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**ぬ‐の //-------------------------------------------------------------------------------- #divclass(navi_epi){ |[[← 前>用語辞典 /に]]|&link_path(../){一覧}|[[次 →>用語辞典 /は]]| } ---- #contents(,option=word) *索引 ---- #areaedit **ぬらりひょん -登場作品:学怖,学怖S,鳴七 -種族:妖怪 -関連人物:[[風間望>キャラ年鑑 /主要人物 /風間望]]《正体》,ポヘ -関連用語:金色の瞳  『ゲゲゲの鬼太郎』をはじめとする現代サブカルチャーでは妖怪の総大将と設定されることも多い著名な妖怪である。  シリーズ中では風間さんに我こそはそうであると言及されたが、(現時点では)イマイチ信憑性を得ない話である。    [なお、ぬらりひょんが妖怪の総大将と設定されるようになったのは有名な水木しげるからではなく、それ以前に民俗学者の藤沢衛彦が著作上で記したのが興りと言われる。  それより前の時代、江戸時代の黄表紙などで妖怪の大将格と設定されることが多かったのは「見越し入道」である。  商家の大旦那のような立派な身形をし、しかも堂々と振舞うために誰も邪険には出来ず、大晦日のような繁忙期に居座っては一服して帰っていくという特徴も彼が付け加えたものとされている。  他に、あたかも人間に見えるが図像では瓜のように肥大化した頭部(当時は普通の老人の特徴)が着目されることも多い。  よって、現代ではそのような姿で描かれることが多い。  得体の知れなさ、胡散臭さは風間さんのキャラクター性そのものと言えるだろう。  そもそも彼のキャラクターが外見は勿論のことながら「ぬらり」と「ひょん」と言う擬音から着想されたものと言えば、そちらもアリかもしれない。  「小豆研ぎ」や「うわん」のように実体を持たない現象、特に音に姿や人格を与えると言ったことは日本人のお家芸であることだし。  さしずめ前者が現象で、後者が性格をクローズアップした物と言えば支障ない。  また、瀬戸内地域にも同名の妖怪「ぬらりひょん」が伝わっているが、そちらの伝承は全く異なった海坊主のような姿であり実質別の妖怪と言える。]  『学怖(S)』風間五話「[[謎に満ちた風間の秘密>登場話早見 /学怖(S)#id_0baf92a9]]」に登場。  この話における風間さんの正体のひとつ。  ちなみに『学怖(S)』オリジナルの設定としては特に何の力も持たず、ただひとつだけ人間を妖怪に変える能力を持つと言うことが風間さんの口から語られている。能力を発揮するには対象に目を瞑らせておかないといけないらしい。  風間さんいわく、主人公は満月の夜に獣に変身するのだという。   仮にそれが人狼だとして妖怪の範疇に入るかどうか中々に議論の的になりそうだが、とにかく主人公は風間さんによって妖怪に変えられてしまう。残念ながら、集会から三日後の満月の日に何が起こったかを作品中で描いてくれないので実証は不可能だが。  『鳴七』「[[スンバラリア星人>登場話早見 /鳴七#id_aaa845bf]]」に登場。  やはり風間さんの正体候補のひとつ。人を喰った言動は割り増しされているが、人間を妖怪に変える力を持っていることが明かされる流れなどは『学怖(S)』版とほぼそっくりそのままである、  ただし、こちらの風間さんはほかにも何か力を持っているのかもしれない。    それはそうと次の満月の夜に坂上くんはやはり妖怪にされてしまう。しかも何の妖怪になるのかは風間さん本人にもわからないという、嫌でも不安を煽るオチ付きである。  