た1


索引


ターシャ

  • 登場作品:鳴七
  • 種族:魔女
  • 身体:165cm/52kg
  • 関連人物:カルロス・ヴィダル,シェンファ,マリアンナ
  • 関連用語:魔女
 『鳴七』「マフィアの娘」ほかに登場。
 ベリーショートをしたコーカソイド系の少女。ヘヴィメタル系のファッションに身を包んでいる。
 姉妹のように仲のいい「マリアンナ」と「シェンファ」と行動を共にしていることが多い。
 そんな彼女たちの正体は謎に包まれているが、外見年齢はこの三人の中では中間に位置する。

 「マフィアの娘」。


 (執筆者募集中)  




 (執筆者募集中)  


 「ポプリ」。


 (執筆者募集中)  



高井戸惣(たかいど そう)

  • 登場作品:探偵局,流神A,秘密
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 歴史教師&民話学者&オカルト同好会顧問
  • 年齢:31歳
  • 身長/体重:179cm/61kg
  • 関連人物:賽臥隆恭,久多良唯桜,霧崎水明《知人》
  • 関連用語:じゅげむ堂《知人》
 賽臥の知己である鳴神学園の臨時講師で、「久多良善内」教授と同じく民俗学の研究をしている男性。
 彼と同じく久多良家に身を寄せる身で住所もそこに置いているようだが、かと言って常に寝泊まりしているわけでもなく定住地を持っていない。

 見たままにいつもへらへらとしていて掴みどころがなく、どこでどうしているかも定かではない。見たままにやりたいようにやる自由人である。時にふざけた呼び方をされ、日々翻弄されている賽臥からは嫌われてこそいないが、鬱陶しがられている節はある。
 ジンさんをはじめとして賽臥の周囲にはそんな連中しか集まっていない気もするが、明らかに食えないタイプの人種である。

 普段の生活も適当極まりない。実は手料理に自信があるらしいが、唯桜の料理についぞ慣れた主人公にとっては毒にも薬にもならないのか、すげなく断られている。

 その一方で謎は多い。霊に対する対処法に長けていたり呪物に対する深い知識を有したりと、単なる昼行燈ではないところを時に覗かせる。何かを見通したような超然とした視点を持っており、賽臥は文句を言いながらも高井戸先生の言葉に従うことが多い。
 適当並べてるだけと腐りつつも、彼を知るものはどこか信頼を置いているようだ。賽臥もその例外に漏れずといったことだろう。

 『探偵局』第四話、第十話、第十二話、第十四話に登場。
 初登場作品。
 煮ても焼いても食えない怪人物っぷりをさっそく発揮している。
 基本的には賽臥に対する助言者として振舞っているが、彼の都合で振り回される局面もあったりする。

 なお俗世まみれな雰囲気を放っているようでいて、浮世離れしたところも大いにあるためか、彼が霊関係で力を発揮しても誰も驚かなかったのがその証左だろう。「あぁ、そうかなぁ」と納得させる何かが彼にあるのかもしれない。

 第四話「服部家の災難」。
 服部家に通った「霊道」から霊が実体化した事件では謎の御札を貼って除霊を行ってしまったり、


 (執筆者募集中)  


 第十話「時を越えて…」。


 (執筆者募集中)  


 第十二話「四辻」。
 存在からして不可思議な「じゅげむ堂」のご主人と知己であったらしく、姿を見せない主人から含蓄深く評されている。
 なんでも神職に就いていた女性の髪の毛、それも過去に呪物として使われていたものを入手する機会があったらしい。
 何らかの重い過去が示唆されたことになるのだが、そこは普段のへらへらした先生の姿からはわからないことだった。


 (執筆者募集中)  


 第十四話「妖怪ベロリ


 (執筆者募集中)  


 『流神A』「オープニング」および「アパシーサイド」に登場。
 オカルト同好会の顧問であることが明かされた。
 同好会にはめったに顔を出すことのない幽霊部員ならぬ幽霊顧問であり、賽臥も最近になって知って(今作の時間軸は2007年の二学期)驚いたが「妖怪ベロリ」の捕獲など、『探偵局』で見せた数々の活躍からして結構納得している。

 富樫会長も大きな信頼を寄せており、もっと同好会に参加することを勧めている。
 もっとも本人曰く自分たちで悩みながら解決することの方が大事だからと影から見守っているそうだ。能ある鷹は爪を隠すというべき、侮れない実力を秘めていることは確かだろう。あとお札製作はある陰陽師に師事したことで身に着けた技術なんだとか。

 が、だからと言って気を抜き過ぎな気がしないでもない。
 劇中で見せた行動を追いかける限りでは、どっからどう贔屓目に見てもダメ人間である。
 どこか憎めない人柄でかつ只者でないのは先に述べたことからもわかる通りだが。

 「開かずの間」。
 引率者としてついてきて、ノリで未成年に飲酒を勧めてみる。当然自分は二日酔いでノックアウトである。
 本人は動かないが事態の推移は把握しており、無事真相を解き明かした後は綺麗にまとめてくれるので面目は躍如している。
 ただ賽臥は仕方ないと思いつつも、事件の後始末についてやり切れないものを感じており、双方温度差を感じるところである。

 「紅女」。
 「ファミレス」で同好会の三人と出くわし、さりげなく生徒にたかってみる。 
 正確にはファミレスで霧崎先生と都市伝説について談義を交わていたところ、そこに偶然やってきた探偵局メンバーに物語の「元型」というものを教えてくれるという流れになる。

 コラボの特典なのか、本作のみでの設定では霧崎先生とは同年配で旧知の仲ということになっている。
 ちなみに彼は都市伝説を民話の観点から捉えようとしているようだ。

 どの道、噂の伝播経緯には興味があるようで新たな都市伝説「紅女」の発生には二人して喜んでいた。教え子たちはそれのせいでその後とんでもない目に遭ったのだが、そちらについて知る由はなかったようだ。

 『秘密』「これは夢だ。僕はまだ夢を見ている」ルートに登場。


 (執筆者募集中)  



高木照義(たかぎ てるよし)

  • 登場作品:小学怖
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園初等部 五年生
  • 関連人物:小門宇宙《親友》
  • 関連用語:百点塾《所属》
 『小学怖』火曜日「絶対に百点取れる塾」に登場。
 「小門宇宙(愛称:ソラ)」が五年生時のクラスメートだった児童。ソラからはテルという通称で呼ばれていた。
 また、ソラの「宇宙人」うんぬんの話にも付き合い、共に「鳴神地球防衛軍」として活動してきた仲だった。
 だが、ある日学校の校門で黒ずくめの怪しすぎる男が「絶対に百点を取れる塾(百点塾)」という触れ込みで配布していたチラシに興味を持ったテルは、彼らについていきそのまま入塾してしまう。

