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索引


シャンプー

  • 登場作品:VNV,学恋,学恋2,特,学恋V,流神A,鳴七


十三階段(じゅうさんかいだん)

 十三階段とは「学校の怪談」における七不思議の定番のひとつ。
 「階段」と「怪談」が掛詞になっているからと言うわけではないだろうが、両者の親和性は高い。
 [例によって、この二つの単語を利用して半ば洒落で付けられた題名のライトノベル(主題もそれだが……)をご存知だろうか? それと、狐さんが組織した世界を終わらせるための集い(最初から足りないが……)のことでもない。]

 死刑台(絞首台)の階段数が「13」であり、不吉を意味するとのことで忌避される…らしいのだが、一番上は「床」なので含めずに「階上の床と階下の床の間の段数」を数えるらしい。家に階段のある人は早速数えてみるといいだろう。しかし、この話しは残念ながら間違いである。一般的には階段は「角を数える」のが正解とされている。登りきった上階の床の手前に「上段框」という狭いスペースがあり、実はここが階段の終わりなのであり、登りきった部分も数えるのが正解である。
→「階段『上段框』とは


 福沢四話「旧校舎の十三階段」に登場。 
 パッケージからは小学校のありきたりな怪談話しか取り扱っていないように見せる『学怖(S)』であり、実際に学校特有の環境や物品を用いた怖い話は多い。

 多いのだが、それらは素直なものでなく「肖像画」をはじめとしたいわゆる定番外しを多く見ることが出来る。当たり前に存在する設備のせいで大量の死者が出たり、挙句の果てには宇宙人が登場したりと、なかなか自重してくれない。
 その中で、ここ「十三階段」は比較的オーソドックスな学校の怪談と言える。


 閑話休題。
 階段とは普遍的に存在するものであり、学内では「校門」に代表される「境界」の一つでもある。同時に、一般家庭に隠された危険地帯に数えられる。
 実際に階段での事故は創作だけでなく、現実としても多発していることが知られ、身近に潜む恐怖としては申し分ないだろう。

 話を『学怖(S)』に戻すと、、福沢は不思議少女・早苗ちゃんに特別な儀式を教わったこともあり、好奇心の赴くままにもう一人の友達と一緒に旧校舎南側(右側)の階段を調べることにする。

 「十三日の金曜日」になると、十四段であるはずの階段が一段減って「十三階段」となり、その現象にあった人に不幸がおとずれると言う……。
 しかし、学校に入ってからは「十三日の金曜日」は存在しない(実際に『学怖(S)』が発売された1995年、1996年で試算すると入学から夏休みまでの間に十三日の金曜日は一度も存在しない)為に確かめようが無く、そもそも「不幸になる」という伝承を実際にやってみる人も少ないはずである。

 しかし早苗ちゃんが「未来のカレンダーで、十三日の金曜日にしたものを壁に掛けても代用できる」という方法を教えてくれたこともあって、福沢はこの儀式を試してみることにしたわけである。好奇心はなんとやら。

 さてはて実際にやってみると、結果成功してしまい、一同はパニック状態に陥る。しかしそこは頼りになる早苗ちゃんの加護もあってなんとか切り抜けることに成功する。……同行していた染谷洋子に水子の霊が憑いてしまうこともあるのだが。


 『晦』由香里三話「自殺した人々」に登場。
 原因不明の死を迎えてしまった後輩の話が語られる。
 アパートに続く七段の階段を数える謎の声を最後まで聞いてしまったのが原因とは正直どこかで聞いたような話だろうが、本筋から外れた数合わせだから仕方ない。
 が、この話は魅力的な数字と呪いの関わりについての証左になろう。

 ちなみに、「赤い靴の女の子」がお参りをしていた神社も十三階段であった。


 『特別編』細田シナリオ「禁じられたトイレ」に登場。


 (執筆者募集中) 


 『ドラマCD』Disc.6 福沢玲子「十三階段」に登場。


 (執筆者募集中) 


 『鳴七』「」に登場。


 (執筆者募集中) 



宿直(しゅくちょく)

  • 登場作品:学怖,学怖S,AMC1,学恋,学恋2,特,最終
  • 関連人物:桜井先生,佐々木先生,山本幸男,植野祐樹
 「宿直」とは日勤と日勤との間に事業所に宿泊し、盗難などの緊急事態の発生に備えること。ここでは学園に教師が泊まりこんで、深夜の警備に当たることを指す。

 不審者を発見して通報したり、深夜の学校に遊びで入り込もうする生徒を発見して保護者に引き渡すと言う役目は非常に重要で、当番の先生がちゃんと仕事をしていれば防げた人的被害はけして小さくは無いはずである。
 しかし、現実のゲーム内では両方に全く無力だったりするので困る。
 特に生徒の侵入は必ずと言っていいほど防げていないのが現状である。語り部自身が、先生の目を盗んでの侵入を半ば武勇談とすることさえあるのがその証左といえる。

 また、真面目に仕事をした教師(代表例:桜井先生)が怪奇現象に遭い、最悪命を落とすことになると言うことも怪談における定番の現象だったりする。
 [だから、事なかれ主義の先生が増えてしまったのか?]
 さらに、担当の先生が寝泊りする宿直室自体が魔窟であったと言うパターンすら。
 よって、いくら教師が残っているとは言え、遅くまで残ることはけして推奨出来ない。怪異渦巻くこの学園で生き延びるためには自衛の工夫が必要である。無論、何らかの事情があって取り残されてしまった場合を除くにせよ。

 第一、話の長さから下校時刻を遥かにすっ飛ばしている七不思議の集会に最後まで顔を見せず(むしろ日野先輩の方がよく現れる)、見逃しているような教師に何が期待できるのだろう?


宿直室(-しつ)

  • 登場作品:学怖,学怖S,AMC1,,学恋,特,月下美人,秘密
  • 種族:スポット(学校施設)
  • 関連人物:黒木源造,笠外
  • 関連用語:宿直,カニバリズム,黒電話
 学校法人に存在する施設のひとつ。上記の「宿直」を行う際に、職員が宿泊する部屋。
 休息を取るための寝具や簡易に食事を取るための台所、外部への連絡を取る「電話機」など基本的な設備を有し、見回りのための懐中電灯もここにある。画像からするとおそらくは畳敷きの和室。

 諸々の事情で遅くなった生徒にとっては、閉ざされた校舎に残された最後の安全地帯かもしれない。

 だが、暗闇と殺人鬼の恐怖に追われてここに逃げ込むことも非常に危険である。ここに住み込んでいる黒木先生は、決してそうした人間の味方ではないのだから……。

 新堂七話「殺人クラブとの戦い」、荒井二話「古びた旧校舎の深夜の見回り」、福沢七話「突如現れた意外な七人目」に登場。

 新堂七話「殺人クラブとの戦い」。
 殺人クラブとの戦いの幕開けに伴い、主人公が探索に臨むことができる学内の施設のひとつ。
 結論から言えば、クリアに必要な必須フラグ(アイテム)のひとつ「懐中電灯」が回収できるのだが、その前にメンバーのひとり「新堂誠」がここで立ちはだかる。

 宿直の先生はいたものの、新堂の手にかかり既に物言わぬ死体として転がっているなど彼の手回しの早さと凶悪さがうかがい知れる。
 ちなみにこの先生がどんな人物であったかなど、文中で拾える情報はさほどないものの「宿直の先生」という連想から後述の「桜井先生」や「黒木先生」のことを想ってみても面白いかもしれない。

 実は新堂自体はメンバー内では弱い方なのだが、心理トラップを配した初見殺しを行ってくるため、ここではじめてのデッドエンドを迎えたプレイヤーもけして少なくはないだろう。
 ただし、先に美術室を探索してとあるアイテムを回収していれば回避できたりする。

 荒井二話「古びた旧校舎の深夜の見回り」。
 宿直の見回り中に旧校舎で得体の知れないモノに遭遇してしまった「桜井先生」だったが、彼の在所として宿直室も登場する。

 一応、荒井さんの話中および桜井先生の認識上も安全地帯とは思われる。
 しかし選択によってはなぜか電話が通じないという怪奇現象の前触れらしき展開も見せている。

 責任感の強い桜井先生にとって宿直室はなまじ安全な分、なぜか灯りが点った旧校舎で何かが起こっているかもしれないことへの焦りを増幅する生殺し状態だったのかもしれない。
 そのため、先生にとってその場に留まるという選択肢は存在しない。

 まぁ、留まっていたら留まっていたらで「佐々木先生」の話の中で語られたような悲劇を見過ごすことになっていたかもしれないが、幸か不幸かそんなことには遭遇しない。
 桜井先生は一方的に被害をこうむる、それだけである。

 福沢一話「同級生・早苗の奇怪な行動」。
 『学怖S』追加分岐。


 (執筆者募集中) 


 福沢七話「突如現れた意外な七人目」。


 (執筆者募集中) 


 『特別編』新堂シナリオ「ゴングが鳴って」に登場。


 (執筆者募集中) 



宿泊施設(しゅくはくしせつ)

  • 登場作品:学怖,学怖S,探偵局,鳴七
  • 種族:スポット
  • 関連人物:荒井昭二《噂,犠牲者》,袖山勝,山本道夫《犠牲者》,逆さ女,小野和宏,武田直子《出没》
  • 関連用語:死神鉛筆,芋虫女,猫《出没》
 荒井四話「宿泊施設にある謎の4番ベッド」に登場。
 学園内、「講堂」にある簡易な施設で、二段ベッドが複数置かれており、そのまま学校で宿泊する合宿に使われている。収容人数は五十人ほどらしい。
 逆さ女や芋虫女、死神鉛筆などの話が聞ける。


