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#areaedit ***学園に潜む闇 #areaedit(end) ---- #contents(,option=word) ---- #areaedit **殺人クラブ(さつじん-) -登場作品:学怖,学怖S,2008,VNV,AMC1,学恋,学恋2,殺クラR,追加,月下美人,極,秘密,鳴七 -種族:部活(非公認?) -関連人物:[[日野貞夫>キャラ年鑑 /主要人物 /日野貞夫]],《所属》,[[坂上修一>キャラ年鑑 /主要人物 /坂上修一]],[[倉田恵美>キャラ年鑑 /主要人物 /倉田恵美]]《?》 -関連用語:[[語り部>用語辞典 /重要用語 /語り部]]《所属,》アンプル,恨みのノート,岩下の肖像画,人間の生と死に関する百日の動向,覚醒,逆殺人クラブ,復讐サイト,サークルR #areaedit(end) ---- #areaedit **概要  殺人クラブとは「[[鳴神学園>用語辞典 /重要用語 /鳴神学園]]」に密かに伝わる非公式・非合法の部活である。  その活動内容はターゲットとなる獲物を選抜し、校内から逃げられないよう処置を施した上で、殺人クラブのメンバーによる人間狩りのゲームを楽しむというものである。  「旧作」ファンの間では「[[(荒井)人形>用語辞典 /に#id_00567929]]」・「[[仮面の少女>キャラ年鑑 /主要人物 /仮面の少女]]」と並び、俗に三大シナリオと呼ばれ認知されるシナリオのひとつ。  インパクトの大きさとキャッチーさから、「殺人クラブ」と言う組織・システムは後のシリーズの顔として後の作品に大きな影響を与えるようになった。  このシナリオにまつわる数々の名言・迷言も数多い。  リーダーとして活躍した日野貞夫のキャラクターを決定付けたほか、同じく彼を主犯とし、インスパイアされたシナリオを数多く生み出している。  この項ではそれら類似した組織についても記述する。  当初シリーズの起点として発表された「2008」シリーズには従来の「殺人クラブ」とはまた違った歴史、存在が語られている。  これによって、全く性質の異なる二つの「殺人クラブ」がシリーズの舞台である学園内に並立することもある。  『VNV』に続くシリーズ第二弾『AMC1』では女性主人公とコミカルな作風の採用で本家とは違った雰囲気の醸成に成功した。  『四八』『極』では「復讐サイト」という、性質は違うものの「殺人集団」という属性を同じくするグループの存在が語られる。  さらに、ゲームリリースに当たって「殺人クラブ」と表裏一体の構造になるはずだった「[[逆殺人クラブ>用語辞典 /き#id_c8076028]]」という没プロットが後年になって『月下美人の章』として再誕の目を見ることになった。   #areaedit(end) #areaedit ***学怖  新堂七話「[[殺人クラブとの戦い>登場話早見 /学怖(S)#id_98b4219a]]」に登場。  語り部達が全員敵に回り、集会そのものが「[[創作>用語辞典 /せ‐そ#id_d72d88b9]]」で流されると言うどんでん返しに加え、卓越したシステムとシナリオの融合が特徴的である。  それまで一応は普通のサウンドノベルタイプのゲームだった『学怖(S)』を時間制限付きのAVGに変えると言う衝撃と、さらにはフラグ満載の凶悪なまでの難易度をもって襲い掛かった。  語り部達はなんだかんだ言いつつも人間味が溢れ過ぎた言動でプレイヤーを魅惑してきたが、外道としか言いようのない殺人鬼の顔とのギャップがユーザーの度肝を抜いたことは間違いないだろう。  校内のどこかに隠された解毒剤入りの「[[アンプル>用語辞典 /あ#id_8fa73e35]]」と言う強制力によって主人公は校内に縛り付けられ、限られた行動回数で各所に散ったメンバーを倒しつつ、アンプルを探し出さなくてはならない。  アクションを取る度に毒が溶け出すまでの時間が削られていく緊張感は主人公との一体感を高め、焦らせ、夜の学校を走らせる。  現実、攻略の手順は決定されているのだが攻略本・事前情報無しの初見でクリアできたプレイヤーは誇るべきである。  物凄く弱い「風間」、初見殺し必至な新堂の「[[宿直室>用語辞典 /し2#id_de4f631b]]」、太り過ぎな「細田」、事前準備が必要な「[[岩下の肖像画>用語辞典 /し2#id_9f96c608]]」ととばっちりで死んだ荒井、最後の難関・福沢の「[[人間の生と死に関する百日の動向>用語辞典 /に#id_b1cee1a2]]」――。  などと、ここでしか使えないだろう狂った状況、後世に伝えられるべきブラックジョークも数多い。 #areaedit(end) #areaedit ****実態  その実態は日野貞夫をリーダーとし、部員たち自らをもって選ばれたエリートと称してほんの些細なことから人を殺す狂人集団である。  その活動内容は新聞部部室に置かれた「[[恨みのノート>用語辞典 /う#id_5ba44bb1]]」で知ることが出来るが、彼らの憎しみを受けた犠牲者たちは本当にどうでもいい理由(一部例外あり)で殺されている。    「エリートはストレスが溜まってはいけない」  「だからストレスになりそうな者は排除する」  彼らの動機を知った坂上は唖然とし、最後の一人であり指導者の日野と校門で対峙した際には彼の思想を全否定している。  なお、日野の口ぶりからすると彼は創設者でなく、当代のリーダーであるようだがどのくらい前から部が密かに存続しているかは謎となっている。 #areaedit(end) #areaedit ***学怖S  移植にあたってグラフィック・サウンドに様々なリファインが為されているが、それに留まらずシステム上の難易度が抑えられることになった。  最終話という都合上、途中の死亡エンドが「そしてすべてが終わった」から一応次の周回(集会)に進める旧校舎スタッフロールに移ったのである。  もちろん、納得出来ない方はいくらでも奴らへ挑みかかっていただきたい。 #areaedit(end) #areaedit ***四八  殺人クラブそのものは登場しない。  が、交換殺人を斡旋する裏サイト「復讐サイト」が現代版「殺人クラブ」としてその遺伝子を汲んだものとして登場する。  製品版では「リベンジャリン」と改称されたこの団体は和歌山や東京などで一応の名残を残しており、各シナリオの有機的つながりを断片ではあるが見せている。  金目当てや痴情のもつれなど作中では数例だが、殺意を抱いた人々に手軽な完全犯罪を提供し人生を狂わせていった。  かつての『リストラの朝』まで巻き込むと言う構想はシナリオカットによって潰えたものの、一連のシナリオ群の心臓部は『学怖inよんはち』で確認することが出来る。  こちらはシナリオ集として頒布されたのち、十二年後に後述の『極』として作品が結実することになった。  『学怖inよんはち』によると、このサイトを主催していたのは日野貞夫と、今作の設定では全国に散った[[語り部たち>用語辞典 /重要用語 /語り部]]である。  何人か(主に細田)のキャラが微妙に違ったが、当然ながら事情を全く知らない坂上相手に「七不思議の集会」形式で怖い話をして怖がらせた後に日野の元に連れて行くと言う流れはかつての殺人クラブの流れと同じである。    