「妖怪ゴミムシ太郎」だのという妖怪は実在しないぞ!? と言いたいところだが……。  もうひとつ、風間さんからかもしれないなと言及された「妖怪寝太り」の方は「寝肥(寝惚堕)」という名称で実在(?)する妖怪である。げに恐ろしくはどんなトンチキな妖怪でもあり得るかもしれないこの業界と風間さんの胡散臭さだろう。  #areaedit(end) ---- #areaedit **ネクロフィリア -登場作品:学怖,晦,学怖S,送り犬,AMC2,学恋2,特 -関連人物:[[岩下明美>キャラ年鑑 /主要人物 /岩下明美]],玉井佳子,仙田秋成,曽我秀雄《嗜好》,志田直子,池沢優華《犠牲者》 -関連用語:骸骨,カニバリズム,人形  ネクロフィリアとは死体を愛好する倒錯趣味のこと。  死体を欲情の対象とする屍姦(しかん)趣味と言い換えることも出来る。    数多ある倒錯した性愛の中でも、犯罪行為に相当結びつきやすい類に当たり、事実「[[カニバリズム>用語辞典 /か#id_a37b5739]]」を嗜む殺人鬼の多くは遺体を辱めることも行っている。  そもそも現代社会で死体を入手すること自体非常に難しい。  現代日本ではさらに然り。土葬を原則とするアブラハムの宗教(ユダヤ・キリスト・イスラム)とは違い、火葬によって骨を残す日本ではそもそもが親族の遺体でもない限り、衆目に触れることは否めない。  よって、この性癖を持つ者の多くは窃盗や殺人行為を行い、死体損壊に手を染める事になる。    『学怖(S)』新堂七話、福沢二話に登場。  新堂七話「[[殺人クラブとの戦い>登場話早見 /学怖(S)#id_98b4219a]]」。  岩下明美が該当する。  アンプルの探索の中、新聞部部室を訪れると岩下による完全な不意打ちを喰らうことになり、事前に[[彼女の肖像画>用語辞典 /し2#id_9f96c608]]を入手していないと即死する羽目になる。  福沢と並び彼女を強敵足らしめる要因であるが、この一発死をくぐり抜けたとしてもまだ罠が待っている。新堂の「[[宿直室>用語辞典 /し2#id_de4f631b]]」同様の初見殺しである。  情報を手にしたいならまず選びたい選択肢であり、個人的興味にそそられると言うこともあるだろう。  また、風間・新堂に尋ねた時も生死には関係なかった点から限られた時間の中、油断して選びやすくもなる。よく考えれば新堂の時は危なかったのだが。  結果、肖像画をネタに彼女を脅し、殺す理由について質問をぶつけると他のメンバーのどうでもいい動機とは一線を画した衝撃的発言が返ってくる。  集会の流れの中で彼女、坂上に好意を寄せることもあったが、確かにこれなら相手が殺人ゲームの獲物であった今回でも矛盾なく愛は成立する。  そして、呆然としたところを背後からの急襲によって死亡となる。  なんでも「死体は私がもらえることになっているの。大切にしてあげる」らしい。  愛する者を独占したいと言う気持ちは理解出来るが、彼女の場合は別に生死云々まるで関係ないのだから恐れ入る。  福沢二話「[[血なま臭い水の謎>登場話早見 /学怖(S)#id_d5d477da]]」。  「[[玉井佳子>キャラ年鑑 /た2#id_b3886ab2]]」が該当する。  多額の手当を出してまで繋ぎ止めていた[[志田直子>キャラ年鑑 /し#id_c0b49041]]がどうしても自分の物にならないことに業を煮やし、屋上の貯水タンクに監禁、愛の形と言うにはあまりに危ういあり方である……。    福沢が話中で度々触れていたように、所有欲の延長としての愛ではないかとの指摘がおぞましさを強調している。  いずれにせよ、ネクロフィリアは人間の尊厳を傷つけ、自他ともに滅ぼしかねない劇薬に他ならない。  もし仮に現実に行う際は公衆衛生や相手の合意を得たうえで人目に触れないよう行うことが重要だろう。 #areaedit(end) ---- #areaedit **猫(ねこ) -登場作品:学怖,晦,学怖S,探偵局,四八,AMC1,レンタル,学恋,学恋2,極 -関連人物:平井香苗,ヒナキちゃん,沢田絵利《犠牲者》,武田直子《思慕》,[[福沢玲子>キャラ年鑑 /主要人物 /福沢玲子]]《犠牲者,復讐》,猫ばばあ,伊藤潤二,富江 -関連用語:猫の墓場,ゴルフクラブ,ニャリン星人  猫とは神様が作り給うた最高の生命体である。  愛玩用のペットとしては犬と二分する人気(あえて、議論はしない。ネコスキーは紳士なのでね)を持ち、その歴史は人類の歴史と共にあるほど。  しなやかな体から醸しだされるふにゃ~とした感触と言い、顔の割には大きな眼(これは人間の赤ん坊やアニメキャラ等にも共通する萌え要素である)、掌に付いたぷにぷにとした肉球の感触など、存在自体が素晴らしいというほか無い! [死んだ後は飼い猫に喰らわれてもいいかなぁ~。]ネットスラングでは「ぬこ」とも呼ばれる。  さて、ネコ好きの戯言は置いておいて我らが「アパシー」ではそんなに素晴らしい生物のことも「旧作」の時代から容赦することは無かった。  そう――はじまりは[[黒魔術>用語辞典 /く#id_99a562d8]]から。悪魔を呼び出す儀式などの生贄に動物が用いられるのはよくあることであった。中でも中世で魔女の使い魔としてのイメージが付与されたことを代表するように、「猫」とは魔術的親和性の高い生き物なのである。同時に、人類を魅了して止まないその存在は命が潰えた際、ショッキングな展開に化ける。  老若男女容赦無しなホラーゲームにとっては神聖な生き物と言っても例外なしなのか……。幸いにも『学怖』では[[平井香苗>キャラ年鑑 /ひ#id_0582a021]]が[[佐藤博通>キャラ年鑑 /さ]]へかけた事例(傷つけただけ)に留まったが、後の『晦』『学怖S』では死亡例やえげつない例がバカスカ出ている。と、言うより動物虐待に関わるシナリオは猫に限らず激増しているのだが。   そして舞台が「アパシー」に移り変わると、猫に対する構図は様変わりを見せ、ほぼ&bold(){「福沢玲子」と「猫」との因縁の歴史}と言う形に変貌を遂げる。    詳細は「[[富江>キャラ年鑑 /て‐と]]」の項を参照のこと。  見てきましたか? 福沢は富江を溺愛している。  ところが『AMC1』以降、福沢はストレス解消のために猫を[[ゴルフクラブ>用語辞典 .]]などで滅多打ちにすることを行うようになった。猫好きにはあるまじき所業である。[やっぱり元ネタ通り、富江がバラバラにされてもそこから再生・増殖する魔性の猫というなら話は別だろうが]  因果はまわる。福沢はネコの無念を受け取った早苗ちゃんに成敗されることもあったが、やはりトドメになったのは『学恋2』での「ニャリン星人」の登場だろうか。  詳細は同項に譲る。  殺伐とした話がお好きでない? ならば、『レンタル』で。  猫ばばあと原口瑞希のハートフル・ドラマは素直に萌えさせてくれますよん。  『極』「[[人肉食堂>登場話早見 /極#id_2a40c03a]]」に登場。  このシナリオの発端にしてすべての前提として主人公がしゃべる猫と遭遇したというものがある。  もっとも、しゃべるといっても肉声を発生するわけでなく念話のように脳内に直接話しかけてくるというものだったが。  主人公が駆けつける直前まで不良に暴行されて息も絶え絶えだった謎の猫に礼を言われ、猫に死後の自分の肉を食べてほしいという、輪にかけて不可解な要望を告げられる。  ここでなぜか猫料理のスキルを身に着けている「食堂のおばさん」の提案に乗って素直に猫料理に舌鼓を打った場合は事の真相が見えてくることがあるかもしれない。しゃべる猫の伏線をスルーして美食の道や宇宙人との交流に走ってしまうこともあるが……。  そうでない場合は主人公の心が狂った迷宮の内に入ってしまうため、猫どころの騒ぎではなくなってしまったりもする。  