芋虫女(いもむしおんな)

  • 登場作品:学怖,学怖S,鳴七
  • 種族:妖怪?
  • 関連人物:荒井昭二,袖山勝,星野元風《犠牲者》
  • 関連用語:宿泊施設《出没》,校長先生《?》
 上記「宿泊施設」の四番ベッドに出没する怪物。
 ズバリ名前そのままに芋虫の体に人間の顔がついており、さながら人面芋虫である。共通して「四番ベッド」を利用した者の手の甲から精気(体液?)や良心などを吸い取り、犠牲者をふた目と見れぬ姿に変えてしまうという性質を持っているようだ。

 前兆はないことはないのだが、被害者の方も芋虫女に魅了でもされるのか、周囲に非協力的かつひとりきりになりたがる。
 その上、複数回に分けて芋虫女は食事の時間を設けるため、気付いた時にはもう手遅れ……という展開で語られている。
 なお彼女(?)の正体は劇中では全くといっていいほど明かされない。
 犠牲者が出た後も学園側からは隠蔽され、謎は謎のままで葬られる嫌な後味の結末のみで締めくくられる。

 なおこの名称(項目名)だが、初出の『学怖(S)』では正確に正式名称がアナウンスされたわけではなく、リリースが予定されていたがお蔵入りになった『鳴神学園霊怪記』のチラシから引用されたものを当初としては使用した。。
 のちに原作者である「飯島多紀哉」氏の口からもこの名が挙がったことで「妖怪?」としての彼女の公式ネームが「芋虫女」であることがほぼ間違いなくなり、『鳴神学園七不思議』で明確に言及されたことで正式名称として確定したという経緯を辿った。

 『学怖(S)』荒井四話「宿泊施設にある謎の4番ベッド」に登場。
 気分が悪そうだった「袖山勝」くんをベッドに運び、その後に様子を見に来た荒井さんの目の前に現れる。
 女、とあるが『学怖』ではいかめしい顔つきでむしろオッサンのようにしか見えない。[シーマン]

 『学怖S』では横分けの髪型に牙の揃って上側にも裂けている口、そして多分女性をモデリングにしたであろう鋭い目つきの顔立ちをしている。

 どちらでも色は緑色で大きさは人間よりも小さめ。
 そして袖山君の右腕にしゃぶりついて体液を吸っていたようである。[他の場所なら良かったのに]

 ちなみに頭部以外は毛布をかぶっていたので全体がどのような姿をしていたのかは謎に包まれたままになっている。

 撃退法としては「ツバを吐きかけるが有効」のようで、硫酸のように体を溶かす効果がある。これは三上山の大ムカデを藤原秀郷が最後の矢にツバを吐きかけ、見事射抜いて退治した話を元にしているようである。[蟲系に特にツバが効くなどという科学的根拠はないのだが。]
 この生物の正体が何なのかは全くわからず、さらには校長先生からも口止めをされてしまう。残るは底の知れない後味の悪さだけであった。

 『鳴七』「謎の四番ベッド」に登場。
 今回の被害者はなんでサッカー部の合宿に参加したのか疑問が残る不良「星野元風」である。 
 サッカー部に助っ人として呼ばれた「新堂誠」が星野に注目していたところ、どういうわけか四番ベッドを使って以降衰弱していく彼を不審に思う。そして、荒井さんに対する袖山くんと同じような展開を辿って星野にむしゃぶりつく芋虫女を目撃した。

 なお、今回の芋虫女は全体像が明らかにされている。
 サイズとしては人間一人を覆いかぶせるほどに大きく、卑猥な形の頭部の腹部側に頭髪のない女性の顔面が付いている。
 腹部には歩脚らしきものが何対にもわたって付いているのだが、これもまた人間の乳房に見えないこともない外観である。
 背面側が鮮やかな緑色であることもあり、全体のシルエットとしては某ご立派な魔王様を想起させる。

 早い話が、グロテスクの極みである。
 こんなもんを目の当たりにしてしまった新堂さんだったが、男らしく正面から拳でぶちのめすという選択も用意されている。
 その場合は、空中へかき消えた芋虫女のことは退散させるか、もしくは退治することに成功したかに思われたのだが……。

 新堂さんは袖山くん同様にほぼ右腕だけ残した無惨な状態になった星野を目撃したかと思いきや、後日なにごともないかのように振舞う星野と対面、または目撃することになるのだった。

 一連の流れが本当に夢で片づけられていいのか、それとも芋虫女が再生(?)した星野の現状に関わっているのか、それとも芋虫女が星野に擬態しているかなどと……仮説は立てられるもの、真相については一切合切が不明である。
 少なくともサッカー部の西澤は事情に通じており、深く事情を探っても何ら意味はないと達観した意見を述べている。

 芋虫女に魅了されたと思しき星野は五体満足の状態で退部した場合は、どうも芋虫女は宿泊施設が存続されている理由付けにまで深く関わりを持っているという噂を知ることができる。
 結局のところ芋虫女の存在を知ってしまった西澤さんも新堂さんも諦観するしかなかったようだ。

 一応、展開によっては悪夢を見せるらしいピンク色の宝石を新堂さんが四番ベッドで拾ったというケースも存在するが、アレだけの悪夢的な光景が本当にただの悪夢でしたというオチだったら、それはそれで居心地が悪い、かもしれない。
 こちらの場合は、芋虫女がほぼ実在するものとして話が進んでいるのでなおさらである。

逆さ女(さかさおんな)

  • 登場作品:学怖,学怖S,四八,探偵局,最終,鳴七
⇒「逆さ女


塾(じゅく)

  • 登場作品:学怖,学怖S,VNV,特,小学怖,最終,極,ドラマCD,荒井
  • 種族:スポット
  • 関連人物:沢見つかさ,荒井昭二,剣持京華,赤川哲也,時田安男,本郷茜,姫乃,中村晃久《所属》,小門宇宙《調査》
  • 関連用語:
 学習塾とは、私的に子供を集めて、学校教育の補足や進学準備のための教育を行う施設である。受験準備、学力補強……その用途は様々。掛け持ちをしている人も少なくない。
 舞台の都合上、どうしても高校生の通う進学塾のイメージがつきまとう語だが、「百点塾」を始めとする怪しげなスポットもある。

 風間二話,『ドラマCD』Disc.3「ひとり七不思議」に登場。
 「風間望」の話す短編怪談の四話目に登場する「沢見つかさ」が八つも進学塾に通っているという話で登場。

 『VNV』『特別編』『最終版』「ゲーマーの条件」に登場。
 「荒井昭二」が語りの中で三つの塾を掛け持ちしていると凄む場面がある。

 『ドラマCD』Disc.8エンディングtypeA「ピクちゃん」に登場。
 「剣持京華」が通っているが、学校から遠く離れている所にあるようだ。

百点塾(ひゃくてん‐)

⇒「百点塾

駅前の塾(えきまえの-)

 正式名称は不明のため、便宜上このように記載させていただく。
 『荒井』に登場した駅前の進学塾であり、「荒井昭二」をはじめとした彼の友人やクラスメート達が夏休み特訓コースを受けることになる。入塾テストが存在するようだが、普段真面目に授業を聞いていれば問題ないレベルらしい。
 いくつかのクラスに分けられており、模試の結果が悪いと補習クラスがあるようだ。同じビルの一階にカフェがある。

 「やりたくない」、「自分も行かない」ルートに登場。

 「やりたくない」ルート。
 「夏休みは二学期に向けての予習をするためにある」と考える荒井は、アルバイトの誘いを断り塾へ通うことに決める。いざ特訓コースに参加すると牧場のバイトを斡旋してきた「中村晃久」の姿が。彼が話すには、この塾には幽霊が出るという。

 ある少年が忘れ物を取りに教室へ戻ったところ、不可解な現象に巻き込まれた。机が全て後ろ向きになっていたのだ。自分の勘違いだと思いもう一度ドアを開きなおすと今度は机が全てひっくり返っていた。
 あまりの出来事に少年は一目散に逃げ帰った。そしてその夜。彼は高熱にうなされながらうわごとを言う。

 「怖い。怖い。天井をお婆さんが這い回っている。まるで蜘蛛のようだ。怖い、怖い、怖い……。」

 そんな夜が三日三晩続いて少年は事切れてしまった。

 この話、突拍子もなくお婆さんが出てくるなど謎が残る部分が多く、その後のはぐらかすような中村くんの言い分を加味しても信憑性が低い。しかし、荒井さんが適当に話を合わせている内にどんどん話がそれらしくできあがってしまう。
 たとえ下らない冗談であっても尾ひれがついて広がっていってしまうのがこの手の噂の性。いつの間にか「この塾になる前の老人ホームで精神に異常をきたした看護士が夜な夜な老人たちをいじめており、いびり殺された老人たちの霊が学生たちを呪い殺している。たとえ殺されなかったとしても志望校には受からない」という営業妨害も甚だしい事実無根な噂が立ってしまう。

 噂は誰も信じなかったようだが、中村君は教師から厳重注意を受ける。それでもどこ吹く風だった。それだけなら相変わらずで済むのだが、噂を事実だと必死に言い張る彼の様子は明らかに異常だった。

 しばらくして、荒井さん達が使用している教室から大量のネズミの死骸が発見され、塾は閉校に。
 そこから先は変わり果てた中村君と何やら関係がありそうな「時田安男」に話の中心が移る。

