決してそんな事は無い。
 現実のアイドル集団しかり、「ワールド・ハッピー&ピース・カンパニー」が席巻した「一年G組」しかり。
 イケメンや美女ばかりが揃った空間と言うのはそれだけで日常と乖離した一つの別世界であるが、非日常は非日常でも、それは甘やかなメルヘン、御伽話の世界と言い換えられもして途端にリアリティを損なってしまう。

 ホラーという題材、特に現実を浸食する生々しい恐怖を描く『学怖』において美男美女ばかりの「集会」を開いたとて、そこには空々しさしか生まれないだろう。
 公式で美形という設定を持つ風間さん・岩下さん・福沢さん、ファンの間では整った容姿のイメージが支配的な新堂さん・荒井さんといった面々の中にあって、細田の時に侮りの対象にもなる容姿と言動が、語り部という集団のバランスを取り、より身近に引き寄せる役割を果たしていることは否定できない。
 彼は確かに看板スターにはなれないかもしれないが、「七不思議の集会」という舞台を演出するうえで、他の語り部同様に欠かせない存在なのだ。

学怖S

 印象にはあまり変化がないが、やはり特筆すべきは女性主人公に対する応対が男性主人公とさして変化がない点だろう。
 相手が一年生の女の子でもトイレや旧校舎に連れ回す姿を見たプレイヤーが受ける厚かましさは相対的に増したと思われる。
 また、理不尽な形でこちらを窮地に追いやってきたり、友情を語りつつこちらにエゴを押し付けてきたりといった、エグい展開も多く追加されている。
 等身大の少年らしさも強調されているが、やはりそちらの方が気になる人が多いかもしれない。


四八

 香川県シナリオ、千葉県シナリオに登場。
 名前と性格を借りてゲスト出演した「学怖」メンバーの一人である。
 恒例のトイレネタはルートによっては登場しないことも。首が伸びるという、『学怖S』のサンブラ茶のネタも登場する。
 ……なんというか両者とも細田の図々しさが強調されたシナリオなので、細田ファンとお食事中の方は注意。

 香川県シナリオ「布団」。


 (執筆者募集中) 


 千葉県シナリオ「学校であった怖い噂」。
 トイレにまつわる話ばかりを集めて記事を組むとやってくる。それもウザいネットスラングを駆使したメールを送ってきた直後、その延長戦のようなキャラで本人が現れる。そのあんまりなノリにげんなりしたプレイヤーも多いと思われる。

 ちなみに最後の「携帯電話」の画面の挿絵では最後の一文に「だって僕たち、トモダチだろ?」と書かれているが、何故か文章欄では「だって僕たち、親友だろ?」という一文になっており、一致しない。
 意図的な演出か、撮影側と執筆側とで連携が取れていなかったのかは不明。


アパシー・シリーズ

 後述するが、いじめられっ子という属性が追加された。
 性格に関しても『旧作』から多少の変更が加えられており、周囲の見下した評価を気にせずマイペースを貫く奇人ぶりから、周囲の目を気にしながらもその見た目と性格から侮られるいじめられっ子の側面が強調されたものになっている。
 また、空気と距離感の読めなさはそのまま頭の悪さにも繋げらてしまう。運動面だけでなく頭の回転も鈍い存在として扱われる場面が増えた。

 反面、愚鈍さは人を疑うことを知らないと言い換えられもし、無垢なまでの善良さを秘めたキャラクターとして描かれる機会も得ている。一転して、受けた屈辱に対して恨みつらみを忘れず、報復の機会をうかがっている陰湿な面が描かれることもある。

 シナリオによってはほとんど人間扱いされておらず、クリーチャーやほとんどネタキャラとして扱われることすらある。
 その一方で豹変した際のインパクトは群を抜いて恐ろしいとはよく言われる点である。

 かと思いきや原点回帰も狙った近年の作品では度を越した天然っぷりを発揮することが多い。
 人間関係ではウェットなところが支配的かと思いきや、案外切り替えは早くドライな面を見せたりもする。
 友人関係に飢えている特有の圧も突き抜けてしまえばどこか、虚を突いた愛嬌に転じてしまう面もあるのかもしれない。

 実のところ細田友晴という存在を一言で定義することはかなり難しい。トイレに代表されるいくつかのキーワードを使えば共通認識を一致できる一方で、細かなところはリアルタイムでファンの間で形作られていく側面もあるのかもしれない。
 また、近年では「相撲部」所属という属性も強められており、牙を隠した狼という本質を隠し持っていることもよくある。
 この場合の細田さんの正体は、あえて周囲に自分を侮らせることで逆襲の快感を強める趣向を有する陰の強者である。