そんなわけでしゃべる猫の正体とは……?  (ネタバレにつき格納) #region     綾小路行人率いる「黒魔術同好会」が召喚した悪魔――、地獄の大公「アイム」である。  正確には悪魔の力だけを人間が取り込むためにあらかじめ用意した動物に召喚と合わせて乗り移らせ、ほとんどの力をふるえなくさせられたものになる。無力な動物に閉じ込められ無力化されても、人間と意思疎通ができたのはさすが大悪魔というべきか。  綾小路の思惑としては猫に閉じ込めたアイムを同好の士と共に速やかに喰らうはずが不手際によって脱走を許し、追っ手に「男子生徒A」たちを放つも、主人公が居合わせたという流れになる。  アイムの意図としては自分を卑劣な策にハメた同好会の連中に一矢報いてもらおうと、綾小路がやろうとしたこと(=その場で自分の肉を喰らう)を主人公にやってもらおうとしたのだが、何も知らない高校生にその要領が伝わるはずもなかった。  次善の策として綾小路はアイムが宿った猫の肉を喰らい、無自覚の内に悪魔の力が移った主人公の肉を喰らうことを策定、本来想定された饗宴の流れに引き戻した。主人公に猫料理を提供した食堂のおばさんもまた綾小路の手の物だったのである。    余談ながら、悪魔とはキリスト教観点から言えば世界各地の神が零落させられたものという説が存在し、召喚に当たってアイムが取る姿に猫が織り込まれていることからエジプト神話の女神「バステト」と関連があるのではないかという説が存在する。  ほか、『極』では「こっくりさん」で呼び出される何者かのひとつに「アイムさん」というパターンが存在し、このシナリオと関連を感じさせる。 #endregion #areaedit(end) #areaedit ***猫草(ねこくさ) -登場作品:四八 -種族:植物 -関連人物:伊藤潤二,[[福沢玲子>キャラ年鑑 /主要人物 /福沢玲子]] -関連用語:猫  『四八』岐阜シナリオ「猫屋敷」に登場。  最初に言っておくが、断じて読みは「ストレイ・キャット」&bold(){ではない}。  M城県S台市M王町在住の会社員Kさんが飼っていたり、空気弾を発射したりしないので悪しからず。  岐阜県在住の[[漫画家Iさん>キャラ年鑑 /い#id_9c588df5]]が育てている何か色々生えたり鳴いたりするだけの無害な植物である。  よって、たとえ地表に出ているのが頭に見えたしても掘っても出てくるのは根っこだったりする。  そんな猫草の発生は常日頃コスプレを楽しんだり鉄分を補給していたりするIさんがある日庭で死んでいた猫を埋葬したところ、何か色々猫の一部分が生えてきたのが起こりである。  どうも煙突から噴出す火葬場の煙が原因らしいが、裏腹に猫がどこからともなく次々とやってきては煙に巻かれては死んでいき、それが猫草に変わっていくという嫌な循環が発生していたりする。    [[猫の富江>キャラ年鑑 /て‐と#id_81a9dcc4]]を探しに屋敷に向かった福沢さんと滝園君はこの猫草を発見。  右往左往するなか、死神コスのI先生が登場。上記の通り親切な解説をしてくれた後、実験のためと二人をその毒牙にかける。後に色々と生えてきたかは定かでない。   ところでJ.I先生は何気に猫エッセイ漫画を出してらっしゃるのだが、その内容は……ご察しの通りである。奥様のA.Iさんもこれにはご立腹だとか、なんだとか。    ちょっと真面目な話をすると、猫と植物にまつわる有名な民話が存在する。    「猫と南瓜」である。  おおまかな筋としては「魚がなくなり女中が疑われる」→「実は犯人は飼い猫であった」→「猫はもはやこれまでと主人に襲い掛かるが、殺される」→「猫の亡骸は庭に埋められる」  そして、翌年。