 「自分も行かない」ルート。
 中村くんが牧場に行けなくなったため、荒井もアルバイトをパスをして勉強に勤しむことに。
 塾の特訓コースには同じクラスの「時田安男」、「赤川哲也」、「本郷茜」が参加していた。特に赤川君は普段からこの塾に通っているらしい。その後出会う同学年の「姫乃」も共に同じコースだと発覚する。
 その後話の中心は姫乃さんへと移る。


じゅげむ堂

  • 登場作品:探偵局,学恋V,秘密
  • 種族:スポット
  • 関連人物:高井戸惣,倉持千夏《知人》
 『探偵局』第十二話「四辻」、十九話「じゅげむ堂」に登場。
 鳴神学園の北口を出て右に曲がり、差し掛かった十字路を突っ切った先の行き止まりにある、今にも潰れそうな駄菓子屋。
 店内には賞味期限切れの商品しか置いているとかいないとか。鳴神在校生からは知る人ぞ知るくらいの知名度で知られているようだが、結界でも張ってあるのか簡単には行く事ができない。

 名の由来は落語の前噺として有名な「寿限無」だろうか。主人公に付けられる果てしなく長くめでたい名前の冒頭で、意味は限り無い長寿のこと。
 [けして、転じて名を付けられたと言う上空から危険物を投げつけてくるニクいアイツのことではないだろう。] 

 そこの主人は有名な退魔師の末裔らしく、呪われた物品などを祓う仕事も請け負っているらしい。
 「高井戸惣」先生いわく主人は気難しい性格をしているらしく、依頼主に妙なルールを課す。
 言うにそのルールとは、満月の日、日が落ちるまでに昔懐かしい丸型ポストに見立てた箱の中に物品を入れておくと言うもの。

 主人(推定四十代男性)は店の奥に引っ込んで顔を見せようともせず、名前も捨てたと言って教えてくれないなど、謎が多い。
 高井戸先生とは主人が言うに若い頃世話をしてやった仲らしい。あと、話に聞く限りは電波な千夏が倒れていたところを助けてくれた上に楽しく付き合ってやったり、と結構気さくに見える。まぁ、いつかちゃんと会う日があるのかもしれない。

 『学恋V』にて久々の登場。
 岩下ルートでは世間話の一つとして、また坂上ルートでは調査対象として名前が挙がる。
 後者では結局探し当てることは出来なかったものの、その存在は1995年当時も噂されていたことが伺える。

 『秘密』「これは夢だ。僕はまだ夢を見ている」ルートに登場。
 唐突なファンファーレと共に三択の扉を提示され、選択によっては一週間前の世界に戻ることができる坂上くんだったが……。
 一週間後に訪れる痣の問題を解決するための猶予期間と解した彼の前に現れたのがこの駄菓子屋である。

 相変わらず、ボロい外観と(賞味期限的な意味で)怪しい駄菓子が坂上くんの印象に残ったようだ。
 主人は「元木早苗」とは縁があるらしく、彼女が悲しむからという理由から坂上くんのことを助けてくれる。それも、姿を見せずに店の奥からなんらかの呪文が書かれた木札を投げ渡すという形で。

 続き、意味深な言葉もかけているが、その真意については『秘密』という作品における「坂上修一」の特性とラストの一文から浮き彫りになるだろう。


消火器(しょうかき)

 火災を早期のうちに鎮火するために設置され、ある程度の持ち運びを可能とする消火設備。
 外観としては赤く塗られ、内部に薬剤などが封入された金属のボンベと火元に向けるホースが特徴的だろう。
 一定の規模を持った施設には一定間隔置きの設置が義務付けられており、学校生活を送る上でも目にする機会は多い。

 ただし、この消火器、シリーズ中で本来の用途で用いられる機会は乏しい。むしろ鈍器として利用されることの方が多いのだ。
 それもそのはず、この消火器は金属製であり人を殴り殺すのに十分な質量を備えている。仕様上、手に取ってぶん回しやすいというデザインも見逃せないだろう。
 そのため、衝動的な殺意に襲われた下手人が目についた消火器で被害者の頭を殴りつけるということが起こりがちである。 

 『学怖(S)』隠しシナリオに登場。
 上記で挙げた通り消火器の真価(?)が発揮されるが、それすなわち主人公が殺人を働いてしまうということにほかならない。
 そのため主人公の殺人=集会の続行不可能を意味する本作においては即逮捕、収監からの「ゲームオーバー」を意味するのだ。

 隠しシナリオ「美術室にある清水さんの自画像」。
 主人公が不用意な発言をしたために「清水智子」にまつわる話を打ち切って部室を退室する新堂さんだったが、清水さんの肖像画の呪いから逃れる方法を求めて主人公は取りすがる。
 続いて、廊下でのいざこざからヒートアップした主人公は衝動に駆られて新堂さんを突き飛ばすのだが、よりにもよって彼の額の落下コースにあったのが消火器だった、というものである。瞬時のうちに牢獄入りを予感した主人公の首にかかるのが縄であるのか、自分の手であるかは定かでない。

 隠しシナリオ「風間と荒井の対決」に登場。
 この集会に真面目な態度で臨んでいた荒井さんは風間さんのふざけた態度に腹を立て、そこからは売り言葉に買い言葉である。
 両者の口喧嘩は次第にヒートアップしていき、主人公がその流れを止めることができなかった場合はその果てに風間さんは荒井さんを殴り飛ばすことで誤って殺してしまう。当然ながらこの展開に辿り着いた場合はどうあがいても集会は続行不可能である。

 そこから一同は犯行の発覚を恐れる風間さんの勢いに押されて荒井さんの死体を隠蔽することになってしまう。
 その際に誰か(候補はおそらくは新堂、細田、岩下、福沢のうちひとり)の「焼却炉に持って行こう」という提案に乗っかって、彼らは荒井さんの死体を運ぶのだが……。展開によっては荒井さんは息を吹き返し、蘇生する。

 このまま行けば荒井さんのことを介抱すれば最悪の事態は避けられそうなものだが、真っ先に気づき保身に駆られた主人公は血迷ったことに廊下の隅にあった消火器を手に荒井さんを殴打、今度こそ彼を殺害してしまった。
 なお、風間さんたちほかの運搬者たちが生き返った荒井さんに気付いたところでどう対応するつもりだったかは不明である。
 とはいえ、すべての罪が主人公に向かうことは客観的に見ても間違いない以上、その辺を深く考察しても虚しいだけだろう。

 『AMC1』「倉田家襲撃」ルートに登場。
 詳細は当該項目を参照のこと⇒「あばばばば

 『秘密』「「先生、好きです」と告白する」ルートに登場。 
 放課後に葛城先生に襲撃をかけようとしたが失敗して保健室の窓から逃げ出した何者かを坂上と新堂の二人で追跡するが、階層を移動する途中で見失ったところをその何者かによる奇襲に遭ってしまう。

 突然の騙し討ちに坂上たちも応じる事はできず、捕まえる手前まで追い詰めていたにもかかわらず、やむを得ずその場は逃すことになってしまう。
 坂上たち追手を振り切る際に鈍器として用いられたのが消火器である。
 ちなみに後頭部を殴られたのだが、当たりどころが良かったのか、坂上は流石に直後ふらついたものの何の問題もなく追跡を続行している。


焼却炉(しょうきゃくろ)

  • 登場作品:学怖,学怖S,学恋,学恋2,最終,新生,秘密
  • 種族:スポット(学校施設)
  • 関連人物:神谷真由子《呪い》,荒井昭二,小野塚彩,袖山勝,染谷浩二,倉田恵美《犠牲者》
  • 関連用語:地縛霊《出没》,バレー部,呪われた本《犠牲者》
 ここでいう「焼却炉」とは全国の小中高等学校に設置されていたゴミの処理施設のことを指す。
 簡便な焼却を行うための小型施設であるため、さほど高温にはならず炭化に留まることが多い。
 そのため、90年代末期に問題視されたダイオキシンをはじめとする有害物質の発生を抑えられず、文部省(当時)の通達によって順次全国の学校からは撤去されていった。

 1997年時における廃止率は八割強といったところで『学怖(S)』をはじめとした1995年時を舞台とした作品中では使用の機会に恵まれているものの、ちょうど時代の過渡期といったところになる。 
 法令を守っているか怪しい鳴神学園に当施設が残されているかは非常に気になるところであるが、2008年近辺は元よりそれ以後の「年代の特定されていない現代」の作品においては、無縁の施設と思いたいところである。

 で、この施設が作中においてなにに用いられるかと言えば……もっぱら証拠隠滅である。
 その上、中に閉じ込められて焼き殺されるという絶対に避けたい死因を提供する処刑場としての印象も根強い。
 学校施設としてはトイレには及ばないものの、校門や理科室を凌ぐ印象を受けたユーザーも多いだろう。

 『学怖(S)』新堂三話、新堂六話、荒井一話、荒井三話、荒井四話、荒井六話、岩下三話、隠しシナリオに登場。

 主に呪いのアイテムや不慮の事故などで殺してしまった被害者の遺体を焼却する際に使用される。
 登場頻度は高く、困った時には焼却炉♪と言わんばかりの勢いで活用されていたりする。
 ただし、呪いのアイテムはそれ自体が意志を持っているので抵抗してくることが多いし、犯罪の証拠隠滅は話になっている以上は露見することが前提という見方をすることもできる。

