さ2


索引


佐々井重子(ささい しげこ

  • 登場作品:最終
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 教師
  • 関連人物:新堂誠《噂》,岡辺芳郎,園村淳一,伊勢学《同僚》
  • 関連用語:旧校舎
 『最終版』追加シナリオ「教師編」に登場。
 「岡辺芳郎」とは同僚の女性教師。真面目といえば聞こえはいいが、ヒステリックな言動から教師陣からも生徒からも嫌われていた。岡辺も失敗するたびに怒鳴られておい、彼女のことを毛嫌いしていたようである。

 旧校舎の見回りに「園村淳一」、「伊勢学」と共に名乗り出る。岡辺以外の三人の教師達は、三者三様の秘密を抱え、それに結び付く見回りの同行理由があるのだが、収束する場所は同じく死体の監視だったのだから不思議なものである。


佐々木(ささき)

  • 登場作品:特
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 関連人物:細田友晴《噂》
  • 関連用語:自殺
 『特別編』細田シナリオ「夜泣き石」に登場。
 細田さんが「夜泣石」の話をするにあたり、前振り部分で取り沙汰にした男子生徒。
 例のごとく大人しく、この件について首を突っ込むまでは平穏な学園生活を送れていたようだ。

 しかし「婦女暴行」を伴う凄惨な殺人事件が起こった女子トイレで噂される心霊現象のことが知りたくなったようで、好奇心からその渦中に飛び込んでいった。
 なおこれら佐々木くんの取った姿勢と行動については、温和な細田さんとしては珍しくも愚かと断言している。

 ちなみに佐々木自身は、すすり泣く石と鏡の中から現れた女子生徒の霊にまとわりつかれたという恐怖の体験を身をもって実感し、それを周囲に噂してから間を置かずに例のトイレで首吊り自殺という顛末を遂げる。

 人となりや個人は関係なく、行ったが最期、女子生徒の怨念に巻き込まれて自殺が確定し、貌のない霊の集団に取り込まれてしまうという性質を考えれば「佐々木」の姓は仮名ということも理に適ったものだろう。

 言ってしまえば、彼が実名だろうと全く関係ない。
 最初に怨念を抱えて荒ぶる霊のトリガーを引いてしまった愚か者がいた。それさえわかればいい。

 ちなみに、佐々木くん以降の犠牲者たちが興味を惹かれた愚か者ばかりだったのか、細田さんのように本人の意思を無視して引き寄せられてしまった不幸な人も混じっていたのかは定かではない、
 話の興りからして事件は伝わってきても詳細は伝わってこないことについて、この話における細田さんの配慮と取るか、実像が見えないのに凄惨な描写のみが残った不気味さと取るかは人それぞれである。


佐々木先生(ささき-)

  • 登場作品:学怖,学怖S
  • 種族:人間
  • 関連人物:荒井昭二《知人》
  • 関連用語:旧校舎,宿直,嬰児《呪い》
 荒井二話「古びた旧校舎の深夜の見回り」に登場。
 この学校の卒業生であり、教育実習のために母校に戻って来た女子大生。
 本来、教育実習生が「宿直」の見回りなどする事はないのだが、意地の悪い先生の提案でその年に限ってやらされる羽目になってしまった。
 ぶつぶつ文句を言いながらも女子大生らしい旺盛な好奇心とミーハーさを発揮した彼女はふらふらと旧校舎の中に入ってしまい、そこで何とも恐ろしい目に遭うのであるが……。

 出遭う怪異こそ違えど大まかな展開は「桜井先生」と同じなのだが、彼女の場合はそのショックから立ち直って社会復帰する事に成功する。
 精神力か、運か、神(シナリオライター)の気まぐれか。彼女と桜井先生の明暗を分けたものが何だったにせよ、彼女が死と怨念渦巻くこの学校から命と理性を保って脱出できた事自体は素直に喜ばしい。

 ちなみに、話の最後には荒井さんちの隣のお姉さんであるという事実が明かされ「荒井昭二」の意外に広い人脈の一端を補強することになった。
 あと、一風変わった軽いノリの喋りや「ヒーッ!」「ギェー!」などの多彩な悲鳴で、いちいちプレイヤーの恐怖を和らげてくれた事も印象深い。
 案外、鉄格子付きの病院に入らずに済んだ勝因は、この独特の空気を生みだすキャラクターなのかもしれない。


佐藤(さとう)

  • 登場作品:晦
  • 種族:人間
  • 関連人物:藤村正美《噂》,佐原
  • 関連用語:死を招くベッド《犠牲者》
 正美六話「死を招くベッド」に登場。
 「死を招くベッド」の犠牲となる候補者の一人。
 例によって、このシナリオの登場人物は奇人変人揃いである。
 佐藤さんもその一人なのだが、こと彼に限っては影が薄い。文字通り薄い。どのくらい薄いかと聞くと――?
 よく聞く言い回しなのだが、キャラが薄いことで逆にキャラ立ちするかと言えばそんなことはないくらいに薄い。

