索引


庚申講の夜に(こうしんこうのよるに)

  • 登場作品:鳴七
  • 種族:ゲーム(企画)
  • 関連人物:前田葉子
  • 関連用語:晦-つきこもり
 『庚申講の夜に』とは『応援本』において構想が語られたゲーム企画である。
 『学怖』と同じく、飯島氏がメインシナリオ以上に関わり、実現すれば真に「飯島版〜晦〜」とでも呼ぶべきゲームとなることが期待されている。
 『晦』の主人公である前田葉子の登場が予告されており、『AMC1』「柱の傷」で原画・演出を務めた日丸屋秀和が原画を担当することがアドリブで語られる。なお、その際の表記は『(新・晦)庚申講の夜に』だった。

 あらすじは以下の通り;
 ある暑い夏の日の夕暮れ。雷雨の中、とある山小屋に偶然集まった人々。
 天気に追い立てられ、皆は睡魔に襲われるも、その中の一人が口を開く。
 「……今日は庚申講の夜だ。こんなところで寝たら、持っていかれるぞ」
 一人はその謂れを説明するが、皆は鼻で笑うばかりで信じようとしない。
 そんな中、一人が眠ってしまうが、その人は突如苦しみだし、息絶える。
 皆が静まり返る中、一人が言い出すまま「怖い話」が語られていく……。
 天帝の裁きから逃れるように、庚申講の、長い長い夜が幕を明けた――。

 庚申講とは中世から見られる地域の信仰集団「講」の一種であり、閻魔王を初めとした十人の地獄の王への信仰「十王信仰」とも関連が深い行事である。
 元を辿れば大陸渡来の道教の伝承に端を発し、本邦土着の習俗と融合していく中で完成したものである。

 具体的には人間の身体(頭・腹・足)には生まれたときから三匹の虫(三尸の虫)があるとされる。
 この虫は六十日に一度訪れる庚申の日に眠ってしまうと体から抜け出して、天帝(閻魔と同一視)にその人間の悪行を報告し、その人間の寿命を縮める。ゆえに人は皆で集い、眠らないで庚申を乗り切る「庚申待」を組織するのである。

 先述したとおり、この習俗は上記の伝承を軸としつつも様々な意味を持つ。
 「見ざる、聞かざる、言わざる」の格言、日光東照宮に飾られた彫刻の中でも特に有名な三猿(作:左甚五郎)などは「申(さる)」に通じるものとしてこの習俗と馴染みが深い。天狗の祖ともされる「猿田彦神」もこれに通じる信仰の対象として尊崇の念を集めている。

 なお、「庚申」とは十干十二支の57番目の年であり、構成する二つの干支が共に金気・陰の属性を持つことから万事が冷酷になり易いとされている。さすれば、人の心も……。[「金」は「禁」に通じるのか?]
 これを考慮に入れた上で、「庚申講の夜に」が行われるであろう日時を推測すると、すなわち金の年・月・日が重なる一九八〇年八月十五日がもっとも有力であると考えられる。
 丁度、一般に浸透している終戦の日(玉音放送)でもあることだしね。

 [一般にはあまり知られていないが、「金」と言えば「金神(こんじん)」も凶兆として挙げられる。御柱は方位をはじめとして、戦争や水害を司る神で、この神がおはす方角は鬼門・裏鬼門以上に忌むべきものとされている。

 暦本ではこの神が鎮座する方向から旅行・移転・嫁取ることなどを忌むべきことが注釈として書かれ、「窓を開けることすら許さない」など、多くの決まりごとが残されているほど。
 金神の怒りを買うとその家の家族を七人殺し、家に七人いないならその災は隣人の家にまで及ぶとされるほどの凶神である。
 なお金神がある方角は毎年変わり、ちょうど庚申の年なら西~南に居ることになる。]

 『鳴七』「殺人クラブ」に登場。
 このシナリオの探索パートでは、情報棟にある「図書室」を訪れると作中作としていくつかの短編を読むことができる。
 これはその中のひとつでページの大半が破り取られた謎の書物として『庚申講の夜に(上・下)』を手に取ることができる。

 上記『応援本』で語られた舞台設定の下で綴られているが、主人公以下登場人物はオリジナルである。


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校長先生(こうちょうせんせい)