 言ってはなんだが、子どものごっこ遊びというには微妙に怪しいトンデモ陰謀論者でもあるソラと付き合えている時点でテルはとても信じやすく、人の言葉を疑わないとても素直すぎる少年だったのだろう。
 そんなわけでいよいよ中学受験も視野に入ってきた五年生になり、いい加減に熱も醒めてきたのか、それとも彼らに言い含められでもしたのか、百点塾の連中を宇宙人だと断言して引き止めようとするソラのことを突き放している。

 ソラもソラで宇宙人のような奇妙なそぶりを見せ始めるテルのことをなかば見放しつつ、心配して救出しようとする。
 しかし、どうも決め手に欠く状態になったところで頼れる大人である「三沢祐司」が現れ、事態は急展開からの解決をみせるのだった。

 なお、三沢さんの手によって明るみにされた百点塾の企てとは現実的に恐ろしいものであり、子ども相手に真相を開示することがためらわれるものだった。そのためテルが真相を知らされたか否かについては不明となっている。
 その後は、テル自身「百点塾」の仕込みによって期せずにだが不正に手を染めたことに対する学園側からの処分を受ける。
 また、元々家を売ってよそに引っ越すという家庭の事情があったためか、鳴神学園から去ることになったという。

 ソラとの別れに際しては尽力してくれたのに親友のことを信じられなかったことに対するテルからの謝罪と、ソラからの友情を確かめる言葉、そして再会を期す言葉がかけられている。
 が、テルからの音信はその後途絶えており、なんだか嫌な予感を感じさせる。
 よくよく考えれば、テルのいる高木家の問題は解決されていない。場合によっては「百点塾」と似た事件、もしくはもっとなま臭い人間の所業に巻き込まれて命を落としている可能性もなくはないのかもしれない。


高木ババア(たかぎ-)

  • 登場作品:VNV,学恋,学恋2,特,追加,秘密,鳴七
⇒「高木ババア

高木千代子(たかぎ ちよこ)

  • 登場作品:追加
  • 種族:霊
  • 誕生日:5月14日
  • 関連人物:高木鶴子《母》,影法師ばあさん,飴玉ばあさん,高木ババア,弁当ババア,新堂誠,セイイチ《?》
  • 関連用語:
 『追加版』「ババア大連合-後編-」に登場。
 六人目の新堂さんは戦時中という極限環境と我が子への妄念が生んだ老婆の怪物「影法師ばあさん」について語った。
 が、その直後に話に出た「影法師ばあさん」そのものが新聞部の部室に現れ、坂上たちは新聞部の部室から逃げ出す。

 しかし散り散りに逃げ出した集会の参加者たちはひとりまたひとりと無惨な焼死体となって殺されていく。
 坂上は彼らの横を駆け抜けながらやはり新堂さんの話にのぼった「飴玉ばあさん」、「高木ババア」、「弁当ババア」の三ババアの助けを借りながら生還を目指す。

 ただし、三ババアのうち「弁当ババア」は実在せず、代わりに坂上は噂では出没場所とされる体育倉庫で女性の霊と出会う。
 そのもんぺ姿に防空頭巾をかぶった年若い女性の霊「高木千代子」こそが、「影法師ばあさん」の娘その人である。
 このシナリオで生還するためには影法師ばあさんの謎を解き明かさなければならず、そのための最後の鍵は彼女が握っている。

 彼女の中に残る生前の最期の記憶は愛し合う「セイイチ」という男性の母の形見の品であるという弁当箱を探しに行って離れ離れになり、そこで空襲に巻き込まれたというもの。
 彼女自身は何も知らないようで、死後はずっとセイイチさんのことを探しているようだ。

 坂上相手に彼女なりの言葉で語り終えた後には彼女が大事に抱えていた弁当箱が残された。
 その後、坂上が影法師ばあさんの真意を暴くことができたなら、「セイイチ」は影法師ばあさんの束縛から解放される。
 母親によって引き裂かれた男女は、何十年もの時を経てようやく巡り合うことができたのである。

 そして千代子さんは愛し合うセイイチさんと共にどこかへと旅立っていった。 
 ふたりは無事、幸福になれたともいえるし、不幸になれたともいえるだろう。


高木比沙子(たかぎ ひさこ)

  • 登場作品:学恋V
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 二年生
  • 関連人物:桃瀬毬絵
  • 関連用語:美術部《所属》
 『学恋V』「桃瀬」ルートに登場。
 美術部の副部長で、本編開始時に三年生は引退しているので実質的に現状の部を牽引している。新任の毬絵先生の指導方針に不満を持ち、面と向かって嫌味も言う。
 彼女を放置すると美術部は分裂・廃部の危機に陥ってしまうことだろう。


 (執筆者募集中)  



高瀬美香(たかせ みか)

  • 登場作品:特,学恋V
  • 種族:人間(魔女)
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 誕生日:9月11日
  • 関連人物:岩下明美《噂》,弘前歩美《クラスメート,犠牲者》
  • 関連用語:転校生
 『特別編』岩下シナリオ「ポプリ」に登場。
 いわゆる「転校生」だが、時間が経ちクラスに溶け込むにつれて失われていくはずの神秘性を未だに身にまとう女生徒。

 これには高瀬さん本人の大人びた悠然とした雰囲気の他に、主張は激しくはないけれど誰もが振り向いてしまうポプリの芳香を身にまとっていたという事情が大きい。
 その上、製法こそ伏せるが現物のポプリは外側のサシェ込みで欲しがるクラスの子たちに分けてくれる。クラスに漂う良い香りのことは先生も目をつむって楽しんでいたなど、よくできた話である。

 ただ、「弘前歩美」というクラスメートが彼女の秘密を探ろうとすると事情は変わってくる。 
 ポプリの製法を探ろうと暗く、深い森の奥に建っている、棲家の一軒家にまでしつこく尾行してきた彼女を発見した高瀬さんは、これ幸いと弘前さんのことを有効に活用することに決めたようだ。

 高瀬さんの正体が「黒魔術」と親しむ「魔女」か、度を越した園芸家であったかはさておき。
 生皮剥がしと生き埋めのどちらがより長く苦しいかは、きっとプレイヤーの想像力次第だろう。

 ちなみに、この話だが岩下さんが高瀬さんの犯罪を知り得た理由などは一切説明されない。
 もっとも、たとえツッコミを入れたとしても岩下さんの質問に対して再三「答えたくない」という返答を返した坂上くん相手である。謎多き女の特権か、「答えたくない」と返されて終いだろう。

 『鳴七』
 ⇒「名倉寧々」の項を参照のこと。
 「高瀬美香」のエピソードは上記の人物へと集約された。


高田勇作(たかだ ゆうさく)

  • 登場作品:2008
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 一年D組
  • 関連人物:工藤光輝《友人,クラスメート》
 『2008』1話「十三年目」に登場。
 友達付き合いの少ない工藤光輝にとっては数少ない友人のひとりらしい。


高田護(たかだ まもる)