交換殺人はアリバイ工作などでミステリ小説では良く用いられる手法だが、それを仲介して全国の大人たちを振り回していたのが高校生たちの何気ない悪意だった……という種明かしが各種シナリオの中心に位置する「復讐サイト」の肝だったようだ。  性質上、中核メンバーに直接の殺人経験はありそうといった示唆に留まり、みなで集まって特定個人を殺しにかかるのは異例中の異例の措置であることがわかる。日野を除いた異常性が普段と据え置きというのも「殺人クラブ」と大きく違う点である。  こちらは日野の寡頭政ではなく、全員が共同管理人と言う肩書きを持っている点が本家とは異なる。  おおむね目立っていたのは日野のため案外問題ないのかもしれないが、作中の流れを見ると基本的には同格のようだ。  些細な摩擦から坂上を狙うことになったのはかつてと同じだが、こちらは日野による完全な独断である。  自分に酔ったかのような勢いで歪んだエリート意識を振りかざし、支離滅裂な主張を独演する日野の姿にはその場の全員が引いていた。この際に縛り上げた倉田の顔、続いて涙を舐め上げるという変態的なシーンまで用意されていた。  このシナリオに関しては実際に撮影が完了していたとも、舐めるシーンは流石に役者の事務所からNGが入ったなどの裏話も語られている。  なお、この事件の発端を作ったのは倉田の些細な悪戯(?)が原因のようだが、経緯は『よんはち』と『極』で大きく異なる。  ただ、おとなしそうな顔をして実際はイタズラ感覚で人を殺せるかもしれないエゴイスト――という『VNV』以後の倉田恵美像、本性というべき内面に関してはこのシナリオが発端とも語られている。  シリーズにおいて、復讐サイトが後続のゲーム群に及ぼした影響は相応に大きいのだ。  そして、坂上は決断を迫られる。  今度は薬の力を借りず彼ら人殺しの仲間になる展開さえ用意されていた。  だが、紆余曲折を経て彼らは全滅するのだろう。  だが、得体の知れない「あなた」が今も復讐サイトを運営しているらしい。  ネットの海に隠された無形の悪意は、アイコンとしての彼らに代わって顔の見えない「だれか」に移り変わったのだろうか。  『四八』は、まぁ色々とあったが、新作が出たことになって足踏みをしていた「殺人クラブ」を解き放ち、同時に鎖を付けたと言う功績は大きいのかもしれない。  単なる愉快犯の高校生たちが数多くの大人たちを不幸にした。  だが、好き勝手ばかりしてもいられない。  彼らが気ままな暴君でいるのは一度で十分。  それ以上はより大きな世界、外界の風を感じて四苦八苦すべきである。 #areaedit(end) ---- #areaedit **アパシー・シリーズ  「殺人クラブ」の屋号ははもはや日野が独占したものではなくなる。  マン・ハンティング・ゲームと言う日野の趣向は継続するものの、本来の「殺人クラブ」や対抗馬の「[[悪魔召喚クラブ>用語辞典 /あ#id_5d48298d]]」や「[[黒魔術研究会>用語辞典 /く#id_f52e4090]]」をはじめ、数多くの非合法系部活の登場によって裏組織は並立しえることが証明された。  先述した通りに「殺人クラブ」と言う題材はアパシー・シリーズ始動以前の『2008』で取り上げられ、後の作品の展開に大きな影響を及ぼすことが確定している。    『VNV』おまけシナリオ「恵美ちゃんの坂上クン観察日記」において、語り部達に対して久方ぶりにこの設定が付与されたのを皮切りとして以後の作品では度々顔を見せた。    また日野貞夫=殺人クラブの等号は健在な部分も多く、彼を怒らせた場合は逆襲のバッドエンドとしてプレイヤーに牙をむくことも多い。この場合はちょっとしたファンサービスと強制終了の恐怖が結びついた例と言える。 #areaedit(end) #areaedit ****イチョウの木と殺人クラブ  『2008』へつながる歴史(分岐)では表向き以下の噂を持って語られる。   「殺人クラブとは殺しを請け負う謎の死刑執行人である。  もしあなたに殺して欲しい人がいるなら以下の手順を追うといい。  &color(red){赤い紙}を用意し、その中央に殺したい相手の名前、左下に自分の名前を書く。  その紙を第三運動場の右から三番目の&color(yellow){イチョウ}の木の下に結ぶ。  すると、その内容は人知れず殺人クラブの目に留まる。  もし彼らが願いを聞き届けてくれたなら、翌日あなたの靴箱の中に《了承》と書かれた&color(green){緑の紙}が入っていることだろう。  しかし、ひとつ注意すべきことがある。  あなたの依頼が他人に知られることがあってはならない。  紙に書いた内容が知られたら、あなたは殺人クラブによって殺されてしまうのだ」 #areaedit(end) #areaedit ****日野貞夫と殺人クラブ  かつての「殺人クラブ」と言う組織はひとえに日野に支えられている感が強かったが、前述の新設定などによって日野の支配力はかなり落ちた。  『AMC1』では本来の殺人クラブを日野が部長の名の下に私物化したと言う事情が語られ、パイオニアとしての性格もかなり薄れたことになる。    部員たちの日野に対する態度も良くて目上の先輩を遇する程度とあまり恵まれていない。特に同級生の新堂・岩下・風間は明らかに彼と対等に接している。  『VNV』のオマケを発端として、事ある度に下克上を経験しているのはけして気のせいではないだろう。  『AMC1』でそれはいきなり最高潮に達し、なぜかターゲットの倉田に次ぐ率で死亡を経験していたりする。そもそも  『学恋』では  『学恋2』で &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) #areaedit ****真の実像の「ひとつ」  また、『2008』で日野が語る事実や『AMC1』のEDのひとつによると、殺人クラブとはそもそもが「鳴神学園」自体の主導によって作り上げた未成年者による暗殺実行部隊で、日野はそれを私物化していたらしい。  未成年は法律による網にかかりにくく、捕縛されても名と顔が社会に知れ渡ることもない。  その他に標的の油断を誘いやすいという理由付けがこの際に語られるほか、後続の作品群でも多く用いられる理屈付けである。  主に孤児などから集められた候補者は  なお、所属する現メンバーが力不足と認められた場合は新メンバーとの入れ替えが行われる。選考は新旧のメンバー総出の殺し合いにより、どちらかかが全滅するまで続く。  その際には部長の裁量も認められるが、時には管理者である学園側の意向が働くようである。 #areaedit(end) #areaedit ***VNV  「[[恵美ちゃんの坂上君観察日記>登場話早見 /VNV#id_4166ba45]]」に登場。 &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) #areaedit ***探偵局  作中において明確に  そして、探偵局も関わることを避ける禁忌のひとつ。 &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) #areaedit ***AMC1  『AMC1』「[[恵美ちゃんの殺人クラブ観察日記>登場話早見 /AMC1#id_cbb40674]]」がアパシー・シリーズにおける殺人クラブの本格始動と相成ったシナリオである。そして、シリーズ開幕の狼煙とも言える。  十一種類(実質登場するのは九種)のルートにわたって、手管手妻を変えて新主人公「倉田恵美」へと彼らは魔手を伸ばす。  