  • 登場作品:学怖,学怖S,殺クラR,稲in
  • 種族:役職
  • 関連人物:荒井校長,校長先生の銅像,吉村雅江,荒川泰善《所属》,荒井昭二《息子》,細田友晴,袖山勝,平井香苗,近藤真司
  • 関連用語:鳴神学園,人形,ゴルフクラブ
 校長とは各種教育機関の長を指す役職である。
 私立校の場合はほかに経営面でのトップである理事長が存在し、実務面では直下にいる教頭が主として担うことも多い。
 そのため、必ずしも学校運営に断固たる影響力を有しているわけではない。他方で各種学校行事や式典などの挨拶でたびたび顔を出し、いざという時には全教員を指揮管轄する機会もみられる。学校の顔としてのイメージは多くの場合では健在といえるだろう。

 なお項目名こそ「校長先生」だが、2000年以降は条件が緩和され校長、教頭は必ずしも教員免許を有している必要はなくなった。  外部から招聘された校長が断固たるリーダーシップを発揮し、学校改革に剛腕をふるうなんて想像も大いに働くことだろう。

 それと一応補足しておくと「校長」とはあくまで役職名である。特定個人を指す呼称ではないので注意が必要である。
 特にユーザー間でイメージが共有されているのは「荒井校長」だが、彼がほかの機会に登場する「校長(先生)」と同一人物であることは明言されていない。混同は禁物であり、むしろ荒井校長が実際に顔を見せる機会は極めてまれであったりする。

 「アパシー・シリーズ」始動後は「吉村雅江」氏が主として任に当たっているようだ。
 ほか具体的な姓名が挙げられている校長先生としては過去の時間軸における「荒川泰善」氏が挙げられる。

 ただ、いずれにせよシリーズの舞台となる某マンモス高、もしくは「鳴神学園」は怪異渦巻き、奇人変人狂人が跋扈する魔境である。そのため校長もまた常人では務まらない風潮があるようだ。
 彼ら彼女ら校長の任に当たる人物はパッと見は名士として振る舞いながらも教職に就く者にはあるまじき本性を隠しており、その腹黒さは生徒の死や不祥事を積極的に看過するという形で表出される。

 ただし、それら校長先生が学園におけるすべての闇を握っているかと言えばそうでもなく、作中で語られる限りではむしろあっけなく命を落としてしまうことも多かったりする。当然、その場合は後任がやってきて学園は何も変わらない。
 げに恐ろしきは特定個人が死んだ消えた程度では、早々変わらない学園の体質に他ならないだろう。

 『学怖(S)』荒井四話、荒井七話、福沢六話に登場。
 具体的な人となりが明らかになる機会は少ないが、意外とこの役職の出番には恵まれている。
 ただし、それぞれのケースで顔を出す校長先生はその都度別人である可能性が高い。

 荒井四話「宿泊施設にある謎の4番ベッド」。
 「芋虫女」およびそれに吸い尽くされて干からびてしまった「袖山勝」くん――、という衝撃的光景を荒井さんは目の当たりにしてしまう。続いて夏休みにかかわらず、校長先生(姓名不明)が学校にやってきて荒井さんに袖山くんの奇怪な死を他言しないよう口止めをしたという顛末が語られている。

 「宿泊施設」の四番ベッドにはわざわざ校長が出張ってまで闇に葬らなければいけない何かが隠されていたのだろうか。
 荒井さんもそれ以上事件に首を突っ込むことはできず、校長が何を知っていたかもわからず仕舞いで話は締めくくられる。

 荒井七話「生けにえはお前だ!」。
 詳細は「荒井校長」の項を参照のこと。

 福沢六話「真夜中の魅惑の恋愛占い
 占いにご執心の美人の女生徒「平井香苗」のことを個人的に気に入っていた校長先生が、嫉妬でとち狂って「近藤真司」先生共々両者を殺して姿をくらませたというエピソードが語られることがある。

 一方的に平井さんから運命の相手に見初められた近藤先生は、職員室で平井さんのことで失言してしまった。
 そして、よりにもよって当の平井さんがそれを聞いたうえで脱兎のごとく逃げ出してしまう。
 その場には校長先生も同席しており、逃げた平井さんを探してちゃんと話し合うよう助言をしたうえで「旧校舎」も探してみるよう促すのだが、実際は近藤先生を人気のないところにおびき出して殺すための罠だったという流れとなる。