 正美さんは彼の姿を見て暗そうな男性と言う印象を抱いたようだが、実際に常に壁に頭を付けてはぶつぶつと後ろ向きな言葉ばかり呟いているというものだった。素人目に見ても重度の欝病患者のように見え、意思疎通ができていたかも微妙に怪しい。
 で、いざ佐藤さんの分岐に突入してみても、佐原さんとは会話どころか目をかわそうともしない。その上、佐藤さんは(終始後ろ姿で顔すらわからない立ち絵を反映でもしたのか)事故当日の夜から翌朝までずっと同じ姿勢を保ち続けていた。

 そんな佐藤さんは何事もなく朝を迎えたかにみえたが、佐原さんの目の前で朝日に溶けるようにして消えてしまう。彼の影の薄さが存在すら許されないレベルに達したかどうかは定かでないが、身寄りもなかった佐藤さんは現実的に行方不明扱いとなった。
 果たして、真相はベッドに隠されているのか、それとも佐藤さん自体にあったのか……。

 他の四人の犠牲者については各々の話をした後に、直前の話を思わせる怪異(≒正美さん)が葉子に襲い掛かってくると言うのがこのシナリオの定番パターンなのだが、彼に限っては何事も起こらない。本当は起こるのかもしれないけど、わからない。
 ただ、正美さんが葉子ちゃんに対して眠る際に気をつけるよう、不安を煽る台詞を吐くだけである。

 なお普通の展開なら余韻を感じて次の話に移行するはずだが、どういうわけか直後に「すべては闇の中に…」がやってくる。別にこの集いが続行不可能になったわけでもないのに、唐突すぎる「終」に唖然とさせられた方はきっと少なくないと信じたい。

 『鳴七』 
 ⇒「陣内東児」の項を参照のこと。
 「佐藤」の要素・エピソードなどは上記の人物へと集約された。


佐藤一郎(さとう いちろう)

  • 登場作品:レンタル
  • 種族:人間
  • 職業:喫茶チェーン店店長
  • 関連人物:間山久恵,湯川加奈子《仕事》
  • 関連用語:喫茶店《仕事》
 『レンタル家族』「はんぶんつ」に登場。
 間山久恵のバイト先の喫茶店の店長で「世界一覚えやすい名前だろ」と、本人も笑う名前が印象的な男性。


 (執筆者募集中)  



佐藤直之(さとう なおゆき)

  • 登場作品:VNV,特,鳴七
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 三年A組
  • 誕生日:4月10日
  • 関連人物:岩下明美《クラスメート》,本田佐知子《恋人》,及川由紀《横恋慕》
  • 関連用語:サトリサマ
 『VNV』『特別編』「偽りの愛」「偽りの愛(改訂)」に登場。
 同じクラスメートの「本田佐知子」と付き合っていながら、これまたクラスメートの「及川由紀」の誘いにホイホイ乗ってあっさり恋人を捨て、その及川さんに捨てられたら、それでも彼を許した本田さんとまたしゃーしゃーと縒りを戻した、ヘタレ系の最低人間。誠死ね
 ……などと思っていたら、プレイヤーと同じくそれを面白く思わなかった及川さんの逆襲により追い詰められて、あっさりと自ら死を選ぶ。

 普通ならば怨霊化した彼の無念が何らかの怪異を引き起こす展開になりそうなところだが、このヘタレにそんな気概がある訳もなく、そのまま退場と相成った。
 だが、そんな彼のことを心から愛した一人の少女によって、この一件はそんなありふれた怪談よりも遥かに超展開な凄惨な結末を見せる事になってしまうのだった。

 『鳴七』「サトリサマ」に登場。
 「偽りの愛」を商業作に収録することは難しいこともあって、基本このシナリオにしか出番もなく確固たる個性を持たない佐藤くんはリストラされた。本田さんは新境地を開拓し、彼とは関係のないところで活躍の幅を広げることになる。

 とはいっても、この佐藤くんが存在を抹消されたかといえばそうでもない。
 「サトリサマ」の活動によって彼女にほかの女と浮気をしていたことをバラされて大変なことになったという噂が聞ける。

 一年前に付き合っていたという彼女がいったい誰なのかは不明、彼と隣のクラスにいた二年生の男子の口ぶりでは何がどのくらい大変なことなのかはやはり不明である。いずれにせよ、本来なら聞き流せる程度の分量で軽く言及されたに過ぎないのだが、「佐藤直之」の存在を知るシリーズファンなら少しニヤッとできて、少し想像の幅が広がったフルネーム呼びかもしれない。


佐藤博通(さとう ひろみち)

  • 登場作品:学怖,学怖S
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 一年生
  • 関連人物:福沢玲子《噂》,平井香苗《恋人,犠牲者》
  • 関連用語:占い《嗜好》,黒魔術《犠牲者》
 福沢六話「真夜中の魅惑の恋愛占い」に登場。
 注:先に平井香苗の項を参照下さい⇒「平井香苗

 平井香苗の運命の相手その1。「占いクラブ」の部長をしていた平井さんと占い趣味という点で意気投合し、仲良くなる。
 付き合いは良かったようだが、恋人関係にまでは踏み切れていなかった。その決定的な理由は、平井さんは占いというものを神秘的な力のたまものだと思っていたが、佐藤くんは質問などによって人間心理を計る現実的な手法として捉えていたためだった。

