索引


ファミレス

  • 登場作品:学怖,学怖S,流神A,男怖,鳴七
  • 種族:スポット
  • 関連人物:日野貞夫
  • 関連用語:
 言わずもがなファミリーレストランの略。
 学生がちょっと足を運ぶにはハードルが高いかもしれない食事処である。
 歓談や情報交換の場としては「喫茶店」として並んで用いられる。

 『学怖(S)』隠しシナリオ「早苗は僕の婚約者」に登場。
 「元木早苗」の提案をすげなく断り、場も自然とお開きになった集会に現れた日野先輩が主人公を連れて行ってくれる場所である。
 このシナリオではガチホモエンドにばかり目が行きがちな日野貞夫だが、このように良き先輩としての顔も確かに持っているのだ。

 『流神A』「紅女」に登場。
 「紅女」について部室で話し合い、公園での聞き込み調査を終えた「オカルト同好会」の三人だったが、そこで夕方になる。
 そのまま解散という流れになりそうだったが賽臥にとって、居候先に帰宅したところで待ち受けるのは地獄の夕食である。
 そこで賽臥の目にはちょうどよくファミレスが飛び込み、なにか胃袋に入れたいとひらめくのだった。
 そんな彼の懇願を富樫会長は聞き入れ、三人は赴くことになる。

 そこで一同が遭遇したのは予期せぬふたりであり、そこから有益な情報を得た同好会の調査は進展を見せることになるのだった。

 『男怖』二章「計画」などに登場。
 「サンジェルマン」という店が話し合いの場所として用いられる。


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プーダン

  • 登場作品:VNV,特,最終,鳴七
  • 種族:組織
  • 関連人物:福沢玲子《命名,クラスメート》,蜜田真奈美
  • 関連用語:シャンプー
 『VNV』『特別編』『鳴七』「あなたは幸せですか?」「あなたは幸せですか?(改訂)」「あなたは幸せですか?(鳴七)」に登場。
 「手作りシャンプー愛好集団」の略。

 ⇒「シャンプー


部活動(ぶかつどう)

  • 登場作品:学怖,学怖S,特,学恋V,月下美人,秘密,鳴七
  • 種族:組織
  • 関連人物:多数
  • 関連用語:鳴神学園
 部活動とは教育機関において過程外、放課後等に生徒間で自主的に行われる運動部、文化部などの活動を指す。クラブ活動とも。
 甲子園を目指す硬式野球部や普門館を目指していた吹奏楽部など、プロ・セミプロを志す学生たちにとっては避けては通れない象徴的な大会・会場は数多く見られる。知名度を上げる広報の場にもなることから予算や人員の面で力を入れている学校も数多い。

 こと鳴神学園においてはマンモス校という性質ゆえか、メジャーなものからマイナーなものまで過去言及されたものだけでも相当数の部活動が存在する。運動部・文化部を問わず華々しい活躍をしている部活動も数多い。
 学校設備や指導員も充実していることから、それらを目当てに入学してくる生徒も多いようだ。

 学園非公認の団体まで含めてしまえば、クラブの数はさらに膨大なものとなる。
 また語られる時々により特定の部活があったりなかったりするため「パラレルワールド」という概念を念頭におけば、存在し得ない部活動はないのかもしれない。

 ⇒「部活別早見」の項も参照のこと。

 参考に「Apathy 学校であった怖い話1995&2008 ビジュアル設定資料集」には鳴神学園の見取り図が公開されており、部室棟のページを開くと数多くのクラブの名称を確認することができる。
 資料集の刊行後も設定の変動があるため、あくまで一端であることに注意は必要だが、それなりに大きな部室棟を埋め尽くす部活動の数々は圧巻。特に文化部は珍しい部活も多いため、じっくり眺めてみるのも面白いだろう。

 『学怖(S)』に登場。
 「占いクラブ」、「映画同好会」、「園芸部」、「応援団」、「サッカー部」、「殺人クラブ」、「新聞部」、「(女子・男子)水泳部」、「男子バレーボール部」、「バスケットボール部」、「美術部」、「ボクシング部」、「ラグビー部」、「陸上部」、「野球部」が取り上げられている。