 なんでも福沢さん曰く、この学校の校長や理事長は学校の霊気のせいで事故に遭ったり精神に変調を来たしたりで長続きしないそうである。犯行現場を見てきたかのような福沢さんの語りの信憑性はともかくとして、ふたりの死と時を同じくて当時の校長先生が失踪したというのは事実のようだ。「福沢姉」が在学中の話なので、たった数年前の出来事というのが不気味さを裏付けている。

校長先生の銅像(こうちょうせんせいのどうぞう)

  • 登場作品:学怖,学怖S,追加,ドラマCD,鳴七


校門(こうもん)

  • 登場作品:学怖,晦,学怖S,探偵局,四八,AMC1,学恋,学恋2,学恋V,流神A,極,秘密,鳴七,稲in
⇒「校門


拷問(ごうもん)

  • 登場作品:AMC1,男怖,新生2
  • 種族:
  • 関連人物:荒井昭二,
  • 関連用語:監禁,自白,人体実験,地獄
 拷問とは対象に肉体的もしくは精神的な苦痛を与える行為の総称である。
 目的はそれこそ様々であり、虜囚に罪の告白をさせる目的をもって、もしくは為政者から見せしめを込めた刑罰の一側面として、または単に冷酷な権力者への慰撫行為であったりと……、とにかく色々と存在する。

 犯罪捜査に当たって自白が証拠の(女)王とされる時代は長く続き、「魔女狩り」の拷問が無数の犠牲者を生んできたことは言うまでもないだろう。

 また刑罰の一環として鞭打ちなどに代表される「拷問」が用いられる時代は長く続いていた。神の意向に沿っていれば火や水による苛烈な拷問を受けても生き残れるという考えで受刑者を試した「神明裁判」の発想は洋の東西を問わずにみられる。 
 ただしそれらの多くも医療技術が未発達だった古代~近世においてはほとんど処刑と等しい扱いであったことは否めないだろう。「拷問」と「刑罰」と「処刑」の相関関係はかなり密接かつ強固であり、長くそれらが切り離し辛い時代は続いたのである。

 なお「アパシー・シリーズ」においては肉体や精神を損壊する行為については、知的好奇心を満たしたり常套手段では得られないデータを得るための「人体実験」を目的としたものが支配的である。
 そのため上記で理由として挙げられるサディズムを満たしたり、情報を吐き出させたりする意図で行われる「拷問」の頻度は比較的低い。


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 『男怖』「敵はすぐそこに」、「地下を走る電車」に登場。


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 「敵はすぐそこに」。 


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 「地下を走る電車」。


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 『新生2』「正義のゴネシエーター」に登場。
 単に対人面に難があっただけなのに知らないうちに危険人物「高洞由利」の恨みを買ってしまった「大篭哀子」さんが彼女の毒牙にかかる。
 正確に言えば、大篭さんが喰らったのは高洞さんの自宅に「監禁」されたうえで第三者の岩下明美さんに危害を加えるための鉄砲玉に仕上げるべく「洗脳」したという流れである。

 ただ、この中で大篭さんの精神を破壊する手管のひとつとして暴力行為もしっかり組み込まれていた。


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交霊(こうれい)

降霊(こうれい)

  • 登場作品:学怖,晦,学怖S,
  • 種族:儀式・現象
  • 関連人物:
  • 関連用語:こっくりさん
 交霊とは霊と交信すること、特に死者の霊魂を相手にするものを指す。
 また、降霊とは霊を霊能力者などの憑代、もしくは特定の場に降ろすことを指す。
 狙って霊魂を呼び出す降霊術・降霊儀式は霊となんらかの形でコミュニケーションを取る「交霊」を意図して行われることが多い。そのため。これらふたつの現象は共に同音なこともあり、同じ項目で記述する。


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コガネムシ様(-さま)

  • 登場作品:男怖
  • 種族:虫
  • 関連人物:景倉沙耶《信仰》
 『男怖』「レッツ合コン☆」ルートに登場。
 景倉家が独自に祀っていることもあったりする神様。
 とは言っても、特に超常的な見た目や権能を有するというわけではない。実体がないままにご神託を下すわけでもない。
 なんの変哲もない「コガネムシ」を御神体として彼女たちは崇めているのだ。

 一見すると突飛な発想に思われがちだが、飛鳥時代の日本では「常世神(とこよのかみ)」といい、虫を御神体とする新興宗教が一部地域で流行したことがある。なお、常世神の正体はアゲハチョウの幼虫とされている。
 イワシの頭も信心からといったもので祀るきっかけも祀る対象も何でもよくて、理屈はあとから付いてくるのかもしれない。