 結局は二人の意見が対立するかのように関係も微妙なものとなり、平井さんは禁断の「黒魔術」へと手を染めることになる。
 その結果として、二人は結婚出来るまでの仲とはなったものの、佐藤くんが抜け殻のような存在となるか、願いを叶えた悪魔の気まぐれによって香苗が喰われてしまうか。いずれにしても悲しい結末が訪れることになる。
 [体操のお兄さんと非常によく似た名前であるが、たぶん無関係だろう。]


里中あゆみ(さとなか あゆみ)

  • 登場作品:殺クラR
  • 種族:人間
  • クラス:三年生
  • 関連人物:加瀬ひなた《依頼》,西垣大吾,相撲部一同《婦女暴行》
  • 関連用語:トラック
 成績優秀で品行方正な女生徒。
 「西垣大吾」を中心に相撲部一同から婦女暴行をされた。
 新学期初日に横断歩道で「トラック」前に飛び出して自殺を図った。

 「真田亮太」が助けようとした女生徒。成績や品行の良さに加えて真面目で周囲の評判も良かった為、自殺は考えにくいとされていた。
 しかし警察の「井本剛」は彼女が自殺の数日前に初めて友人との約束をすっぽかしたことなどから春休み中に何かあったのではないかと睨んでいる。

 間違いなく自殺の原因は相撲部の一件からだが、殺人クラブに依頼したことや死ぬ直前に「シニタクナイ」と漏らしたことなど明らかにしてもらいたいところはまだ残されている。
 殺人クラブに依頼したものの相撲部の一件で人生に絶望して死を選んだのか、それとも依頼する際に誰かに見られたと勘違いして自ら死を選んだのか気になるところ。
 図らずとも亮太が殺人クラブに間接的に関わった事件であるので、死しても後数話は登場するだろう。


真田泰明(さなだ やすあき)

  • 登場作品:晦
⇒「真田泰明


真田亮太(さなだ りょうた)

  • 登場作品:殺クラR
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 一年D組
  • 年齢/誕生日:15歳/11月4日
  • 関連人物:真田陽子《母》,鈴宮亜季耶《クラスメート》,深尾華穂子《クラス担任》,緒方麻紀,玄武拓馬,大沢先生《部活》,井本剛《知人》
  • 関連用語:弓道部《所属》
 『殺クラR』の主人公。
 ハキハキとした明るく元気な新入生。
 「玄武拓馬」に憧れて鳴神の弓道部に入部するが……?

 入学式当日、学園に向かう途中で自殺を図る女生徒を助けようとしたが間に合わず、逆に警察に容疑者として事情聴取されてしまう。
 元警官である彼の父に世話になったという「井本剛」の計らいで一時釈放されるが、「シンババ」や「鈴宮亜季耶」に目を付けられるなど入学初日から災難続きだった。
 誰に対してでも自分の意見をハッキリと伝えられる性格で、正義感の強い典型的な主人公気質の持ち主である。
 一方弓道部に入部し、その実力は入部試験で一箭中紅心を披露する程だが、弓の持ち方もよく分からない初心者のフリをするなど行動に謎が多い。

 新入生であり鳴神に在籍する兄弟も居ない彼が殺人クラブの木について知っていたり、元警官(井本との関係を考えると少年課勤務の可能性が高い)の父が故人であったりと殺人クラブに対して何か因果関係がありそうだが、現時点では何も明かされていない。


サネアツ

  • 登場作品:ナポin
  • 種族:人間
  • 職業:会社員
  • 関連人物:杉田かおる《噂》,志垣瑠璃《犠牲者》,飛べない小鳥《恋人》,怪人X,リスカリリカ《同士》
  • 関連用語:夢想荘《犠牲者》,自殺
 『ナポin』第2話「自殺志願者の鎮魂歌」に登場。
 とある自殺サイトで「志垣瑠璃」の呼びかけに応じて集まった自殺志願者の一人。

 本名は不明で、スーツ姿の会社員の男性。
 同じく自殺志願者の「飛べない小鳥」とは恋人関係にあるようで、もうすぐ結婚するらしい。

 しかし新しい事業を始めたいからと、恋人に会社から横領させてまで一千万円を借りたそうだが、サネアツはそのお金を騙し取られてしまう。
 こうして二人は責任を取って「自殺」するしかないと決断するのであった。

 「リスカリリカ」からは「それって典型的な結婚詐欺でしょ」とツッコミを入れられており、サネアツは「結婚詐欺なら一緒に心中するはずない」と否定するが……。

 詳細は「飛べない小鳥」の項を参照のこと。


佐野明子(さの あきこ)

  • 登場作品:追加,極
  • 種族:人間(ヤンデレ)
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 誕生日:5月23日
  • 関連人物:岩下明美《噂》
  • 関連用語:交換日記
 『追加版』『極』「愛を綴る、呪いの交換日記」「岩下明美シナリオ」に登場。
 岩下さん曰く、自分が通っていた学校(『追加版』では「鳴神学園」、『極』では埼玉県の某高校)に昔いた、恋愛に奥手な女の子。……もっともこのシリーズ、特に岩下さんの話において、こういうタイプの女の子ほど人一倍愛情が深いがゆえ凶行に走るのはお約束である。やはり彼女も例外ではなかった。

