ゆりかごは墓場だけ



鳴神学園(なるがみがくえん)

  • 登場作品:探偵局,AMC1,レンタル,AMC2,学恋,学恋2,特,追加,学恋V,流神A,小学怖,新生,月下美人,極,新生2,ドラマCD,秘密,荒井,鳴七,レトin,ナポin,稲in
  • 種族:スポット
  • 関連人物:NONAME
  • 関連用語:アパシー・シリーズ,学校の怪談,北聖大学,鳴神大学附属病院

概要

 鳴神学園とは「アパシー・シリーズ」に共通して登場する学校法人。
 シリーズにはほぼ一貫してこの学園そのもの、もしくは学園に所属しているキャラクターが登場する。
 事実、現状で「アパシー」名義でリリースされた作品の中にこの「鳴神学園」が多少なりとも登場しなかったものはほぼ絶無に等しいと言えるほどである。実質は原作者飯島氏が述べている通り「アパシー=鳴神学園」と言った構図になっている。

 作品によって多少のゆらぎはあるのだが、数千人からの生徒を抱えるマンモス校と語られており、主人公が語り部達と面識の無い理由や学校全体に頻発する怪奇現象を説明する裏付けにもなっている。
 相当数の人員を抱え込んでいる通り、設備や教師陣に優れており部活動も王道からはじまり不可思議なものも抱えている。

 ただし、進学校としての性質が強いかといえばそうでもなく上位層を見れば文武に優れた人材を確かに輩出している。
 しかし下を見ればシャレにならない凶行を働いている不良も排出している。
 どうも底辺校の雰囲気も共存しており、独自の校風を築いているというのが正直なところだろう。

 また、校内全域が怪奇スポットの有様を呈することや、そんな環境に順応してしまった教師や生徒たちが奇人変人狂人と化している向きもあるようだ。結果、年に数十名の行方不明者を出すと噂される恐怖のるつぼと成り果ててしまっている。
 そのため、卒業までの三年間を生き延びるだけでステイタスと冗談交じりに作中は元より現実世界で囁かれるほどである。

 (※一応断っておくが、母数自体は大きいため年間数十名という数字を信じるなら生還率自体はわりと高い。
 さすがに半数以上が死ぬか行方不明になるかなどといった表現は誇張である。ただ、数十名と言っても二十名から九十名まで振れ幅があるため、下手すれば三年間紛争地帯に行った方がまだマシといった可能性すらある。結局は危険地帯である。)

 ともあれなんでそんな学校にマンモス校といわれるほどに入学者が絶えないのかが一番の謎であり、恐怖の種と言えるだろう。
 大抵はそういうものだからと流されているのだが、その辺についてピックアップされる作品やシナリオも時には見られる。

 ちなみにシリーズ中でピックアップされているのは高等学校だが、『小学怖』シリーズでは作品の舞台となる「小等部」にはじまり大学院まで(おそらくは同一の設置者が)同一敷地内に設立した巨大学校法人となっている。
 ほか、図書館や博物館にはじまり、複合的な施設群を備えており一種の学術都市とまでいえるほどに発展を遂げているようだ。

 それらについては現時点では『小学怖』の独自設定となっているものの、「鳴神大学付属病院」がシリーズ本流に設定として組み込まれたりとじわじわと巨大化の兆しを見せているというのが昨今の流れといえるだろう。

 ほか、所在地は「株式会社シャノン」の現住所と合わせて千葉県松戸市とされており、作中でも触れられることは多かった。
 のちにシリーズ再始動に伴い、社が現実世界で移転したことと合わせて「茨城県水戸市」に設定が変更された。

 ただ、所在地について作中で触れられる機会もあまりなくなっている。
 (冗談交じりだが)鳴神学園はどこにあってもおかしくなくなった、(冗談で)足が生えてるなどと原作者が語っていることから、その辺の設定には囚われなくてもいいという公式からのメッセージなのかもしれない。

 なお間違えやすいが読みは「なるかみ」ではなく「なるがみ」である。


発端

 この学園が言及されたのは『学怖』の発売から十二年後の『探偵局』が初である。
 『学怖(S)』の作中でこの学校の名称が出ることはなく、あくまで名前の無いマンモス高で通されている。所在地も都内かと推察し得る言及が一ヶ所存在するのみである。