果たして、それは――。つまり、かつて実現されなかった女性主人公版「殺人クラブとの戦い」との開戦と同義だった。    「不殺」を最後まで貫けた坂上とは異なり、このシナリオは敵も味方もバタバタ死に、同時に殺す。作風もサバイバルホラーだった原作の趣きを残しつつも、倉田の趣味そのままな血みどろスラップスティック・コメディと言った風情である。  多種多様な主人公とメンバーの死に様から残酷趣味を醸しつつ、逆にあっさり流すことによってクレイジーでコミカルな空気感を終始演出している。  時に、殺人鬼の「殺人クラブ」メンバーを差し置いて、視点人物である主人公倉田こそ一番狂っているのではないかと言う危惧すら与えるのだから相当なものである。  実質シリーズ初主演のこの作品で倉田の個性は確立したが、全編が狂気に彩られたため、当時から各々のキャラクターの変革にかなりの抵抗はみられた。とはいえ、この作品が一番尖っていることに変わりはないので安心されたし。    この作品での新要素といえば、殺人者からの視点に尽きるだろう。   #areaedit(end) #areaedit ***学恋  坂上編「日野」ルート、倉田編「日野」ルートに登場。 &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) #areaedit ***学恋2  新堂編「日野」ルート、岩下編「日野」ルートに登場。 &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) #areaedit ***学恋V &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) #areaedit ***殺クラR  もうひとつの殺人クラブの存在が明確に描かれる。  上記「イチョウの木と殺人クラブ」の節に書かれた噂のままの存在である。  ただし、成員は怪異や機械の類ではなく生きた人間。殺人依頼を無償で遂行する理由などは不明だが、1995年度では弓道部部長「[[玄武拓馬>キャラ年鑑 /け‐こ#id_7d4193fe]]」を筆頭に複数のメンバーが確認されている。  また、所属メンバーは現役の鳴神学園高校の生徒たちからなるようだが、自己裁量で動く余地も認められており、必ずしも機械的かつ無作為に依頼をこなしていく集団ではないようだ。  作中で遂行に動いた依頼も非業の死を遂げた「[[里中あゆみ>キャラ年鑑 /さ2#id_1a7bf2e6]]」、もしくは遂げようとしてのちのメンバーに迎えられた「[[緒方麻紀>キャラ年鑑 /お2#id_c8ff8a58]]」など、純然たる被害者に限られている。あくまで作中で語られた範囲内と断らせていただくが。  緒方麻紀の母親である「[[緒方京子>キャラ年鑑 /お2#id_76c3e362]]」が初代総長と言われていることから、歴史としてはここ二十年来の団体であることがうかがえる。  また、実像を知った者は仲間になるか死かの二択を強いるほか、時には内部粛清も辞さないことで外部に秘密の漏洩を許さない絶対的な秘密主義を敷いていることに変わりはないようだ。  一見すると正義に見えないこともないが、けして生ぬるい集団ではないことはわかる。  なお、それとは別に単純に快楽殺人集団としての旧来の「殺人クラブ」も存在している。  こちら側のメンバーで確認が取れているのは「新堂誠」、「岩下明美」、「風間望」。  発生した時期は不明ながら、第一話で彼らが上記「正規の殺人クラブ」の存在を知り、向こうも学内で活動する殺人集団の存在に薄々感づき出し、やがてなんらかの衝突が予想される――というところで連載は打ち切りとなる。  いずれ何らかの形で続きが描かれることに期待したい。 #areaedit(end) #areaedit ***追加版  「悲劇の旋律(改訂)」、「殺人クラブ リベンジ」に登場。  「[[悲劇の旋律(改訂)>登場話早見 /追加版#id_f9b11432]]」。  「[[八尾亜希子>キャラ年鑑 /や#id_f30b9f48]]」が上記「イチョウの木と殺人クラブ」の噂を聞きつけて、妹の[[芽衣子>キャラ年鑑 /や#id_73beb6e9]]を殺してもらおうと依頼をする展開が存在する。  同時期連載だった『殺クラR』のプレリュード短編「零話」と展開および登場人物を同じくする一種のコラボシナリオである。  ただし、このシナリオ中に限っては「殺人クラブ」自体が実働した(と取れる)わけではなく、あくまで姉妹の仲が決定的に引き返せない破断点を迎えてしまったきっかけとしてのみ描かれている。    「[[殺人クラブ リベンジ>登場話早見 /追加版#id_d73b1243]]」。  同シナリオも「悲劇の旋律(改訂)」から直接派生する漫画版『殺クラR』とのコラボシナリオである。  やはり玄武拓馬と緒方麻紀の両名が登場する。  嗜虐による快楽を目的とするわけでなく、仕置きのために淡々と業務的な流れで標的にとどめを刺していく彼らの姿は短いながらも、また違った「殺人クラブ」の活動をプレイヤーに投げかけるには十分かも知れない。 #areaedit(end) #areaedit ***2008  当初は自称ジャーナリスト「日野貞夫」が現新聞部長「[[朝比奈卓也>キャラ年鑑 /あ1#id_bc2c3a7e]]」相手に持ち掛けた、センセーショナルなスクープ事案として登場する。彼の言葉によれば日本政府肝入りの未成年による暗殺実行部隊こそがその正体だという。  また、「七不思議の集会」が禁止されている鳴神学園で、今回の六人を呼び出すための噂話が日野の指示の下配布される。  それは、集会の真相とは「坂上修一」を殺すために「日野貞夫」が集めた六人の語り部(実際は殺人クラブメンバー)が次々と返り討ちになり全滅、坂上もまた人知れず姿をくらませた――という「旧作」および『月下美人』を匂わせるものだった。    日野の真意と正体は不明ながら、七不思議の集会をトリガーに現実に存在する「殺人クラブ」がなんらかのアクションを起こすことを期待していることは確かである。  事態は集会の仕掛け人である日野が期待する通りに、予想外の展開を見せ始めるのだが……何分冊かの一冊目ではいまだ語れることはそう多くはない。続刊に期待しよう。 #areaedit(end) #areaedit ***月下美人  かつてお蔵入りになったプロット「逆殺人クラブ」を『2008』に直接つながる歴史として描く。  ただし、日野貞夫をリーダーとし、いつもの語り部たちを部員とする我々がよく知る「殺人クラブ」も登場する。  日野がターゲットを選定して他の部員たちに提供し、実行前に集まって標的に話をしてくれるという流れも同じである。  ただし、表向きは「部活動の紹介」だが、メンバーが実際に話すのは「怖い話」というギャップを突いてくるのは、なぜか妙に落ち着いた態度を取る標的の「坂上修一」であり、部員たちはもちろんプレイヤーも違和感と嫌悪感を感じはじめることに。  それもそのはず、殺す前の余興に過ぎなかったはずの会を開かせたのは狩りの獲物の坂上の方であり、日野は陰で脅されて彼に従わされていた。  身勝手な思考を内心に隠したままほくそ笑んでいたはずのメンバーたちがいざ狩られる側になってみると何を思うのか、そして断片的な言葉から復讐の念を垣間見せる坂上の真意とは……?  それは三分冊の三巻目で明らかになるのだろう。 #areaedit(end) #areaedit ***極  「[[嘘の埋葬>登場話早見 /極#id_f900e398]]」。  「四八」の項目で述べた通り、『四八(仮)』の遺伝子を引き継いだゲーム『極』は「殺人クラブ」に代わり「復讐サイト」というグループがシナリオの中枢部に存在する。  それに伴い、中核メンバーの七人(日野貞夫+いつもの語り部六人)が全国の高校に分散しているという「復讐サイト」用の共通設定が本作のメインイベント「七不思議の集会」の開催に先立って発生する。  よって、同じ学校に集う殺人鬼集団としての「殺人クラブ」が語られるのは集会前に分岐するこの単独シナリオのみである。  内容としては日野部長が殺人のターゲットを提示してから、いつもの儀礼めいた多数決の決を採るという場面が流れるが、そこに日野が連れてきた[[新入部員>キャラ年鑑 /主要人物 /坂上修一]]が紹介されるパートも加わる。ついでに言えば彼の保身と欺瞞が、殺人鬼特有の身勝手さに変貌していく心理の流れは絶品であるとも補足させていただく。  「[[復讐サイト>登場話早見 /極#id_d6d3be5c]]」。  「四八」の節でも述べたが、同シナリオは概ね『学怖inよんはち』からの再録である。  ただし、倉田恵美が坂上修一をターゲットに選ぶまでの過程がほとんど日野に誘導されての自演だったり、日野の人間味が抑えられ、狂いっぷりがほとんどコミカルと言っていいほど振り切れている点などが異なる。  くだんの日野が倉田の顔を舐めるシーンも念入りなイラストスチルと共に演出され、原作者は十二年後越しに本懐を果たしたのかもしれない。  #areaedit(end) #areaedit ***秘密  一つの大きな流れを公開したのちに公募による競作形式を取った『秘密』の中でも荒井さんの持ち込んだ人形や「人面瘡」「黒百合総合病院」などと並び、広く用いられたモチーフである。 「Twitter企画」ルート内で提示された選択肢が現れるタイミングは最終盤ということもあり、そちらでは坂上修一を巡って起こる一連の不可解な事態に一気に説明をつけてくれる。    ほか、本家「殺人クラブ」と意図を反転させた不可解な殺人ゲームを行うルートも存在するなど、全体的にファン投稿らしいオマージュに満ちた形で登場してくることが多い。  「Twitter企画」ルート。 &bold(){ (執筆者募集中) }  「[[行くべきだ>登場話早見 /秘密#id_c39a05ff]]」ルート。 &bold(){ (執筆者募集中) }  「[[そういえば……思い当たることがある!>登場話早見 /秘密#id_7bf728e9]]」ルート。 &bold(){ (執筆者募集中) }  「[[元木さんの家に行ってみよう>登場話早見 /秘密#id_686c4339]]」ルート。 &bold(){ (執筆者募集中) }  「[[誘いに乗って殺人クラブに入るべきだ>登場話早見 /秘密#id_f88a8d8b]]」ルート。 &bold(){ (執筆者募集中) }  「[[こいつの口封じをしよう。それしかない>登場話早見 /秘密#id_c05cd6c5]]」ルート。 &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) #areaedit ***鳴七  「[[殺人クラブ>登場話早見 /鳴七#id_b38ef57a]]」に登場。  同シナリオは無料DLCの最大の目玉として2022年12月23日から配信されたVer.1.05から実装された超大型シナリオである。  学園全体を駆け回り、殺人クラブ部員を撃破して生還を目指すという旧来からのプロットに変更はないものの、元のシナリオと比べて原型を留めないほどに膨大な文章量「60万字」を誇ることになる。  突入条件に関しては『学怖』とそっくりそのまま同じと書けば勘の良い方なら気付けるかもしれない。  そのため、任意に周回ごとに聞けるシナリオを組み立てられる『鳴七』の性質上、凶悪なシナリオの最後を締めくくるのに「殺人クラブ」を持ってくることもできれば、最後を除いてハートフルな物語だったのにというギャップを狙ってもよいだろう。  ちなみに『学怖(S)』と比べての相違点として。  ・獲物を学園から逃さないための枷は毒薬でなく爆弾付きの首輪、任意で起爆までの時間を操作できるほか遠隔爆破も可能。  ・時間制限を解除するためには学内全域に散った部員六名全員を倒して解除キーを揃えなければならない。  ・公平さを期すため、部長を含めた部員たちは一度座した地点から動かない。当然出くわした場合は即殺しにかかってくる。  ・『学怖(S)』版同様に部員全員のことを拘束するにとどめることはできるほか、明確な殺意に基づいた殺害も可能である。  ・学内には大量の生徒をはじめ卒業生や教職員が居残っているが、助けてくれない。ヒントや怖い話を得るくらいならできる。  ・舞台となる「鳴神学園」全域は実に広大であり、探索ポイントは『学怖(S)』版の倍では利かない。  などが挙げられる。  部員が座して動かないという特性上、特殊なフラグを立てないで済むというのは僥倖だが、やはりキーアイテムは大量に必要となる。攻略情報抜きでの難易度に関しては『学怖(S)』版の比ではないというのが正直なところだろう。  しかも探索に使える制限時間は部長の日野の裁量で決定する。探索以前に冒頭の部員たちとの問答パートの時点で日野の機嫌を損ねたが最後、雀の涙ほどの時間しか与えられなかったり即起爆という可能性すらある。  加えて最後に挙げた鳴神学園の広大さが実に曲者であり、第八の敵「時間」と並ぶ第九の敵として坂上の生還を阻む。  学園の施設群を探っていく際にも子選択肢、孫選択肢という形で探索場所が広がっていき、そこから最初の地点に戻るまでの間にも時間を消費する。あまりにも探索場所が多すぎて、ここがどこなのか迷って時間を空費させられた人も少なくはないだろう。  一度の選択に要する時間が三分であり、探索開始時点で最大六時間近い時間を与えられると言ってもそれでは慰めにならない。  初見で部員のうち一人と出会うことすらできないまま、独り頭を吹っ飛ばされておしまいという可能性は決して低くないのだ。  また前提設定の都合上、スルーできる部員は誰一人として存在しないほか、撃破難易度も上がっている。  風間に殺される可能性もあるほか、たとえば『学怖(S)』版では最弱といってよかった細田が相当な難敵だったりする。  もっと言えばベストエンドとして想定された結末に辿り着くまでに積み重ねなければいけないフラグは非常に複雑である。  もし独力で完全クリアにまで辿り着けた方がいたならば、まさしくその人は誇ってよいと言い切れてしまえる。  &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) ----