  • 登場作品:追加
  • 種族:人間,妖怪?
  • 職業:鳴神学園高校 二年C組
  • 誕生日:10月14日
  • 関連人物:細田友晴《クラスメート,友人》
  • 関連用語:天文部,ゴルフ部《所属》
 『追加版』細田シナリオ「記憶の生贄」に登場。
 彼は要領が悪く冴えない人間だった。たとえば、テスト勉強をしたのにテスト当日に体調を崩すだとか……。
 だが、ある日、細田に「自分がもうじき自分ではない違うものになる」と告げ、本当に彼は人が変わったように優秀な男になる。


 (執筆者募集中)  


 『鳴七』「魅惑のトイレ」ほかに登場。
 一気に人間模様についての描写が拡充され、解像度が上がった細田友晴の所属する「二年C組」の中ではいわゆるイケてる方に属している男子生徒のひとり。立ち絵上ではちょっと曲者風のインテリメガネといった風に描かれている。
 そんな彼「高田護」の場合は勉強特化型だが、表では努力していないといいながら影では努力を欠かさない人種である。
 また他方では効率最優先ながら人生を楽しむため、人付き合いを円滑にするための趣味探しには手を抜かないタイプでもある。

 そんな高田くんに割り当てられた髪の色は赤系統で、コミュ能力特化型の「川辺志道」の金髪、特殊能力特化型の「大河内雄大」の青系統と合わせればさしずめ三羽烏といったところかもしれない。[誰が呼んだか、「信号機トリオ」。]
 ただし彼の場合はほか二人とは異なり、特に手番となるシナリオは収録されておらず、『追加版』の同名の人物の設定を引き継いでいるわけでもない。反面、印象に残る事件に巻き込まれ時に命を落としたりといった仕打ちに遭っているわけでもない。

 実際のゲーム中での存在感はわりとあり、人格も善人寄りではあるのだが扱いとしてはいささか不遇かもしれない。


 (執筆者募集中)  


 「魅惑のトイレ」。


 (執筆者募集中)  


 「サトリサマ」。


 (執筆者募集中)  


 「機を見る男」。


 (執筆者募集中)  


 「殺人クラブ」。
 このシナリオの探索パートでは、各シナリオで語られたキャラクターたちが鳴神学園の至るところに潜んでいる。
 「高田護」はその中のひとりであり、「ゴルフ部部室」にいる。


 (執筆者募集中)  


 「秘密」。


 (執筆者募集中) 



高野(たかの)

  • 登場作品:晦
  • 種族:人間
  • 職業:看護婦
  • 関連人物:藤村正美《仕事》,中山
  • 関連用語:古井戸,手《犠牲者》
 正美一話「不思議な人物・中山さん」に登場。
 正美の同期の女性。中山邸の裏にある封印された「古井戸」の底に黄金が隠されているとの話を聞き、強引に付いてきた。一応、宅を訪ねることに許しは出ていたが……。
 そして、そのまま井戸の封印を引っぺがすという暴挙に出た。
 人様のお宅で、しかも噂の域を出ない話を真に受けるにも程がある。

 同じ話の別分岐の中で限ったとしても散々強欲なところ(遺産とか、金貨とか)を見せてきた正美が言うには正に「お前が言うな」だが、言い繕うことすら知らない分さらに見苦しいのが高野さんだろう。常識が無い云々以前の問題というしかない。

 ところで、正美さんここでとんだカミングアウトをする。
 選択によっては唐突にもなぜか共産主義者と化すのだった。
 [富の平等な分配を主張する彼女ですが、共産主義の本義とは「生産手段(工場とか)の共有」ですよ、正美さん。個人の都合のいいように思想を掴まないでください。と言うか、ぶっちゃけ初歩的なミス過ぎます。]

 結果、二人は謎の怪物に襲われてしまうのだが……。
 その結末は謎に包まれている。
 正美さん、自分が怪物と入れ替わっていると言う演出までして話を盛り上げたが、その行いが逆に葉子ちゃんの疑惑を生んだ。
 「創作」かそうでないか、煙に巻く辺りは彼女の真骨頂と言えよう。

 もしくは古井戸から伸びるに高野さん、引きずり込まれてしまう。
 時間にして一瞬の出来事で、画像処理もまさしくボッシュートと言った趣である。
 正論を言って止めた正美も青白く異常に伸びる手に掴まれ……。

 気が付くと病院で寝ていた。
 婦長に訊いてみても高野さんなんて人は知らないと言う。
 とぼけているわけでなく、本当に知らないようでどうも釈然としない。
 この私が呆けていた? と、正美さん地味に傲慢さを見せながらも愕然とし、全ての起りとなった中山さんの元へ検診に行く。

 「なんだ……生きていたのかい

 井戸の底にいたモノ、それは中山さんの“妹"だったらしい。
 正確には高野さん一人だが、二人はまんまと釣られたことになる。
 首吊り桜よろしく記憶を操作する力を持ち、生贄を求める妖物がそこにいた。一度の狩りで一人しか――。
 幸いにも以後、中山さんと接触を持つことはなかったが、姉も姉で怪物であったとしても違和感は無いだろう。


高柳稔(たかやなぎ みのる)

 悪名高き医療法人「黒百合総合病院」の勤務医。
 表沙汰にならない病院の暗部に携わる者のひとりとして「違法治験」などに手を染めているようである。
 なお、初登場時は絵に描いたような狂人として振舞っていたが、それ以降は表向きは穏やかな態度で患者に接する人物として描かれている。また登場するたびに中年か老年かで年齢も異なっており、なぜか安定しない。

 また「病院」という環境に身を置いているためか、外部から「鳴神学園」という魔境を観察している独特なポジションに立っており、意外とその影響力は大きい。場合によっては作品の中の一登場人物という枠組みを飛び越えて存在している節さえある。

 『四八』「限界への挑戦」「仮面夫婦」に登場。
 初登場作品。
 よくよく見なくても目が逝っちゃってる中年医師(44歳)として姿を現す。
 こちらの高柳先生は見たままの危険人物であり、患者(モルモット)に対して好意的に接することもまずないと言ってよい。

 埼玉シナリオ「限界への挑戦」。
 素質はあるのだが考えが浅い大学生「小日向修」相手に「骨折実験」を行う。
 「骨折実験」は「医療系都市伝説」ではわりと有名な方だが、作中では間違いなく悪夢のような現実である。麻酔なしなら報酬が跳ね上がるという高柳先生の甘言に釣られた小日向修は考えずに契約を結び、直後非常に後悔することになる。
 そこで治療なしの苦痛に耐えかねた修は異議申し立てをするのだが、高柳先生は契約を盾にまるで意に介さない態度を取る。

 畳みかけるような勢いで本人の意思を無視して「頭蓋骨」に取り掛かった高柳医師。
 直後、暗転する者の鳴り響く異音と小日向修の状態欄がすべてを物語っている。
 契約書はしっかり読みましょうという話だが、死人に口なし、金も必要なしという理屈ならこの実験の報酬が遺族相手であれ払われているか怪しいところである。結局この人は人間のことをモルモットとしか思っていないのだろう。

