自称冒険家



山崎哲夫(やまざき てつお)

  • 登場作品:晦,極,鳴七
  • 種族:人間
  • 職業:冒険家
  • 年齢/誕生日:28歳(『晦』)/10月3日
  • 身体:185cm・81kg ♂ B型
  • 趣味:山登り
  • 好きな/嫌いな食べ物:メンチカツ、トルコライス/高野豆腐、切り干し大根
  • 関連人物(その1):前田和子,前田葉子,前田良夫,真田泰明,鈴木由香里,藤村正美,和弘《親戚》,荒井昭二,綾小路行人《親戚?》,ショーン《親友》
  • 関連人物(その2):谷村祐二,峰崎英二《噂》,藤澤,川村《後輩》,風間,カルロス・ヴィダル,じゃんけんじいさん《?》
  • 関連用語:前田一族《所属》,悪魔《犠牲者》,ンバンバ族

概要

 前田葉子の遠縁の親戚。
 血縁関係についての詳細は不明。冒険家を自負している豪快な男性。
 脳味噌まで筋肉でできていると由香里をはじめ親戚からはからかわれることも多い。この席の和ませ役である。

 冒険を愛するあまりに軽い興奮状態に陥ることもしばしば。物事に熱中しやすいタイプなのか、稀に我を失いかけることも。
 一族に関する秘密を隠していたり、危険な行為に手を染めてしまったりという展開も一部では見られるが、他の語り部に比べると豹変する場面は最も少ない。

 特に印象的なのが「がっはっは」という豪放な笑い声で、ツッコミどころを指摘されたり、冒険への愛を語るパートなど話の要所要所で笑い飛ばしてくれる。
 開発途中ではボイス入りにしようかと言う案もあったくらいには開発者から愛されているのもわかる。

 自称冒険家とは言うものの、話によっては一応スポンサーらしき存在がついている描写がある。
 ただし話題はもっぱら国内の山に関する話が多く、それらは完全に趣味と思われる。
 比較的オーソドックスな怪談話を語り、バッドエンドの危険性は他の語り部に比べると低めである。哲夫が居眠りしたまま話が終了するシナリオもあり、気の抜ける一幕も。

 いわゆるボケ役であるが、繊細な部分もあり、葉子の気のない一言に傷ついたり、ことわざの間違いを良夫に指摘されて顔を真っ赤にするような場面もある。
 ただし、普段の言動は無茶だが、本業(?)の冒険についてのコメントは結構堅実かつ慎重である。少なくとも「山」に関しては信用できる。
 彼は大自然が偉大であることを酸いも甘いも噛み締めているのだった。

哲夫の純情

 泰明と違い、哲夫ENDとも言うべき展開がいくつか存在しており、葉子が哲夫に調子を合わせて話に乗りまくると何故かフラグが立ってしまう。
 葉子と将来を誓い合う展開をはじめ、石から現れた少女に一目ぼれしたり、女性に対してはあまり免疫がない様子で少々惚れっぽい。
 とあるシナリオの中では正美への好意を語っているが、どちらかと言うと正美にその感情を利用されている感もある。
 そうした面も、真面目で純粋な性格の表れとも言える。

哲夫の過去

 隠しシナリオにおいて、子どもの頃は気弱な性格の少年だったが、ある事件の中ではじめて勇敢な一面を見せたと泰明の口から語られる。
 哲夫の家族については詳しく語られないが、意外にもお坊ちゃん育ちではないかと思わせるエピソードもある。
 少年時代にイギリスの全寮制男子校に留学していた過去があり、そこでショーンという少年に出会う。
 冒険に憧れるショーンに感化された哲夫は彼と共に学園に関する秘密を調べることに。哲夫にとって初めての冒険であり、その後の彼の人生に大きく影響を及ぼしている。哲夫は自身も冒険家になると決め、ショーンとは再会を約束しての別れとなる。そしてまたいつかショーンに再会する日まで冒険を続けるのだと哲夫は言う。

アパシー・シリーズ

 言ってしまえばここまでは癒し系の珍獣的な扱いをされてきた哲夫おじさんだが、シリーズに再登場するといささか事情が変わってくる。

 豪放磊落な印象や言動はそのままだが、デリカシーのなさが強調されている。どうやら裏側ではわりとダーティーな手法に手を染めている油断ならない人物でもあり、彼と関わってしまった人は結構な頻度でゾッとさせるような側面を目撃することも。
 ただし、悪いことばかりではなく曲がりなりにも危険な海外の雑踏や過酷な自然環境を潜り抜けてきたのだろうと思わせる、一種の貫禄や迫力を秘めるようになっている。

 それに加えて「荒井昭二」の遠縁のおじであるという設定が追加された。
 これによって、思いもよらないところで親戚つながりで荒井さんをはじめとした誰かと関係性を持つことになり、シナリオの幅を広げることになった。アングラな海外の事情も「山崎哲夫」経由ならすんなりシナリオに入ってくるためである。