 『学恋V』に登場。
 一年生の三学期に鳴神学園へと転入してきた「あなた」が所属する部活動を自由に選ぶことができる。


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 『月下美人』に登場。
 七不思議の特集ではなく「クラブ紹介」という名目で集会が行われ、集められた語り部はそれぞれオススメの部活動を紹介してくれる。
 これは『月下美人』が分岐無しの一本道であり、プレイヤーは最初から「逆殺人クラブ」のシナリオであると知ってプレイすることに関係している。一本道であるという前提を踏まえたうえで最も効果的に「逆殺人クラブ」を描くために行われた設定変更のようだ。

 ここでは「我慢クラブ」や「昆虫研究会」などといった珍しい部活動での活動の様子を聞くことができる。ただし話をしているのは「殺人クラブ」のメンバーであり、その話がどれほど実態に即しているかには注意を要するだろう。

 『秘密』「行くべきだ」ルートに登場。
 当該ルートは『学怖(S)』新堂七話をオマージュした内容で、元祖「殺人クラブ」のように校内を駆け回ることになる。その際に「運動部部室棟」へ行くことができる。
 ここでは運動部部室棟にある十三の部室を一つ一つ調べられ、各部室を一瞥した坂上くんが一言コメントを述べていく構成になっている。中には「ジェットストリームアイロン掛け部」といった非常に珍しいクラブの名前も確認でき、鳴神学園におけるクラブ活動の幅広さの一端が知れるだろう。
 [ちなみにここで表示されるジェットストリーム(略)やその他の部活動の元ネタはおそらくこれ

 『鳴七』に登場。
 本作から「キャラクター図鑑」、『生徒名簿』に収録されているほぼすべての生徒に所属している部活が設定された。
 「部活動」は彼ら彼女らのアイデンティティーにより深く紐づけられるパラメーターとして縁づいたのである。



フクさん

  • 登場作品:ドラマCD
  • 種族:妖怪?
  • 関連人物:不知火美鶴,君沢麗巳《噂,取引?》
  • 関連用語:旧校舎《出没》
 『ドラマCD』Disc.10 エンディング type.C「フクさん」に登場。
 鳴神学園の旧校舎に現れるという謎の妖怪。
 見た目はランドセルを背負った小学生女児の外見をしているが、顔だけにびっしり皺が刻まれた不気味な容貌をしている……、らしい。この手の怪異によくある顔だけが老婆というパターンではなく、あくまで女児の顔であるというのがポイントのようだ。

 どうやら人間の小指と引き換えに願いを叶えてくれる怪異のようだが、その正体は謎に包まれている。
 この話を語ってくれた不知火美鶴さんが語るに不知火さんは声楽家として再起不能になった「君沢麗巳」さんの鬼気迫る頼みに圧され小指を預かって旧校舎に運ぶという役目を引き受ける羽目になる。その上で、実際に遭遇することになってしまったのだとか。

 ちなみにこの際に不知火さんはフクさんが「復讐したいの?」「指切りげんまん」などの声を発したさまを「歌うように」と評している。なんともありふれた形容だが、リスナーとしてはその表現をとりあえず追認するしかないだろう。
 なぜならば、フクさんの声は編者としても表現に悩むことに変わりはない、形容しがたい不気味極まる音に他ならないためである。納得いただけないのはやまやまだが、こればかりは実際に聞いてもらうほかない。

 契約のおかげか、自分の小指を捧げた甲斐あって君沢さんは本願を叶えてもらったようだが、自らも命を落としたという。
 と、ここまで聞けばおぞましくはあれど怪異譚の枠を出ないのだが、物語をフクさんだけに押し込めることはできない。
 後に尾を引く問題がいくつも残る。

 (ネタバレにつき格納)

+ ...
 最大の問題としてまず、フクさんの噂にまったく裏が取れなかった。
 その一点に尽きる。
 また、合唱部のアルト派、ソプラノ派を主導する人物が共倒れに終わって漁夫の利を得る人物が不知火さんであったこと。
 加えて部室に現れた不知火さんが自分の小指を隠すように手袋を付けている点も見逃せない。