細田友晴といじめ

 『いじめ』。
 特に前期アパシー・シリーズでの細田を語る際に、このキーワードは避けては通れない。
 トイレと言うネタ、KYさ(特に友達への粘着的欲求)という負の要素、そして肥満体なビジュアルがいじめと密接に組み合わされ、彼は孤独ないじめられっ子としての定位置を与えられる事になる。

 [それは、単に作中キャラ間の人間関係に留まらない。
 彼の鈍くささやキモさをネタとして前面に押し出す事で、プレイヤーの悪意なき嘲笑やキャラ愛という建前の嘲弄を積極的に煽って作中のいじめに同調させる様な、神の俯瞰視点という特権を持つモニター外の存在をも巻きこんで“共犯”関係に仕立て上げる、メタ構造的ないじめの構図がそこにある。

 「心せよ。深淵を覗こうとする時、深淵もまたこちらを覗いている」と、偉大なる哲学者の格言まで持ち出すのは流石に大仰だろうが、例えば時田君のコメディ映画を思い出した時、スタッフの意図が単に細田イジりによる笑いの提供のみとも思えなくなるのは私だけだろうか。]

 アパシー・シリーズでの各キャラクターの基礎は既に『VNV』でおおむね完成を見ていると言って過言ではないが、彼もその例に漏れない。卑屈なくせにKYで鈍くさく、周囲から侮られ見下される存在としてアパシーでの彼の基本は固められている。
 尤も、曲がりなりにも語り部に位置する存在が、只々コケにされるだけで終わるはずもない。そんなキャラクターが強調されたからこそ発する事のできる恐怖というものもまた、確かに存在している。

VNV

 「魅惑のトイレ」、「学校であった怖い話」に登場。
 シナリオの関係から語りたち達の負の側面が強化されているが、彼の場合は強化されたと言うよりは新しく付与された、と表現する方が適切かもしれない。
 元々備わっていたねちっこさや身勝手さに『卑屈さ』が加えられ、独特の無神経ぶりが醸す不快感が倍増している。

 周囲に侮られる原因が自分の冴えなさにあると理解しているような態度は一見すると殊勝だが、その実は過剰に自分の哀れさを訴える事で暗に坂上の同情を強制するものだったりする。
 そんな自己中心性は話そのものにも表れており、他の語り部が曲がりなりにも他人に焦点を当てた話をしているのに対し、彼は徹頭徹尾自分語りに終始している。とどのつまり彼は卑屈なまでに周りを気にしているようで、結局は自分の事しか見えていないし考えていないのだ。

 誤解を恐れず敢えて言うのなら、ここでの細田は「いじめられる方にも原因がある」キャラクターを煮詰めた様な存在として描かれている。
 [もちろん「原因があるからいじめて良い、いじめは正当な行為である」等と言う理屈は有り得ない。いじめられる側の抱える問題点といじめの是非はまったくもって別の問題である。]


最終版


 (執筆者募集中) 


AMC1

 全体的には日野、風間と並ぶネタ要員。随所で不憫に笑える扱いを受けている。
 また、同じネタ要員でも他の二人と違うのはどうにも目立てない点。多くの展開で一番手のため退場が早いというのもあるが、部員同士の協力は勿論確執からすらハブられ気味でキャラ同士の掛け合いがほとんど無いのも決して小さい理由ではない。

 ネタの内容もハブられたため情報が遅れ、一人だけ見当違いの事をやっているパターンが多い。

 二次創作における彼の不遇ぶりは先に書かれたとおりだが、公式でまでこの扱いは悲惨の一語に尽き、ファンの間でも度々ネタにされている。
 ともあれ、今回は登場人物の中でも一、ニを争うほどに体を張っている割に、全体的にどうにも報われない扱いである。

 だが一方で、「一番細田」の様な岩下さんばりにゲームシステムの常識と先入観を逆手に取ったトラップを仕込んだりもしており、ムカつき具合と滑稽さが先行していた旧作殺クラの彼と異なる、殺人鬼としての独特の恐怖を見せてもいる。

 「本編」ルート。
 すべての分岐シナリオの起点となるルートである。
 ここで細田は盛大に誤射してはターゲット以外を殺しまくる後輩の福沢に感化されたのか、チェーンソーを手に奇声を上げながら倉田さんたちに襲いかかろうとするが……。福沢の(しっかり狙いを定めた)ボウガン誤射によって名誉の事故死を遂げてしまう。