「主人が季節外れの南瓜を皆にふるまう」→「不審に思った客人は手をつけない」→「南瓜が生えたところを調べてみる」  すると、南瓜が生えてきたのは殺された猫の眼窩であったというものである。  完全に猫の逆恨みであるが、この話を猫の「魔力」と「執念深さ」を示唆したものと考えれば興味深い。転じてこの連想から後世の創作に「猫草」が生えてきたと考えても良いのかもしれない。 #areaedit(end) #areaedit ***猫の墓場(ねこのはかば) -登場作品:探偵局,流神A -種族:[[都市伝説>用語辞典 /重要用語 /都市伝説]] -関連人物:野上リツ,[[倉持千夏>キャラ年鑑 /主要人物 /倉持千夏]],スーさん《噂》,[[間宮ゆうか>キャラ年鑑 /主要人物 /間宮ゆうか]] -関連用語:[[鳴神学園>用語辞典 /重要用語 /鳴神学園]]《出没》,異次元  『探偵局』第五話「[[天運の男、神ヶ崎>登場話早見 /探偵局#id_f487a4f8]]」に登場。  都会なら嫌でも野良猫の死体を見る羽目になってもおかしくないはずなのになぜか見ることが出来ないことから着想された都市伝説。無論、交通事故で轢死体となった瞬間に遭遇などすれば猫の死に目を見ることは叶うだろうが、それは現実的でないだろう。    曰く、猫が死体を残さないのは死期を悟った際に誰にも見つかることの無い「猫の墓場」に集まるからとされる。普通に考えれば、野生動物は自らの身に危険が及ぶと、外敵に見つかりにくい場所に身を潜めるため。  そして、猫は飼い猫であっても野生が失われていない家畜のひとつである。つまり、普通に考えれば「猫の墓場」は存在しないハズ……である。  類似したものにカラスの消失現象などが挙げられるが、作中でも指摘されたものの中では、おそらく「象の墓場」の伝説が同系統の都市伝説の興りに関わっているのだろうか。  『探偵局』作中では「[[野上リツ(八歳)>キャラ年鑑 /に‐の#id_ee0111ac]]」の飼い猫イワシ(注:名前です)がもう歳だから猫の墓場に行ったと母親から教えられた(おそらくは方便のつもりだったのだろう)ため、たまたま遭遇した神ヶ崎&賽臥の暇人コンビを捕まえ、解明を依頼したことから関わることになる。この都市伝説の解明は二人の競争という形で行われるが、賽臥が勝つのは結構難しい。千夏とスーさん、二人の助言者を揃えないといけないためである。多くの場合はジンさんによる謎の紐解きが行われる。  「猫の墓場」の実態とは普段は何ともない土地なのだが、ある条件が揃うと[[異次元>用語辞典 /い#id_d45e7a7e]]に繋がるスポットになる土地のことで、老猫たちは実際にそこに消えていく。  時間は、子の刻(深夜12時から午前2時の間)頃。場所は結構沢山あるらしいが、鳴神学園構内の第二体育館脇にもひとつ存在する模様。  注意すべきは、猫以外の生き物が近づくと猫になってしまうと言う点で、意外と危険な都市伝説と言える。  では、近所の寅吉さん(享年十三歳)伝授、倉持千夏嬢の唄をしまいの挨拶としようか。なむなむ。  &italic(){狩の刻に隙間を抜けて ヒタリヒタヒタ忍び足}  &italic(){後を見てはいけないよ 他を連れてはいけないよ}  &italic(){ヒタリヒタヒタ忍び足 狭間を抜けたら 鬼の刻}  &italic(){門番門番よろしゅうな 墓への道は獣道 他は通れぬ一本道}  『流神A』「[[紅女>登場話早見 /流神A#id_a89098aa]]」に登場。  オカルトジャーナリスト志望の間宮ゆうかが「[[地獄の穴>用語辞典 /し#id_3d1ff105]]」と共に口に出すが、どうやらフィールドワークの一環として追っているようだ。  「探偵局」メンバーがすぐそばにいただけに実に惜しい。彼らはこの都市伝説の体験者である。ニアミスに留まらず、どちらかが声をかけでもすれば良かった。核心に触れていただけに非常に惜しい。 #areaedit(end) ---- #areaedit **呪い(のろい) -登場作品:学怖,晦,学怖S,探偵局,四八,特,小学怖,新生,荒井,鳴七 -種族:カテゴリ -関連人物:平井香苗,美和子,岡沢真里,遠藤佳奈美,[[中村晃久>キャラ年鑑 /主要人物 /中村晃久]]ほか多数 -関連用語:人形,言霊  人間の怨念、もしくは特殊な儀式で他人に危害を加えようと願うこと。  もしくは霊や神などが潜む場所でタブーを犯すことで災難に見舞われること。この場合は「バチが当たった」とも言われる。  シリーズ中では様々な呪いのパターンがあり、悪霊にあった、悪魔を召喚した、呪われているアイテムを使った、自殺した相手から憑り殺された、霊が大切にしていたものを壊したetcetc……とにかくオカルト関係であり一般的な科学では説明が付かない(ある種の因果応報的な)災難をひっくるめて「呪い」としている。  また「まじない」を漢字変換すると「呪い」となり、これらの軽めの術式であっても「呪い」の一環であることを示している。  間違っても「&bold(){祝}い」と書いてはいけない。 &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) #areaedit ***丑の刻参り(うしのこくまいり) -登場話早見:晦,特 -種族: -関連人物:マザー・アンジュ, -関連用語:人形  丑の刻(午前一時から午前三時ごろ)に神社の神木に呪う相手に見立てた藁人形を五寸釘で打ち付け、相手を呪い殺そうとする儀式。学術的には類似したもの同士は影響しあうという法則に則って運用される「類感呪術」の代表例としても知られている。  なお、格好には細かい指定があり、白装束を着て頭に逆さにした五徳(蝋燭台)に三本の火をともした蝋燭を着け、一本歯の下駄を履く。もし儀式の模様を相手に見られると、その相手もその場で殺さねばならないとされる。  この設定は江戸時代に大成されたとされ、「宇治の橋姫」が鬼女となる話を元にして藁人形による身代わりや神木を傷付けるという呪法などの要素が追加されている。  主に女性が嫉妬などの感情によって相手を呪い殺す方法であり、1955年には実際にこの方法で相手を呪い殺そうとした女性が立件されているが、それは「殺人未遂罪」ではなく「脅迫罪」となった。呪いによる殺人に因果関係を立証出来なかった為である。  『晦』由香里四話「[[オカルトアイテム>登場話早見 /晦#id_cfbf4a60]]」に登場。  由香里姉さんは多忙の占い師「[[マザー・アンジュ>キャラ年鑑 /まid_05aa8989]]」のお手伝いで呪詛人形を大量に作ったのだが、どういうわけか姉さん謹製の人形にばかり喜びの手紙が届くようになってしまう。 &bold(){ (執筆者募集中) }  『特別編』荒井シナリオ「[[呪いのヒトガタ>登場話早見 /特別編#id_47147d0a]]」に登場。  「[[門倉陽司>キャラ年鑑 /か1#id_04a0de87]]」&「[[弘前歩美>キャラ年鑑 /ひ#id_1cc34ef1]]」のバカップルが一方的な逆恨みから「[[塚本明>キャラ年鑑 /ち‐つ#id_be2d87eb]]」先生のことを呪おうとした手段は何か? という設問の中に「丑の刻参り」が取り上げられている。  が、手間を惜しんだふたりが取った手段は「丑の刻参り」とは関係こそあるものの想像以上に横着なものだった。 #areaedit(end) #areaedit ***蠱毒(こどく) -登場作品:特,鳴七 ⇒「[[蠱毒>用語辞典 /こ#id_53ec55e4]]」 #areaedit(end) ---- //-------------------------------------------------------------------------------- #divclass(navi_epi){ |[[← 前>用語辞典 /に]]|&link_path(../){一覧}|[[次 →>用語辞典 /は]]| } ---- &color(red){情報提供・文章の補足、編集方針の動議その他諸々歓迎します。} &color(red){もし興味を召されたなら下のコメント欄に書き込みなどされると嬉しいです。} ---- #comment() ----