 また、これを端緒に「前田一族」と「アパシー・シリーズ」のレギュラー陣の誰かが血縁を持っているのではないか? という連想や期待がささやかれ始め、その断片らしきものは既に複数のゲーム内で触れられだしている。
 ただし、荒井昭二との関係はあくまでも「遠縁のおじ」とされており、「叔父」や「伯父」の表記ではない。なんなら、よその年配の男性を表す「小父」の可能性すらある。実際の血縁関係としては遠いか、もしくは皆無に近い可能性もあるようだ。

 「百点塾」に登場。
 「百点塾」が「狂気山脈」と銘打った異常な山に連れてこられ、一行からはぐれた新堂さんが出会った謎の山男として登場する。
 スポーツはやっていても山にはずぶの素人な新堂さんにとっては確かな知識と山に適応した圧倒的な体力で自分を導いてくれる恩人のように思われたが……。

鳴七

 「マフィアの娘」ほかに登場。
 「マフィアの娘」は当初『アパシー 荒井昭二』に収録されると発表された。
 しかし2021年7月の鳴神学園放送部、また公式twitterにて紹介文や立ち絵が公開されたが、2021年9月の鳴神学園放送部による生放送中に、諸事情により本シナリオが見送りになるということが発表された。

 そののち『鳴神学園七不思議』向けに採用されるという経緯を辿ったシナリオである。
 そういったわけで事前に立ち絵が公開されていた彼「山崎哲夫」は精悍に日焼けした筋骨あふれる山男っぷりを見せていた。
 ただし今回は風来坊的な側面のみならず山師っぽい一面が強調されており、ふらりと日本に現れるばかりではなかったりする。

 「マフィアの娘」。
 親元から離れて単身海外にいる彼の下にやってきた当時小学二年生の荒井昭二は散々に振り回される羽目になる。
 哲夫おじさんはアメリカ・フロリダ州のオーランドに「しゃぶしゃぶ帝」という日本料理店をオープンしたのだが、そこに至るまでダーティーな手法に手を染めていたり、世界最悪の犯罪組織であるメキシカンマフィアの首領の手を借りていたりするのだ。

 そんなわけで成り行きで哲夫おじさんの店を手伝わされる羽目になった荒井昭二は「カルロス・ヴィダル」氏と彼の娘たちなり「じゃんけんじいさん」なりといったとんでもない面々と対峙することになる。

 展開によっては荒井さんに対してわりと気のいいおじさんっぷりを発揮してくれるものの、今回の哲夫おじさんは豪放というよりいい加減な人物である。荒井さんのことを庇護せず放任した結果、荒井さんは齢一桁にして試練の時を迎えることになる。
 そして、その試練が乗り越えられなかったツケはもちろん荒井昭二自身に跳ね返るのだが、山崎哲夫に降りかかることも多かったりする。その末路は死ぬか、むしろ一思いに死んでいた方が温情だと思わせる恐ろしいものである。

 作中で触れられることがあるが、童心ながらに荒井さんが哲夫おじさんの元で受けた仕打ちが腹に据えかねていたことは想像に難くないだろう。

 「イケメンマスク」。
 「綾小路行人」の遠縁のおじさんとして彼の元を訪ねたことがあったらしい。
 (ただしこのシナリオが実話であったなら語りに登場した「綾小路行人」は本人ではなく、誰か別人である可能性は高い)

 なんでも嫁に行く娘が子供のころから大事にしていたフランス人形をもらってほしいとかいう話を持ち込んだという。
 折よく「沢見つかさ」さんを想定した告白の練習台が欲しかった綾小路はにべもなく飛びつくのだが、その先には悲劇が待っていた。人形に人知れず宿った念が強力だったのか、綾小路(推定)が人一倍思い込みの激しい体質だったのかは定かではない。

 なお、この話の中で「山崎哲夫」に娘がいるという衝撃的な設定が飛び出しているわけだが、そちらは話の都合上さらっと触れられるだけであるため、詳細が語られることはない。娘と血縁があるのか、養子なのかも不明である。

 ちなみに過去の事件である「マフィアの娘」と設定を共有していると仮定すれば、それから十年近い時間が経過していることになる。そのため、「イケメンマスク」のころには結婚適齢期の娘がいる年齢になっていてもおかしくはないが……。
 実のところ本作での山崎哲夫の実年齢は不明である。立ち絵こそ共通だが、これだけで年齢を推し量ることは難しいだろう。


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  • 「荒井」の項を執筆しましたが、加筆・訂正がありましたら宜しくお願い致します。 -- 名無しさん (2021-09-19 23:42:19)
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最終更新:2024年04月17日 11:34