 福井シナリオ「仮面夫婦」。
 仮面に執着する妄想に憑りつかれた会社員「加藤雅晴」さんをなんらかの実験体として確保していた。加藤さんの狂った反応を面白がる言動も見せており、倫理観と配慮を徹底的に欠いた人物ということが、ここからもよくわかる。
 また「津蛾亀人」と親しく話していることから、津蛾兄弟と黒百合総合病院のつながりがわかるのもこのシナリオである。  

 『新生2』
 老境に入ったベテラン医師として登場する。
 表向きの態度こそ紳士的で丁寧なものの、ロクな説明もなく即入院を決定したり杜撰な執刀手術を適当な態度で看過したりとやはりヤバい医師であることがシナリオの端々から理解できる。

 「正義のゴネシエーター」に登場。
 整形手術をしてくれる先を求めて黒百合総合病院にやってきた「大篭哀子」に対し、研修医の「犬山次郎」を指導する立場の医師として彼の執刀手術のサポートに当たる。
 『赤い靴下』の描写も合わせ、高柳医師の分野は外科医(おそらくは整形外科学)と思われるが、真相は不明である。

 悪気が無さそうなのが逆に性質が悪い話だが、一見穏やかだが手術前の問診でいきなり無神経な言葉で口火を切ったのを皮切りに大篭さんを被検体とした大手術を談笑しながら行う暴挙を働いた。
 その結果、彼らのいい加減な態度を前に不信と不安と恐怖に煽られた大篭さんが暴れたことによって手術は大失敗してしまった。

 犬山の技量不足もあったが、結局のところ未熟者に経験を積ませようとし、また本来なら分けて行うべきだろう各種手術をデータ取りを兼ねてか、一気に行おうとした病院側の落ち度だろう。
 その後、彼らがどうなったかは不明だが、病院側が事前に同意書のサインを得ていること、他シナリオでの黒百合総合病院の脅威を鑑みるに、病院は元より彼らにペナルティが下った可能性は低い。

 なお、施術から二週間後に大篭さんが辿った末路を考えても、その間については想像するしかないものの術後の大篭さんへの心身のアフターケアが粗雑極まるものであったことは想像に余りある。

 「赤い靴下」に登場。


 (執筆者募集中)  


 『秘密』「行かないほうがいい」ルートほか多数に登場。


 (執筆者募集中)  


 「行かないほうがいい」ルート。


 (執筆者募集中)  




 (執筆者募集中)  


 「とりあえず助けよう」ルート。


 (執筆者募集中)  




 (執筆者募集中)  




 (執筆者募集中)  


 『鳴七』「サンブラ茶」ほかに登場。
 今回は黒百合総合病院から「鳴神学園総合附属病院」所属となっている。
 病院自体は黒百合とは異なり評判は良く、彼を含めた数名のみが暗躍しているらしい。年齢不詳、所属の科も不明と明かされ、謎は深まるばかり。
 ただ一つ、病院関係者間での周知されているものとして、何かしらの組織から派遣されている勤務医であるという噂がある。


 (執筆者募集中)  




 (執筆者募集中)  


 「ヒナキちゃん」。


 (執筆者募集中)  


 「死を招くベッド」。


 (執筆者募集中)  


 「サンブラ茶」。


 (執筆者募集中)  




 (執筆者募集中)  


 「秘密」。


 (執筆者募集中)  



財部美穂(たからべ みほ)

  • 登場作品:AMC1,送り犬,極
  • 種族:人間(ヤンデレ)
  • 職業:北聖大学 一年生
  • 関連人物:仙田秋成《恋人?》,白井まどか《友人》,真崎恵太《従兄弟》
  • 関連用語:北聖大学《所属》,送り犬,精神病院,カニバリズム
 『送り犬』(『AMC1』・アプリ・Switch)「送り犬」の主人公。
 「北聖大学」に通っている学生である。小説版「送り犬」やゲーム版の一部の分岐では、妖怪送り犬の花嫁となる運命を背負っている。
 その場合、送り犬達の影響で犬が人間に見えており、人間と同じように接してしまう為に周囲からは「犬女」と呼ばれている。

 『AMC1』では探偵局、アプリ版では「真崎恵太」の助けを受けて送り犬の呪いに打ち勝つ話も存在する。しかし、そのまま送り犬の花嫁となるエンドも珍しくない。特にアプリ版の追加分岐「真相解明編」では初回プレイで呪いに打ち勝つのは容易ではないだろう。

 大学に進学する以前は実家で過ごしており、本人の言によるとかなり大事に育てられたらしい。しかし、両親から幼い頃から男の子との接触を阻害されるなど過剰とも思われる節がある。
 「お前は大切な体だから」とは両親の言葉だが、その振る舞いには重大な意味があることがアプリ版で明確に表現されている。

 分岐によっては送り犬と関わりを持たないまま生活することになるが、普通の人間である仙田秋成と交際したり、死を察知する能力を持つ犬シロを拾ったりと様々な分岐がある。
 その中でも俗に言う「ヤンデレ」としても目立つ存在で三種類のEND、三枚の強烈なスチルを持ち、パスワードを集めることで見ることの出来るおまけでは、あの「岩下明美」と対談を果たすなど、凄い情念を持つ。
 打たれ弱さや芯の強さ、そして狂気など様々な一面を人一倍見せてくれるキャラクターである。

 『極』「人肉食堂」に登場。


 (執筆者募集中)  


財部千代(たからべ ちよ)

  • 登場作品:AMC1,送り犬
  • 種族:人間
  • 関連人物:財部美穂《孫》,真崎恵太《親戚》
  • 関連用語:送り犬
 『AMC1』に収録、及びアプリ版「送り犬」に登場する財部美穂の祖母。
 『AMC1』では話やおまけに登場するに留まるが、アプリ版ではグラフィックも追加され、重要な役割を果たすに至っている。

 アプリ版「送り犬」追加分岐「真相解明編」では、真実を知る為に実家に帰った美穂に、財部家が送り犬と契約するに至る道筋を語る。千代曰く、彼女の娘(美穂の叔母)も送り犬に花嫁として連れさらわれ、それを許してしまったことを後悔している。最終的には送り犬との契約を破棄し、美穂を逃がす決意をする。

 しかし美穂に告げる謝罪と決断の言葉とは裏腹に、意味深な笑みを彼女に向ける。それを見た美穂は、千代が「本当は私が送り犬の嫁になることを望んでいるのではないか」という疑念を持つことになる。
 最後に謎を残すことになった千代だが、送り犬達との契約を破った報いを受け行方知れずになる。彼女の本心、それは彼女のみぞ知る。


滝田岩男(たきた いわお)

  • 登場作品:追加
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 日本史教師
  • 誕生日:6月18日
  • 関連人物:荒井昭二《噂》
  • 関連用語:
 『追加版』荒井シナリオ「消えた生徒の行方」に登場。
 昔、学園に勤務していた日本史の教師。気が弱く、周囲から見下されていた。
 自分の授業中に騒ぐ生徒に注意も出来ず、家庭でも肩身の狭い生活を送っていた。
 そんな彼は、めったに人の訪れることのない日本史資料室で模造刀の手入れをする事を唯一と言って良いくらいの楽しみにしていた。