 「景倉沙耶」の祖父が庭でひっくり返っていたコガネムシを助けたことが興りらしく、その恩義に報いようとコガネムシが彼の夢枕に立ち地震が起きるという予知を行ったという伝説が残っているのだとか。比較的最近である。もちろん真偽も不明である。
 信者は一家以外にもいるようで、怪しい開運グッズを買って効果が出た後の喜びを綴ったような手紙を沙耶ちゃんは読み上げている。うさん臭いにもほどがある話だが「童貞」を捨てられる売り文句に釣られた守山は矢継ぎ早無く入信するのだった……。


ゴキブリ

  • 登場作品:学怖,晦,学怖S,AMC2,学恋,学恋V,秘密
⇒「ゴキブリ


こけし

  • 登場作品:学怖,学怖S,秘密
  • 種族:アイテム(人形)
  • 関連人物:早坂桃子《?》
  • 関連用語:花壇,産婦人科
 新堂七話「殺人クラブとの戦い」に登場。
 殺人クラブによる時間の罠にひっかかかった主人公が何やら不吉な予感に従って「花壇」を掘り返すと発見できる謎のアイテム。
 元は口減らしから犠牲になった幼子を供養するために作られた人形であり、「子消し」を語源として持つと言う薀蓄が彼の口から語られる。

 結論から言えば、このアイテムは攻略とは関係の無いミスリードに過ぎない。
 思わせぶりに見せて無関係のフラグと言えば「図書室」南側右から二番目の本棚に隠された待ち合わせメモが挙げられる。
 そうとわからない分、引っかかって毎回貴重な時間を浪費してしまったプレイヤーも多数いるのではないだろうか。

 話は変わるが、ネズミや折れたチョーク、コロンと言った一瞬でそうとわかるものから「不幸の手紙」や教壇に貼りつけられた画鋲など、こちらの心を折りにかかる嫌なハズレも存在している。

 「保健室」で発見できるが単なるギャグである風間と細田のカルテと言い、スタッフの余裕を感じさせるところである。が、このこけしに関しては「花壇」と言う立地に深くつながる「早坂桃子」とその話との間に連想を働かせる材料として解釈するのは容易である。
 もっとも前述の「子消し」の薀蓄自体は単なる俗説に過ぎず、むしろガセネタなのだが。

 もしかすれば、これら奇妙なリンクは単なるトラップや遊びに留まらない大きな仕掛けの名残だったのかもしれない。
 ○○○○の探索がトイレの花子さんを知っていれば、大きな助けとなったように。

 『秘密』「行くべきだ」ルートに登場。


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五眼(ごげん)

  • 登場作品:探偵局
  • 関連人物:賽臥隆恭,義李玲人,椛島由宇作《所有》
  • 関連用語:天眼
 五眼とは人間の持つ五種の眼である。
 内訳は肉眼・法眼・仏眼・慧眼・天眼。「にくがん」とも読む肉眼(ニクゲン)は生けるものが持つ普通の目だが、他四種である法眼・仏眼・慧眼・天眼を持つ人間は特別な存在とされる。

 法眼(ホウゲン)は別名、知恵の眼。
 そこにあるものが正しいものかどうかを見極める目の力。
 仏眼(ブツゲン)は悟りを開いたものが手にする事のできる、真実を見抜く眼。
 元ネタの仏教用語では肉眼→天眼→慧眼→仏眼と、ステップアップしていった結果最終的に手に入れることが出来る最高の眼とされている。
 慧眼(エゲン)はその場の状況を見極め、正しい方向へ導く事のできる心理の眼。
 謎の男・義李玲人が所有し、緑色の輝きを持つ。洞察力優れ、本質を見抜くことを慧眼(けいがん)と言い、慣用句として定着しているがおそらくはその認識でよいのだろう。
 最後の「天眼」はもっとも貴重な眼とされている。詳細については当該項目を参照。


ゴスモン

  • 登場作品:流神A
  • 種族:アイテム(ゲーム)
  • 関連人物:富樫美波《ファン》
 『流神A』「紅女」に登場。
 『特別編』の「呪いマンシール」、「ミホちゃん人形」に続く不謹慎系パロディ商品第二弾。