 そんな佐野さんは人一倍引っ込み思案で思ったことが口に出せなかった。
 代わりに佐野さんが恋人と親愛を深めるために持ち出した手段が「交換日記」である。
 なお、佐野さんにとっての交換日記は自己表現の手段であり、ほとんど生きる糧と言っていい存在でもあった。
 そんなわけで佐野さんは片思いの相手だった某氏にラブレターを介して意を決して告白し、付き合うことになる。

 で、この某氏だが、名前がわからないということなので岩下さんの語りの中では例のごとくそこにいるあなた(多くの場合は「坂上修一」)の名を使って呼ばれるという「無限廊下」と同じ趣向を取っている。
 佐野さんが可愛らしかったということもあって交際はスタートすることになったが、当の佐野さんはとにかく交換日記にご執心だった。そのため、お相手の坂上くん(仮)との間には、交換日記に対する熱意に大きな温度差が生まれることになってしまう。

 そればかりか佐野さんの紡ぐ日記の文面は普段の態度とは裏腹にストーカーのように彼の行動を事細かく追跡し、また時には彼に近づくほかの女性に嫉妬して糾弾するというとんでもない内容だった。
 たまりかねた坂上くん(仮)から佐野さんは日記をやめるか別れるかの二択(展開によっては別れる一択)を突き付けられる。

 よって佐野さんは愛する彼と愛する交換日記という、二者択一に思いつめたあげくに自ら命を絶ってしまうことになる。
 だが、佐野さんの愛は死を挟んだ程度で終わってしまう程度ではなかったのようである。

 手始めに彼女が遺した交換日記は、坂上くん(仮)の身辺に付きまとうことになり……。
 以降の経緯は「中田洋子」の項を参照のこと。

 『鳴七』
 ⇒「北島なつみ」の項を参照のこと。
 「佐野明子」の要素・エピソードなどは上記の人物へと集約された。  


佐原(さはら)

  • 登場作品:晦
  • 種族:人間
  • 関連人物:藤村正美《噂》
  • 関連用語:死を招くベッド《犠牲者》
 正美六話「死を招くベッド」に登場。
 「死を招くベッド」の犠牲となる患者を選ぶ羽目に陥った看護婦。この選択は実質「誰を殺すか」と言う意地の悪い設問に近い。しかも選択先の五人(「石井」・「緒田」・「佐藤」・「戸部」・「姫川」)は曲者揃い。プレイヤーは頭を悩ますことになるだろう。

 佐原さんは基本ナースステーションに駐在しているので、彼らに呼ばれでもしない限りベッドの犠牲になることはないが、ある意味で自業自得と言える行動を取ったため怪異の犠牲になってしまうこともある。

 具体例としてはつまらない冗談で緒田さんを驚かしたことで彼女の逆鱗に触れてしまう。
 または戸部さんの必死の訴えかけを無視したために正気を失うことになってしまう、などである。

 『鳴七』
 ⇒「藤村正美」の項を参照のこと。
 「佐原」の要素・エピソードなどは上記の人物へと集約された。


サムソン

  • 登場作品:鳴七
  • 種族:人間?
  • 職業:ボディガード
  • 関連人物:カルロス・ヴィダル《ボス》
  • 関連用語:
 『鳴七』「マフィアの娘」ほかに登場。
 スーツに身を包んだ金髪の外国人。冷静沈着で物腰こそ穏やかだが、どこか不遜な態度の持ち主であり、仕えているカルロスを差し置いて彼自身がメキシカン・マフィアの真のボスなのではないかとささやかれている底知れない人物である。 

 事実、本編ではおくびも見せないがでとてつもないバックボーンを抱えていることが『鳴神学園生徒名簿』から明らかになった。それらが固定設定なのか分岐展開によって変動するかは定かではないが、ただものではないことはきっと揺るがないだろう。
 また、彼自身が何者にも過度に肩入れしないスタンスを取っていることも確かなようである。

 「カエルですか?ネズミですか?
 「ライヴハウスのボディガード」名義。
 ライヴハウスで地下アイドルのボディーガードとして勤めている。
 空手の実力者であるが怯んでしまうほどの目つきをしているようだ。

 メキシカンマフィアの下で職務をまっとうしているだけのことはあるのかもしれない。

 「マフィアの娘」。
 「カルロス・ヴィダル」の護衛チームのひとりであり、日本語も話せるため「荒井昭二」とカルロスたちとの橋渡しの通訳としても働いてくれる。
 ただし、彼の通訳の信憑性については微妙な部分もある。
 言動がイマイチ当てにならず、適当なことを並べ立てている節があるためである。

 が、居並ぶ出席者から「八番目の娘」を当てろという難問を前にした荒井昭二が頼りにできるのは彼の言葉だけである。
 サムソンの言葉に従って荒井さんが理屈が通るよう筋道を立てた上で正答を返すことは不可能ではないため、公平性はともかくヒントとしては機能している。だからといってサムソン自身が誠実な人物であるかは、はなはだ怪しいのだが……。

 正答を返せなかった場合は、荒井昭二にいかなる処分を下すかのカルロスからの意向を代弁する。
 この場合の処分は小学二年生に下すにはあまりにも酷薄極まりないこともあるが、温情をかけてくれるパターンも存在する。