 が、そんな滝田先生が溜めに溜め込んだ鬱屈はとうとう臨界点に達してしまう。
 調子に乗った生徒たちに最後の安らぎである資料室の中に踏み込まれ、明確な挑発を受けたためである。
 瞬発的に爆発した殺意は模造刀に存在しないはずの切れ味を与えでもしたのか、先生は騒ぐ生徒のひとりを勢い任せに模造刀で斬り殺した。が、滝田先生は正気に返るや、刀を手にしたままに消息を絶ったという。

 その後、滝田先生の家族も斬殺されるという事件が起こったようだが……真相は闇の中である。


滝山(たきやま)

 『新生』「呪いの法則」に登場。
 十年ほど前の「六年六組」に籍を置いていた女子児童。当時のクラス内ではあまり目立たないながらに、言いたいことははっきり言えるそんな性格の持ち主だったらしい。
 そして、いじめられっ子の救世主かと思いきやいじめっ子の肩を持ってしまったそんな子である。

 「カッターナイフ」片手に遠藤さんのことを恫喝し、彼女の肌に本当に傷を付けかねなかった中井さんの前にあわやというタイミングで滝山さんは現れ、止めて去っていった。
 ただ、その後は助けを求められても交友を求められても遠藤さんと接点を持つことはしなかった。

 この時の滝山さんの内心自体はさほど作中で語られていないので行動で察するしかない部分もあるが、いじめを看過しなかったことから人並みの正義心は持っていたものの、良くも悪くも自分なりの感情に従ったに過ぎなかったようでもある。

 秘密を打ち明けた遠藤さんの話し方に問題があったのは否めないものの、「いじめられる側にはいじめられるだけの理由がある」という思考からは逃れなかったようである。
 また、物怖じしがちで口ごもってばかりの遠藤さんに苛立っていた面もあり、その後中井さんと結託した行動を取った(と思われる)のも、勢いと怒り任せな行動だったのかもしれない。
 正直中井さんのアレっぷりを知っていて肩入れできるのは浅はかと言われても仕方ないが。

 見て見ぬふりをするばかりで、大勢に振れるだけの付和雷同なその他大勢のクラスメート。
 職務上責任を取らないといけない当事者に関わらず、弱者を切り捨てて良しとする担任教師。
 それに、事態を知る位置にいながら偏見からとんでもない不公平と不善を働いた滝山さん。

 『呪いの法則』は「被害者」と「加害者」の構図が見方によって入れ替わる「呪い」のルールにまつわる話である。同時に「いじめ」に大なり小なり関わった六年六組のメンバーを思うと、わりと身につまされることも確かだろう。いじめと居合わせたとき、あなたはどこにいますか?

 なんにせよ、遠藤さんが去った後の「六年六組」を襲った惨事に滝山さんは殊更怯えており、転校していった遠藤家の足跡を追ったものの追いつくことが出来なかったことは確かである。 
 遠藤さんが後に明かした呪いの正体と、それをもとに荒井さんが組み立てた推理によると滝山さんに災禍が襲い掛かることは元よりなかったのかもしれない。

 ちなみに六年六組のその後の惨事は回避できたと明言されているものの、滝山さんが残りの小学校生活を人一倍怯え続けたことは確かである。
 このことが、彼女への罪にとって過分であったかは過少であったかはあなたの感性によるだろう。 


田口真由美(たぐち まゆみ)

  • 登場作品:学怖,学怖S
  • 種族:人間他
  • 職業:鳴神学園高校 一年生
  • 関連人物:坂上修一《部活,先輩》,日野貞夫《兄》
  • 関連用語:新聞部《所属》,語り部,七不思議の集会,無限ループ
 隠し02(男)「主人公の後輩 田口真由美」に登場。
 『学怖(S)』本編から二年後における新聞部の新入部員。先輩の主人公(男)から頼まれて当時は流れた七不思議の企画の進行役をすることになった女生徒。

 分岐によって、彼女の性格・設定はまるで主人公に連動するように激変する。が、時折見せる奇行とコミカルな心情を察するに思い込みが激しい変な子としか読み取れなかったりする。十中八九、主人公のせいか?
 ちなみに主人公に対する感情は方向性は異なるにせよ、惚れているか嫌っているかのほぼ二択となる。ぶっちゃけいつかの女子中生どっかの女子高生の同類っぽい。 

 そんな彼女が主人公を勤める「隠し02」だが、全シナリオの集大成(ネタバレ)になっているだけあり、彼女を見ること自体が難しい。
 その曲者たるところは、シナリオ自体が最難読シナリオ「隠し01」を補完するような構造を持っている点である。それは「無限ループ」と言い、両シナリオは一説に『学怖(S)』と言う世界観自体を示唆していると囁かれるほど。
 実は『学怖』では途中どんな経過を辿ろうとも、田口真由美は「七不思議の集会」に赴くことになり、どこかで見たような口上と共に「恐怖を繰り返す」ことになる。
 彼女と言う"いい"キャラをもって与えられたのがたったひとつのエンディングと考えれば、実に物足りないかもしれない。ただし、ウロボロスのように永続的な円環の終わりと始まりを任じられたと考えれば、その役割は大きくなるだろうか。

 ただし、「隠し02」は出現に際しての条件の厳しさから、いわゆるプレイヤーへの御褒美としての面も持つ。作中に登場した名物妖怪、奇人変人の多くがオールスター出演! まさに何でもアリなセルフパロディ・自虐ネタのオンパレード!
 それらを列挙するのは陋劣な所業として避けますが(自ら飛び回り、探してください)。
 とにかく、それらの中には作中で語られるすべての話でも見ることが出来ないメタなギャグまで飛び出すのだから徹底している。「田口真由美!きさま!見ているなッ!」 
 要は彼女、神(プレイヤー)の視点を僅かながら認識していた。これらのギャグは『学怖S』で強化され、『学怖』でひとつだったエンディングも大増量が図られている。
 さぁ、長い長い旅の果て――、一休みを楽しんでください。


 彼女を見たとしても終わりを意味しないのが「学校であった怖い話」の恐ろしくも、素晴らしいところなの。まだ見ぬ分岐を見てもいいし、かつて流した文章を振り返ってもいい。
 全ての分岐を辿ったと自慢してもその頃にはひとつふたつ記憶から抜け落ちてるかも?
 「学校であった怖い話」は終わらない。もし、終わりたいなら、その場にコントローラーを置いて二度と近寄らなければいいのだけど……。

 私が来たのはそのチャンスをあげるためなのかもしれないんだよ、うふふふふ……。


武内(たけうち)