#areaedit ***学園に潜む闇 #areaedit(end) ---- #contents(,option=word) ---- #areaedit **殺人クラブ(さつじん-) -登場作品:学怖,学怖S,2008,VNV,AMC1,学恋,学恋2,殺クラR,追加,月下美人,極,秘密,鳴七 -種族:部活(非公認?) -関連人物:[[日野貞夫>キャラ年鑑 /主要人物 /日野貞夫]],《所属》,[[坂上修一>キャラ年鑑 /主要人物 /坂上修一]],[[倉田恵美>キャラ年鑑 /主要人物 /倉田恵美]]《?》 -関連用語:[[語り部>用語辞典 /重要用語 /語り部]]《所属,》アンプル,恨みのノート,岩下の肖像画,人間の生と死に関する百日の動向,覚醒,逆殺人クラブ,復讐サイト,サークルR #areaedit(end) ---- #areaedit **概要  殺人クラブとは「[[鳴神学園>用語辞典 /重要用語 /鳴神学園]]」に密かに伝わる非公式・非合法の部活である。  その活動内容はターゲットとなる獲物を選抜し、校内から逃げられないよう処置を施した上で、殺人クラブのメンバーによる人間狩りのゲームを楽しむというものである。  「旧作」ファンの間では「[[(荒井)人形>用語辞典 /に#id_00567929]]」・「[[仮面の少女>キャラ年鑑 /主要人物 /仮面の少女]]」と並び、俗に三大シナリオと呼ばれ認知されるシナリオのひとつ。  インパクトの大きさとキャッチーさから、「殺人クラブ」と言う組織・システムは後のシリーズの顔として後の作品に大きな影響を与えるようになった。  このシナリオにまつわる数々の名言・迷言も数多い。  リーダーとして活躍した日野貞夫のキャラクターを決定付けたほか、同じく彼を主犯とし、インスパイアされたシナリオを数多く生み出している。  この項ではそれら類似した組織についても記述する。  当初シリーズの起点として発表された「2008」シリーズには従来の「殺人クラブ」とはまた違った歴史、存在が語られている。  これによって、全く性質の異なる二つの「殺人クラブ」がシリーズの舞台である学園内に並立することもある。  『VNV』に続くシリーズ第二弾『AMC1』では女性主人公とコミカルな作風の採用で本家とは違った雰囲気の醸成に成功した。  『四八』『極』では「復讐サイト」という、性質は違うものの「殺人集団」という属性を同じくするグループの存在が語られる。  さらに、ゲームリリースに当たって「殺人クラブ」と表裏一体の構造になるはずだった「[[逆殺人クラブ>用語辞典 /き#id_c8076028]]」という没プロットが後年になって『月下美人の章』として再誕の目を見ることになった。   #areaedit(end) #areaedit ***学怖  新堂七話「[[殺人クラブとの戦い>登場話早見 /学怖(S)#id_98b4219a]]」に登場。  語り部達が全員敵に回り、集会そのものが「[[創作>用語辞典 /せ‐そ#id_d72d88b9]]」で流されると言うどんでん返しに加え、卓越したシステムとシナリオの融合が特徴的である。  それまで一応は普通のサウンドノベルタイプのゲームだった『学怖(S)』を時間制限付きのAVGに変えると言う衝撃と、さらにはフラグ満載の凶悪なまでの難易度をもって襲い掛かった。  語り部達はなんだかんだ言いつつも人間味が溢れ過ぎた言動でプレイヤーを魅惑してきたが、外道としか言いようのない殺人鬼の顔とのギャップがユーザーの度肝を抜いたことは間違いないだろう。  校内のどこかに隠された解毒剤入りの「[[アンプル>用語辞典 /あ#id_8fa73e35]]」と言う強制力によって主人公は校内に縛り付けられ、限られた行動回数で各所に散ったメンバーを倒しつつ、アンプルを探し出さなくてはならない。  アクションを取る度に毒が溶け出すまでの時間が削られていく緊張感は主人公との一体感を高め、焦らせ、夜の学校を走らせる。  現実、攻略の手順は決定されているのだが攻略本・事前情報無しの初見でクリアできたプレイヤーは誇るべきである。  物凄く弱い「風間」、初見殺し必至な新堂の「[[宿直室>用語辞典 /し2#id_de4f631b]]」、太り過ぎな「細田」、事前準備が必要な「[[岩下の肖像画>用語辞典 /し2#id_9f96c608]]」ととばっちりで死んだ荒井、最後の難関・福沢の「[[人間の生と死に関する百日の動向>用語辞典 /に#id_b1cee1a2]]」――。  などと、ここでしか使えないだろう狂った状況、後世に伝えられるべきブラックジョークも数多い。 #areaedit(end) #areaedit ****実態  その実態は日野貞夫をリーダーとし、部員たち自らをもって選ばれたエリートと称してほんの些細なことから人を殺す狂人集団である。  その活動内容は新聞部部室に置かれた「[[恨みのノート>用語辞典 /う#id_5ba44bb1]]」で知ることが出来るが、彼らの憎しみを受けた犠牲者たちは本当にどうでもいい理由(一部例外あり)で殺されている。    「エリートはストレスが溜まってはいけない」  「だからストレスになりそうな者は排除する」  彼らの動機を知った坂上は唖然とし、最後の一人であり指導者の日野と校門で対峙した際には彼の思想を全否定している。  なお、日野の口ぶりからすると彼は創設者でなく、当代のリーダーであるようだがどのくらい前から部が密かに存続しているかは謎となっている。 #areaedit(end) #areaedit ***学怖S  移植にあたってグラフィック・サウンドに様々なリファインが為されているが、それに留まらずシステム上の難易度が抑えられることになった。  最終話という都合上、途中の死亡エンドが「そしてすべてが終わった」から一応次の周回(集会)に進める旧校舎スタッフロールに移ったのである。  もちろん、納得出来ない方はいくらでも奴らへ挑みかかっていただきたい。 #areaedit(end) #areaedit ***四八  殺人クラブそのものは登場しない。  が、交換殺人を斡旋する裏サイト「復讐サイト」が現代版「殺人クラブ」としてその遺伝子を汲んだものとして登場する。  製品版では「リベンジャリン」と改称されたこの団体は和歌山や東京などで一応の名残を残しており、各シナリオの有機的つながりを断片ではあるが見せている。  金目当てや痴情のもつれなど作中では数例だが、殺意を抱いた人々に手軽な完全犯罪を提供し人生を狂わせていった。  かつての『リストラの朝』まで巻き込むと言う構想はシナリオカットによって潰えたものの、一連のシナリオ群の心臓部は『学怖inよんはち』で確認することが出来る。  こちらはシナリオ集として頒布されたのち、十二年後に後述の『極』として作品が結実することになった。  『学怖inよんはち』によると、このサイトを主催していたのは日野貞夫と、今作の設定では全国に散った[[語り部たち>用語辞典 /重要用語 /語り部]]である。  何人か(主に細田)のキャラが微妙に違ったが、当然ながら事情を全く知らない坂上相手に「七不思議の集会」形式で怖い話をして怖がらせた後に日野の元に連れて行くと言う流れはかつての殺人クラブの流れと同じである。    交換殺人はアリバイ工作などでミステリ小説では良く用いられる手法だが、それを仲介して全国の大人たちを振り回していたのが高校生たちの何気ない悪意だった……という種明かしが各種シナリオの中心に位置する「復讐サイト」の肝だったようだ。  性質上、中核メンバーに直接の殺人経験はありそうといった示唆に留まり、みなで集まって特定個人を殺しにかかるのは異例中の異例の措置であることがわかる。日野を除いた異常性が普段と据え置きというのも「殺人クラブ」と大きく違う点である。  こちらは日野の寡頭政ではなく、全員が共同管理人と言う肩書きを持っている点が本家とは異なる。  おおむね目立っていたのは日野のため案外問題ないのかもしれないが、作中の流れを見ると基本的には同格のようだ。  