 そのため、岩下さんの指摘通りにフクさんの話は不知火さんの出まかせだった可能性がある。
 実際は不知火さんが「黒魔術」で合唱部のふたりを呪ったという推測も成り立たなくはないが……、事の真相を知るであろう不知火さんが集会で語り終えたその足で失踪してしまったこともあってなにもかもわからず仕舞に終わってしまう。



不思議の国のアリス(ふしぎのくに-)

  • 登場作品:学恋2
  • 種族:文学作品
  • 関連人物:風間望
  • 関連用語:夢オチ
 『不思議の国のアリス(Alice's Adventures in Wonderland)』とは英国の作家「ルイス・キャロル」の代表作として知られる児童文学であり、それまでの童話世界を一変させたことでも知られている。

 兎穴から不思議の国に落っこちたアリスと言う女の子が、「食べると体の大きさが変わる食べ物」「逆の作法をしないと食べることの出来ないお茶会」「謎かけをして消える猫」「傲慢な振る舞いをするトランプの女王」などと出会い、自身と世界の価値観がかけがえのないものであることを学んでいくストーリー。

 おそらく世界で最も有名な「夢オチ」小説としても知られている。ちなみに続編の『鏡の国のアリス(Through the Looking-Glass, and What Alice Found There)』も夢オチであるが、入れ子構造を用いることによって、最後になぞを生み出している。

 鏡の中のアリスと、自分の目では見ることの出来ないアリス。あなたはどちらが本物の自分だと思いますか?

 それを置いても本来ならありふれているハズの名前「アリス」に特別な意味を持たせたのは十中八九この作品が原因だろう。
 創作の世界にアリスが登場したらまず注視することをオススメする。
 容姿としては金髪碧眼に青いエプロンドレス、ディズニーのものはリボンを付けており、カチューシャの場合も。基本的に少女でお嬢様であり、メイドではない。[進みすぎると死者をオトモダチにしていたり人形遣いだったりする。]

 ……夢や駄洒落・ナンセンスをテーマとするアリスの世界はどこか狂気を孕んでおり、『歪みの国のアリス』などと、存外にホラーとの親和性は高い。そうでなくても少女を中心に置く以上、少女小説/マンガを中心とした世界ではパロディの常連である。
 アパシー・シリーズもその例外ではなかった……はずである。

 『学恋2』風間編に登場。
 『学恋2』は間に物騒な単語が挟まっているにしても立派な恋愛シュミレーションゲームであり、収録されたオマケ要素にアリスのモチーフが使われてもおかしくはない。しかし! なぜアリス役があなたなのでしょう……、風間さん。

 他の配役
 うさぎ跳び男(白ウサギ):新堂誠
 ちぇしゃ猫(チェシャ猫):福沢玲子
 メガネ屋(気狂い帽子屋):日野貞夫
 五月人形(三月ウサギ):荒井昭二
 眠り (眠りネズミ):元木早苗
 園丁?(園丁):坂上修一
 女王の妹:倉田恵美
 女王(ハートの女王):岩下明美

 一人抜けてる奴がいる気がしたが、たぶん気のせいだろう。
 何気にナイスキャスティングかもしれない。


婦女暴行(ふじょぼうこう)

  • 登場作品:特,殺クラR,
  • 種族:
  • 関連人物:立花ゆかり
  • 関連用語:嬰児,トイレ
 マスコミ業界独自の言い換えのひとつ。
 いわゆる「体を強く打って」と似た、被害者、関係者を労った表現のことでつまりは「強姦」のことである。
 「細田友晴」の口から怖い話と関連付けられて語られることが印象深く、当然ながら本人は関与していないものの相当に陰惨で強烈な話に仕上がっている。

 ほかに取り上げられる事例としては「立花ゆかり」が「塚原浩」から受けた仕打ちなどが挙げられる。
 相当にアンタッチャブルでナイーブな話題のため、商業作品ではあまり表立って触れられることはないだろうが弱い立場に置かれた女性にとっての闇と考えればけして避けて通れない話ともいえるかもしれない。