 「アパシー・シリーズ」の世界で流行しているゲームソフト。
 ゴスモンは「ゴーストモンスター」の略である。断じて「ゴスロリモンスター」の略ではない。

 なおプレイヤーがこの不謹慎系ゲームを知ったわけだが、新興都市伝説「紅女」について調査すべく、その噂を持ち込んだ柳川教諭の住居付近に赴いたことがきっかけ。
 住所近辺にあった公園でゴスモンを遊んでいた男子中学生二人組と遭遇したことから話題に上る。
 一応断っておくと本筋とは関係ない。エンディング回収には関係するがクリア自体に支障はない。

 妖怪などをモチーフとしたリアルでグロいデザインのモンスターを起用したことでPTAの皆様や小さなお友達を敵に回した一方で、中高生以上からの大きなお友達からは絶大な指示を得たようだ。
 富樫先輩の年代から現役中学生まで、ヒットの間隔は割と広い模様。
 世代を重ねつつ十年(二十年)単位で幅広い年代から支持を受けている現実のポ○モンを思い浮かべるとわかりやすいかもしれない。と言うか、どう考えてもポ○モンのパロディである。

 富樫会長はこれの隠れファンらしく、ちょっと白熱しすぎて本筋を忘れ、うっかり☆バッドエンドにしてしまうことも。薬物やら喫煙ネタだのの、パワーワードを連呼する彼女の姿は必見である。
 が、商業ではまず不可能な不謹慎ネタはプレイヤーを爆笑の渦に叩き込んだハズである。

 なお、ここで飛び出したモンスター名については〇カチュウと〇ワークをパロったものであるため、ネタとしては初代で止まっている方も安心? して笑える親切仕様だったりする。
 ちなみに、男子学生Bは富樫会長のことを都市伝説で語られる、メーカー側が販促のために全国都道府県に配置したと言うゴスモンマスターと勘違いしていた。

 [こと本家○ケモンに関してはやはりゲーム本体の隠し要素の方が伝説じみているかもしれない。
 有名なところでは初代における151匹目の隠しポケモ○「ミュ○」にまつわる疑惑。「ド○クエのエス○ークが仲間になる」同様、根拠の無い噂が実現してしまったという例が存在する。
 それに、障害者や戦争をモチーフにしたと噂される伝説のポケ○ンだろう。]


こっくりさん

  • 登場作品:学怖,学怖S,AMC1,学恋2,特,極,秘密,鳴七
  • 種族:占い(儀式)
  • 関連人物:風間望《嗜好》,細田友晴,鍋島香織,園浦智子
  • 関連用語:占い,交霊,イボガエル,五百円玉,死神鉛筆,ランダム分岐
 五十音表と「はい」「いいえ」「鳥居のマーク」などを書いた紙と(主として)十円玉硬貨を用いて行う自動書記占い。
 やや見落とされがちではあるが、降霊術としての側面も持つ。
 まず所定の様式に従って書かれた五十音表の紙を用意し、複数人で十円玉の上に人差し指を置いて「こっくりさん」を呼び出す。
 質問に答えてもらったあとは、こっくりさんを送還しなければならない。使った十円玉や紙は使うなり焼くなりして処分せねばならず、途中で十円玉から指を離した場合やこっくりさんが帰ってくれない場合は呪われてしまうとされる。

 こっくりさんの正体は不明だが、当て字として「狐(きつね)」、「狗(いぬ)」、「狸(たぬき)」が使われているため、これらに絡めた高級霊の召喚を目指すのが基本であるようだ。
 他方でこれらの字面と絡めた「動物霊」や雑霊を呼び寄せて災いが起きる、というオカルトネタにも使われやすい。

 創作文化上では占いの魔力に魅せられがちな思春期の少女たちが好んで行う秘密の儀式として用いられがちで、儀式を正当な手順で終わらせることができなかったペナルティーや本当に邪な何者かを呼び出してしまったことから悲劇に見舞われることが多い。
 なお、こっくりさん自体の来歴はしっかり判明しており、明治に入ってから海外から伝来したものである。比較的新しい年代に入ってからということがわかる。

 その起源はヨーロッパの「テーブル・ターニング」というテーブルを動かすもの。
 その後「ウィジャボード」というアルファベットや数字などを書いたボードにハート型のプランシェット(穴の開いた小型のボード)を用いたものになり、これが日本に伝わった原型とされる。