些細な摩擦から坂上を狙うことになったのはかつてと同じだが、こちらは日野による完全な独断である。  自分に酔ったかのような勢いで歪んだエリート意識を振りかざし、支離滅裂な主張を独演する日野の姿にはその場の全員が引いていた。この際に縛り上げた倉田の顔、続いて涙を舐め上げるという変態的なシーンまで用意されていた。  このシナリオに関しては実際に撮影が完了していたとも、舐めるシーンは流石に役者の事務所からNGが入ったなどの裏話も語られている。  なお、この事件の発端を作ったのは倉田の些細な悪戯(?)が原因のようだが、経緯は『よんはち』と『極』で大きく異なる。  ただ、おとなしそうな顔をして実際はイタズラ感覚で人を殺せるかもしれないエゴイスト――という『VNV』以後の倉田恵美像、本性というべき内面に関してはこのシナリオが発端とも語られている。  シリーズにおいて、復讐サイトが後続のゲーム群に及ぼした影響は相応に大きいのだ。  そして、坂上は決断を迫られる。  今度は薬の力を借りず彼ら人殺しの仲間になる展開さえ用意されていた。  だが、紆余曲折を経て彼らは全滅するのだろう。  だが、得体の知れない「あなた」が今も復讐サイトを運営しているらしい。  ネットの海に隠された無形の悪意は、アイコンとしての彼らに代わって顔の見えない「だれか」に移り変わったのだろうか。  『四八』は、まぁ色々とあったが、新作が出たことになって足踏みをしていた「殺人クラブ」を解き放ち、同時に鎖を付けたと言う功績は大きいのかもしれない。  単なる愉快犯の高校生たちが数多くの大人たちを不幸にした。  だが、好き勝手ばかりしてもいられない。  彼らが気ままな暴君でいるのは一度で十分。  それ以上はより大きな世界、外界の風を感じて四苦八苦すべきである。 #areaedit(end) ---- #areaedit **アパシー・シリーズ  「殺人クラブ」の屋号ははもはや日野が独占したものではなくなる。  マン・ハンティング・ゲームと言う日野の趣向は継続するものの、本来の「殺人クラブ」や対抗馬の「[[悪魔召喚クラブ>用語辞典 /あ#id_5d48298d]]」や「[[黒魔術研究会>用語辞典 /く#id_f52e4090]]」をはじめ、数多くの非合法系部活の登場によって裏組織は並立しえることが証明された。  先述した通りに「殺人クラブ」と言う題材はアパシー・シリーズ始動以前の『2008』で取り上げられ、後の作品の展開に大きな影響を及ぼすことが確定している。    『VNV』おまけシナリオ「恵美ちゃんの坂上クン観察日記」において、語り部達に対して久方ぶりにこの設定が付与されたのを皮切りとして以後の作品では度々顔を見せた。    また日野貞夫=殺人クラブの等号は健在な部分も多く、彼を怒らせた場合は逆襲のバッドエンドとしてプレイヤーに牙をむくことも多い。この場合はちょっとしたファンサービスと強制終了の恐怖が結びついた例と言える。 #areaedit(end) #areaedit ****イチョウの木と殺人クラブ  『2008』へつながる歴史(分岐)では表向き以下の噂を持って語られる。   「殺人クラブとは殺しを請け負う謎の死刑執行人である。  もしあなたに殺して欲しい人がいるなら以下の手順を追うといい。  &color(red){赤い紙}を用意し、その中央に殺したい相手の名前、左下に自分の名前を書く。  その紙を第三運動場の右から三番目の&color(yellow){イチョウ}の木の下に結ぶ。  すると、その内容は人知れず殺人クラブの目に留まる。  もし彼らが願いを聞き届けてくれたなら、翌日あなたの靴箱の中に《了承》と書かれた&color(green){緑の紙}が入っていることだろう。  しかし、ひとつ注意すべきことがある。  あなたの依頼が他人に知られることがあってはならない。  紙に書いた内容が知られたら、あなたは殺人クラブによって殺されてしまうのだ」 #areaedit(end) #areaedit ****日野貞夫と殺人クラブ  かつての「殺人クラブ」と言う組織はひとえに日野に支えられている感が強かったが、前述の新設定などによって日野の支配力はかなり落ちた。  『AMC1』では本来の殺人クラブを日野が部長の名の下に私物化したと言う事情が語られ、パイオニアとしての性格もかなり薄れたことになる。    部員たちの日野に対する態度も良くて目上の先輩を遇する程度とあまり恵まれていない。特に同級生の新堂・岩下・風間は明らかに彼と対等に接している。  『VNV』のオマケを発端として、事ある度に下克上を経験しているのはけして気のせいではないだろう。  『AMC1』でそれはいきなり最高潮に達し、なぜかターゲットの倉田に次ぐ率で死亡を経験していたりする。そもそも  『学恋』では  『学恋2』で &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) #areaedit ****真の実像の「ひとつ」  また、『2008』で日野が語る事実や『AMC1』のEDのひとつによると、殺人クラブとはそもそもが「鳴神学園」自体の主導によって作り上げた未成年者による暗殺実行部隊で、日野はそれを私物化していたらしい。  未成年は法律による網にかかりにくく、捕縛されても名と顔が社会に知れ渡ることもない。  その他に標的の油断を誘いやすいという理由付けがこの際に語られるほか、後続の作品群でも多く用いられる理屈付けである。  主に孤児などから集められた候補者は  なお、所属する現メンバーが力不足と認められた場合は新メンバーとの入れ替えが行われる。選考は新旧のメンバー総出の殺し合いにより、どちらかかが全滅するまで続く。  その際には部長の裁量も認められるが、時には管理者である学園側の意向が働くようである。 #areaedit(end) #areaedit ***VNV  「[[恵美ちゃんの坂上君観察日記>登場話早見 /VNV#id_4166ba45]]」に登場。 &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) #areaedit ***探偵局  作中において明確に  そして、探偵局も関わることを避ける禁忌のひとつ。 &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) #areaedit ***AMC1  『AMC1』「[[恵美ちゃんの殺人クラブ観察日記>登場話早見 /AMC1#id_cbb40674]]」がアパシー・シリーズにおける殺人クラブの本格始動と相成ったシナリオである。そして、シリーズ開幕の狼煙とも言える。  十一種類(実質登場するのは九種)のルートにわたって、手管手妻を変えて新主人公「倉田恵美」へと彼らは魔手を伸ばす。  果たして、それは――。つまり、かつて実現されなかった女性主人公版「殺人クラブとの戦い」との開戦と同義だった。    「不殺」を最後まで貫けた坂上とは異なり、このシナリオは敵も味方もバタバタ死に、同時に殺す。作風もサバイバルホラーだった原作の趣きを残しつつも、倉田の趣味そのままな血みどろスラップスティック・コメディと言った風情である。  多種多様な主人公とメンバーの死に様から残酷趣味を醸しつつ、逆にあっさり流すことによってクレイジーでコミカルな空気感を終始演出している。  時に、殺人鬼の「殺人クラブ」メンバーを差し置いて、視点人物である主人公倉田こそ一番狂っているのではないかと言う危惧すら与えるのだから相当なものである。  