 臭いものには蓋をするという安直な発想は歓迎されないのか、施設を使用するのが人外でもない限りはだいたいろくでもない顛末になってしまう。学校に設置されている程度の火力で人間を灰にできるかにはついて先述の通り疑問が残るように、結局は問題の先送りや無理やりな解決でしかないということなのだろう。

 新堂三話「バスケット部の秘密のノート」。 
 ある年に行われた男子バレーボール部の夏の合宿以来、なぜか部の備品のボールがひとつ増えた。
 それ以来、部員たちにちょっとしたものを皮切りに果てや骨折やあわや失明といったケガが頻発するようになる。

 原因はこのボールであると目算をつけた部員はすべてのボールを捨て買い揃えるという奇策で災いを退けた。
 と思いきや、新品のボールの中に古ぼけたボールが戻ってくる。
 ここでもう一回捨てよう。しかも今度は焼却炉でという発想に至った場合は厳重に拘束したはずのボールが飛び出してきてバレーボール部部室に逆戻り、ボヤを起こした挙句人型の染みを形作る。

 ボールの正体だったかつてのバレーボール部員の霊は恨みから地縛霊と化し、現在もバレーボール部にはケガが絶えない。
 などと、安直に燃やすという発想をしたばかりに後々まで残る禍根が生まれてしまったのである。

 もっとも、「IF」の話ながらまっとうなお祓いという手段を取ったとしても「松本」という生徒が犠牲になるのだが……、それはあくまで余談なので別項目に記述を委ねるものとする。

 新堂六話「最後の審判」。
 「殺人クラブ」開幕の下準備としての側面が強いシナリオだが、一方でこの話の中では超自然的な力を持つ「呪いの本」の存在が取り上げられている。
 そのうちのひとつ「歌姫の呪い」がかかった本が紹介された場合、前後の文脈を無視した「本を燃やして捨てる」という選択肢が浮上する。思わず好奇心に駆られて選びたくなるが、選んだが最後強制終了に直行である。

 別にタバコを吸っているような不良には思えない主人公は、自分でもよくわからないような行動(ひょっとしたらプレイヤーであるあなたの意思に操られてか)を取るべく、身近な火元である焼却炉に赴くと例の本を投げ込んでしまうのだった。
 完全な不意打ちを食らった呪いの本に宿る歌姫の霊は怒り心頭で、主人公は猛烈な火勢に焼かれる幻覚に襲われながら眠り続けるという呪いを受けることになった。彼が早いうちに肉体的死を迎えて苦痛から解放されるか否かは、きっとあなたの想像次第。

 荒井一話「校内に巣くう地縛霊」。
 この話に登場する焼却炉は「地縛霊」に由来するのか、元々呪われた場所に立てられているという前提が踏まえたうえで語られる。
 要所要所に焼却炉が登場し、生徒たちの無念を飲み込んできた『学怖』を踏まえれば、この施設自体が呪われているのでは? という発想が生まれたのはごく自然な流れともいえるかもしれない。

 この場合登場する、呪われた焼却炉にまつわる事件はふたつ。
 無理なダイエットが祟ってほとんど都市伝説に登場する女性妖怪のような惨状に成り果てた「神谷真由子」の場合はたまたま通りがかった同級生を焼却炉で焼き殺してしまう。
 それから焼却炉は生徒が使うと火傷が頻発するようになり、用務員さんが代行しているそうだが……。正直、関連性は不明である。

 『学怖S』追加分岐。
 それに加えて「染谷浩二」という新卒の先生が生贄を捧げるのを怠ったがために化物に襲われてしまうというパターンが語られる。
 こちらでは焼却炉(が設置された場所)には得体の知れない何かが棲み付いており、定期的にケガ人を出すためそれを鎮めるためには定期的に小動物の死骸を生贄として捧げるという流れで語られる。

 ただし、魔物と称される何かもまた小動物の群れであるという外見的特徴を踏まえると、どうも生贄との因果関係に釈然としないものを感じるのも確かである。
 場合によっては魔除けとして焼却炉の火を絶やさない――という対処法が発見されており、今に至るまでずっと実践され続けているのだという。 

 荒井三話「飛び下り自殺の人体実験」。
 『学怖S』では追加分岐として命の価値を理解しない危険な男子生徒「森川」が「中山葉子」さんの飼っているハムスターをいたぶり殺したあげく、その亡骸をごみ箱から焼却炉行きで証拠隠滅しようとする展開が存在する。
 この場合だと、結局は森川の行動を不審に思った中山さんの尾行からの発覚から話は大きく派生することになる。

 荒井四話「宿泊施設にある謎の4番ベッド」。
 「逆さ女」に殺されてしまった「袖山勝」の末路のひとつである。
 袖山くんの殺害現場を眼前で目撃させられる羽目になった荒井さんは焼却炉の前で目を覚まし、そこで焼却炉に投げ込まれていた何者かの手を目撃する。

 さすがに荒井さんに覗き込んで確認するような勇気はなく、また切り刻まれて焼かれた彼の判別は難しかったと思われるが、状況からしても袖山君であることはほぼ間違いないだろう。
 この場合、逆さ女は犯行現場から離れた地点に袖山君の遺体と気絶した荒井さんをわざわざ運んだことになる。

 自身の犯行を誇示しつつ万人の目には触れないように隠し、一方で語り継ぐ目撃者は残すというのは「殺人鬼の妖怪」という彼女の性質を踏まえれば納得できるかもしれない。

 荒井六話「人形の生けにえ」。
 人形に魅入られてしまった男子生徒「金井章一」の危うさを説明する上で呼びとめられなければ人形に誘われるままに燃え盛る焼却炉の中に身を投げていた……というエピソードが紹介されている。

 岩下三話「美術室の肖像画」。
 何度片づけても美術室に出戻り、日に日に完成に近づいていく「清水智子」の肖像画への対処案として「燃やしてしまった」という選択肢が存在する。
 こちらを選択した場合は焼却炉の出番かと思いきや、肖像画が大きすぎて入らなかったという理由によって焼却炉のの前でマッチを擦って火をつけるという次善の案が採用されることになる。

 が、清水さんの肖像画は火をつけようとした先生の命を吸い取って完成するか、なにかの力を働かせ火そのものを消してしまう。ここで再度焼却炉という案は出ないのも納得の超常現象かもしれない。元々美術部も粗略な扱いをしたくなかったことだし。
[実際に焼却炉に入れてみて燃やせるか、何が起こるかはともかくとして。]

 隠しシナリオ「風間と荒井の対決」。
 この集会に真面目な態度で臨んでいた荒井さんは風間さんのふざけた態度に腹を立て、そこからは売り言葉に買い言葉である。
 両者の口喧嘩は次第にヒートアップしていき、主人公がその流れを止めることができなかった場合はその果てに風間さんは荒井さんを殴り飛ばすことで誤って殺してしまう。当然ながらこの展開に辿り着いた場合はどうあがいても集会は続行不可能である。

 そこから一同は犯行の発覚を恐れる風間さんの勢いに押されて荒井さんの死体を隠蔽することになってしまう。
 その際に誰か(候補はおそらくは新堂、細田、岩下、福沢のうちひとり)の「焼却炉に持って行こう」という提案に乗っかって、彼らは荒井さんの死体を運ぶのだが……。展開次第では道中で荒井さんの遺体?は胸から異音を出す不可解な挙動を見せる。

 で、とっくに引き返せなくなっているのは確かだが、荒井さんを本当の本当に焼却炉にまで投げ込んでしまった場合、彼は息を吹き返したのか風間さんを道連れにしようと炉の中に引きずり込むという当然の行動に出るのだった。

 ここで主人公が荒井さんを助けようとした場合、なぜか荒井さんの腕が取れたあげくに空洞だった彼の身体の中から羽虫が湧きだして、逆上した風間さんにさらなる道連れにされる。さしずめ因果応報の玉突き事故状態の末路を迎える羽目になってしまう。
 風間さんを助けようとした場合は、彼を助けることに成功するのだが……。
 荒井さんの怒りを買った主人公は彼の霊に取り憑かれ、四六時中そばについて離れないという現状に甘んじる、そういった後日談が語られる。 

 ちなみに突拍子もなく出現したかに思える羽虫だが、「虫()」が魂の変じたものという発想は珍しいものではない。
 『学怖』内だけでも「(荒井)人形」を動かしていた(もしくは囚われていた)魂が蜘蛛に姿を変えたという例が存在する。

 そのため、死んだ荒井さんの魂が無数の羽虫に変わり、空になった肉体から飛び出して燃え上がりながらも主人公に襲い掛かった。
 さらに言えば、この結末における荒井さんの正体は荒井校長が息子の反魂のために悪魔と契約することで用意した「人形」そのものだった(=ルートは違うが、設定が部分的にでもあれ共有されていた)という可能性もなくはなかったりする。

 『学恋2』「風間編」荒井ルートに登場。


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 『最終』「教師編」に登場。
 学生時代の自分の(絵)姿に敗北した「小野塚彩」先生が恋敵を葬り去るため選んだ場所であり、手段である。
 しかし焼却炉に意志を持つアイテムを投げ込むのは過去の例からしても悪手にほかならなかった。


 『新生』「記念日ちゃん」に登場。
 記念日ちゃんこと「剣持京華」に魅了され、ほとんどの言葉を失ってしまった挙句行方不明になったはずの「西澤仁志」が発見されると予言された場所である。