佐山みのり(さやま-)

  • 登場作品:小学怖
  • 種族:人間
  • 関連人物:戸浦愛梨《娘》,安西由紀《親友》
  • 関連用語:人形《友人》
 『小学怖』本編から二〇年ほど前に鳴神学園初等部六年六組に属していた児童のひとり。
 当時は物怖じしがちで無口で引っ込み思案で、人形の「モモちゃん」だけが唯一のお友達だった。
 しかし、ある日そのモモちゃんを傷つけられそうになったところを自分とは正反対の性格の持ち主だった「安西由紀」に助けられて、以後はなぜかウマが合ったことによって無二の親友となった。

 が、みのりちゃんにとって人間のお友達と人形のお友達はどこか等価なところがあった。
 そのため、家庭の都合で遠方に引っ越していこうとする由紀ちゃんに嫉妬と怒りを呼び起こしてしまう。
 そのことでみのりちゃんと由紀ちゃんが離れ離れになる最終日にとある事件が起こるのだが……。

 なお長じた後は以前の性格とは異なり、快活に笑う女性になっている。
 そして、お互いに同学年の娘を持ったふたりの母親として、みのりちゃんと由紀ちゃんは再会するのだった。
 実のところ、最終日に起こった事件について双方の認識は食い違っているのだが、悔いを残してしまった由紀ちゃんとは裏腹にみのりちゃんの側からは少し寂しくて怖くはあるものの、不思議で心温まる体験として受け止められている。

 同時に由紀ちゃんが最終日に本当は何をしたのか勘づいていた節もあるのだが、たとえそうだったとしても親友として許す構えを取っているもよう。ただし、決定的なことを口走りそうになった親友を押しとどめたその口ぶりから彼女の真意は、断定できない。
 まったく真相に気づいていないので当時のことを過剰に気に病んだ親友をなだめたとも考えられるが、真相は不明である。

 ちなみに結婚して戸浦姓になって儲けた娘の「愛梨」は人形を人間のように愛するちょっと変わった子であり、当時のみのりちゃんの面影も宿していることになる。
⇒「戸浦みのり(とうら-)

 ただし、裕福ではあるものの娘に寂しい思いをさせている風ではある。
 果たして子を持つ母親になったみのりちゃんの真意はどこにあるのだろうか?
 それは同じく母親になった由紀ちゃんの視点からでも完全には見ることができるものではないのかもしれない。


更紗(さらさ)

  • 登場作品:晦
  • 種族:人間,吸血鬼,???
  • 関連人物:藤村正美《噂》,恭介《兄》
  • 関連用語:ヤンデレ,夢,洋館
 正美五話「恭介と更紗の住む家」に登場。
 生まれつき体が弱く、その療養のためか深い深い森の中、立派な「洋館」で兄の「恭介」といっしょに人目を避けるようにして暮らす少女。幼い頃に両親を亡くし、兄に守り育てられるように成長してきた。
 ふわふわとカールした艶やかな黒髪は肩までかかり、明るい茶色の瞳が見つめる。その衣裳と合わせ、まるでアンティック・ドールのような美しい少女…

 のはずだが、実際の画像を見ると、画質の悪さと小ささが災いしてあまり説得力が無い。
 実写とCG(イラスト)は表現方法として一長一短の方式であることに間違いは無いが、こと更紗に際しては明らかにCGに軍配が上がる事例だろう。もっともこの項では脇道に逸れるものとして捨て置くことにする。

 だが更紗は兄が連れてきた自分を介護するための看護婦(以下“彼女")に対し、口も利こうともしない無愛想な態度を取り続けた。
 “彼女"に対して首を折れた「人形」を見せ付けたり自室に「」の生首を置く、食事に蛆虫やネズミを混入すると言った強烈な嫌がらせを一日の内に行うことになる。
 彼女の正体はこれらの悪戯がどのような意図で行われたかによって大きく二分されるのだが――。

 (ネタバレにつき格納)

+ ...
 基本的な設定としては、その可憐さに合わせるかのように人外の者であることが多い。――具体的には吸血鬼もしくは反魂法で蘇った死者と言うもの。人目や陽光を忍んでいたのも当然である。彼女は兄が連れてきた犠牲者なくしては生きられない我が身のことを呪っていた。
 愛する兄を止めるだけの力が無く、矛盾した生き方を送ってきた美しくもおぞましい存在だろう。ただ、生身の人間である場合もあるが、どちらにせよ兄の暴走を止められない無力な存在として描かれる。

 一方、愛のために殺してでも看護婦の彼女を引きとめようとするなど積極的に害意を持つ展開もなくはない。終いには館で起こった怪現象のすべてを説明した上で、彼女が強烈な悪意を持って"彼女"を死に至らしめる結末すら存在する。そう、"彼女"は洋館と一体化した更紗と言う怪物の腹の中に閉じ込められ、悪夢の中で永遠に弄ばれ続けるのである。