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 『特別編』「夜泣き石」に登場。
 「夜泣き石」のいわれがある奇石は日本各地に存在するが、ここ鳴神学園にあるというソレは非常に危険なものであるという。
 そんなわけで細田さんは夜泣き石の話をするのだが、語り始める前に女性にとっては気分のいい話ではないと断りを入れている。

 なんでも過去この学園に在籍していた女生徒が近所の「つごもり橋」に棲んでいた浮浪者によってそういった行為をされた上で凄惨な暴行を加えられて死を遂げたのだという。
 遺体の状態の方に語りの比重が傾いている通り、この場合は女生徒が死後おぞましい姿に成り果てた説明付けといえる。
 ただし、夜泣き石の話には「嬰児」が関わる展開も複合している。不幸な形で身籠った事実のためにも婦女暴行のくだりは外せなかったのだろう。


双子(ふたご)

  • 登場作品:晦,四八,AMC2,追加,新生2,秘密,鳴七
  • 種族:
  • 関連人物:戸波,ナオト,津蛾鶴人,津蛾亀人,姫乃大吾郎,姫乃愛良,八尾亜希子,八尾芽衣子,
  • 関連用語:
 母体から同時期に前後して産まれる二人一組の子ども。
 一卵性と二卵性で発生のメカニズムが異なるが、どちらにせよ兄弟姉妹ということで非常によく似ているのが常である。
 特に一卵性は同一の遺伝子を持つため、知らない他人は鏡を見ているようだという。

 創作作品では好まれるモチーフのひとつで科学とファンタジーの境目すれすれな共時性などが神秘的だとしてよく用いられる。
 他にミステリの古典的なトリックとして双子の入れ替わりが採用されることも多く、一時期は濫用されたことによって禁じ手の一種として取り上げられたこと(「ノックスの十戒」、「ヴァン・ダインのニ十則」)もある。
 各国の因習による不吉な忌み子としての扱われ方、片割れが殺されたり隠されたりといった物騒な逸話には事欠かないだろう。

 「アパシー・シリーズ」においてもそれは例外ではなく、奇妙奇天烈なフリークスを創造する狂科学者である津蛾兄弟、双子ゆえの一方通行な愛憎が美しき悲劇を生む八尾姉妹、そして共通して幼さゆえの狂気を宿す姫乃きょうだいなど、相当なキャラ立ちを持った面々がしばしば顔を出す。

 『晦』良夫六話「7つの不思議な話」に登場。
 双子どころの騒ぎじゃなく大量に同じ顔の男たちが乱舞する「風間さん」のことはさておいて。
 良夫が語る「七不思議」と称したショートストーリーのひとつに「戸波」という小学生が遭遇したという怖い話が存在する。
 そして、その戸波には少し前に塾帰りに何者かによって殺された双子の兄がいたという展開が存在するのだが、そのことで殺人鬼の魔手から逃れて生還できたというものが語られることがある。

 これは殺したはずの同じ顔の小学生を鏡越しに見た殺人鬼が錯乱したのが主因である。
 だが、もしかしたら戸波には死んだ兄の守護があったのかもしれないという匂わせもその話の最後には入っている。

 『四八』


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 『AMC2』『追加版』「悲劇の旋律」「悲劇の旋律(改訂)」に登場。
 少し前まで鳴神学園に在籍していた「八尾亜希子」・「八尾芽衣子」の双子姉妹は将来を嘱望されたピアニストだった。

 この場合は双子でまったく同じ容姿と才能を持つはずなのに、内向的で周囲に攻撃的な姉・亜希子と外向的で周囲に愛される妹・芽衣子の正反対といえる性格の差によって表題の通りの悲劇が巻き起こることになった。


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 『新生2』「赤い靴下」に登場。
 「黒百合総合病院」に出没する子供の霊「ナオト」は兄の坂上修一と幼い頃に死別した双子の弟である。
 本当なら兄とは歩を同じくして似た姿に成長していったはずだが、なにぶんナオトは死んだ時のまま肉体も精神も停滞した存在である。そのため、坂上修一が高校一年生になり兄弟の姿が乖離した今となっては二人に共通点があることを察することすら難しい。