 無視できない肉体的な損壊や精神の瓦解はみられるものの命に別状はないそうなので、別に焼却炉の中で焼かれたわけではないようだが、場所が場所なのかグラフィック上では彼の体は煤けている。
 なお、早苗ちゃんが「お爺ちゃんの(以下略)」から聞いたこの予言、色々と情報が抜け落ちていてどう解釈していいのか判断に悩むのだが、数字だけ取れば不穏の一言に尽きる。

 なお焼却炉自体いわくつきではあるが、この不吉な未来にどうこの場が関わってくるか否かについても不明である。

 『秘密』「行かないほうがいい」ルート、「「先生、好きです」と告白する」ルートに登場。


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 「行かないほうがいい」ルート。


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 「「先生、好きです」と告白する」ルート。
 葛城先生と離れてから保健室に戻らなかった場合の罠として利用される。
 また、焼却炉で燃やされていた「夾竹桃」の花は街頭で植えられているなじみある花木ではあるが、青酸カリよりも強いオレアンドリン等猛毒の成分を含んでいるため取り扱いには注意が必要。
 可燃すると有毒ガスが発生し、体内に入れると痙攣や心臓発作といった中毒を引き起こし命に関わる他、めまい・嘔吐・不整脈・四肢の痺れ脱力等の中毒症状が特徴。

 花言葉は「油断大敵危険な愛用心警戒する信用を大切に」等。

 岩下さんからの質問で納得を得られなかった決定的理由、餞別品の食用花に紛れていた事実、岩下さんを選んだ先に待ち受けている主人公の末路は花言葉を構想させる。



肖像画(しょうぞうが)

  • 登場作品:学怖,晦,学怖S,四八,学恋,学恋2,学恋V
  • 種族:アイテム
  • 関連人物:岩下明美,風間《魅了》,清水智子,蘭,神奈川圭吾,桃瀬毬絵
  • 関連用語:美術部,岩下の肖像画
 人物が描かれた絵画。
 自分で自分を描いた場合は自画像と呼ばれる。「清水智子」の絵はそれ。
 創作者の精魂が籠った芸術作品には魂が宿ると言われるが、肖像画に関してはモデルとなった人物の姿を映し取ったという事情もあってより一層その連想が働くものである。もちろん、アパシー・シリーズもその着想をいただいている。

 「学校の怪談」の定番としては「夜中に表情が変わる」というものがあり、見てしまった者は呪われるとされる。

 岩下三話、新堂七話、隠しシナリオ「美術室にある清水さんの自画像」に登場。


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岩下の肖像画(いわしたのしょうぞうが)

  • 登場作品:学怖,学怖S,学恋2,鳴七
  • 種族:アイテム
  • 関連人物:岩下明美,
  • 関連用語:殺人クラブ,ネクロフィリア
 語り部のひとり「岩下明美」の肖像画。
 目にした主人公の反応に従えば、本人の姿を忠実に写し取ったものであり、稚拙な印象はないと思われる。 

 『学怖(S)』岩下三話、新堂七話に登場。

 岩下三話「美術室の肖像画
 本題の話に入る前に自分は絵を愛していることを公言した岩下さんに、いい加減な答えを返したあげくに「嫌い」と答えると、今ここにいる自分は本物の岩下明美と入れ替わった彼女の肖像画であるということを教えてくれる――、という冗談である。
 興を削ぐ対応をされようとも記事を埋めるための小咄を披露してくれるあたり、最上級生ゆえの余裕を感じるところである。

 とは言え「東山」の前に現れた架空の恋人の話の直後に、主人公の手を取った岩下さんのような例もある。もしかしたら本当かもと思わせる迫力が岩下さんに備わっているということは万人が認める事だろう。
 それはそうとして、主人公は(もしかしたらたくさんの絵からも)嫌われてしまったのかもしれない。

 新堂七話「殺人クラブとの戦いに登場。
 「殺人クラブ」における岩下の肖像画について解説する。


 (執筆者募集中) 


 『鳴七』「殺人クラブ」に登場。


 (執筆者募集中) 



職員室(しょくいんしつ)

  • 登場作品:学怖,学怖S,AMC1,男怖,最終,新生
  • 種族:スポット(学校施設)
  • 関連人物:比田幸枝,芦村先生,若月先生,米山先生
  • 関連用語:
 学校法人に存在する施設のひとつ。
 教職員が授業の準備などを行うための施設であり、教員それぞれが教材を備えたデスクを持っている。
 授業の合間や休み時間、放課後には基本的に滞在しているため、生徒が目当ての教師に相談を持ちかけるなんてシチュエーションはけして珍しくなかったりも。


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 『学怖(S)』新堂七話、細田二話、細田三話、福沢六話に登場。

 新堂七話「殺人クラブとの戦い」。
 殺人クラブとの戦いの幕開けに伴い、主人公が探索に臨むことができる学内の施設のひとつ。


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ショゴス

  • 登場作品:極,新生2
  • 種族:怪物(神話生物)
  • 関連人物:荒井昭二《》
  • 関連用語:旧校舎,屋上,クトゥルー神話,とりあえず踊ってみる,異世界転生
 怪奇作家「H.P.ラブクラフト」が提唱し、生前は元より彼の没後もあまたの作家によって共有され、今なお発展し続けている創作神話群「クトゥルー神話」に由来する生物の一種。
 その外見上の特徴や各種性質から、コンピューターRPGなどの各種サブカルチャーに登場する粘菌、アメーバー状の怪物「スライム」の源流とされている。ショゴスがスライムの祖であることは、発表年代からすれば最有力の定説と言って差し支えないだろう。

 玉虫色の光沢を持つ不定形生物であり、表面には無数の眼が浮かんでいるというのが主な特徴。
 設定や解釈は後続の執筆者によって分かれるものの、現在における地球の覇権を(表層的に)握っている人類以前に勢力を築いた先住種族「古のもの」によって創造された奉仕種族(端的に言ってしまえば使い魔、定義については諸説あり)であることはほぼ間違いない。やがて知性を発達させ、「古のもの」からの支配を逃れようとしたが、その先については解釈が分かれる。

 『極』「呪われた旧校舎」「狂気山脈」に登場。
 種族名が作中で取り沙汰されることはないが、ショゴスの代表的な形容である「タール状の怪物」などが呼び名として用いられている。また、上記の特徴が盛り込まれたグラフィックからして作中で登場した怪物がショゴスであることはほぼ間違いない。

 『極』にクトゥルーネタが盛り込まれていることは事前告知されておらず、それとなしに公式サイトなどのスクリーンショットで「エルダーサイン」が存在感を示していた程度である。
 実際のゲームで「健康肉類」氏による禍々しいショゴスのグラフィックが表示された瞬間、同神話では知名度の高いクリーチャーを前に悟ったプレイヤーもきっと多いかもしれない。

 「呪われた旧校舎」。

 (ネタバレにつき格納)

+ ...
 旧校舎の「屋上」に陣取る魔術師「荒井昭二」が使役する神話生物として登場、探索行を続けていた主人公と日野に襲い掛かってくる。
 また、ショゴスは魔術師によって召喚され、従属するという資料もあり、また巨大に成長するという個体も存在する。彼の指示に従って屋上への道や校舎の出入り口を封鎖するというのも納得の話である。

 なおショゴスをスライムの親戚と侮る方は少数派と思われるが、遭遇そのものが即死か発狂に等しい神格には劣るものの、一般人が何の準備もなしに出くわしてよい怪物ではないことは自明である。

 最初のエンカウントではこのシナリオが「RPG」であることを主張するように、時間制限付きの選択を矢継ぎ早に強いられる。動きが早く、自由度の高い躰を活かした攻撃を止めなければアッと言う前に体力を削り取られて「そしてすべてが終わった」羽目になるだろう。

 幸か不幸か知能は高いため「とりあえず踊ってみる」とひるませることが出来る。
 その上で粘性と展性の高い躰を封じる冷却攻撃を繰り出すことで、その場はなんとか撃退することができるのだが……。


 「狂気山脈」。


 (執筆者募集中) 



徐福伝説(じょふくでんせつ)

  • 登場作品:男怖
⇒「徐福伝説


しりとり小僧(-こぞう)

  • 登場作品:探偵局,AMC2,学恋2,特,追加,小学怖,ドラマCD,鳴七

うっとり小僧(-こぞう)

  • 登場作品:探偵局,特,鳴七
  • 関連人物:風間丈,風間望
 七人小僧の一角。 
 基本的には風間さんの口から飛び出す与太話の住人である。
 しかし『鳴七』では実在したり、実際に遭遇してしまった話が語られることもある。
 話としては怖くはないのだが、和ませ役として忘れた頃にやってくる彼らの存在感はけっして小さなものではないだろう。

 『特別編』風間シナリオ「恐怖の七人小僧」、『探偵局』十四話「妖怪ベロリ」に登場。


  (執筆者募集中)  


かきとり小僧(-こぞう)

  • 登場作品:特,鳴七
  • 関連人物:風間望
 七人小僧の一角。 
 基本的には風間さんの口から飛び出す与太話の住人である。
 しかし『鳴七』では実在したり、実際に遭遇してしまった話が語られることもある。
 話としては怖くはないのだが、和ませ役として忘れた頃にやってくる彼らの存在感はけっして小さなものではないだろう。

 『特別編』風間シナリオ「恐怖の七人小僧」に登場。


 (執筆者募集中) 


がっかり小僧(-こぞう)

  • 登場作品:特
 『特別編』風間シナリオ「恐怖の七人小僧」に登場。
⇒「がっかり小僧

きりとり小僧(-こぞう)