 [更紗と言うキャラクターは小野不由美が描く美少女そのものと言えば、例えとしてわかるかもしれない。実際、恭介と更紗の間に流れる雰囲気は『屍鬼』で描かれた人間(人狼)と屍鬼の相互依存、共依存関係に近しいものを感じる。
 正美の語る怖い話は美しさの中にグロテスクさが同居することが多いのだが、まさに彼女のケースはそれを体現する好例と言える。]


猿渡広一(さるわたり こういち)

  • 登場作品:探偵局
  • 種族:人間(能力者)
  • 関連人物:神ヶ崎翔《知人》
  • 関連用語:天外神社《実家》,都市伝説探偵局《依頼,協力》
 『探偵局』第十三話「呪いの絵馬」、第十八話「葉守りの神」に登場。
 現在(2007年)、病床についている父に代わって「天外神社」で神職を勤めている男性。
 一見すると温厚で、ともすれば頼りないとも取れる線の細い青年だが、実はあらゆる怪異が恐れ避けるほどの霊力をその身に纏っている。全くと言っていいほど霊感が無いと本人は思っているが、つまりは“見えない"前提から違うことになる。

 父はそれを見越して彼に役目を任しているらしいが、本人がそれに気付く日はいつになるのだろう……。
 なお、猿渡さん本人はオカルトをごく自然に受け入れているが困惑的な一般人である。生まれ持った才とのギャップはまさに皮肉と言わざるを得ないだろう。自身も神主として折り目正しさと教養を兼ね揃えているなど、『探偵局』きっての常識人である。

 [彼を「首吊り桜」や「荒井人形」と言ったラスボス級の怪奇現象に遭わせてみたらどうなるかと言う想像は絶えないが、自覚するまでは一般人であり、それ以前に部外者の彼を無闇やたらに引っ張りまわすわけには行かないのだろう。
 そもそもそんな強大な存在にむざむざ挑むほど「探偵局」は愚かでも無策でもない。]

 第十三話「呪いの絵馬」。
 数ヶ月前から神社の境内で怪奇現象が発生し参拝客に迷惑が出ているため、その解決を「探偵局」に依頼した。
 ちなみにサイトを知った経緯はどういったわけか知り合っていた「神ヶ崎翔」からの紹介である。あの人もなかなかに顔が広い。

 賽臥たち探偵局の三人はその夜、「干支の位置を巡って言い争う絵馬たち」を鎮めたはいいものの、今回の「呪い」の本命である「市松人形」がやってきた時には退散するしかなかった。
 が、その騒ぎを聞きつけた猿渡さんが人形に触れたことによって事態は収束に向かうことになる。

 前述の通りに呪術への知識には乏しく、状況をあまり把握してはいなかったものの彼が苦しむ市松人形の傷ついた心を慮って触っただけで人形をむしばんでいた呪術は一気に退散し、怪奇現象の根源はここで霧散することになったのである。
 ちなみに富樫会長の考察によると絵馬が喋っていたことや人形が動いていたことは聖なる力と邪なる力が相克した結果らしい。

 そのため、猿渡さんが自らの霊力を自覚し、積極的に今回の事態を招いた市松人形を見つけようとするなど、仮定に仮定を重ねたとしても向こうが逃げ出す形になっていた。結果的だが、呪いの根源を引っ張り出す探偵局のサポートは必須だったようだ。

 第十八話「葉守りの神」。
 今回はまったく事態を知らされないまま、「夜叉川」近くの柏の木に触れてくださいと探偵局に頼まれ、困惑しながらも了承する。
 その結果は言うまでもない。おそらくは「岡沢真里」謹製の呪いに彼が打ち克ったのは二例目となるのだろう。


沢田絵利(さわだ えり)

  • 登場作品:学怖S
  • 種族:人間
  • 関連人物:荒井昭二《噂》,遠藤
  • 関連用語:悪魔《取引,犠牲者》,ランダム分岐,精神病院
 荒井一話「校内に巣くう地縛霊」に登場。
 ひっそりと学園生活を送っていたが、その手の知識を持っていたことからかつて学園で流行ったオカルト・ブーム([七十年代と考えれば、時代と文が合致するため、その頃だろうか])の牽引役となってしまう。

 別にそんな気もなかった彼女によってクラスは引っ張られることになる。
 その一方で自分のあずかり知らないところで過熱していくブームとエスカレートしていく儀式の内容には危機感を覚えていた。

 そんな流れの果てに、ついには(目的なしで)本物の悪魔を呼び出すことになってしまう。ただし、沢田さん自身は周囲の空気には逆らえず儀式は実行することになったものの、呼んだだけで願いは無しでお帰りいただこうと考えていた。

 と、ここまでは良識的な沢田さんだったが、いざ臨んだ儀式で大惨事が起こってしまう。
 まず、悪魔を見て恐慌をきたした儀式の参加者のひとりが術者保護用の魔法陣から出て逃げようとしたが、瞬時のうちに死亡。

 動揺した周囲から二人目以降の犠牲者も出る中、沢田さんは必死に事態の立て直しに動こうとする。が、集団ヒステリーに支配された周囲から責任転嫁とばかりに責め立てられた場合はブチ切れ、一同を悪魔の犠牲として本人は行方不明になってしまう。
 曲がりなりにも一致団結して事態の収拾に当たった場合は、一人を犠牲にすれば悪魔が立ち去るということが判明、公平なくじ引きで死んでもらう人間を決めようとするが……。

