ら‐り


索引


ラーメン

  • 登場作品:学怖,学怖S,学恋,学恋2,流神A
  • 種族:アイテム(食品)
  • 関連人物:風間望,鬼島武《嗜好》,新堂誠《仕事》
  • 関連用語:カニバリズム,地獄の黙示録ラーメン
 ラーメンとは鹹水(かんすい)という特殊な液を用いて小麦粉を練り上げた中華麺とスープ、その他の複数のトッピング(メンマ、チャーシューなど)からなる麺料理である。
 日本人にとっては「カレーライス」と共にあまりにも根付いた外来食兼国民食であるが、家庭で手軽に味わえるインスタントにジャンクのイメージがあることから「好きな食べ物」と公言するにはやや憚られる風潮が多少は存在するようだ。

 とは言え、ほかの食べ物と同じく怪談の席でラーメンが話題にのぼることはあまりない。
 学校の外に出た日常風景を描いた作品や食品系の都市伝説で多少触れられるくらいである。

 ただし「アパシー・シリーズ」にて「風間望」の好物にラーメンが設定されると話は変わってくる。
 いくら彼がセレブと主張しようと好物欄から隠しきれない庶民臭がかもし出されることになり、風間さんのノリに引きずられる形で「ラーメン」が変な方向でピックアップされる機会が巡ってくることがあったりするのだ。


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 『学怖(S)』風間六話、新堂七話に登場。


 風間六話「風間の怪しい前世占い」。
 心理テストの一環として好きな食べ物を訊かれた際、提示できる食べ物のひとつである。
 ただし子どもっぽいイメージのある「ハンバーグ」を選んだ場合と同じく。風間さんからは馬鹿にされてしまう。

 『晦』でおかずにハンバーグを所望したのは誰だったかな? それとお寿司に反応する辺り、あんまりコケにされる筋合いもないと思うが。
 ところで、オマール海老のスンバラリア風って某宇宙人と似た問題が……。

 新堂七話「殺人クラブとの戦い」。
 殺人クラブとの戦いの幕開けに伴い、主人公が学内の施設のひとつ「宿直室」の探索に臨み、首尾よく部員のひとり「新堂誠」を返り討ちにして捕縛できた場合、流しを調べればカップラーメンの器を発見できる。

 殺されていた宿直の先生の最後の晩餐だったのではないかと主人公は察しているが、おそらくはそうなのかもしれない。

 『学恋2』「風間編」に登場。
 地球人とは違う文化を持つ宇宙人「風間望(マザーカ)」の、どこかとぼけた価値観を代表するアイテムがラーメンである。
 好きだからといって、毎日一杯以上は食べているのは確実であり「ホレホモンZ」で念願のメイドさんをゲットした際もまずは特殊なプレイでのラーメンを所望した。
 その際、インスタントラーメンと言えちゃんと調理すればより美味しく食べられることを実演してみせた。風間さんが一番輝いている瞬間だったのかもしれない。

 また、新堂がラーメン屋でアルバイトをしていると言う設定も見逃せない。勤労青年と言うシチュエーションは美味しいのがひとつ、そこにラーメン好きでありながらライバルに弱味を見せたくない「鬼島武」が絡んでくるとなれば……、なんのこっちゃ。

 『学恋』倉田編ではバッドエンドとして



 『流神A』「紅女」に登場。
 「紅女」について部室で話し合い、公園での聞き込み調査を終えた「オカルト同好会」の三人だったが、そこで夕方になる。
 そのまま解散という流れになりそうだったが「賽臥隆恭」にとって、居候先に帰宅したところで待ち受けるのは地獄の夕食である。

 というわけで周囲を見渡してみるとラーメンの屋台が目に飛び込んでくる。ここで賽臥は食事をとらないかと提案し、一同はそこで美味しいラーメンに舌鼓を打つことになる。
 そして、翌日になり同行会の三人は運悪く屋台の主人が仕込みをしている現場に遭遇してしまう。
 運悪くといったのがなぜかといえば、一同が目にしたのは、見てはならない、口にしてはならないものだったためである。

 思えば、昨日の主人との会話の中でもったいないという言葉が漏れたのは伏線だったのかもしれない。
 そして、物語は同じく主人のある言葉によって唐突にぶった切られる。その後の三人の運命は定かではないが、頻度は少ないとはいえこういった恐ろしい結末が待ち受けていることがあるのが「探偵局」シリーズの醍醐味ともいえるだろう。

地獄の黙示録ラーメン(じごくのもくしろく-)