  • 登場作品:晦
  • 種族:人間
  • 関連人物:藤村正美《噂》,浦野《恋心》
 正美三話「愛する一念が起こす事件」に登場。
 地位も学歴も何も持っていない平凡な身分の男性。
 しかし、純粋に「浦野先生」に魅かれ、彼女に恋をした。一目惚れだったらしく、正美さんは竹内さんの生真面目な性格と合わせて、高い評価をつけている。
 ただし、武内さん自身は純朴な青年に過ぎないのにも関わらず、作中で受ける扱いは肉体・精神の両面に渡り苛烈を極める。彼の恋が成就する展開もなくはないが、多くの展開では悪女な浦野先生に利用されるだけ利用されて終わってしまう。

 さて、良いニュースと悪いニュースがあるなら、まずは悪い方からがセオリー。

 浦野先生に近づきたいが為、彼は資料整理として病院へアルバイトへ行く事になった。
 多忙を極める浦野先生にはとても感謝をされ、近くで産婦人科医をしている姉の病院の資料整理もしてくれないかと依頼。武内さんはこれを快諾。
 お姉さんの病院で資料整理をし、本棚を掃除するために雑巾を探していた彼は「ある光景」を目撃してしまう。


 (執筆者募集中)  



竹内清(たけうち きよし)

  • 登場作品:学怖,学怖S,新生,極.鳴七
  • 種族:人間,植物他
  • 職業:鳴神学園高校 三年G組? 三年F組(鳴七)
  • 誕生日:11月1日
  • 身体: 183cm/64kg ♂ AB型
  • 趣味:海外旅行
  • 好きな/嫌いな食べ物:スペアリブ、クロックムッシュ/もずく、しそ
  • 関連人物:細田友晴《後輩》,竹内清二《息子》,高坂桜子《思慕》,裳異土の翁《取引》
  • 関連用語:英語研究会《所属》,サンブラ茶《嗜好》,悪霊《犠牲者》,イチョウ《正体》,サンブラ樹,不老不死
 細田友晴の二つ上の先輩だが、トイレにまったく行かないと言う事でなぜか特に女子生徒に注目される男。
 後述するが、やたら高スペックの持ち主だったり作品によっては容姿も優れているという言及も得られている。

 ただし、なぜかやたらモテるのはやはり「トイレに行かない」という体質が決め手とも言われている。[納得いかない方は「鳴神学園」の女子生徒、女子児童はトイレに行かないことをそれほどに重要視するのだ! と開き直るのもよいかもしれない。]
 なお、彼を知る上で「サンブラ茶」ならび「サンブラ樹」の項目は絶対に欠かせない用語でもあるのでそちらの一読もおススメする。

 『学怖(S)』細田三話「絶対トイレに行かない男」および隠しシナリオ「復活・トイレに行かない男」に登場。

 細田三話「絶対トイレに行かない男」 
 初登場作品。上記の体質に興味を持った細田さんが自身のことを嗅ぎまわっていることを察知し、なんらかのリアクションを起こす――というのがこのシナリオの基本的なアウトラインである。
 竹内さんの方からフレンドリーに接触してくる展開もあるものの、明らかに尾行に向かない巨大な体躯を抱えているのに気づかれないものと思っていた細田さんの天然っぷりはさておくとしよう。

 なお竹内さん本人は細田さんもびっくりするほど大食いなのに、かなりの痩せ型で針金のような人だったらしい。
 かつ父が旅客機のパイロット、母が詩やエッセイで高名な作家であったりと実はかなりの高スペックの持ち主。家も相当豪華で金持ちであることを伺わせる。[正直、モテる理由はこっちにあるような気がしてならない。]
 あくまで根幹ルートであろう「サンブラ茶」関連の分岐での設定と断らせていただくが。

 で、竹内さんが取る行動だが、自宅に招き寄せて自分と同じ穴の狢にしようとする、もしくは人気のない場所に抱えていた秘密を見られ口封じに出る……。
 『学怖S』追加分岐では待ち伏せて罠を張っている、自分の苦しみを細田さんにも植え付けようとするなどなど……。

 総じて正体などの「秘密」を侵されたことに対する怒りか。同じ「秘密」を共有する運命共同体にしようとするか。
 もしくはその両方かという構造になっている。
 そしてそのいずれにも「植物」というファクターが大いに関わっている。

 細田さんの話に共通する部分もあるが、植物に「蟲」などが絡む彼のシナリオはかなりグロテスクなグラフィックが多い。
 彼自身も相当な曲者であり、単純に付きまとわれて迷惑だった細田さん相手にまるっきりの悪意で行動することもあれば、変人なりの善意から細田さんのことを自分の世界に引き込もうとするはた迷惑な側面もあったりと内面を悟らせない怖さがある。
 一言感想を述べておくと、『学怖S』で見せる笑顔は邪悪としか言いようがなかったりするのだが。

 なお、先の展開についての羅列をネタバレ込みで軽く触れておくと彼の正体で一番馴染み深いのは、やはり「サンブラ茶」を飲んでいたことだが、実は既に悪霊と入れ替わってたり、実は植物だったりとさまざまである。

 [この際の人間の顔をした植物のグラフィックは、『学怖』では得体の知れない緑色の巨大な苔のような塊に人間の表情が付けられている、という相当に気色悪いものであったが、『学怖S』では緑色のもじゃもじゃしたものに目玉と赤い口のついた、子供番組か万博にでも出ていそうな一種ユーモラスさを感じるキャラクターになっている。
 もちろん竹内さんの顔には似ていないし、あまり怖くも感じられない。]

 隠しシナリオ「復活・トイレに行かない男」に登場。
 いったい何がどう「復活」なのかはさておき。『学怖S』限定であるこのシナリオでは単身海外に飛んだり、個人で植物の品種改良を行っていたりと相変わらずの高性能っぷりを発揮している。
 実際に「高坂桜子」を筆頭とするファンクラブまで存在しているなど、彼の現実離れした設定を強調するようなシュールな一幕が用意されていたりも。

 『VNV』「恵美ちゃんの坂上君観察日記」に登場。
 名前だけが言及される。とっくに正体を見抜かれてるのに本人だけは気付かれてないつもりだの、倉田恵美さんからはぶっちゃけ言われたい放題である。[もしも彼が『AMC1』で新・語り部として呼ばれていたらどうなってたのだろう?]