 せいぜいが幼い頃の坂上修一はこういった姿だったのかという面影を追うことができるくらいである。
 ナオト自身にやむを得ない部分はあるものの、自分勝手な都合で周囲を振り回す幼児以外の何者でもないわけであるし。
 似て非なる姿を持つ双子の衝突や相克は、二人が同じ時を歩んでこそといったところだろう。

 『秘密』


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 『鳴七』「思い出はイチゴ味」に登場。
 虚言癖がある上に共依存のケがある「姫乃大吾郎」・「姫乃愛良」の双子のきょうだいはなぜか揃って荒井さんと関わっていくことになる。

 こちらの姫乃きょうだいは「兄妹」であり遺伝的には「二卵性双生児」であることはほぼ間違いない。
 (※一応男女ペアの「一卵性双生児」が生まれる例は皆無ではないものの、極めてまれなケースである)
 遺伝的にはそっくりそのままの写し見である「一卵性双生児」ではなく、通常のきょうだいであることは間違いないのだが、姫乃兄妹の容姿は非常に似通う。プロフィール欄までも身長・体重がまったく同じと、どこか病的なものを想起させるかもしれない。 

 なお、基本セットになって語られることが多い双子キャラとしては珍しいことに、このふたりはそれぞれ単独で動くことも多く、場面によってどちらが出演しているのかわかりにくい。加えて恒例のパラレル設定が働く可能性がいるので事態はよりややこしい。
 が、ふたりが揃って顔を連ねるこちらのシナリオでは妹が兄への度を越した執着を見せた結果、トンデモないことが起こる。


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ブペキッポ人(-じん)

  • 登場作品:学怖,学怖S,学恋,鳴七
  • 種族:地底人
  • 関連人物:風間望《正体》
  • 関連用語:ミミズ
 『学怖(S)』風間五話「謎に満ちた風間の秘密」に登場
 地底人。と言うか、風間望の正体のひとつ。
 とりあえず、風間の正体の中では善良な部類に入ると思う。
 この分岐に突入すると専用のコミカルなBGMが流れるなど、終始和やかな雰囲気で進む。
 風間望は実は地底王国の王子であり、見聞を広げるために地上に出されたと言うあんまり嬉しくない事実が判明したりもする。

 地底人の主張によると地殻のマグマはカモフラージュであり、こっそり人類に紛れて暮らしていたりもするらしい。彼ら特有の生態としては陽光の届かない地底に住居を構えているためか眼が退化している。
 証拠として目玉(義眼)を取り外している所を見るに、ほとんど視覚能力がないようである。代わりに自在に動く耳を生かして超音波で意思の疎通を取っているらしい。
 [ちなみにモグラが光に弱いと言うのは一種のデマ。感じないものをどう苦手になれというのか]

 また、地震を合図ひとつで操作することも出来るらしい。
 と、言うかすべての地震は地底人が装置を使って起こした仕業と言うとんでもない真実が判明した。
 「今までは大地震なんて殺生なことはしなかった」とか恐ろしいことをさらっと言ってるし! それでも許せるのは間抜けにも機械の故障で主人公もろとも自滅してしまうバッドエンドが存在するためだろうか。

 おやつに「ミミズ」を用意するなど食生活は地底ライクだが、考えてみれば玉井さんの話で普通にグロかったものがあっさりギャグで流せるのはなぜだろうか? これが人徳というもの?(違)

 『学恋』坂上編「風間」ルートに登場。
 風間の正体のひとつとして姿を現す。だが、うっかりミスで坂上が周辺の崩落に巻き込まれるバッドエンドが存在する。
 よく考えてみなくても、たまったものではないとばっちりである。

 『鳴七』「スンバラリア星人」に登場。


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不幸の手紙(ふこうのてがみ)

 不幸の手紙とは都市伝説の一種。
 かいつまめば以下のような内容が記された差出人不明の手紙が送られてきてかつ指定された人数に転送するよう強要すると言うもの。
 「これは不幸の手紙です。○日以内にこの手紙と同じ文面で○人に送ってください。でなければあなたに不幸が訪れます」