  • 登場作品:学恋,学恋V
  • 種族:アイテム(食品)
  • 関連人物:新堂誠,倉田恵美
  • 関連用語:ラーメン,
 諸説あるが、新堂誠は甘いものが好きである。
 そしてその裏返しか、「辛いもの」が嫌いである(こちらは間違いなく公式設定)。
 というわけで、そんな新堂さんに辛いものを食べさせて反応をみたくなるのも人情と言うべきだろう。

 よって、この地獄の黙示録ラーメンがなにかといえば字面から推して知るべし、激辛ラーメンである。
 シリーズ本流から離れた『学恋』シリーズにおいて新堂さんはなにかの縁か、対面するこそさえ苦行なこのラーメンに挑まされる羽目になったりするのだった。


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ラグビー部(-ぶ)

  • 登場作品:学怖S,特,鳴七
  • 種族:部活(公認)
  • 活動日:毎週 月、水、木、金
  • 活動場所:第一・第二グラウンド
  • 関連人物:上原,早乙女弘樹,栗原幸大《所属》
 ラグビーとはイギリス発祥のフットボールから枝分かれして発生した「サッカー」とは近縁にあたる球技。
 楕円形のボールを特色として手に持ってパスを駆使するなどして、敵陣地またはゴールに運んで得点を目指す。

 アメリカではラグビーから派生して誕生した「アメリカンフットボール」が盛んで、野球以上に人と金が動く国民的スポーツとして知られている。有名なラガーマンともなれば、在学中からして大金が動くというのだから徹底している。

 こと日本における知名度は近年上昇傾向にあるもののメジャーなスポーツには半歩及ばないといったところか。
 アメリカ現地におけるいけ好かない体育会系(ジョック)の巣としてあんまり好ましく思われていないイメージは本邦でもあったりもするが、その辺については人それぞれだろう。

 『学怖S』荒井三話「飛び下り自殺の人体実験」に登場。
 死の間際の空気を感じることが好きになってしまった生徒「上原」の所属していた部活として軽く触れられている。
 キャプテンのほんのささいな戯言が上原のスイッチを入れてしまったことは確かだが、彼はその後危険な遊びをやめるように制止の言葉をかけている。そのため「ボクシング部」と違い「ラグビー部」という集団に問題があったとまでは言えないだろう。

 [この場合は、溌溂としたスポーツマンが危険な願望を胸に秘めていたというギャップを演出するためのフレーバー要素として「ラグビー部」という肩書が選出された。「サッカー部」は先行例があるため避けられたと考察できるが、定かではない。]

 『特別編』荒井シナリオ「ラグビー部の話」に登場。
 かつてこの部に属していた「栗原幸大」と「早乙女弘樹」にまつわるエピソードが語られる。
 ただし、この両名が体験したのはラグビー部とは一切関係のない心霊現象である。
 [あえて言うなら、語るのがスポーツに対していささかの隔意がある(場合によっては苦い経験のある)荒井さんということがこのふたりが「ラグビー部」であることの裏付けといえるのかもしれない。]

 『鳴七』「殺人クラブ」に登場。
 このシナリオの探索パートでは鳴神学園構内の各施設を見て回ることができ、その中のひとつとして第二グラウンド近くに置かれた「ラグビー部部室」が存在する。
 本作では「サッカー部」が大きく脚光を浴びたが、ラグビー部としては大きく穴を開けられているのが不満なのか敵愾心を燃やしているようである。実際に、関係者や怖い話が登場することもなかったわけであるし……。


ラップ音(-おん)

  • 登場作品:学怖,学怖S
  • 種族:現象
  • 関連人物:風間望,五十嵐佑也
  • 関連用語:幽霊
 ラップ音とは誰もいない、何も無い空間から起こる音の総称。
 幽霊の出現する前兆現象とされることも多い。古くは「家鳴り」とも言い、妖怪の仕業ともされた。
 ただし、そちらはコンクリートや木材など建造物の構造材が温度変化などできしむ音といった風に科学的に説明されている。
 [サランラップやジャンピエールとは関係ない。] 

 『学怖(S)』風間一話、風間四話、岩下五話、福沢一話に登場。
 心霊現象としてはわりとメジャーであり再現もしやすいためか、風間さんに悪用(?)される展開が多い。
 実体験系の話を盛り上げる上でこの上ない演出なのだが、出来過ぎた偶然なのか本物の霊障なのか、時に迷わせる。
 多くの場合は音だけで終わる現象であり、霊体そのものが出現するとは限らないためである。