 『新生』「トイレに行かない男」に登場。
 現在の見た目は高校生くらいだが、過去に某国の現地女性(現在は死別)との間に「竹内清二」という息子を儲けた一児の父である。年代が特定されていない現代を生きる彼もまた、新堂さんや荒井さん同様に子を持つ親になるだけの年月が流れたことが察せられる。

 見た目は若いが、内面は相応の年月を経た壮年の男性のもので、荒事を避けようとする思慮も備えている。
 過去作を思わせるような気さくな物言いが健在であることはこの話の語り部である「御手洗吾郎」との会話からもわかる通りである。

 かつてはとある国を拠点に貿易業を営んでいたらしい。
 そこで「サンブラ樹」と共に生きる知られざる村の一員となる。発端としては実は撒き餌として流されていた「不老不死」の噂にかかり、生贄として呼び寄せられたというものだったが、村での暮らしは実に幸福なものだったらしい。

 が、その国で起きた内戦の余波を喰らって村は全滅。竹内氏は妻とサンブラ樹の種を連れてかろうじて日本へと脱出する。
 サンブラ樹の種を身に受けたことから彼もまた体質が変化しており、運動能力は劣るものの不老になっておりしかも日本に戻った際にはなぜか若返って現在の外見年齢になっていた。

 以後は妻の忘れ形見である息子の清二と共に変化しない外見を周囲から不審に思われないような頻度で各地を転々としつつ、暮らしているようだ。
 竹内氏もまた美形と語られているが、さながら吸血鬼などの長命な人型の怪物に似通った話である。

 結局のところ、竹内父子は世捨て人のように人間社会の間をさすらっているだけなのか?
 それとも「サンブラ樹」を中心としたコミュニティーを再生しようとしているのか? 実際にひどい目に遭った御手洗くんはもっと攻撃的な侵略の意図を持っているのかとも勘ぐったが、竹内氏本人の口からは語られていないのでわからない。
 ただし、孤独な息子のことを思いやる親心だけはきっと本物だろうと断言できる。

 『極』細田友晴シナリオに登場。


 (執筆者募集中)  


 『鳴七』「サンブラ茶」ほかに登場。
 今回は設定変更が行われており、細田友晴の一つ上の先輩として出演する。
 そのため、在校生として実際に顔を出すこともある。


 (執筆者募集中)  


 「サンブラ茶」。


 (執筆者募集中)  


 「血を吸う転校生」。
 「竹本」さんのエピソードを踏襲している。
 元の竹本さんとは性別を違えての出演だが、異性を狙うではなく風間さんたち男性をターゲットに据えるのは同じだった。この際別の意味で耽美さが増したと捉えてもよいし、女性を狙わない竹内さんは紳士的な人であると解釈してもよいが真相は不明である。

 なお、あの風間さんからある程度ではあるが、外見を好意的に評されているため逆説的に竹内さんの美少年っぷりは証明されたといってよいだろう。
 ただし風間さんの部屋に竹内さんが訪問した出来事は、風間さんにとって夢と認識されていたことを留意する必要はある。


 (執筆者募集中)  




 (執筆者募集中) 



竹内清二(たけうち せいじ)

  • 登場作品:新生
  • 種族:植物
  • 職業:鳴神学園初等部 六年生
  • 関連人物:御手洗吾郎《噂》,竹内清《父》
  • 関連用語:サンブラ樹
 『新生』「トイレに行かない男」に登場。
 御手洗くんが小学四年生の時のふたつ上の先輩だった男子児童。
 当時は整ったルックスと、なにより「トイレに行かない体質」によって校内でも話題の人だった。
 体質上、体は弱く運動は不得手でむしろ避けているようだが、勉強はできた。

 人付き合いを避け、感情を表に出さずに物静かに日常を送る姿も外見の相乗効果によってカッコいいと評判で、女子人気も高かったようだ。トイレに行かない秘密について女子から聞かれても明確な回答を避け、常通り孤独を愛するような斜に構えた姿勢を取ろうとも、陰で囁かれる人気に翳りはなかったようである。

 そんなある日、トイレを愛して入り浸りになっているという御手洗くんの話を聞きつけて、なんと竹内さんの方から御手洗くんに接触を持つことに。
 それも自宅のお誘いとトイレに行かない秘密を教えてくれるという揃い踏みで。

 疑い深い人ならなにかの罠かと疑いそうなものだが、素直な御手洗くんはひょいひょいついてくる。意外なことに植物に囲まれた温室そのものという変わり種の宅に招かれた御手洗くんだったが……。
 そこで変わり種中の変わり種「サンブラ樹」という植物の脅威を身をもって知らされる羽目になる。植物のことを我が身や同胞への慮りのように語る竹内さんの言葉を聞いた時点で勘のいいひとなら察せられるかもしれないが、つまりはそういうことである。

 実際のところ、竹内さんは光合成によって「自己完結」できる植物のあり方と、結局は外敵から身を守るすべを持たず外界から栄養素を摂取しなければいけない植物の身の上、そういった両面性を体現したような存在である。
 つまるところ、御手洗くんのことは排泄物([もしかすれば土壌の原料])に囲まれた環境にいて太って([ひょっとすれば栄養を蓄えて])喜んでいるとして、見下しひそかに怒りを覚えていたようだ。

 御手洗くんの日常には虫唾が走ると言い捨てたのち、彼は罠と仕掛けにかかった彼を生まれ変わらせる仕上げに入ろうとするが……。
 シリーズファンおなじみの父「竹内清」の制止によって事態は穏便な方へ着地する。
 その後は、一ヶ所に長期間居られないという彼ら親子の宿命に従って、また違う学校へ転校していった。父の言葉に従って清二の方からも頭を下げてくれたが、つまり彼も孤独は嫌だったのかもしれない。

 なお、遺伝というものは動植物問わない現象である。  
 もっといえば彼にも血が流れている。ひどいことを言っているようでいて、結局は御手洗くんのことを仲間と見込んだのだ。
 そのことは父親の血が流れていることの証明とも察しうるが、真相は御手洗くんの考え通りに謎としか言いようがないだろう。


武田直子(たけだ なおこ)

  • 登場作品:学怖S
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 関連人物:荒井昭二《噂》
  • 関連用語:いじめ《犠牲者》,宿泊施設《出没》,自殺,猫
 荒井四話「宿泊施設にある謎の4番ベッド」に登場。
 複数の女生徒からの「いじめ」を苦にしている子で、ある日出会った「子猫」だけが彼女の心の支えだった。彼女は「宿泊施設」に猫を連れ込み、ひっそりと飼うことにするが……。

 そのことはすぐにいじめっ子たちの知るところになる。
 猫好きには厳しい選択肢はそのままに子猫の運命である。
 そして武田さんと、ひいてはいじめグループの運命でもある。

 単に他の場所に捨てただけならば、直子は家出をし、猫たちを集めて宿泊施設に住まうことになる。いじめグループへの罠を張りつつ……。その後は無事に卒業をしている。
 猫を殺した場合では直子も後を追うように自殺をしてしまう。そして数ヶ月後、いじめグループがのんきに合宿気分で宿泊施設に泊まりに来たとき、彼女の復讐が始まった……。あとには数匹の猫が残され、実験動物としてむごい死に方を迎える。宿泊施設にはさらに数人の霊が増えていたそうな。

 問いつめた場合では猫の処分を迫られ「トラック」によって無理心中をするも、子猫だけが生き残ってしまう。そして、イジメグループの前に猫たちと直子の霊が現れる。
 ねえ、みんな、この猫達飼ってくれない? ねえ、飼ってよ・・・