 隆盛が近現代であることもありその当時から心霊に由来せず、科学的な説明に基づいて説明可能な迷信であるともされていた。
 だからといってはいそうですかと納得して下火になるわけではなく、前述の通りに主に女子からなる集団が放課後の教室で行っている印象は今なお根強い。女子同士のヒエラルキーなどに起因するヒステリーやいじめ問題と絡めやすいこともあってだろう。
 また、閉じたコミュニティーの閉塞性や不安定な心理、加えて神秘性、秘匿性を演出しやすいという都合もあってと思われる。

 「エンジェル様」や「キューピッド様」といった別名もバリエーション違いとしてささやかれているが、これは七〇年代のオカルトブームに乗っかる上で当時の若齢層にリバイバルを仕掛けるうえで改称したものが起因とされている。
 今後姿かたちを変えこっくりさんが流行る可能性は否定できない。占いと降霊の魔力に惹かれる少女の心理は普遍といえよう。

 加えて「こっくりさん」の名称が不明瞭であることを活かして、すでに没した特定個人が名前を隠して関係者にメッセ―ジを送るという手法もシリーズ中では用いられる。死者からの告発が生者の間にもたらす波紋もまた、こっくりさんの醍醐味といえる。

 ただ、「アパシー・シリーズ」中では主に風間望が得意としているネタであり、その際には十円玉でなく「五百円玉」を要求する(しかも着服する)。そのため、どちらかといえば彼の与太話の一環として流されてしまっていた傾向の方が強いようだ。
 もっとも、のちのシリーズ中では「こっくりさん」を本格的に扱ったシナリオも登場されているため、そうとは限らない。

 『学怖(S)』風間三話、細田五話に登場。

 風間三話「霊界の占い師こっくりさん」。


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 『特別編』岩下シナリオ「図書室の話」に登場。
 なんでも「鍋島香織」さんは「大友」さんと「細川」さんというお友達といっしょにこっくりさんの儀式を行ったのだが、失敗してしまったのだという。
 ひとり無事な鍋島さんをよそに


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 『極』「風間望シナリオ」、「招霊騒動」に登場。


 「風間望シナリオ」。


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 「招霊騒動」。


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 『秘密』「」ルートに登場。


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蟲毒(こどく)

  • 登場作品:特,追加,鳴七
  • 種族:アイテム(呪い)
  • 関連人物:日野貞夫,君塚,モモ
  • 関連用語:蟲,秘密の地下室,猫
 中国は道教に伝わる巫蟲術という、虫を使う術の一つ。
 多数の毒を持つ「」(生物)をたくさん(百匹以上とも)用意し、壷の中(箱などでもいいらしい)に入れて地中に封じる。壷の中では生存競争によって共食いが行われ、最後の一匹のみが生き残る。その残った一匹を呪物として扱うという非常に凶悪な呪い。
 毒があれば虫だけでなくカエルなども含められ、毒のないイナゴや犬や狐を使った術もあるようだ。
 犬を使ったものでは「犬神」という別の術式も有名で、そちらは特定の家系の女性に依って憑き、代々受け継がれていく。

 そうしてできあがった最強の毒蟲であるが、作中にもあるように意外な用法がある。所持している相手に富を与えるのだ。
 だが絶えず生贄を与えないとついには人間の命すらも奪ってしまう危険があり、逆に敵対する相手に与えて破滅させるという使い方もされる。
 この蟲を廃棄するにはそれによって得た富か、それ以上の金品と共にうち捨てねばならず、次に金品に目がくらんで拾った人物が再度呪われる……という構図となる。
 奈良時代には厭魅の法と共にあまりに流行しすぎて禁止令が出され、中国本土では未だに「金蚕」という巫蟲術として密かに知られているらしい。

 『特別編』隠しシナリオ「蠱毒の地下室」に登場。
 この禍々しい術式の材料に、人間を使って行おうとする話が日野貞夫の口から語られている。


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 『追加版』福沢シナリオ「モモのいた学校」に登場。
 「犬神」と類似した術式である「猫鬼」が取り上げられている。
 ただし話の中で用いられたのは「猫鬼」と似通った「猫霊」という儀式で……地味にややこしい。

 こちらは「犬神」から派生して発生した儀式のようで、殺した「」の首の口の中に願いを書いた紙を入れて人通りの多いところに埋める。その上を百回踏ませることで願いが叶うというものである。
 猫を愛する福沢さんは当然この呪法を全面否定する。