 風間一話「七不思議の会に何かが起きる…」。
 風間さんのふざけたお遊びに乗っからず、その上で彼の機嫌を損ねると突如として部室内にラップ音が鳴り響く。
 なんでも風間さんの思惑としては、わざとふざけることでこの場の空気を変えようとしていたらしい。
 が、その目論見が外れたことで怪現象が起こってしまったという流れである。

 タイミングが良すぎるため風間さんの仕込みという可能性もなくはないが(「風間四話」参照)……。
 どちらにしても場の空気を良くも悪くも弛緩させる風間さんの手番をここに持ってきてしまったことに、プレイヤーはさっそく後悔するかもしれない。その一方で、一話目から恐怖を待ち望む方にとっては歓迎すべき展開なのかもしれないが。

 風間四話「風間のインチキ降霊術」。
 風間さんの我こそは「霊媒師」だという胡散臭い名乗りに従って話を進めていくと、女性の世を恨む声、それからラップ音が聞こえてくる。聞こえてくるのだが……、この音は風間さんが事前に用意していたテープレコーダーから流れてきたものである。

 なお再生元は一応隠してはいるのだが、出席している女の子(口調からするとおそらくは「福沢玲子」)にすぐさま発見される。詰めが甘いのか、それともわざとふざけているのか……、風間さんの真意と本気を疑いたくなる展開に発展するのだ。
 果てや、ドライアイスから発生した煙を「エクトプラズム」と言い張ってくる場合、直後に荒井さんに手番を渡すと……。

 『学怖S』岩下五話「交通事故で死んだ運命の恋人」。
 「吉野」という当て馬の死も相まって今はなき恋人「五十嵐佑也」の愛を実感している岩下さんだったが、ここで主人公が水を差すような発言をすると、岩下さんは元より霊体となってこの場にいると断じられている五十嵐さんの不興も買ってしまう。
 ほかの展開を踏まえれば、「ラップ音」を出した五十嵐さんの反応は比較的穏当と思われるものの、岩下さんからは微笑み混じりに、この先の安全を保証しないと含みを持たせた不穏な形で話は締めくくられることになる。

 福沢一話「同級生・早苗の奇怪な行動
 なにかを受信でもしてしまったのか、霊感少女「元木早苗」は「保健室」のベッドに生きているかのように動きたがっていると感じたらしい。そして早苗ちゃんは命を吹き込もうと考え、ベッドに動きだすための力を本当に与えてしまう。

 「ケツ(血)」と書いた紙を仕込むというお手軽な方法でそれを成し遂げてしまったことに疑問は残るが、ここで偶然居合わせてベッドがひとりでに動き出すという現状を異常に感じた福沢さんが疑問を感じて早苗ちゃんをベッドから離そうとすると……。
 ベッドは暴れ出す。それもベッド本体だけでなく「ラップ音」を発生させるという形でである。

 元々「ポルターガイスト現象」と「ラップ音」は混同されがちな怪奇現象だが、今回はその好例といえるだろう。
 もっとも「血の儀式」とは器物を一足飛びに付喪神にしてしまうかのようなものなのかもしれないが。

 ベッドの思いが保健室で休む人のためになりたいという善意に基づくものか、もっと別の思惑があったかは不明である。
 また、ベッドがラップ音を起こすまでに怒った理由としては、せっかく手に入れたある程度自由に動ける力を失いたくなかったのか、単に早苗ちゃんに執着していたのか、などと考えられはするが、やはりわからずじまいである。


ラピスラズリ

  • 登場作品:学怖,晦,学怖S


ランダム分岐(-ぶんき)

  • 登場作品:学怖,晦,学怖S,四八,学恋,学恋2,極
  • 種族:システム
  • 関連人物:瀬戸裕子,松尾
  • 関連用語:悪魔のトランプ,オバケ販売機,下駄箱,こっくりさん,水泳部のロッカー,エレベーター,夜イベント
 通常「アパシー・シリーズ」のうち、ジャンルが分岐型アドベンチャーとなっている作品は選択肢によって分岐する。
 シナリオ分岐に当たって特定のフラグを満たすことを必要としたり、または複数の設問をクリアすることで分岐するポイント制の選択肢も存在するが、これらについては極端な話、覚えておくか攻略資料と突き合わせれば再現することは容易である。
 変わったところでは周回クリアや特定のエンディングの回収によって解禁される(させる)ルート/エンドなども存在する。

 ここで話を本題に戻すと「ランダム分岐」とは文字通りシナリオ選択や特定の選択肢に伴ってプレイヤーの意志とは関係ないところで無作為に展開や結末が割り振られる分岐の仕組みのことである。
 これらはゲームの内部で乱数が割り振られているのか、同じ選択肢を選んだところで同じ結末がやってくることを保証しない。