  • 登場作品:探偵局,鳴七
  • 関連人物:風間丈
 七人小僧の一角。 
 基本的には風間さんの口から飛び出す与太話の住人である。
 しかし『鳴七』では実在したり、実際に遭遇してしまった話が語られることもある。
 話としては怖くはないのだが、和ませ役として忘れた頃にやってくる彼らの存在感はけっして小さなものではないだろう。

 『探偵局』十四話「妖怪ベロリ」に登場。


 (執筆者募集中) 


くさとり小僧(-こぞう)

  • 登場作品:探偵局
  • 関連人物:風間丈
 『探偵局』十四話「妖怪ベロリ」に登場。


 (執筆者募集中) 


くみとり小僧(-こぞう)

  • 登場作品:探偵局,特
  • 関連人物:風間丈,風間望
 七人小僧の一角。
 『特別編』風間シナリオ「恐怖の七人小僧」、『探偵局』十四話「妖怪ベロリ」に登場。


 (執筆者募集中) 


せきとり小僧(-こぞう)

  • 登場作品:探偵局,特,鳴七
  • 関連人物:風間丈,風間望
 七人小僧の一角。 
 基本的には風間さんの口から飛び出す与太話の住人である。
 しかし『鳴七』では実在したり、実際に遭遇してしまった話が語られることもある。
 話としては怖くはないのだが、和ませ役として忘れた頃にやってくる彼らの存在感はけっして小さなものではないだろう。

 『特別編』風間シナリオ「恐怖の七人小僧」、『探偵局』十四話「妖怪ベロリ」に登場。


 (執筆者募集中) 


ちりとり小僧(-こぞう)

  • 登場作品:探偵局,特,鳴七
  • 関連人物:風間丈,風間望
 七人小僧の一角。 
 基本的には風間さんの口から飛び出す与太話の住人である。
 しかし『鳴七』では実在したり、実際に遭遇してしまった話が語られることもある。
 話としては怖くはないのだが、和ませ役として忘れた頃にやってくる彼らの存在感はけっして小さなものではないだろう。

 『特別編』風間シナリオ「恐怖の七人小僧」、『探偵局』十四話「妖怪ベロリ」に登場。


 (執筆者募集中) 


はったり小僧(-こぞう)

  • 登場作品:特
 『特別編』風間シナリオ「恐怖の七人小僧」に登場。
⇒「はったり小僧

やきとり小僧(-こぞう)

  • 登場作品:探偵局,特,鳴七
  • 関連人物:風間丈,風間望,星野元風
  • 関連用語:宿泊施設
 七人小僧の一角。 
 基本的には風間さんの口から飛び出す与太話の住人である。
 しかし『鳴七』では実在したり、実際に遭遇してしまった話が語られることもある。
 話としては怖くはないのだが、和ませ役として忘れた頃にやってくる彼らの存在感はけっして小さなものではないだろう。

 『特別編』風間シナリオ「恐怖の七人小僧」、『探偵局』十四話「妖怪ベロリ」に登場。


 (執筆者募集中) 



死を招くベッド(しをまねく-)

  • 登場作品:晦,鳴七
  • 種族:スポット
  • 関連人物:藤村正美《噂》,野々村,佐原,緒田,石井,佐藤,姫川,戸部《犠牲者》,ノコちゃん《出没》
  • 関連用語:宿泊施設《親類?》,地縛霊,前世
 正美六話「死を招くベッド」に登場。
 看護婦・藤村正美が勤める病院に伝わる呪いのベッド。
 このベッドを使用した者が一夜を明かすと、即座に物言わぬ骸と化すと言う噂が流れており、いつしか使用することが禁忌となった存在。
 まぁ、ありがちな噂と普通なら流される存在のはず……だった。

 が、その恐怖はプレイヤーにも段々と波及していくので、正美おばさんの最初の質問が段々笑えなくなってくること請け合いである。
 このシナリオでは十五種類あるENDのうち、無事七話に進める展開は二種類のみと徹底している。その上、正美おばさん自身が噂を体現するために怪物と化して襲ってくる展開が非常に多く、ユーザーの心も折れそうになる[まさにデスノートならぬデスベッド]。

 展開では五人の非常に濃い候補者から一人を選んで寝かせることになるのだが、その死因はまさに多種多様。正美おばさんのひとつの考察によると、その原因は複数の霊や妖怪が関わっているのでは? と言うことである。
 ――全てをまとめると、『学怖(S)』の宿泊施設並にカオスでデンジャラスなスポットになるが、あえて挑戦することにする。

 手始めとばかりに原因不明ながら、健康体のはずの患者を一夜にして衰弱死させる。
 ベッドが隔離された病室は個室になっているのだが、寝かされた人物が知りもしない前世において、前世の本人に対して一方的に恨みを持つ霊を呼び寄せる異次元に繋がっている。この場合だと、霊によって心臓を止められたり焼き殺されたりする。

 さらに死の未来を見せる二つの眼球が出没する。これは死の瞬間を網膜に焼き付かせた本人の目玉と思われる。[一種のループが成り立たせるほど、歪んだ時空が展開しているのかも知れない。
 物理的な怪異で言えば、病室のカーテンは生きている。張り付いた女の顔は指くらいなら難なく噛み砕き、痕跡を残さずに人間を失血死させる。

 ベッド本体に話を移すと、人間を跡形もなく消失させるだけの力を有する。シーツにも怨念が込もっており、寝た人を無数の手で抱きしめ、全身の骨を砕いて殺す。
 和子おばさんはそれは真綿で、前田本家がある地域で作られたものではないかと指摘する。かつて貧しい家の娘が働きに出た際、鬼のような雇い主に苦しめられ、染みこんだ涙と恨みのために泣き声を上げると言う伝承である。シーツは実際に綿だったらしいが、中途半端に謎に包まれたままである。

 妖怪で言えば、白く光る看護婦が出現する。徐々に近づいては分離した首が蜘蛛となり、肉を溶かし、脳髄を吸い取って殺す。
 トドメとばかりに謎の人外・「ノコちゃん」が出没するのだが、ここまで来ればどこの伏魔殿ですか? と言う話である。

 [ちなみに廃棄しようと言う話が出ないのは、ベッド本体には何の問題がない(ように見える)のと、どちらにせよ病床数に変動が出るとマズいのですぐに新しい物に買い替えないとならないためだろう。
 また、手続きにも院長他数名の許可が必要であったりと、かなり煩雑な申請が必要になる。
 人死にが出ている以上は悠長で無責任な話と言えるが、与太話相手にいい大人は簡単に動けないということなのだろうか。]

 『鳴七』「死を招くベッド」に登場。


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神桜公園(じんおうこうえん)

  • 登場作品:探偵局,鳴七
  • 種族:スポット
  • 関連人物:
  • 関連用語:
 『探偵局』第 、話に登場。
 久多良家から歩いて10分のところにある公園。
 名にある通り、園内には100本以上の桜が植えられており、アスレチックに芝生の丘、テニスコートなどの設備も設置された比較的大きな公園である。他に、千夏のせいで一時期動き出した紳士の銅像なども置かれている。
 中央には噴水があり、そこは賽臥とギィが最初に対峙した場にもなった。

 『鳴七』「殺人クラブ」に登場。


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心中(しんじゅう)

  • 登場作品:学怖,晦,学怖S,レンタル,特,極,荒井
  • 種族:現象
  • 関連人物:浦野,武内,帆加辺春生,佐久川太一,鍋島香織,萩野聡史,カズ
  • 関連用語:自殺,学怖inよんはち,首吊り桜,ロミオとジュリエット
 お互いを思い合うも結ばれることを許されない二人(主に男女)が、現世に悲観して一緒に自殺すること。お互い殺し合う形で行われることもある。「相対死(あいたいじに)」とも。

 『学怖(S)』岩下六話、隠しシナリオに登場。


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 岩下六話「幸せの石・ルーベライズ」。


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 隠しシナリオ「真説・桜の木の伝説」。


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 『晦』正美三話、良夫六話に登場。


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 正美三話「愛する一念が起こす事件


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 良夫六話「7つの不思議な話


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 『特別編』岩下シナリオ「図書室の話」に登場。


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 『荒井』「あの焼き肉はなんですか?」ルートに登場。


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新宿二丁目(しんじゅくにちょうめ)

  • 登場作品:AMC1,学恋
  • 種族:スポット
 新宿二丁目とは世界最大級のゲイ・タウンとして知られる東京都新宿区にある町である。
 近年は日本各地でのゲイ文化の勃興により相対的な地位は低下したが、今尚その影響力は大きい。ましてや、1995年時ではいかほどのものか。


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 『AMC1』「人間狩り」ルートに登場。


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人体実験(じんたいじっけん)

  • 登場作品:学怖,学怖S,四八,VNV,特,男怖,極,新生2
  • 種族:行為
  • 関連人物:白井伝三郎,相沢信彦,藤岡聖人,後藤歩,高柳稔,津蛾兄弟
  • 関連用語:屋上,戦争,ワールド・ハッピー&ピース・カンパニー,狭間の部屋,黒百合総合病院
 人体実験とは生きている人間を実験材料として行われる実験の総称。
 多くの場合は倫理に反する、非人道的など負のイメージが付きまとう単語である。
 とは言え現代においては法規制に則り、被験者の合意を得るなど様々な条件をクリアした人体実験が通常である。