 しかもその後に行われたモブ群衆相手の殺クラ無双と、部員勢揃いで名乗りをあげる場面の両決めシーンのスチルにおいて、一人だけいない人扱いされていたりする(CGギャラリーでは彼が揃った本来のバージョンも閲覧可能なのでひと安心である)。

 「成りすまし」ルート。
 「七不思議の集会」のお膳立てに乗せられノコノコと新聞部部室に足を運んだ倉田恵美のことをメンバーのひとりとして出迎える。


 (執筆者募集中)  


 「旧校舎探索」ルート。


 (執筆者募集中)  


 「新語り部集結」ルート。


 (執筆者募集中)  


 「付き添い」ルート。
 ギャグ補正を抜きにした、最も殺人鬼の脅威が色濃いルートである。
 細田もまた殺人鬼に怯える普通の女の子「倉田恵美」を脅かしながら、獲物として狩り立てていく。


 (執筆者募集中)  


 「倉田家襲撃」ルート。
 両親+愛犬一匹と暮らす一般的な二階建て家屋の倉田家を舞台として、各所に待ち受ける「殺人クラブ」のひとり。


 (執筆者募集中)  


 「人間狩り」ルート。
 このルートでは「殺人クラブ」の面々がひとりずつ順番を決めて倉田恵美を襲っていく。


 (執筆者募集中)  


AMC2

 今回の持ちネタは「我慢クラブ」。
 便意に襲われ、やむを得ず旧校舎のトイレに向かった細田さんはそこを活動場所にしていた「我慢クラブ」と出会う。
 クラブの指導者「黒川茂」部長の指示のもと、トイレを極限まで我慢することを強いられる細田さんだったが、便意から解放されることで生まれたのは素晴らしい快感だった。

 出鼻から共感を生みつつも、よく考えればかなり本末転倒な事態に陥りつつあることに嫌な予感を感じた読者も多いだろうが……。
 彼はこのことに懲りつつも、


 (執筆者募集中) 


学恋



 (執筆者募集中) 


学恋2

 今回も攻略対象のひとりとして全編に登場。


 (執筆者募集中) 


特別編

 語り部の一人として登場。
 今回の語り部としては珍しく掴みの選択肢がなく、展開もかなり入り組んでいる。
 また、六人目に選ぶと直後の七話目と直前の話の内容が連動するなど、実体験系の話を主とする彼の性質がよく出ている。

 『VNV』「魅惑のトイレ」の趣向を引き継いだのか、定番のいじめのほか、リンチや婦女暴行など陰惨な背景で物語られる話が多く、彼としては珍しく血なまぐさい結末も珍しくない。
 その一方で、その場に女性がいることもあって事前に断りの言葉を入れるのは彼らしい配慮といえるだろう。

 やはりその多くに「トイレ」と言う場が関わっているが、話の本筋にトイレがまったく関わっていない話がふたつ存在していたり、なぜかイケメンとのコネクションが多く出来たのも地味に特筆すべき事柄かもしれない。
 [美女と野獣的カップリングを武器に二次創作での躍進も夢じゃない?]


追加版
 追加シナリオは三本と控えめではあるが、『特別編』の「大河内雄大」の続投をはじめに、現実感を揺さぶってくる一風変わった展開が目立つ。

 また、細田自身の危険性も上がっており「なんとなく信用できない男」という、体型を抜きにしても絶妙に近寄りたくない感触は強まったかもしれない。



学恋V



 (執筆者募集中) 


流神A

 「渋谷で配られる無料の飴」に登場。
 小暮の「鳴神の怪談に詳しい友人」としての登場。
 ただし電話を介しての会話のみなので、現在の姿は見られない。

 なお、体重の方は学生時代と比較すると17kg増えての120kgという貫目となっている。
 むしろこの程度の増量で済んでよかったとみるべきか否かはプレイヤーの観方次第である。

殺クラR

 学怖の愉快な語り部たちの中で、『殺クラR』本編への正式登場一番乗りを果たした。
 今作では相撲部に所属している。
 今までのシリーズから考えると、彼が普通の部活に所属しているのは中々貴重なショットかもしれない。

 しかしやはり部内でも下っ端の扱いらしく(つまり『旧作』『特別編』よりは『VNV』『AMC1』寄りの細田だと言える)、婦女暴行がバレないように見張りをさせられていた。
 その際の言動からは、相撲部の凶状を良しとは思っていないが、意見も出来ないという様に見受けられる。

 一年の頃からカツアゲされたり人間椅子にされたり稽古と称して必要以上に暴力を振るわれる(所謂かわいがり)など酷いいじめを受けていたが、校長先生の優しさと教えを信じて耐え抜いてきた。
 しかしその考えも「加瀬ひなた」との邂逅を通して、復讐と制裁に変わってゆく。