 猫を犠牲にしなければいけない時点でどう考えてもカジュアルな呪いではないが、当時の校内ではわりと気軽なノリで噂が流れていたらしい。
 現実にどれだけの猫が犠牲にされたかまでは定かではないが、少なくともこの話の中でみんなのアイドル「モモ」が犠牲にされてしまったことは展開によっては事実である。

 『鳴七』「蟲毒の地下室」に登場。


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五百円玉(ごひゃくえんだま)

  • 登場作品:学怖,学怖S,AMC1,特,追加,新生,極,鳴七
  • 種族:アイテム
  • 関連人物:風間望《嗜好》
  • 関連用語:こっくりさん
 日本で流通している、世界でも高額な部類の硬貨。現在では五百ウォン硬貨(価値は十分の一)による自販機での両替窃盗事件が多発した為に2000年に材質が変更、色味が黄色がかったものになっている。

 主に風間さんの話で要求される事が多く「こっくりさん」で使われる他、特別編では要求額に応じて話を変えるほどであった。


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ゴルフクラブ

  • 登場作品:学怖,学怖S,VNV,AMC1,学恋,学恋2
  • 種族:アイテム(凶器)
  • 関連人物:福沢玲子《所有》
  • 関連用語:校長先生《所有》,猫《犠牲者》 
 ゴルフクラブとはゴルフ競技でボールを打つための用具。または玄関先に置かれた凶器。お父さんの私物。傘立ての肥やし。
 うち「アパシー・シリーズ」に登場し、凶器として用いられるものは一番良く飛ぶ(≒一番長い)「ドライバー」と呼ばれるタイプや鉄製のヘッド(=球が当たる部位)を持つアイアンと呼ばれるものを指すと思われる。
 頭をカチ割るのに耐えられる強度を持つゴルフクラブは、あまたある種類の中でもごく限られているといえるだろう。

 また、持ち歩いてもギリギリ見咎められない日用品である点や遠心力によって威力を増し非力でも扱いやすい。
 そういった点を評価してか、シリーズ内では「殺人クラブ」に所属する「福沢玲子」かそれに類する軽いノリで他者の命を奪ってくるタイプの彼女が近接戦用武器として用いることが多い。なお遠距離戦用装備は「ボウガン」、こちらのインパクトも強い。

 『学怖(S)』荒井七話「生けにえはお前だ!」に登場。
 初登場作品。
 身近にある上持ち出しやすい。よって衝動的な殺意に襲われた結果、凶器に化けることが多いゴルフクラブであるが……。
 この場合は「荒井校長」が自分の意思で主人公を殺害するため、おそらくは私物のゴルフクラブを凶器として持ち出してくる。

 例のごとくグラフィックでは素手であることのツッコミは別の項でされているので省略する。
 荒井校長は人形に捧げられる最後の生贄である「主人公」が校長室に来ると予想していて待ち受けていたのだった。

 しかし長物を室内で振り回すのはさすがに無理があったのか、威圧効果はあったもののクリーンヒットする機会はほぼない。
 それどころか、悪魔との契約の主体であり、復活を目前とした我が子である「荒井人形」本体を自らの手で殴打し、傷付けてしまうことの方が多かったりする。なんとも皮肉な結果である。

 『VNV』「恵美ちゃんの坂上君観察日記」に登場。
 福沢玲子が「殺人クラブ」の一員だと勘づいた倉田恵美は彼女について探りを入れようとするのだが……。
 福沢家の玄関先での挨拶だけで退散しようとする倉田に裏があると察した福沢玲子は先手を打ってこれで殺害している。

 『AMC1』「新語り部集結」ルート、「人間狩り」ルートに登場。


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 「新語り部集結」ルート。


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 「人間狩り」ルート。
 「倉田恵美」をターゲットとする殺人クラブのゲームだったが、偶然と内輪もめが味方した場合はあっさり終わってくれない。
 この場合は一番手の細田さんが予期せぬ形で死亡、二番手の風間さんは部長の発案に乗っかった福沢さんによって粛清される。

 福沢さんがふたりの先輩のことを気に入らなかったことは確かだが、部長の決定に内心不満を隠せない。それでも福沢さんが三番手を仰せつかり、忠実に殺しにかかった場合は深夜の倉田家をゴルフクラブを片手に襲撃、という運びになる。
 就寝中の倉田恵美は「チャー・シュー・メン」というおなじみだが、すごく軽い定番のフレーズといっしょに福沢さんによって頭を粉砕され、何も知らないうちにこの世を去ることになってしまうのだった。