 で、内部処理的には「ランダム分岐」で三択のうちから決定する犠牲者に見事沢田さんが選ばれた場合、沢田さんは断固拒否、別の女の子を犠牲にして生き残るという暴挙に出る。

 そんな沢田さんの容姿なのだが、やたらデカイ眼鏡が特徴的である。
 普段は気にならないものの……、以上の修羅場に巻き込まれて豹変した場合は役者の演技力を感じさせる凄い表情を見せる。
 極限状況に置かれた人間の醜さを引き出すための舞台装置です、とばかりにいるだけの悪魔を跳ね除けるインパクトである。
 (事実、この話の悪魔はシルエットだけなのでインパクトが薄い。「YES…」としか喋らないのは別の意味で語り草か。)

 結果、どう傍から見ても沢田さんの方が悪魔に見える。普段からの顔の崩れ方の度合いで言うなら比田先生といい勝負である。
 そのため「遠藤」さんの逆襲という変化球の結末がなければ、完全にこの話は沢田さんの顔に持って行かれてしまってどうしようもなくなってしまうことだろう。


佐渡美香(さわたり みか)

  • 登場作品:追加
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 誕生日:12月9日
  • 関連人物:岩下明美,風間望
  • 関連用語:宇宙人,演劇部,桜,桜の森の満開の下,竹取物語
 『追加版』岩下シナリオ「ヒロインになりたい」に登場。
 「演劇部」に在籍する三年生。
 岩下さんが先輩から聞き、その先輩も自分の先輩から聞いたという話なので、もしかすると昭和の時代に在籍していたであろう生徒。
 [制服は今のものと同じなので、「消えた生徒の行方」の設定を踏襲すると仮定すればここ三〇年以内の話と思われる。]

 演劇に対する情熱は本物だったが、周囲のレベルの高さもあってなかなかモチベーションが上がらず、役者として伸び悩んでいた。
 そのため部に所属しての三年間は端役や脇役ばかりでヒロインになる事は出来なかった。

 そんなある日、個人練習をしていた時に彼女は舞台上で願ってしまう。
 「私を演劇のヒロインにしてください。そのためだったら何だってします……!」

 そして、次の日。沢渡さんにもチャンスが巡ってきた。
 主演が内定していた女生徒が降板に追い込まれてしまったのである。
 結果巡ってきた役柄は『竹取物語』のかぐや姫、『アントニーとクレオパトラ』のクレオパトラ、『桜の森の満開の下』の「女」。降板の理由と後味の良し悪しも三段階に分かれている。

 原作を知っている方はこの時点で展開が読めるかもしれないが、沢渡さん本人も知ってか知らずかのうちに原作を活かした演出が盛り込まれ、当日の舞台は色んな意味で大盛況を迎える。
 ただし、いずれの結末を迎えたところで、もはや沢渡さんは舞台に立つことはできないだろう。


沢野明美(さわの あけみ)

  • 登場作品:晦
  • 種族:人間
  • 関連人物:真田泰明,北崎洋子
  • 関連用語:石の話
 泰明三話「女優・北崎洋子の秘密」に登場。
 かつて女優「北崎洋子」との間にとあるドラマのヒロインの座を巡って争った女優。
 人知れず引退したというが、行方不明になってしまったというのが実態である。が、裏には泰明さんと北崎洋子の影があった。
 というわけで、この沢野という女性は消えたことを前提として話が進むため、特に人となりなどはわからないのが実情である。

 なお、この話の前提として彼女たち三人は幸運をもたらすという「」を持っているのだが、持ち主同士で利害が対立すると勝者を決めないといけないという性質を持っているらしい。敗者はこの世から消滅し、敗者の石は勝者の石と合流し大きくなっていく。
 泰明さんは「石」に無意識のうちに操られてか、覚悟の上で対決に臨むかの二パターンに分かれてこの戦いに臨むことになる。

 前者の場合は泰明さんが石の力によってパッとしない女優から表舞台へと躍進した北崎、沢野の両女優を争うように仕向けたと考えられる。この場合の泰明さんは、無意識のうちに両女優を事故・自殺に見せかけて殺していることに薄々勘づいてはいる。
 「真田泰明」は自覚の有無こそあれ反目し合う二者の間に入って漁夫の利を得ることが多いが、これもその一例だろう。

 後者の場合は、石を用いた超能力バトルに語りがシフトする。
 その場合は、泰明さんは北崎洋子と過去に協力して沢野明美を倒したんだとか。
 前者のケースとは異なり、死体も残らないので世間一般的には失踪で片づけるしかないわけである。


沢見つかさ(さわみ-)

  • 登場作品:学怖,学怖S,ドラマCD,鳴七,稲in
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 三年H組
  • 誕生日:8月10日
  • 身体: 164cm/53kg ♀ AB型
  • 趣味:ネットサーフィン
  • 好きな/嫌いな食べ物:チキン南蛮、スープパスタ/ハヤシライス、ショートケーキ
  • 関連人物:風間望《噂》,綾小路行人
  • 関連用語:七不思議の集会
 風間二話「ひとり七不思議」に登場。
 風間さんの口から噂にのみ上る付き合いの悪い女生徒。
 「細くて吊り上がった目をした、頭のいい女で、あまり可愛くない」とは風間さんの言だが、これが容姿に優れないのか、可愛げがないのかのどちらかであるかは不明。文脈からすると、後者と思しいが。
 真面目だが、異性同性問わず誰とも付き合おうとしないことから、何かしらの理由があるのでは、と風間さんはいぶかしんでいたようだが、ある時彼はその秘密を知ってしまう。