実質シリーズ初主演のこの作品で倉田の個性は確立したが、全編が狂気に彩られたため、当時から各々のキャラクターの変革にかなりの抵抗はみられた。とはいえ、この作品が一番尖っていることに変わりはないので安心されたし。    この作品での新要素といえば、殺人者からの視点に尽きるだろう。   #areaedit(end) #areaedit ***学恋  坂上編「日野」ルート、倉田編「日野」ルートに登場。 &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) #areaedit ***学恋2  新堂編「日野」ルート、岩下編「日野」ルートに登場。 &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) #areaedit ***学恋V &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) #areaedit ***殺クラR  もうひとつの殺人クラブの存在が明確に描かれる。  上記「イチョウの木と殺人クラブ」の節に書かれた噂のままの存在である。  ただし、成員は怪異や機械の類ではなく生きた人間。殺人依頼を無償で遂行する理由などは不明だが、1995年度では弓道部部長「[[玄武拓馬>キャラ年鑑 /け‐こ#id_7d4193fe]]」を筆頭に複数のメンバーが確認されている。  また、所属メンバーは現役の鳴神学園高校の生徒たちからなるようだが、自己裁量で動く余地も認められており、必ずしも機械的かつ無作為に依頼をこなしていく集団ではないようだ。  作中で遂行に動いた依頼も非業の死を遂げた「[[里中あゆみ>キャラ年鑑 /さ2#id_1a7bf2e6]]」、もしくは遂げようとしてのちのメンバーに迎えられた「[[緒方麻紀>キャラ年鑑 /お2#id_c8ff8a58]]」など、純然たる被害者に限られている。あくまで作中で語られた範囲内と断らせていただくが。  緒方麻紀の母親である「[[緒方京子>キャラ年鑑 /お2#id_76c3e362]]」が初代総長と言われていることから、歴史としてはここ二十年来の団体であることがうかがえる。  また、実像を知った者は仲間になるか死かの二択を強いるほか、時には内部粛清も辞さないことで外部に秘密の漏洩を許さない絶対的な秘密主義を敷いていることに変わりはないようだ。  一見すると正義に見えないこともないが、けして生ぬるい集団ではないことはわかる。  なお、それとは別に単純に快楽殺人集団としての旧来の「殺人クラブ」も存在している。  こちら側のメンバーで確認が取れているのは「新堂誠」、「岩下明美」、「風間望」。  発生した時期は不明ながら、第一話で彼らが上記「正規の殺人クラブ」の存在を知り、向こうも学内で活動する殺人集団の存在に薄々感づき出し、やがてなんらかの衝突が予想される――というところで連載は打ち切りとなる。  いずれ何らかの形で続きが描かれることに期待したい。 #areaedit(end) #areaedit ***追加版  「悲劇の旋律(改訂)」、「殺人クラブ リベンジ」に登場。  「[[悲劇の旋律(改訂)>登場話早見 /追加版#id_f9b11432]]」。  「[[八尾亜希子>キャラ年鑑 /や#id_f30b9f48]]」が上記「イチョウの木と殺人クラブ」の噂を聞きつけて、妹の「[[八尾芽衣子>キャラ年鑑 /や#id_73beb6e9]]」を殺してもらおうと依頼をする展開が存在する。  同時期連載だった『殺クラR』のプレリュード短編「零話」と展開および登場人物を同じくする一種のコラボシナリオである。  ただし、このシナリオ中に限っては「殺人クラブ」自体が実働した(と取れる)わけではなく、あくまで姉妹の仲が決定的に引き返せない破断点を迎えてしまったきっかけとしてのみ描かれている。    「[[殺人クラブ リベンジ>登場話早見 /追加版#id_d73b1243]]」。  同シナリオも「悲劇の旋律(改訂)」から直接派生する漫画版『殺クラR』とのコラボシナリオである。  やはり玄武拓馬と緒方麻紀の両名が登場する。  嗜虐による快楽を目的とするわけでなく、仕置きのために淡々と業務的な流れで標的にとどめを刺していく彼らの姿は短いながらも、また違った「殺人クラブ」の活動をプレイヤーに投げかけるには十分かも知れない。 #areaedit(end) #areaedit ***2008  当初は自称ジャーナリスト「日野貞夫」が現新聞部長「[[朝比奈卓也>キャラ年鑑 /あ1#id_bc2c3a7e]]」相手に持ち掛けた、センセーショナルなスクープ事案として登場する。彼の言葉によれば日本政府肝入りの未成年による暗殺実行部隊こそがその正体だという。  また、「七不思議の集会」が禁止されている鳴神学園で、今回の六人を呼び出すための噂話が日野の指示の下に流される。  それは、集会の真相とは「坂上修一」を殺すために「日野貞夫」が集めた六人の語り部(実際は殺人クラブメンバー)が次々と返り討ちになり全滅、坂上もまた人知れず姿をくらませたというもの。さしずめ「旧作」および『月下美人』を匂わせるものだった。    日野の真意と正体は不明ながら、七不思議の集会をトリガーに現実に存在する「殺人クラブ」がなんらかのアクションを起こすことを期待していることは確かである。  事態は集会の仕掛け人である日野が企図した通りに進みながらも、予想外の展開を見せ始めるのだが……何分冊かの一冊目ではいまだ語れることはそう多くはない。続刊に期待しよう。 #areaedit(end) #areaedit ***月下美人  かつてお蔵入りになったプロット「逆殺人クラブ」を『2008』に直接つながる歴史として描く。  ただし、日野貞夫をリーダーとし、いつもの語り部たちを部員とする我々がよく知る「殺人クラブ」も登場する。  日野がターゲットを選定して他の部員たちに提供し、実行前に集まって標的に話をしてくれるという流れも同じである。  ただし、表向きは「部活動の紹介」だが、メンバーが実際に話すのは「怖い話」というギャップを突いてくるのは、なぜか妙に落ち着いた態度を取る標的の「坂上修一」であり、部員たちはもちろんプレイヤーも違和感と嫌悪感を感じはじめることに。  それもそのはず、殺す前の余興に過ぎなかったはずの会を開かせたのは狩りの獲物の坂上の方であり、日野は陰で脅されて彼に従わされていた。  身勝手な思考を内心に隠したままほくそ笑んでいたはずのメンバーたちがいざ狩られる側になってみると何を思うのか、そして断片的な言葉から復讐の念を垣間見せる坂上の真意とは……?  それは三分冊の三巻目で明らかになるのだろう。 #areaedit(end) #areaedit ***極  「[[嘘の埋葬>登場話早見 /極#id_f900e398]]」。  「四八」の項目で述べた通り、『四八(仮)』の遺伝子を引き継いだゲーム『極』は「殺人クラブ」に代わり「復讐サイト」というグループがシナリオの中枢部に存在する。  それに伴い、中核メンバーの七人(日野貞夫+いつもの語り部六人)が全国の高校に分散しているという「復讐サイト」用の共通設定が本作のメインイベント「七不思議の集会」の開催に先立って発生する。  よって、同じ学校に集う殺人鬼集団としての「殺人クラブ」が語られるのは集会前に分岐するこの単独シナリオのみである。  