 『学恋』


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 『学恋2』風間編「福沢玲子」ルートに登場。
 風間さんとデートと言う運びになった福沢さんだったが、空気を読まず我が道を行く風間さんにデート代の割り勘を要求され、その場は笑顔を取り繕って解散となる。
 しかし風間さんが後をつけてみると、なんと福沢さんはストレス解消のために「」たちのことをブチ切れながらゴルフクラブで滅多打ちにしていた。

 もうお父さん涙目としか言わざるを得ない。そろそろ呪いの武器化してもおかしくなさそうである。
 とはいえ、それを目撃した風間さんはそれは見て嘆くではなく、地球の日本でなく母星の常識に則った名推理をひらめく。
 風間さんは福沢さんの記憶を取り戻すべく、連日のようにとある行動に出るころにするのだった……。

 『鳴七』「殺人クラブ」に登場。
 やはり福沢さんが装備しており、遭遇した暁には振り回して襲ってくる。


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殺される権利(ころされるけんり)

  • 登場作品:多数
  • 関連人物:
  • 関連用語:
 『学校であった怖い話』発売20周年、および25周年を迎えるにあたって持ちあがったクラウドファンディング(以下:CF)企画の中で設定された支援者向けコ-スのひとつ、およびそのリターンとして発表されたものである。
 その意味のなすところは、文字通り作品中に任意のオリジナルキャラクターを出演させ、任意のキャラクターに殺してもらえる(シチュエーションもある程度任意に設定できた)というコアなファンにとって垂涎の企画である。
 30万円という高額にかかわらず複数支援者を出し、のちシリーズ作品中にそれらしき登場人物たちが顔を見せることになった。

 20周年に際しての『アパシー 学校であった怖い話1995 殺人クラブリベンジ』の続編制作企画において人気投票第一位の「荒井昭二」に殺してもらえるという一名限定のコースが設定され、こちらは即完売した。
 『小学怖』以来動きのなかったシリーズのまさかの動きにファンを驚愕させた一方、目標額の200万円に到達しなかったため企画自体は不成立に終わり権利も不発に終わった。

 25周年に際してのホラーゲーム「学校であった怖い話」25周年記念アパシーシリーズアプリ化計画においては【殺人クラブコース】という名目で複数のキャラクターがそれぞれ限定一名で支援者を募集された。
 「岩下明美」、「風間望」、「新堂誠」、「日野貞夫」、「荒井昭二」、「福沢玲子」、「細田友晴」、「坂上修一」の八名。
 ならびに支援額の増大にともなって追加発表された「綾小路行人」、「倉田恵美」、「元木早苗」、「お好きなキャラクター【A・B・C】(発表されたほか十三名除く)」の六名を加えた計十四名に殺される権利が発表され、それぞれ支援者を募った。

 最終的にはやはり即完売した「荒井昭二」を皮切りに「坂上修一」、「日野貞夫」、「岩下明美」、「倉田恵美」、「細田友晴」、「工藤光輝(お好きなキャラクターA)」の七名が完売した。
 目標額も最終目標である「1000万円」を突破したこともあって、無事に殺される権利は発動に至ったことになる。

 以後、権利の行使を辞退した一名を除く全六名に向けた権利の行使順次行われ『アパシー 荒井昭二』までの間に終了した(作品中に支援者の作成したキャラクターが出演し、任意のキャラクターに殺害された)と公式からはアナウンスされた。

 なおCF企画の終了した期間から考えれば『アパシー 学校であった怖い話 極』~『アパシー 荒井昭二』までの間に新規シナリオでリリースされた作品はコラボ動画作品、ドラマCDなどを含めると計九作品となる。
 公式および権利行使者から明示がない以上は確度のない情報が得られないため、この項での記述は避けるが、それらしいシチュエーションを見かけたらこの人がそうかな? と想像してみてもよいかもしれない。


昆虫研究会(こんちゅうけんきゅうかい)

 鳴神学園に数多くある部活のうちの一つ。
 以前は生物部だったが、部員に虫好きが多かったために分離、派生して別個に成立している。
 部員は四十人程度となかなかに賑わっているようだ。(1994年度)

 学園祭付近になると、活動内容が展示物の製作で一杯一杯になるもよう。
 1994年のテーマは蜂の生態だったようで、巣の模型作りを手伝ったと荒井さんが語っている。


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最終更新:2024年03月25日 15:35