 「幸福の手紙」と言う亜種も存在するが、結局送らなければ不幸になることは変わりない。
 無視は容易くても精神衛生上芳しくない類のイタズラと言える。
 「棒の手紙」と言う「不幸」の部分が「棒」に置き換わっていると言う意味不明なバリエーションも存在するが、これは字が汚すぎ誤って伝わったためとされている。言ってしまえば、伝言ゲームの失敗パターンのようなものである。

 内容の骨子の間に、妙に詳細な犠牲者の例が挙げられている例もあるが、所詮は幼稚なイタズラ、無視するのが賢明である。本当に転送などすると人間関係にヒビが入ることにもなりかねない。さしずめ『ちびまる子ちゃん』の藤木のように……。

 なお、この種の手紙の発想であるが意外と古くなんと戦前にまでさかのぼる。
 「九名にこの葉書を複製して転送しないと災いがある」と末尾に書き記すなど手口もまったく同じ。1920年頃に海外で流行ったものが一、二年のインターバルを経てから「チェイン葉書」もしくは「幸福葉書」という肩書を得て日本でも流行ったとされる。

 また、これらチェーンレターの原型とされる「天国の手紙」に至ってはなんと1500年頃に発生したという。
 古今東西、生きている人間の発想は似通うといってしまえばそれまでかもしれないが……。

 『晦』由香里四話「オカルトアイテム」に登場。
 葉子ちゃんにこの怪しい伝説が意外な形で牙をむいた。
 何気なく挙げられた手紙の一種「不幸の手紙」を捨ててしまったと申告した途端、親族の態度が急変。気にせず捨てたと言う常識的対応をなぜか咎める雰囲気のまま、わけのわからない内に葉子ちゃんは殺されてしまう。
 これは『晦』特有の不条理すぎるバッドエンドの一つである。

 近年は携帯電話の普及によって名を「チェーンメール」と変えて爆発的にその数を増やしているようだが、ことシリーズではそれ以前からこの伝説は隆盛である。
 と、言っても『探偵局』第十話「時を越えて…」で賽臥が手紙の例として挙げたと言ったショボイ例ではなくて、著名な妖怪連中の属性の一つである。
 今時、下駄箱に入ってるものと言えば薔薇くらいしか思いつかない。

 飴玉ばあさんの噂のバリエーションも有名だが、やはりここは高木ババアの爆発的な感染力だろうか。
 彼女の話は決められた期日までに一定の人数に対して特定の行動を取るように迫ると言うもので、高木ババアの描写を除けば不幸の手紙のフォーマットを踏襲している。
 そもそも「不幸の手紙」型怪談は話の定型でもあるのだが。

 単純計算通りなら爆発的に犠牲者を増やすと言う性質は高木ババアの猟奇性と合わさって何とも言えない悪質さである。また、噂の狂信者の存在も見逃せない。
 『晦』の例を引くまでもなく、「不幸の手紙」の肝は噂本体でなく、それに踊らされる愚かな人間達と言った趣が強い。
 歴史にも残る流言飛語による取り付け騒ぎ事件や高木ババアそっちのけの吉田の活躍などは、怪異が出現したとしてもそれこそオマケに過ぎないと教えてくれる。


古井戸(ふるいど)

  • 登場作品:学怖,晦,学怖S,秘密,鳴七
⇒「古井戸


フレンドシップ

  • 登場作品:探偵局,流神A
  • 種族:商品(サービス)
  • 関連人物:柴田浩次《犠牲者》,中雅臣,久多良唯桜《利用》
  • 関連用語:BL
 「アパシー・シリーズ」のうち「2008年」を舞台にした作品中に登場するSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)。
 現実の「Twitter(ツイッター)」をモデルとした「ポエッター(Poetter)」同様に、実在するSNS「mixi(ミクシィ)」が元ネタと思われる。

 現実におけるミクシィは「七転び八転がり」の立ち上げなどを伴う「原作者:飯島多紀哉」氏が活動再開後にファンとの交流の場やスタッフの募集などに用いられており、関わりは深かった。 


