――さあ、覚悟はいいか?

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貴方の作る七不思議



アパシー 学校であった怖い話 〜Visual Novel Version〜

アパシー 学校であった怖い話1995 〜Visual Novel Version〜 新装版(-しんそうばん)

アパシー 学校であった怖い話1995 〜Visual Novel Version〜 最終版(-さいしゅうばん)

  • 登場作品:VNV
  • 種族:ゲーム(同人)
  • ジャンル:ホラー・ビジュアルノベル
  • 発売日:2007年8月17日(C72)/2008年4月25日/2010年12月30日
  • 価格:1,500 円(税込)/1,000円(税込)/1,500 円(税込)
  • 総プレイ時間:4~7時間(平均)/4~24時間(平均)
  • 難易度:★☆☆☆☆
  • 年代設定:1995
  • 主な関連人物:吉田達夫,赤川哲也,蜜田真奈美,綾小路行人,大川大介,本田佐知子,佐藤直之,及川由紀,吉川,星野,大本真実,倉田恵美,飴玉ばあさん
  • 主な関連用語:


概要

 『アパシー 学校であった怖い話 〜Visual Novel Version〜』とは飯島多紀哉主催の同人サークル「七転び八転がり」が最初に世に送り出した同人用ゲームソフトである。
 同時発売はファンブック「学校であった怖い話 応援本」。
 マイナーチェンジVerである「新装版」の発売に伴い現在では絶版となったが、『AMC1』同様に一万本以上の売り上げを記録し、シリーズの足場を固めた。「旧作」同様の縦書き表記や人気の高いかつての楽曲の採用など、ファンを魅了する要素も多い。

 『アパシー 学校であった怖い話1995 〜Visual Novel Version〜 新装版』とは「七転び八転がり」が同人ゲームとして三番目に発表した作品である。
 同時発売は小説版学怖の復刻版「アパシー 学校であった怖い話1995」。
 一部に不満のあった演出の一新や新シナリオの追加など、大幅な変更がなされた。
 特にシステムに関しては後の作品のフォーマットにも採用されるなど、その完成度の高さが伺える。『AMC1』の不評な点を踏まえ、システムを確立させたと言い換えることもできる。

 『アパシー 学校であった怖い話1995 〜Visual Novel Version〜 最終版』とは「七転び八転がり」が同人ゲームとして十三番目に発表した作品である。2007年からほぼ四年間に渡って活動してきた前期「七転び八転がり」の活動を締めくくった。
 「最終版」と銘打ってはいるが、「七不思議の集会」形式での集大成を狙った大作ソフトの構想「完全版」の旧名とのかかわりは希薄であり、諸般の事情に伴い商業同人を畳むにあたって作られた最後のお祭りソフトとしての性質が強い。

 上記『新装版』を素体とするが、人物に実写を採用したのが最大の特徴である。そのほか、今までの作品のイラスト立ち絵をカスタム要素として収録するなど、どちらかと言えば『VNV』という作品単独の「最終版」として評価する向きが強いだろう。


 (執筆者募集中)   


経緯

 元の『VNV』が制作されることになった要因は『学怖』と同年に発刊されながら、絶版により長く入手困難であった「小説版」に対する再販の要望を受けたもの。
 アスキー・ログアウト冒険文庫から発刊されたこの小説は初版八千部が出荷されたが、当初は評価されず返本の山が積みあがった。しかし次第に再評価の声が上がってされ、時代を先取りしたなどの好評も得ている。

 また、制作に当たった要因としては再始動したばかりで人材が揃っていなかった当時の状況も鑑みる必要がある。
 当時、シリーズ全体の責任者である飯島多紀哉は「アパシー・シリーズ」の基点とするべく「学校であった怖い話2008」なる作品を連載していた。
 しかし、それらの構想は同人誌「センス・オブ・ワンダー」の不振により出だしから行き詰ってしまう。そこで本分に立ち返るべく、自身のクリエイターとしての奮起と先の要望を受けて急遽制作されたのが元の作品である。

 結果は先に述べた通り。
 『学怖(S)』に十数年の時を経ても多くのファンが根付いていることを証明することになった。以後のアパシー・シリーズは同人を中心として作品をリリースして行くのだが、その流れが拠るところはこの作品の成功によることも大きいだろう。
 なお、ここまでの経緯は「応援本」に詳しい。

システム

 ゲームとしてはジャンルの項にもあるが、いわゆるアドベンチャー形式ではなく、選択肢なしの一本道(おまけシナリオ除く)となっている。
 また舞台は「七不思議の集会」でこそあるが、システム面では「旧作」と大きく隔たったものだろう。多様な恐怖を詰め込んだ「旧作」とは異なり、「一番怖いのは人間」との格言に則り、それを元にシナリオを構築しているのも特徴である。

 語り部達の性格が大枠こそ同じでも、ダークサイドを大きく強調したものになっているのはその好例と言えるだろう。
 ところで、引き続き「アパシー・シリーズ」に出演することになった語り部達の性格はこの『VNV』に準拠したものにある程度固定、もしくは明らかに影響を受けたものになっており賛否両論を引き起こした。
 [ただし、これは過度の味付けをされた『AMC1』に限られると言う説も存在する。]


 (執筆者募集中)   


シリーズの原点

 後に形成された「アパシー」作品群は「パラレル・ワールド」を世界観の軸に据えた「七不思議の集会」単独で成立する「旧作」からある程度離れることになる。
 アパシー・シリーズは小説版『学怖』=VNV版から派生したシリーズという定義もあり、この作品の性格をある程度受け継いでレギュラーキャラの性格もある程度固定化されるようになった。

 「主人公の個性(顔)」も設定され、ついで先に挙げた「キャラの固定(変動)」と言った新旧のファンを断絶させる問題もかつては噴出した。それは様々な項で追々語られることになるだろう。
 十人十色の印象をひとつに集約するのは不可能であるし、作品の性質によっては印象を散らす手法が取れないこともある。場合によっては暫定的に一個の人格を置いた方が手っ取り早い。
 [言うならば、一応の共通認識として制作陣はこの作品を置いた感がある。]

 ゆえに、皆(様々な意味で)の再デビューのために用意されたこの作品こそある意味で一番の異色作と言える。実に皮肉な顛末なのかもしれない。
 「旧作」を知らずに、もしくは知っていてもまた入場しようとする人にとってこの入り口は後々まで後を引くのだろう。
 一方で、この作品に登場したキャラクター達が後の作品に顔を出す機会も非常に多い。脇役から頭角を現し、準レギュラーにまで上り詰めた綾小路行人はその代表格である。

 良くも悪くもこの作品の設定を押さえておけば、後々の作品の一助になることも確かである。

 また『特別編』まで血飛沫が刺激的なスプラッター、グロテスク路線が「アパシー・シリーズ」のデフォルトと認識されるようになったのも大きい。そのカウンターとしてか『追加版』ではそういった要素は抑えられ、また『新生』以後はより多様な恐怖を世に送り出すことに制作陣は注視するようになっていった。

新装版

 大まかな変更点としては以下の通り。
 ・バンプレスト側の厚意によって使用を許諾されていた「旧作」のBGMを新規楽曲に差し替え。
 ・シナリオの表記を縦書きから横書きに変更。これに伴い演出を一新し、残虐すぎるとして控えていた挿絵の追加。
 ・新規書き下ろしシナリオ「岩下明美の語る飴玉ばあさん」を追加。

 ……などである。


最終版



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ゲームPV


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最終更新:2021年10月15日 12:18