 猫に罪はなく、武田さんもなにも死ぬことはなかった。そしていじめグループも(因果応報とはいえ)もう少し人と頭が良ければ生き残ることが出来たであろうに。何にしろ、動物や気の弱い人間は虐めない方が良い、という当たり前の教訓譚である。


竹本(たけもと)

  • 登場作品:特,追加
  • 種族:吸血鬼
  • 職業:鳴神学園高校 三年H組
  • 関連人物:風間望,水科,向井靖《クラスメート》,門田《クラスメート,犠牲者》
  • 関連用語:夢オチ
 『特別編』風間シナリオ「血を吸う転校生」に登場。
 三年H組の一員で、クラス一の美人と言われている女子生徒。いつも気取った風でカッコつけた物言いの風間さんが「惹かれる」という、なかなかみられない素直な感想で評することもあって、その美貌は相当のものであるようだ。

 で、竹本さんだが三年H組の不良たちが次々と体調不良に襲われる事件にギャグ漫画のようなオチが付いたところで、ツッコミもままならない坂上がなんとかそれからのこぼれ話を引き出せた場合、事件の裏に彼女が存在していたことが明らかになる。
 なんでも風間さんは「夢?」の中で竹本さんと邂逅するという神秘体験を味わったそうである。

 (ネタバレにつき格納)

+ ...
 風間さんが自宅の寝室で目撃したのは、体操着入れから飛び出し竹本さんの姿へと変化した蝙蝠だった。
 風間さんに好意を抱かせる笑みを浮かべた竹本さんはナイフを片手に風間さんを襲撃、それ自体は浅い傷だったものの、竹本さんはそこから青いエナジーのようなものを吸い出し、互いに恍惚とした顔で味あわおうとするものの……。

 風間さんに関わってしまった以上、たとえ相手が美人で妖艶な吸血鬼であっても形無しなのか、やはり脱力モノのオチが待っている。なぜなら竹本さんは風間さんの味がお気に召さないを通り越して吐き戻してしまうため。しかも端的なコメント付きで。
 それからも竹本さんはクラスの一席を占めているのだが、どうも最近は特にだるそうで取り付く島もないのだそうである。

 ちなみに状況証拠を踏まえれば「吸血鬼」である竹本さんが向井靖と組んで自身の食料を確保していた可能性は高い。
 後続の『追加版』も参照すれば確証に変わる。

 ただし、竹本さんが自身の食料にした不良たちや向井靖を自分と同じ吸血鬼にしていたかは定かではない。
 状況を考えれば、竹本さんにとって日光は致命傷にはならないと思われる。もし仮に彼らが眷属にされていた場合は青白い肌で日光が苦手という、吸血鬼の弱点と特徴が中途半端に伝播した――、そういった仮説も立てられないことはないだろう。


 ……変なところで現実的な観点に立った風間さんのせいで真相には微妙に迫れなかったことになる。
 ただし、内心で結論に至った坂上くんは風間さんが提唱した前半部分のオチと謎解きはほとんど切って捨てている。
 下記の結末(要『追加版』適用)を辿った場合はその考えの甘さを身をもって思い知らされることになってしまうのだった。

 『追加版』「吸血鬼の逆襲」に登場。
 直前の話から間髪入れずに血まみれの「水科」が新聞部部室へと転がり込んでくる。
 続いて彼を追いかけて「向井靖」が同じく飛び込んでくる。そんな向井が開帳した切り札によって部室にいた男性陣が軒並み無力化されてしまう中、向井の呼び変えに応じてやってきたのがこちらの竹本さんである。

 例のごとく風間さんがターゲットから外されているのはご愛嬌だが、彼女も痛い目に遭って学習したのだろう。
 坂上くんに虚脱感と共にこのままでいいかなという甘い考えを抱かせる竹本さんだったが、ふたりは忘れていた。
 女性相手にふたりの強みはあまり意味をなさないということに。竹本さんは一同の醜態に前にして怒り心頭の岩下さんによって、顔をカッターナイフで一閃され、その剣幕に押されて脱兎のごとく逃げ出すのだった。

 『鳴七』
 ⇒「竹内清」の項を参照のこと。
 「竹本」のエピソードは上記の人物へと集約された。  


田崎(たざき)

  • 登場作品:晦
  • 種族:人間
  • 職業:中学三年生
  • 関連人物:前田和子《噂》,秋山《友人》,ヒナキちゃん《犠牲者》
 和子二話「謎の少女・ヒナキちゃん」に登場。
 良夫が今度行く予定の中学に通っていた三年生。
 そして、去年発生した「ヒナキちゃん」事件(仮)の当事者の一人。いつも「秋山」と言う友達と一緒につるんでおり、かなり落ち着きがない。二人合わせて典型的な悪ガキコンビだったが、その中では田崎の方がやんちゃで引っ張っていくタイプだった。

 よせばいいのに、ヒナキちゃんなんて天災少女に積極的に関わったのは幼さゆえの愚かさか。その生還率は0%と、無論それより下の無い数値を叩き出している。
 ちなみにこの話の視点人物は終始秋山であり、彼は友人の田崎を心配してヒナキちゃんに関わっていくと言う形になっている。田崎の方が言いだしっぺだったこともあり、どちらかと言えば秋山の方が割りを食ったのかもしれない。

 ただし、より深く彼女に関わってしまったのがいけなかったのか、田崎が一足先に彼女の餌食となって相方を待ち受けていたりする。正直あまり同情できたものでない。
 「予言」を受けてのルートでは「これよりもっと苦しいことが見られる」とヒナキちゃんに告げられており、ある意味で解釈を取ればとても外道な輩になってしまうだろう。

 彼らはヒナキちゃんに三度会った後に殺されている。
 [これを深読みすると、彼女に望んで会った人間も一度二度ならまだ生かされると考えていいだろう。中沢が命を落とす展開は彼女が手を下していない例外である。

 彼女を一応普通の人間とするなら、何度も自分の境界を侵してきた彼らにいい加減痺れを切らした(俗に言う仏の顔も三度まで)と取れる。
 彼女を枠外の存在とするなら、幾つかの段階(事実、日毎にステップアップしていることがある)を踏まなければ彼らを向こう側に引き込めない(=殺せない)と考えられる。

 「三」とは民話や神話に頻出する数字であり、これを経ることによって話中で様々な奇跡を実現させている。現代社会に守られた学生を超自然的方法で殺してなお説得力を持っているのには、少なからず「三の魔力」が関わっているのかもしれない。  

 単に話を作る上でテンポが良くなると言う都合もあるのだろうが。
 小泉八雲の『むじな』に代表される「再度の怪」が三段階を踏まず、二度で終わっているのは最後尻切れトンボで終わる結末に現れているとするのは……考えすぎだろうか。]

 『鳴七』
 「赤川哲也」、「袖山勝」の項を参照のこと。
 「田崎」のエピソードは上記の人物へと集約された。



情報提供・文章の補足、編集方針の動議その他諸々歓迎します。
もし興味を召されたなら下のコメント欄に書き込みなどされると嬉しいです。

名前:
コメント:


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月21日 16:20