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 『探偵局』第六話「フレンドシップ」に登場。


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 『流神A』「オープニング」に登場。
 この章の視点人物である「柴田浩次」は「フレンドシップ」を以前に利用した際に痛い目に遭った。
 それは、言うまでもなく上記『探偵局』第六話の事件(ベストエンド)のものである。章の冒頭ではネタばらしもしっかりしつつ、事件について軽く触れている。あくまで過去の振り返りであり、フレンドシップについて深掘りした話題というわけでない。

 当然ながら懲りた柴田はフレンドシップをやめて、今度は怖い話を集めているネット掲示板で知り合った女の子と仲良くなろうとしているのだが、それはまた別の話である。[微妙に呆れている賽臥の代わりにツッコんでおこう。懲りてないだろ!!] 


不老不死(ふろうふし)

  • 登場作品:男怖,新生,荒井
  • 種族:
  • 関連人物:藤岡純,
  • 関連用語:吸血鬼,サンブラ樹,狭間の部屋,人魚
 不老不死とは言葉の通りけして老いず、死なないこと。
 人類の夢であり創作の友の一人である。つまり未だ現実に姿を現さない概念である。
 現実には極めて死ににくい生物「クマムシ」、若返る生物「ベニクラゲ」などが存在するが、それらが取る方策をそのまま人間に適用できるかといえば……。

 厳密に言えば異なるが、真に死なない「不死身」と同一視される。 
 不老不死は遡れば神話時代にまで見出すことができる概念で、神の多くにはこの属性が付属する。
 多くと言うことはすべてでなく、彼らの中には死を免れないものも存在するのだが。

 たとえば北欧神話の神は条件付きの不老不死であり、最後にはわずかな生き残りを残して滅び去る運命にある。
 また、悪神殺しなどの伝承も考えると、彼らも勧善懲悪の条理からは完全に逃げられないことを示しているのかもしれない。

 不老不死そのものを取り扱った話でお気楽にその素晴らしさを謳ったものは数少ない。
 せいぜいが理想郷の一部、話のスパイス程度に用いられた場合か。むしろ異常なほど嫌な話の筋が多くみられる。
 代表的なものでは「不死」があって「不老」が欠けたストラルドブラグ(『ガリヴァー旅行記』)や永遠の眠りについたエンディミオン(『ギリシャ神話』)などが挙げられる。事例はぶっちゃけ無数にある。

 これらの場合、死にたくても死ねない苦しみや周囲の人間がすべて死に絶え孤独に苛まれるなどといった文脈が付属することも。
 また、現実ではなくファンタジーに目を向ければ一度死んで生き返ったアンデッドの類も存在するが、それら歪んだ状態を本当に生きていると言えるかは、はなはだ疑問といえるだろう。

 「死なないことを考える」=「生きる意味を問いかける」。考えはじめると止まらず、人間の定義にまで踏み込む命題だろう。
 最終的には命の範囲をやたらめったら広げ、その文化や慣習、哲学などを集団や民族間で伝承していくことで永遠を目指していく思想に行き着くこともあるが、それが個人にとっては単なる慰めに過ぎないのか、ひとつの真理であるのかその人次第である。

 『男怖』「根幹」、「思惑のノート」に登場。
 「狭間の部屋」に隠されたものの正体としてこの不老不死の秘密が取り上げられることが多い。


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 「根幹」。
 旧日本軍が「狭間の部屋」と後世呼ばれることになった地下施設内で行っていた研究の目的が「不老不死」とされている。
 戦間期にそれらの研究がどこまで進んでいたかは不明なものの、敗戦のごたごたの中で忘れ去られ、それから半世紀以上地下に置き去りにされてなお研究を続けていた「藤岡一族」が真の意味で完成させた。


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 「思惑のノート」。


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 『新生』「トイレに行かない男」に登場。
 このシナリオの鍵を握る植物「サンブラ樹」と共生する人々は「不老不死」と称されている。
 というより「不老不死」の言葉はサンブラ樹を中心としたコミュニティーを維持するための生贄を招き入れるための撒き餌、噂としても用いられている。正確に言えば「不老」のみである。