内容としては日野部長が殺人のターゲットを提示してから、いつもの儀礼めいた多数決の決を採るという場面が流れるが、そこに日野が連れてきた[[新入部員>キャラ年鑑 /主要人物 /坂上修一]]が紹介されるパートも加わる。ついでに言えば彼の保身と欺瞞が、殺人鬼特有の身勝手さに変貌していく心理の流れは絶品であるとも補足させていただく。  「[[復讐サイト>登場話早見 /極#id_d6d3be5c]]」。  「四八」の節でも述べたが、同シナリオは概ね『学怖inよんはち』からの再録である。  ただし、倉田恵美が坂上修一をターゲットに選ぶまでの過程がほとんど日野に誘導されての自演だったり、日野の人間味が抑えられ、狂いっぷりがほとんどコミカルと言っていいほど振り切れている点などが異なる。  くだんの日野が倉田の顔を舐めるシーンも念入りなイラストスチルと共に演出され、原作者は十二年後越しに本懐を果たしたのかもしれない。  #areaedit(end) #areaedit ***秘密  一つの大きな流れを公開したのちに公募による競作形式を取った『秘密』の中でも荒井さんの持ち込んだ人形や「[[人面瘡>用語辞典 /し2#id_822aa13e]]」「[[黒百合総合病院>用語辞典 /く#id_1bfea9c0]]」などと並び、広く用いられたモチーフである。 「Twitter企画」ルート内で提示された選択肢が現れるタイミングは最終盤ということもあり、そちらでは坂上修一を巡って起こる一連の不可解な事態に一気に説明をつけてくれる。    ほか、本家「殺人クラブ」と意図を反転させた不可解な殺人ゲームを行うルートも存在するなど、全体的にファン投稿らしいオマージュに満ちた形で登場してくることが多い。  「[[Twitter企画>登場話早見 /秘密#id_66b7eca7]]」ルート。 &bold(){ (執筆者募集中) }  「[[行くべきだ>登場話早見 /秘密#id_c39a05ff]]」ルート。 &bold(){ (執筆者募集中) }  「[[そういえば……思い当たることがある!>登場話早見 /秘密#id_7bf728e9]]」ルート。 &bold(){ (執筆者募集中) }  「[[元木さんの家に行ってみよう>登場話早見 /秘密#id_686c4339]]」ルート。 &bold(){ (執筆者募集中) }  「[[誘いに乗って殺人クラブに入るべきだ>登場話早見 /秘密#id_f88a8d8b]]」ルート。 &bold(){ (執筆者募集中) }  「[[こいつの口封じをしよう。それしかない>登場話早見 /秘密#id_c05cd6c5]]」ルート。 &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) #areaedit ***鳴七  緒方真紀らを擁する(と思われる)もうひとつの殺人クラブが「[[サークルR>用語辞典 /さ#id_e78338d9]]」と改称され、作中でも度々存在がほのめかされている。  他方で日野が率いる本家殺人クラブの方も、人気のあるシナリオなだけに収録の有無を含めファンから注目を集めていた。  そのためリリース前に原作者「飯島多紀哉」氏が執筆の是非を問うアンケートを「Twitter」上で採るなどしていた。  『鳴七』全体にも言えることだが氏の筆が思いのほか運んだことにより規模が想定より膨らみ、制作スタッフの作業スケジュールの都合もあって、後日ダウンロードコンテンツで配信する形を取られた。  「[[殺人クラブ>登場話早見 /鳴七#id_b38ef57a]]」に登場。  同シナリオは無料DLCの最大の目玉として2022年12月23日から配信されたVer.1.05から実装された超大型シナリオである。  学園全体を駆け回り、殺人クラブ部員を撃破して生還を目指すという旧来からのプロットに変更はないものの、元のシナリオと比べて原型を留めないほどに膨大な文章量「&bold(){60万字}」を誇ることになる。  突入条件に関しては『学怖』とそっくりそのまま同じと書けば勘の良い方なら気付けるかもしれない。  そのため、任意に周回ごとに聞けるシナリオを組み立てられる『鳴七』の性質上、凶悪なシナリオの最後を締めくくるのに「殺人クラブ」を持ってくることもできれば、最後を除いてハートフルな物語だったのにというギャップを狙ってもよいだろう。  ちなみに『学怖(S)』と比べての相違点として。  ・獲物を学園から逃さないための枷は毒薬でなく爆弾付きの首輪、任意で起爆までの時間を操作できるほか遠隔爆破も可能。  ・時間制限を解除するためには学内全域に散った部員六名全員を倒して解除キーを揃えなければならない。  ・公平さを期すため、部長を含めた部員たちは一度座した地点から動かない。当然出くわした場合は即殺しにかかってくる。  ・『学怖(S)』版同様に部員全員のことを拘束するにとどめることはできるほか、明確な殺意に基づいた殺害も可能である。  ・学内には大量の生徒をはじめ卒業生や教職員が居残っているが、助けてくれない。ヒントや怖い話を得るくらいならできる。  ・舞台となる「鳴神学園」全域は実に広大であり、探索ポイントは『学怖(S)』版の倍では利かない。  などが挙げられる。  部員が座して動かないという特性上、特殊なフラグを立てないで済むというのは僥倖だが、やはりキーアイテムは大量に必要となる。攻略情報抜きでの難易度に関しては『学怖(S)』版の比ではないというのが正直なところだろう。  しかも探索に使える制限時間は部長の日野の裁量で決定する。探索以前に冒頭の部員たちとの問答パートの時点で日野の機嫌を損ねたが最後、雀の涙ほどの時間しか与えられなかったり即起爆という可能性すらある。  加えて最後に挙げた鳴神学園の広大さが実に曲者であり、第八の敵「時間」と並ぶ第九の敵として坂上の生還を阻む。  学園の施設群を探っていく際にも子選択肢、孫選択肢という形で探索場所が広がっていき、そこから最初の地点に戻るまでの間にも時間を消費する。あまりにも探索場所が多すぎて、ここがどこなのか迷って時間を空費させられた人も少なくはないだろう。  一度の選択に要する時間が三分であり、探索開始時点で最大六時間近い時間を与えられると言ってもそれでは慰めにならない。  初見で部員のうち一人と出会うことすらできないまま、独り頭を吹っ飛ばされておしまいという可能性は決して低くないのだ。  また前提設定の都合上、スルーできる部員は誰一人として存在しないほか、撃破難易度も上がっている。  風間に殺される可能性もあるほか、たとえば『学怖(S)』版では最弱といってよかった細田が相当な難敵だったりする。  もっと言えばベストエンドとして想定された結末に辿り着くまでに積み重ねなければいけないフラグは非常に複雑である。  もし独力で完全クリアにまで辿り着けた方がいたならば、まさしくその人は誇ってよいと言い切れてしまえる。  &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) ---- &color(red){情報提供・文章の補足、編集方針の動議その他諸々歓迎します。} &color(red){もし興味を召されたなら下のコメント欄に書き込みなどされると嬉しいです。} ---- #comment() ----

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