 とは言え、シリーズ中では非倫理的・非合法の人体実験の方が主として取り上げられる。こちらについては異常心理を抱えた犯罪者や手段を選ばないマッドサイエンティストが拉致監禁などによって被害者を確保した上で、人目を避けた場所で行われる。
 もしくは、戦間期に密かに行われ歴史の闇に消えていった異常な実験とその成果物が発掘され、数十年後の現代になって牙をむくという変則的な形で語られることも。
 戦争に勝つためなりふり構わない国家が背景にいるだけあり、敗戦国である本邦においてもそれは例外ではなかったりする。

 また、戦後になって一部の人体実験にまつわる戦争犯罪は、資料が残っていない、情報開示が進まない、政治的観点から中立な議論ができないなどの理由によって真偽不明の都市伝説化している向きもあり本邦においては「731部隊」がその代表格である。
 一方で勝者である連合国側も戦後になっても(当時の感覚からしても)人倫から外れた人体実験を行うこともあった。いずれも核、生物、化学からなる「ABC兵器」の開発やそれが人体に及ぼす影響を調べることを動機とすることが多かったようだ。

 また「スタンフォード監獄実験」など、今の感覚では戸惑いを覚える危険な各種心理実験が戦後期になって行われたケースもある。これら人間が環境次第では簡単に異常心理に追いやられるという説得力を与える科学的裏付けとして引用されることも多い。
 ※いずれにしても「アパシー・シリーズ」はフィクション作品である。現実に則した歴史的議論は当wikiでは推奨しない。

 第二次世界大戦期に「ナチス・ドイツ」をはじめ各国が行った数々の非人道的な所業が明らかとなったことから、戦後は倫理的なガイドラインの整備が進み、情報開示や監視の目が行き届いていくことから次第にこれらの実験は姿を消していったとされる。

 『学怖(S)』荒井三話、岩下七話に登場。

 荒井三話「飛び下り自殺の人体実験」。


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 岩下七話「白髪鬼・白井の秘密の研究」。


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 『四八』千葉シナリオ、埼玉シナリオ、徳島シナリオに登場。


 千葉シナリオ「学校であった怖い噂」。


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 埼玉シナリオ「限界への挑戦」。


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 徳島シナリオ「遺産」。


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 『VNV』『特別編』「あなたは幸せですか?」「あなたは幸せですか?(改訂)」に登場。


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新聞部(しんぶんぶ)

  • 登場作品:学怖,学怖S,四八,VNV,AMC1,AMC2,2008,学恋,学恋2,特,学恋V,月下美人,極,新生2.ドラマCD
  • 種族:部活(公認)
  • 活動日:毎週 月・木・金(鳴神新聞) / 毎週 火・木・金(学恋V)
  • 活動場所:部室棟二階・新聞部部室
  • 関連人物:朝比奈慎也,日野貞夫,,坂上修一,倉田恵美,時田安男,御厨猛,田口真由美,朝比奈卓也,赤間理沙,緒方麻衣,工藤光輝
  • 関連用語:七不思議の集会,殺人クラブ
 学園に数多く存在する部活の一つ。
 活動は主に学校内部の広報全般で、月一のペースで新聞を発行している。
 七不思議の集会がこの部の発案の下で進行されたことから、ある意味すべての元凶と言える。
 部活としての規模はあまり大きくないが、日野の手によって弱小とされた頃からは大きく躍進したという事情が語られることもある。

 が、そんな一般の学校ではあまり目立たないこの部も主人公コンビと日野の所属しているということもあり、相当クセがあるように見受けられる。
 そもそも「報道の自由」と「プライバシーの侵害」は紙一重であり、前者を盾に取って後者を平然と踏み越えていく傲慢な自称ジャーナリストの諸君は現実にはあまりにもありふれている。

 パパラッチと称される小物はまだいい方、「第四の権力」とも言われるマスコミが自らの権力性を棚に上げて既存の権力を他人面して論評し、いいように世論を操作しようとする。その癖、強きに弱く弱きに強い。
 このような醜悪さをネット上では「マスゴミ」と呼び大いに軽蔑されるところである。
 実際、主人公ですらあなたの選択によってはスクープのために手段を選ばなかったり、止められる事件を傍観したりと言った邪な行動に出ることがある。 


 ただし、話によってそんな汚い大人の一面を逸早く発現させる新聞部員であるが、彼らが過ちを正す硬骨の士となり得ることを忘れてはならない。
 もちろんゴシップを暴き出したがために巻き起こる悲劇の方が目に付いてしまう以上、説得力はあまりないのだが。


鳴神新聞(なるがみしんぶん)

  • 登場作品:,AMC2,
  • 種族:アイテム
  • 関連人物:桃瀬毬絵,
  • 関連用語:新聞部,演劇部,
 大手同人通販「メッセサンオー」に付属していたゲーム購入の特典。

 鳴神学園新聞部が制作したと言うコンセプトで作成された四ページ新聞。
 日野・朝比奈を筆頭とした新聞部の面々がしっかり名を連ねており、しっかりとしたレイアウトをなされているのはなんだかんだで彼らが腕利きの新聞記者であることを教えてくれる。

 内容は往年の小ネタはもちろん、今後の新シナリオのネタ振りとなる設定資料として扱えるものでもあり、資料価値は地味に高い。

 とはいえ紙質などは、風間特集などで張り出される『学怖(S)』のグラフィックには流石には及ばない。
 と言うか、あれは大手全国紙かそれに準じた新聞を加工したか、そのフォーマットに従ったが全体を見ることが出来るわけではないので比べるのは野暮だろう。

 また、この学校新聞は坂上が入部以来、心理テストしか担当していないなどゲーム本編にも移入しているネタを提供していたりする。

 その他、作中の背景をよく見ると、時々「鳴神新聞」の四文字が目に飛び込んできたりするので注意してみるのもいいだろう。
 新聞自体は入学記事以降もしっかり発行されている模様である。


 『AMC2』「鬼哭の章」に登場。
 新聞部部室を背面に取った語り部集合写真、よく見ると新聞が貼られている。今はまだ1995年6月のはずなのになぜか2008年4月号が、である。
 直後の展開を考えても、ミスで片づけるのはあまり面白みがない解釈だろうか。 
 ここは、ちょっとした怪現象でありサービスと受け取ろう。



人面犬(じんめんけん)

  • 登場作品:晦,VNV,四八
  • 種族:都市伝説(現代妖怪)
  • 関連人物:大原
  • 関連用語:予言
 人面犬とは文字通り人の顔をした犬。
 七十年代に日本中を席巻した口裂け女にはやや劣る印象があるが、それでも現代を代表する都市伝説の一つである。

 話の定型としては単に振り返って「ほっといてくれ」と哀愁ある一言を返すものから高速道路を併走して走るものまで多種多様。
 口裂け女同様に出生秘話も豊富で、ストレートに人と犬の間に生まれたなどと言う他愛のないものから、噂は噂でもCIAが流言の伝播速度を調査するために作った陰謀説まで豊富にある。
 某芸能人が実は自分が作った話であると暴露した事もあるが、たとえそれが真実であったとしてもこうまで広まってしまった噂が収束に向かう事は有り得ないだろう。
 より、より面白い方に群集は向かう。小規模だった怪人アンサーの事例とは訳が違うのだ。

 さて人面の怪物と言えば、エジプトのスフィンクスから本邦の平家蟹(?)まで古今東西、空想から見間違いまで数多見られるが、彼がここまで定着した理由を追いかけていくのも面白いかもしれない。

 良夫六話「7つの不思議な話」に登場。
 良夫の友人「大原」がそれに当たる。詳細は同項で。
 話の筋は変則的なものの、小学生が話すには定番の話と言える。

 『VNV』新堂シナリオ「高木ババア」に登場。
 「口裂け女」同様、新堂さんが本題の「高木ババア」の語りに入る前の前置きとして紹介した都市伝説である。

 『四八』東京都シナリオ「人面犬」に登場。
 一週間前に「那須留美子」さんが目撃したというおっさん顔の人面犬は、なんと人面蛆虫を喰らっていた! ショッキングなようでいて半ばギャグのようだが、これは言われるまま放っておいたら判明する嫌な事実である。
 下手に近づくと、同じく日本の有名なキメラである件(くだん)のお株を奪うかのような死の予言をくれた後に去っていく。
 もっとも那須さんに手を下したのは人面犬その犬? であるため「自己成就予言」、一種のインチキであるとも取れる。


人面瘡(じんめんそう)

 「人面痣(じんめんそ)」とも。
 人に出来たアザ・コブが大きくなり、やがて人間の顔のような形になってしまいには喋り出したりする現象。
 巨大化していき、その人を乗っ取ってしまうケースも散見されている。

 種明かしとしては第三者的の妖怪変化、得体のしれないものが人間に憑依したというケースが伝統的だが、近現代でいえば俗にいう多重人格など精神疾患との連想が働くことが多い。
 共通して自分が何者かに成り代わられる恐怖と言い換えることもできる。

 風間一話「七不思議の会に何かが起きる…」に登場。
 風間の場合には心霊写真?の「膝小僧」というしょうもないオチのあとで、足を掻く彼の膝に出現。まさしく膝小僧であったが、本人は気づいていない模様。
 [『学怖S』では赤子のようなにらみ付ける顔と、もう一つ巨大な目玉が付いているというグロテスクなグラフィックとなっている。]

 が、これは相手が風間さんだったからホラとホラーの中間で済んだ例であり、その他の被害者は行き着くところまで行ってしまった実に悲惨な目に遭っている。

 泰明一話「絵画に隠された謎」、正美一話「不思議な人物・中山さん」に登場。

 泰明一話「絵画に隠された謎」。
 「肖像画」を介して出現した謎の存在「風間」に寄生されてしまった泰明さんは直前まで意識は保っていたものの突然胸をはだける奇行に出る。
 そこで彼の身体に現れていたのが人面瘡「風間」であり、話の中で犠牲とされた「片山」のことを「息子」と呼び、本体から分離したそれこと「片山」の寄生先を車座となった他六人から選ぶよう軽い口調で尋ねる。そして選ばれたのは案の定……