 植物の特性を体に取り入れたためか、若さが保たれる一方で運動能力が常人に比べて遥かに低下してしまう彼らは外敵にはめっぽう弱かった。武装した軍隊の襲撃に遭ってはなおさらである。
 外傷を抜きにした自然下における彼らの寿命が不明なことは確かだが。また、老いることがないという特性は安定した社会では一定期間を越えて定住することを難しくするという問題にも通じる。

 異物として排除されかねない人間社会の反応や権力者や研究機関などに囲われて自由を奪われる危険性は、「不死者」、「不老者」を取り扱った多くの創作作品にも共通する世知辛さだろう。

 『荒井』「あの焼き肉はなんですか?」に登場。
 ⇒「人魚」の項も参照のこと。


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徐福伝説(じょふくでんせつ)

  • 登場作品:男怖
  • 種族:
  • 関連人物:吉村賢太郎
  • 関連用語:不老不死,狭間の部屋
 古代中国「秦の始皇帝」の時代に存在したという方士「徐福」にまつわる伝説である。
 頂点に上り詰めた時の権力者が最後に求めるものは決まって永遠の命というのがお決まりの話だが、この徐福という方士(道士)は始皇帝に三千人の男女や技術者などを要求し、それらを伴って不老不死の霊薬を求めて旅立ったとされるが、戻ってこなかった。

 一説に徐福が渡来したのは日本であり、国のルーツにまつわっているという説も立てられている。
 明確な物証はないため、与太話の域を脱することはないのだが創作のタネとして後世に用いられる辺りロマンといえるだろう。

 『男怖』「思惑のノート」に登場。
 このルートにおける「吉村賢太郎」の正体が太古に日本に渡来した「徐福」その人とされている。


 (執筆者募集中) 



文芸部(ぶんげいぶ)

  • 登場作品:学怖,学怖S,特,鳴七
  • 種族:部活(公認)
  • 活動日:毎週 月、木、土
  • 活動場所:部室棟二階・文芸部部室
  • 関連人物:吉岡
  • 関連用語:旧校舎の照魔鏡,
 学園に数多く存在する部活の一つ。
 文化系に属する部活の中では知名度が高い、文学少女のホームポイントとしても印象的だろう。
 反面、活動としては派手さが見られないことも確かで、盛況といえるかは学校にもよるが疑問符が付く。

 「文芸誌」などを発行していることが多く、世代を重ねた文芸部は母校の歴史を物語る上での物証を積み重ねていることが多いが、「鳴神学園」においてそちらはどちらかといえば「新聞部」の領域といって差し支えないだろう。
 よって、そこからいささか論理を飛躍させれば「笹ヶ岡学園」における「歴史部」は文芸部の変種ということもできる。

 新堂一話「霊界へ続く旧校舎の鏡」に登場。
 新堂さんが「吉岡」に自信を付けさせるべく「旧校舎の照魔鏡」の儀式に挑戦してみてはどうかと持ちかけた際、その情報源として「昔の文芸部が発行した、古い自主制作の本」が取り上げられている。
 この儀式は危険なので絶対やってはいけないというただし書き込みだったが、そんなことで止まるふたりではなく……。

 『特別編』「血を吸う転校生」に登場。


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 『鳴七』「殺人クラブ」に登場。
 このシナリオの探索パートでは鳴神学園構内の各施設を見て回ることができ、その中のひとつとして部室棟の二階に置かれた「文芸部の部室」が存在する。
 残念ながら時間が時間なので、誰も残っておらず詳しい活動内容もわからなかった。
 同人誌がたくさん置いてあったため、創作活動が活発に行われていることを察することはできる。



情報提供・文章の補足、編集方針の動議その他諸々歓迎します。
もし興味を召されたなら下のコメント欄に書き込みなどされると嬉しいです。

  • 「サンジェルマン」はわざわざ下位項目として分離する必要が薄いように思われたので一体化させていただきました。 -- 名無しさん (2022-06-14 16:33:38)
  • 「藤岡一族」は現状では存在意義が薄い項目ですのでご留意ください。 -- 名無しさん (2023-08-11 17:12:14)
  • 「藤岡一族」を削除しました -- 名無しさん (2024-04-14 14:47:12)
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最終更新:2024年04月16日 19:33