 原作ではお馴染みの殺人クラブのメンバーだが、今作ではまだ殺人クラブには所属しておらず普通のいじめられっ子だった。
 相撲部所属ということで彼も殺人クラブ(学園側)のターゲットにされるかと思いきや、その殺人クラブ(学園側)のメンバーであるひなた本人に諭され更には友達宣言をされる。

 それ以来殺人クラブ(学園側)サイドに回り、第五話のラストでは「西垣大吾」を脅す。
 しかし西垣に自身の外面の良さを逆手に取られ、細田に罪が擦り付けられてしまう。
 周囲からだけでなく、自分が信じていた校長にまでも酷い言葉を掛けられ、彼の心境はどう変化していくのだろうか?
 細田の今後は、唯一真実を知り西垣を殺すつもりでいたひなたがどう動くのかと合わせて注目したい。

月下美人

 1巻収録の一話目「地獄屋敷」を語る。
 本作品では七不思議の集会ではなく部活動紹介であるため、怪談を語る必要はないはずなのだが、タイトルだけみてもどう考えても怖い話である。

 彼が紹介するのは「黒川茂」が部長を務める「我慢クラブ」。過去作でも何回か登場した非公式のクラブである。
 我慢クラブは黒川部長の独断のせいで「偽りの愛」でもお馴染み「及川由紀」によって引っ掻き回されることになってしまうのだった。


 (執筆者募集中) 




 (執筆者募集中) 


新生2

 「赤い靴下」に登場。


 (執筆者募集中) 


ドラマCD

 部室に最初からいる六人の語り部のひとりではなく、リスナー次第で現れない可能性のある「七人目」としての登場となる。
 ほかの集会参加者と面識のある「元木早苗」が代わりに起用されたことからも『ドラマCD』のコンセプトの一端が見えてくるのではないだろうか。もちろんこれには理由があり、商業的に考えて細田友晴が不適格……という理由だけではないのであしからず。

 今回の細田友晴は語る立場に立ちながらも半ば語られる立場としての恐怖を演出したいという狙いや、本来原作者「飯島多紀哉」氏が想定している、黒く陰湿な面を前面に出していきたいという意向が働いたようである。
 『ドラマCD』そのものが音声のみの演出ということもあり、様々な実験的な試みがされた通り、今回は聞き手が「坂上修一」と「倉田恵美」の二人体制になっているように、ある意味イレギュラーな立ち位置とされたようである。

 Disc.10 エンディング type.C「シミケン」に登場。
 七人目として遅れてやってくる。既にいる語り部には厳しめに接され涙目になるが、坂上に促されてそのまま怖い話を始める。
 彼がするのはもちろんトイレの話。それであると同時に今回はいじめの話でもある。

 悪戦苦闘しながらも耐え続けたその様をリアルに語ってくれる細田さんだが、「昆野研哉」に出会ったためか、卑屈な部分はあまり見られない。
 むしろ味方が出来た為に気が大きくなっている部分があると言え、特に話の後半でそれが顕著に表れる。

 (ネタバレにつき格納)

+ ...
 話のオチとして、細田さんは昆野くんを使っていじめっ子達に復讐をしている事を告白する。今までの鬱憤を晴らすかのように死なない程度にトイレでいじめ続けているそうだ。話し終わると細田さんはいじめの続きをすると言って部室を出て行ってしまう。
 [ちなみに彼が去った後の語り部たちのそれぞれの反応もバラバラで個性が出ている。]
 後日談としては、細田さんが死亡し、昆野などという生徒は存在しなかったことが語られている。

 [細田さんのクラスに転校してきて、彼と仲良くなり、いじめっ子たちに復讐していたはずの昆野研哉とは何者だったのか?
 「元木早苗」のおばあちゃんが言うにはシミケンはこの世ならざるもののようだったが……。その辺りはなんとなく結末から推測できるかもしれない。]


 また、(いじめから逃げるために)学校へ行かないと父親から暴力を振るわれるという発言があり、彼の家庭環境が芳しくないことも読み取れる。彼は毎日が地獄と称している。

 [原作者ブログによると、この話はとある人気シナリオ(おそらく『学怖(S)』第二話「女子トイレの壁の染み」)を大幅に改変したものだそうで、元の話の名残が要所要所であるが、あちらの細田さんはあくまでも第三者であったのに対し、こちらでは完全に当事者となっている点が大きく異なる。]