 少々奇異に思われがちな繁殖法だが、植物なら我々が一般的に食している地下茎やむかごに見られる無性生殖の一種である栄養生殖(出芽)そのものである。
 犠牲となったであろう人間の特徴を引き継いでいるのは奇異なところであるが、『晦』なら他には卵生だったりする「風間」だったら仕方がないのかもしれない。

 正美一話「不思議な人物・中山さん」。
 余命いくばくもない入院患者である「中山」さんの自宅に帰りたいという出来るはずもない頼み事を受けてしまった正美おばさんの末路である。

 亡くなった中山さんの逆恨みをその身に受けてしまった正美さんの身体には醜くうごめく人面が浮かぶ。
 親戚一同にその事実を開帳した彼女は霊には霊をぶつけるのが一番と、美しい顔を鬼のように歪めて言い放った。
 ちなみにここは藤村正美の見ることが難しいレア表情を拝むことができる珍しい一幕のひとつである。

 『AMC2』『追加版』「毬絵先生」「毬絵先生(改訂)」に登場。
 「山形英俊」が扇動するする教え子たちに、よってたかって傷ついた顔を描かれたのが呪詛となって効いたのか、新任美術教師「桃瀬毬絵」先生の顔には段々と大きくなり、遂にはその左半分を占拠するほどの痣が浮かび上がったようだ。

 ただしこの話単独で語るなら、毬絵先生がどうなってしまったかについてはぼかされており、判然としない。
 毬絵先生の去就についても、再登場したり他者の口から語られたり前提が異なっていたりと、場合によりけりである。

 『特別編』細田シナリオ「機を見る男」に登場。
 「大河内雄大」の能力の秘密として、徐々に巨大化する人面瘡が語られる。


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 『極』「軍人の遺書」に登場。


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 『秘密』「先生に病院を紹介してもらおう」ほか、多数のルートに登場。
 一つの大きな流れを公開したのちに公募による競作形式を取った『秘密』の中でも荒井さんの持ち込んだ人形や「殺人クラブ」「黒百合総合病院」などと並び、広く用いられたモチーフである。

 選択肢「何も言わずに服を脱ぎ始める」を選ぶと、葛城先生に背中に宿る巨大な痣を発見される主人公「坂上修一」だが、その痣の正体は坂上くん、そしてあなたの選択によって大きく変動する。
 その正体については同じく公開作の中でみられるファクター「呪い」や「多重人格」と結び付けられて語られることが多いようだが、例外は非常に多く一言で語り切れるものではなかったりする。



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 『鳴七』「ひとり七不思議」ほかに登場。


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 「ひとり七不思議
 風間さんが持ちネタを一通り披露し終わった後、食い下がることにより『学怖(S)』風間一話でお馴染みの心霊写真を持ち出す。大まかな流れは変わらず、やはり風間さんの膝に宿っているようだ。


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心霊写真(しんれいしゃいん)

  • 登場作品:学怖,晦,学怖S,四八,学恋,特
  • 種族:アイテム
  • 関連人物:風間望,福沢玲子,富沢水貴,向井
  • 関連用語:人面瘡,予知,わらし様,ヒバゴン,
 心霊写真とはこの世にあらざる(ようにみえる)ものが写った写真。
 心霊特番では欠かせない夏の風物詩である。

 謎の光球「オーブ」が乱舞している。
 存在するはずのない手を確認、あるいは被写体の手足が消失する。
 怨みを抱えた人の貌が現れる、などが心霊写真の代表的な現象である。

 しかし、それら全てが霊魂に由来するものとは考えづらい。
 写真の光学的特性や撮影者の操作ミスなど、人為的要素を差し引けるだけ差し引く必要がある。
 現に先の怪奇現象はピンボケや洩光、単なる角度の問題、「顔型の染み」の項でも触れたシミュラクラ現象などで説明可能と言うことがままある。

 加えて現代においてはパソコンが普及したことで個人がトリック写真を製作する手段に事欠かなくなった。
 結果、神秘性を欠くことになった心霊写真がその手の心霊特番に取り上げられる機会は乏しくなったとされている。
 確かに幕末に本邦へ伝来して以降、迷信に事欠かない写真であるが、奇妙なものが写ったとしてそれが真に怪なるものであるとは限らないのだ。

 風間一話「七不思議の会に何かが起こる…」に登場。
 心霊アイテムを用いた実証系の話が多い風間であるが、一話目も例外ではない。
 覚悟を問うた後、おもむろに取り出したのが心霊写真である。
 その結果はご察しの通り小僧寿司チェーンであるが、直後主人公は真怪を網膜に映すことになる。

 良夫一話「実在した『わらし様』」に登場。
 「わらし様」の正体については展開によって諸説分かれるが、仮に家に憑く怨霊であると解釈した場合、彼/彼女の写った写真は立派な心霊写真である。

 『四八』新潟シナリオ、広島シナリオに登場。

 広島シナリオ「ヒバゴン」。
 「動く」と言うこれまでに無い心霊写真を富沢七姉妹のひとり「富沢水貴」が見せてくれる。
 今まで何も変哲もなかった風景をじっ……と見つめていると(=一定時間操作せずに放置する)。

 ヒバゴンらしき謎の類人猿のほか、シナリオを開き直すたびにさまざまなものが出現するのだ。
 ただし、このシナリオの場合。ホントにヘンなモノが写ってるだけで終わるから困る。

 現れるものもヒバゴンならまだよく、ホッピングババアだの亀ちゃんだのの笑撃画像だからなおさらである。ついでにこの際、旧知の亀ちゃんだろうとなぜか「変なもの」呼ばわりだったりする。
 喜色満面の彼女はこの後、ほかの姉妹や鶴亀コンビにも見せに行くつもりらしいが、この調子からすればきっと、この写真の抱える裏事情(呪い)からも無縁かもしれない。

 新潟シナリオ「心霊写真」。
 打って変わってこちらでは実におぞましいものが顕れる。
 思わず手放してしまった庄田明美であるが、


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 『学恋』倉田編坂上ルートに登場。


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 『特別編』福沢シナリオ「歪んだ被写体」に登場。


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人狼(じんろう)

 通常は人間であるが、満月の夜などに狼の姿に変身すると一般には解される獣人、werewolf(ウェアウルフ)。
 その歴史は古く、狼の力を宿した人という観点に立てば幅広い地域に存在するものの、ここでは欧州地域との連想を外して語ることはできないだろう。

 近代以前の中世欧州は鬱蒼と茂る森をいかに征服するかの歴史であったかを考えれば、そこに潜む狼の恐怖がいかに大きかったかは言うまでもない。
 卑近なところでは『グリム童話』における怪物化した狼の登場頻度もその想像を補完する資料としては申し分ないだろう。
 過去の欧州人にとって森は海、街道は航路に等しかったのである。

 各種の精神疾患のことを本邦において憑き物筋と呼んだ(説がある)のと同じく、獣のような奇妙な振る舞いを見せる人間のことを「人狼」と説明したとしても想像には難くない。

 なお耽美な印象の「吸血鬼」と並び、近代創作ホラーではひっぱりだこのだこの概念であるが、野趣味のある性格から客層は分かれる感もあるかもしれない。
 獣の皮を被ったり、変わったところでは獣の足跡に溜まった雨露を飲んだりと古い資料に当たれば変身の条件は「満月」以外にあるものの、やはり知名度の問題は大きく満月が主流だろうか。

 月に一度不可避の条件によって変身し、他者を襲う。
 時に噛みついたものに感染させ、同族に変えることも。
 よって、誰が人狼か知れずに襲撃に怯える恐怖と、自身が人狼かも知れずに怯える恐怖。
 これら物理と心理の両面立ての恐怖は人狼をテーマとした作品を語るうえで外せないポイントだろう。

 満月になるまでにある程度目星をつけておかなければ野放しになる、通常の手段で見分けることは難しい。
 近年の映画によって付与された設定だが、吸血鬼同様に入手の難しい銀の銃弾などの銀製武器でないと撃退も困難だったりする。

 一方で人狼への変身を月一回程度の儀式的イベントと捉えてある程度コントロールしており、外部に情報を漏らさずに普段は一般的な人間のコミュニティーに擬態している人狼の集落、集団なども作品によっては見られる。

 普通の人間に対して友好的であるかは各々の作品の裁量に任されているが、吸血鬼同様に人間性と非人間性(獣性)の狭間で葛藤する人間ドラマも人狼作品の醍醐味と言える。

 吸血鬼と同じくエロティックな文脈で捉えることもけして難しくない概念である。ただし、こちらはより直接的。
 完全な獣型に変身する場合は前後で全裸にならなければいけない必要性、また獣欲が加わって性的に奔放になるなどの説明が加われば納得いただけるだろう。

 『流神A』「渋谷で配られる無料の飴」に登場。


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 『小学怖』火曜日「化粧道」に登場。
 六年六組の一員である「荒井規子」さんが父の荒井昭二から聞いたという触れ込みで父の高校時代の学友である「荻野有矢」さんが辿った顛末として「狼男」が語られている。


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 『秘密』「時田さんの映画に出演を頼まれたんだ」ルートに登場。


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最終更新:2024年04月14日 14:45