 なんと、沢見さんは八つも進学塾に通っていたのだ。まる。
 …………、あー、はいはい。三つも通ってる荒井さんだってビックリだ。でも、実際の問題として人間業なのだろうか、それは? 
 『ドラマCD』Disc.3 風間望「ひとり七不思議」に登場。
 相変わらず一瞬で終わる話だが、「小出照男」ともども風間さんのクラスにいることが新情報として付け足されている。

 『鳴七』「イケメンマスク」ほかに登場。
 晴れて軽い伝聞という形に留まらず、ご本人が立ち絵とセリフ付きで出演と相成った。
 『学怖』から数えることに二十七年ぶりの快挙である。

 風間さんの与太話ではなく本当に八つも進学塾に通っているらしいが、さほど真面目に通っているわけではないようだ。
 ただし、それにしても不可解な部分が残るのだが……、その辺の掘り下げについては今作では持ち越しとなっている。
 沢見さん自身は風間さんのことを好ましく思っておらず距離を取っていることが判明したが、対する風間さんの方もそれに応えるように彼女についてバイアスのかかった話を集会で披露することもある。

 これはある意味女性関係ではおめでたい方にばかり解釈しがちな風間さんにとってはかなり珍しいことである。
 果たして「沢見つかさ」の真の姿とはどのようなものなのだろうか?

 「イケメンマスク」。
 「綾小路行人(仮)」が思いを寄せているクラスメートの女子である。
 なお、この綾小路(仮)は風間さんの口から視点人物として言及されているが、実像とはかけ離れた方向にけちょんけちょんに貶されている。そのため、実際は別人であるのにかかわらず綾小路の名前(と立ち絵)が流用されたと考えられるが、真相は不明。

 いずれにせよ、沢見さんはクラスでも冴えない綾小路(仮)にほんの些細なやり取りという形だが、好意を向けてくれている。
 綾小路(仮)がいささか突飛すぎる行動を取ったとしても、温かく受け止めてくれるなどと器の大きさを見せるが、それは彼に対してだけではない。マスクの力により鼻つまみ者となった西澤には親切に接する一方、天狗になっている綾小路(仮)の鼻っ柱を折るのだから。
 自分への好意が原因で入院することになった綾小路(仮)のお見舞いにも足繫く通う所からも、シナリオ全編を通して正義感と責任感が強い性格であることは読み取れる。

 また、沢見さんが風間さんに好意を寄せている事を仄めかすかのような描写もあるが、これらも風間さんによる脚色である可能性が高い。


 「ひとり七不思議
 基本的に『ドラマCD』版とシナリオに相違はない。
 本作で晴れて立ち絵が実装されたということもあってこのシナリオ中で顔を見せてもいいと思うのだが、それはない。

 怖い話というよりはむしろ一瞬で終わる軽い言及であるため出す暇がなかったのだろうか? それともサプライズのため温存されたのだろうか? 真相は定かではない。

 「殺人クラブ」 
 このシナリオの探索パートでは、各シナリオで語られたキャラクターたちが鳴神学園の至るところに潜んでいる。
 「沢見つかさ」はその中のひとりであり、「三年H組」の教室にいる。
 学習塾に八つも通っていることでお馴染みの彼女だが、家が嫌で校舎へと抜け出してきたという。特に言及はされていないが、塾の後に学校へ来たのだろう。家庭でも特に母親が厳しいらしく、塾に関しても彼女の教育方針なのかもしれない。
 なお、風間望の印象は簡潔かつストレートに答えてくれる。「ひとり七不思議」でも持ちネタにされているあたり、心証が悪いのも無理はない。

 彼女が話してくれるのは紫色のサンタクロースの話。一般的な赤色のサンタクロース、イギリスの緑色のサンタクロース、ブラックサンタに加え、鳴神学園には悪い子の元に紫色のサンタクロースが現れ、別人になったかのようにいい子に変貌するとのこと。初等部ではその話題でもちきりらしい。


 『稲in』に登場。
 風間望が七不思議の集会で披露した話に登場。
 これまたおなじみ「ひとり七不思議」の通り、七つの塾に通っている女性である。最近八つめの塾に通い出したというオチだが、特に新たな掘り下げはされなかった。強いて言えば風間さんに好意を寄せていることになっているが、真偽のほどはお察しである。

 なお、この後風間さんは坂上君にも心霊写真を見せたようだが、小出照男や銅像の話をしたのかは不明。






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  • 編集が競合してどこか消えてしまったようです、申し訳ありません。 -- 名無しさん (2023-01-02 22:55:28)
  • もしよろしければ復旧に協力したいのですが、コメントいただけますでしょうか? -- 名無しさん (2023-01-02 23:10:25)
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最終更新:2024年03月11日 08:07