 演出企図としては周回プレイで慣れたところに、不意打ち気味に予想しなかった展開をプレイヤーにお届けする。
 そうやって、新鮮さや恐怖を新たにし、漫然とした遊び方にピリリと辛いスパイスを振りかけるといったところか。
 反面、既読率100%やすべての一枚絵の回収によるコンプリートを目指す作品とは相性が悪いのか、その手の作品には搭載が見送られる傾向にもあるようだ。

 『学怖(S)』新堂五話、新堂七話、荒井一話、風間一話、風間三話、細田五話、福沢五話に登場。
 各所に仕掛けられているが、なかなか見ることができないレアな分岐を配置するためだったり、小咄的なシナリオにアクセントを添えたり、いつ終わりが訪れるかわからない緊張感をお届けしたりと、シナリオによって異なる演出意図を持っている。

 新堂五話「ギャンブルトランプ」。
 話してくれる新堂さんの機嫌を損ねた場合、仕切り直しを兼ね場に伏せたトランプのカード三枚のうち、主人公がどれを引くかによって改めて話す内容を決めるという一幕が存在する。
 場に伏せた「エース」、「キング」、「ジョーカー」が左・中央・右の三つのうちどこに配置されているかは毎回変わる。

 新堂七話「夢の世界からの脱出」。
 「」と現実が入り交じった異世界に取り込まれ、新聞部部室から送り出す「新堂誠」を背に脱出を目指す「主人公(女)」だったが……。脱出ルートのうち昇降口の扉を開いてみた場合、先がどこに繋がっているのかは三択で(結末ふたつ+α)異なる。

 荒井一話「校内に巣くう地縛霊」。
 『学怖S』追加分岐。
 「沢田絵利」と「遠藤」さん、それとほか多数の女子生徒たちが呼び出した悪魔に帰ってもらうべく事態の収拾に向けて頑張る選択をした場合、三択の結末のうちどれか一つに分岐する仕様になっている。

 風間一話「ゲタ箱の中の小さな恐怖」。
 風間さんに連れられて怪奇スポットの実証に訪れた先は、日常的に生徒たちが使っている「下駄箱」だった。風間さんの口車に乗せられた主人公(女)が持ち主のわからない、とある下駄箱を開いた場合、三択の結末のうちどれか一つに分岐する仕様になっている。

 風間三話「霊界の占い師こっくりさん」。
 「五百円玉」を出して風間さんいわく高級な「こっくりさん」を行う際に、四つの話題について聞くことができるのだが、それぞれの質問が大まかに分けて成否の二パターンでその都度ランダムに分岐する仕掛けとなっている。
 それに加え、いざ「こっくりさん」におうかがいを立てる前に風間さんから主人公のスタンスについて質問が入り、なんとなく彼(彼女)の人生観が見せた上で成功か失敗か、こっくりさんのアドバイスとして三パターンのうちどれかが入ったりもする。

 主人公とプレイヤーであるあなた自身を照らし合わせて感情移入し、結果に一喜一憂するもよし。
 それとも主人公のキャラクター性をシミュレートして、第三者として彼(彼女)の将来を見守ってみるのもいいだろう。

 細田五話「動物霊の棲む体育館脇のトイレ」。
 名前の伝わっていない占い好きの“彼”が体育館脇のトイレに遺した「こっくりさん」の文字盤を見に行った場合、本当にそこになにものかが降りてきており、帰ってもらうまでひたすら懇願しないと解放してもらえない。

 毎回、十円玉が動いて四択のメッセージのうちどれかが示されるが、そのうちの「わ・か・つ・た」が出るまではひたすらに我慢の子である。確率は不明だが、ひたすら「こっくりさんに帰ってもらう」を選び続ければいつかは解放してもらえる。
 逆にしびれを切らして「逃げる」を選択すると確実に「そしてすべてが終った」羽目になるのだ。

 福沢五話「呪われたロッカー」。
 おそらくは「ランダム分岐」の中でもっとも知名度が高く、成功例として取り上げられている事例である。
 詳細は「水泳部のロッカー」の項を参照のこと。

 『晦』良夫五話「オバケ販売機」に登場。
 詳細は「オバケ販売機」の項を参照のこと。
 余談だが、時限性分岐やマップ探索などを採用している『晦』で「ランダム分岐」が用いられるのはここのみである。