 実のところを言えば、この学園の存在は「応援本」で原作者自らが説明した通り、「アパシー・シリーズ」を展開するに当たって新たに付け加えられた後付け設定のため。

 なお「パラレル・ワールド」を是とする学怖(アパシー)としては『学怖(S)』の舞台をあくまで「名前の無い何か」と割り切る考えも肯定できる。
 "名づけ"によって「なにものでもあって、なにものでもない」混沌(カオス)から人格を拾い出すことが出来た一方、原初を求める意見はやはり存在するだろう。
 私は否定できない。私も否定しない。

存在

 続いてこの学園の持つ性格について追って記述する。
 所在地は千葉県松戸市の郊外。地理的に東京都に隣接していることになる。
 この地名は何の脈絡もなく唐突に出てきたようであるが、ある符合からひとつの仮説を立てることが出来る。それはパブリッシャー・バンプレストへのリスペクト説である。
 それはと言うものバンプレストは1996年の2月から2002年7月まで本社を松戸市に置いていたことがあった。それと『学怖(S)』が発売された年は1996年となっている。
 妄想と言い捨てるのもひとつ。さりとて、切り捨てるには惜しい。よって置く。

 閑話休題。
 この学園は「七不思議」と区切ってしまうことが不可能なほどに大量の怪談を抱えている。当然と言えば当然か、その性質は「旧作」から受け継いでいくことになる。
 ただ、その中で曖昧だった設定が整理され、最低限だが明文化されるようになった。論拠は「鳴神新聞」をはじめとする各種書籍などからも取った。

 少子化が進む現代に、なお多くの入学者(1995年度は587名)と数千から数える生徒(2008年度で2,400人)を抱え、百名以上の個性豊か(過ぎる)教師陣を擁する。

 よって、良くも悪くも人材が豊富なこの学校は進学と部活の両面から多くの傑物を輩出してきたことになる。旧校舎の取り壊しを機に建設された第二体育館を代表とした設備もまた優れたもので、それを目当てに入学する生徒も見られるほど。
 全国大会に常連で顔を連ねる運動部が幾つか存在する一方で、文化系もまた盛ん。
 それは「オカルト同好会」や「黒魔術研究会」と言った存在自体が怪しい部活を公認している点からもわかる。生徒の自主性を重んじる自由な校風であるゆえ、公認もされない部活が泡沫のように生まれては消えていくと言ったことはしばしばである。
 そして、鳴神最強の都市伝説の一つも……。

怪異

 そして、何を言ってもやはりこの学校最大の特徴と言えば、学園自体が強烈な心霊スポットと言うことだろう。
 「七不思議」を語っても、到底その枠には収まりきらないその量、「学校の怪談」に当てはまらず独自に発展した数々の怪異は現実に生徒達を侵食していく。

 それらの怪異は毎年数十人の死者・行方不明者を出していると秘かに囁かれつつも、それらはけして表ざたにされることはない。学校と言う閉鎖空間の内部では虚と実、嘘と真は実に曖昧な概念に過ぎないのかも知れない。
 その中で



歴史

 その歴史は古く、元は藩主が徳の高い僧を招き藩校として設立したのが興りとも言われ、近代学校制度を抜きにすれば創立三百年近いことになる。

 厳密な意味での設立がいつかは不明だが、大正時代(史実通りなら最短で1918年)からは当時のエリートにとっての登竜門たる旧制高等学校として位置づけられている。
 ただし、それも『特別編』「戦下の友情」と言う一シナリオでの言及に過ぎないのだが。



命名
 校名はそのまま「雷(神鳴り)」が転じたものだろうか。
 [けして『魔探偵ロキ』に登場した鳴神君のことでは……、それもあながち間違っていなかったりする。なにせ彼は北欧神話における雷神トールの化身である。他に雷撃はゼウスやインドラ等、主神級の神の武具とされることも多い。]
 鳴神上人と言う線も捨てがたいが
 また、本邦においても、雷神の名は武神としても名高いタケミカヅチノミコトの存在によってその威は轟いている。丁度、御柱を奉る「鹿島神宮」として近県の茨城に鎮座なさっていることであるし。

 邪推と断じるのは簡単だが


施設

 学校は「社会の縮図」である。
 生徒たちが学習するうえで必要な設備の数々は一般社会で見られない独自のものを含みつつ、それら要素を凝縮した側面も兼ね揃えている。
 新校舎・旧校舎、体育館にグラウンドと言う箱に多種多様な施設や特有の器具を詰め込んでいる。
 舞台を限定しない『晦』と比べてその密度は

 定番の美術室や科学室と言った
 焼却炉公衆電話下駄箱など、大きな建物なら備えていそうな



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最終更新:2023年06月10日 22:17