 Disc.11 全キャラクター収録 シチュエーションCD「細田友晴」に登場。
 一人ふさぎ込んでいる「あなた」と友達になろうと話しかける。


学恋4

 とある危機に瀕する日野さんたちが身代わり候補に挙げた一人。
 彼も「童貞」であろうことは坂上君と日野さんの共通見解のようだ。

秘密



 (執筆者募集中) 


 「行かないほうがいい」ルート。


 (執筆者募集中) 


 「行くべきだ」ルート。


 (執筆者募集中) 


 「差出人を探そう」ルート。


 (執筆者募集中) 




 (執筆者募集中) 




 (執筆者募集中) 




 (執筆者募集中) 




 (執筆者募集中) 


ナポin

 第3話「妹を探しています」に登場。
 「倉田恵美」の自称兄・「倉田瞬」によると「四友三男」と瞬の弟で仲良し兄弟……らしい。
 細田自身はにこやかな表情で嬉しそうに四友にハグを求めるが、四友は応じた描写がない。[残念。]

 兄弟の証明である写真には犬〇家の如く砂山から突き出た彼の逆さまの足のみが写っているが、その事実に一切悲観することなく、あくまでも前向きで兄弟共々広島に帰ることを楽しみにしていた……。
 が、嘘が下手なのか、とってつけた設定に適応しきれていなかった上、下心まで四友にばれてしまう。裏表の少ない正直な彼の人柄が裏目に出てしまったと言えよう。

 (ネタバレにつき格納)

+ ...
 倉庫からの救出後もただ一人、四友たちと兄弟でいることを願っていたが、やはりお目当ては倉田恵美のようだ。

 第3話での細田は性癖を四友にいじられたり、オチを担当させられていたりと道化的な役回りではあったが、一時は殺されそうになったにも関わらず、加害者の倉田瞬を責めるようなことはしていない。(もちろん倉田恵美を止めてもいないが)
 おおらかな性格ゆえなのかもしれない。

鳴七

 語り部のひとりとして登場。
 能ある鷹は爪を隠すというべきか、実は高い膂力を秘めている可能性が高いという設定が追加された。
 それを補完するかのように「相撲部」所属の可能性が高められた。太れるのもまた才能ということなのだろう。

 根幹シナリオが「魅惑のトイレ」ということもあって哀れないじめられっ子というイメージが先行しがちな彼だが、『特別編』に準拠した構成の恩恵を大きく受けている。孤独に苛まれていることもあるが、むしろ描写される交友関係は相当広がっている。
 ただし所属クラスである「二年C組」の人間模様や描写密度に関しては大きく拡充されたものの、明確な形でクラス内の誰かと親交を結べているかと言うとわりと怪しい。最大公約数的な設定で「大河内雄大」とおおむね友誼を深めているくらいである。

 むしろ細田友晴の本領はトイレをなにかしらのきっかけに出会うことになった学年やクラスなどをまたいでの意外なつながりであり、怖い話のネタもそちらから持ってくることが多い。「竹内清」や「昆野研哉」などはその代表例である。

 ほか、展開によっては温厚かつ紳士的に接してくれたかと思いきや、一転ネガティブの権化になったりで例のごとく態度が激変する。そのため全体の傾向が掴みづらく、語り部の中で特に予測不可能性が高いのも今回の細田友晴の特徴として挙げられる。
 また、嫉妬や憎悪などの陰湿な感情や自分自身の問題行動を前面に押し出しながら、坂上に同意を求める場面も目立つ。
 その場合の細田さんは本人の中ではいかにも悪意がないかのように振舞っていることもあって、その醜悪さはマシマシである。

 とはいえ、一般的な善悪を差し置けば恩には恩を、仇には仇を返す義理堅い人間であるとも言えるわけで……。
 お友達になぜか人外が多いことも相まって、総じて今回の細田さんは底知れなさの方が強く出ているのかもしれない。


 (執筆者募集中)


稲in

 鳴神学園への入学を果たし、所属クラスである「一年G組」に組み込まれた「あなた」だったが……。
 自己紹介の席でなぜか唐突なめまいを覚え、気を失ってしまう。

 そして目を覚ましたはいいが不審極まりない両親にせかされるようにして学園に足を運び、首尾よく新聞部に入部したあなたは行方をくらました「坂上修一」の足跡を追うことになる。
 その手がかりとして坂上くんが進行役を務めたという「七不思議の集会」の出席者を訪ね歩くことにしたあなたが会いに行ったうちの一人が「細田友晴」である。


 (執筆者募集中)


アパ殺



 (執筆者募集中)



情報提供・文章の補足、編集方針の動議その他諸々歓迎します。
もし興味を召されたなら下のコメント欄に書き込みなどされると嬉しいです。

名前:
コメント:


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月04日 10:09