 『学恋』『学恋2』『学恋V』全編に登場。
 詳細は「夜イベント」の項を参照のこと。

 『極』「新堂誠シナリオ」、「風間望シナリオ」、「イノチ」に登場。
 元となった『四八(仮)』および『学怖inよんはち』がランダム分岐に注目したシナリオを多く収録されている。そのため『極』においてもその試みは外せなかった趣向といえるかもしれない。
 分岐シナリオへのトリガーにランダム分岐を採用している例もみられる。
 ただし、煩雑になりすぎるようならランダム分岐とは関係なく別個に追加されているのはプレイヤーへの配慮ともとれるだろう。

 「新堂誠シナリオ」。
 基本的に『学怖(S)』版「ギャンブルトランプ」とシナリオに相違はない。
 三択の場面から分岐シナリオに派生することもあるが、時限性分岐が仕込まれているので悩み過ぎないように注意すること。

 「風間望シナリオ」。
 基本的に『学怖(S)』版「霊界の占い師こっくりさん」とシナリオに相違はない。
 ただし、しっかりと「こっくりさん(?)」におうかがいを立てた後に風間さんのことについて尋ねると五百円玉が不可解な動きをしたのちに、硬貨の向こう側にいるなにものかがこれまた不可解な正体を明らかにすることがある。

 新展開に至るためには二分の一の抽選を連続でくぐり抜けなければいけないため、ハードルは高いがいざ突入すれば「エンジェル様」か「キューピッドさん」、そしてそれ以外のなにかが引き起こす怪奇現象が参加者一同に襲いかかってくることになる。
 なお『極』最大の目玉シナリオ「招霊騒動」に到達する条件にランダム分岐は関係ないのでご安心めされよ。

 「イノチ」。
 福沢さんがサマーキャンプのカリキュラムのひとつ「アドベンチャー」をクリアすると、ランダム分岐の趣向が待っていた。
 詳細は「ロッカー」の項を参照のこと。


陸上部(りくじょうぶ)

  • 登場作品:学怖,学怖S,鳴七
  • 種族:部活(公認)
  • 活動日:毎週 月~土
  • 活動場所:第一・第二グラウンド
  • 関連人物:川口,水科海《所属》
  • 関連用語:ロッカー
 陸上競技を行う部活動。陸上競技と一言にいっても短距離走/長距離走にはじまり槍・砲丸などを投げて飛距離を競う投擲競技、走り幅跳びなどの跳躍競技、個人種目からリレーに至るまで多岐に渡る。
 ただし、シリーズ中では「陸上部」を主題に上げた話は特に存在せず「川口」が所属していることが触れられた程度である。


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 『学怖(S)』新堂三話「バスケット部の秘密のノート」に登場。
 ⇒詳細は「川口」の項を参照のこと。

 『鳴七』「バスケット部の秘密のノート」ほかに登場。


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 「バスケット部の秘密のノート」。
 基本的に『学怖』版とシナリオに相違はない。
 ただし新堂さんは「川口」に当たる人物の名前は失念してしまったとかで「坂上修一」の名前を代わりに当てはめて話を進めることになる。

 「殺人クラブ」。
 このシナリオの探索パートでは鳴神学園構内の各施設を見て回ることができ、その中のひとつとして第二グラウンド近くに置かれた「陸上部部室」が存在する。
 部員の「水科海」が何らかの事情あってか、遅い時間帯まで残っており、彼からも情報や怖い話を得ることができる。

 水科は部外者の坂上が部室に来たことには怪訝な顔をしたが、それでも怖い話を乞われると教えてくれる辺りは鳴神生である。
 なんでもここ陸上部の「ロッカー」は呪われているらしく……


リルケ

  • 登場作品:学怖,学怖S,鳴七
  • 種族:アイテム
  • 関連人物:細田友晴《迷言》,岡沢真里《所有》
 ライナー・マリア・リルケ(Rainer Maria Rilke、1875年12月4日-1926年12月29日)は、オーストリアの詩人。
 ドイツ語詩人として、世紀転換期を代表する巨人である。

 『学怖(S)』細田三話「絶対トイレに行かない男」に登場。
 竹内先輩に問い詰められてテンパった細田が口走る言葉の一つとして、選択肢に「リルケの詩を口ずさんだ」という迷言が飛び出す。もっとも選んでもすぐ当の細田さんに否定され、自分はハイニハイネが好きだという弁解(?)も聞かされる。
 要するに以後の展開にはなんら影響しない差分選択肢ではあるのだが、思わず選びたくなるというプレイヤーの心理もあいまって印象に残った方も多いかもしれない。

 なお、『2008』に登場する「岡沢真里」が口元に寄せている詩集がリルケのものであったりと、意外とシリーズには馴染み深い詩人といえる。



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最終更新:2024年03月19日 08:31