**ぬ‐の //-------------------------------------------------------------------------------- #divclass(navi_epi){ |[[← 前>用語辞典 /に]]|&link_path(../){一覧}|[[次 →>用語辞典 /は]]| } ---- #contents(,option=word) *索引 ---- #areaedit **ぬらりひょん -登場作品:学怖,学怖S,鳴七 -種族:妖怪 -関連人物:[[風間望>キャラ年鑑 /主要人物 /風間望]]《正体》,ポヘ -関連用語:金色の瞳  『ゲゲゲの鬼太郎』をはじめとする現代サブカルチャーでは妖怪の総大将と設定されることも多い著名な妖怪である。  シリーズ中では風間さんに我こそはそうであると言及されたが、(現時点では)イマイチ信憑性を得ない話である。    [なお、ぬらりひょんが妖怪の総大将と設定されるようになったのは有名な水木しげるからではなく、それ以前に民俗学者の藤沢衛彦が著作上で記したのが興りと言われる。  それより前の時代、江戸時代の黄表紙などで妖怪の大将格と設定されることが多かったのは「見越し入道」である。  商家の大旦那のような立派な身形をし、しかも堂々と振舞うために誰も邪険には出来ず、大晦日のような繁忙期に居座っては一服して帰っていくという特徴も彼が付け加えたものとされている。  他に、あたかも人間に見えるが図像では瓜のように肥大化した頭部(当時は普通の老人の特徴)が着目されることも多い。  よって、現代ではそのような姿で描かれることが多い。  得体の知れなさ、胡散臭さは風間さんのキャラクター性そのものと言えるだろう。  そもそも彼のキャラクターが外見は勿論のことながら「ぬらり」と「ひょん」と言う擬音から着想されたものと言えば、そちらもアリかもしれない。  「小豆研ぎ」や「うわん」のように実体を持たない現象、特に音に姿や人格を与えることは日本人のお家芸であることであるし。  さしずめ前者が現象で、後者が性格をクローズアップした物といえば支障ない。  また、瀬戸内地域にも同名の妖怪「ぬらりひょん」が伝わっているが、そちらの伝承は全く異なった海坊主のような姿であり実質別の妖怪と言える。]  『学怖(S)』風間五話「[[謎に満ちた風間の秘密>登場話早見 /学怖(S)#id_0baf92a9]]」に登場。  この話における風間さんの正体のひとつ。  ちなみに『学怖(S)』オリジナルの設定としては特に何の力も持たず、ただひとつだけ人間を妖怪に変える能力を持つということが風間さんの口から語られている。能力を発揮するには対象に目を瞑らせておかないといけないらしい。  風間さんいわく、主人公は満月の夜に獣に変身するのだという。   仮にそれが「[[人狼>用語辞典 /し2#id_a34b02b6]]」だとして妖怪の範疇に入るかどうか中々に議論の的になりそうだが、とにかく主人公は風間さんによって妖怪に変えられてしまう。残念ながら、集会から三日後の満月の日に何が起こったかを作品中で描いてくれないので実証は不可能だが。  『鳴七』「[[スンバラリア星人>登場話早見 /鳴七#id_aaa845bf]]」に登場。  やはり風間さんの正体候補のひとつ。人を喰った言動は割り増しされているが、人間を妖怪に変える力を持っていることが明かされる流れなどは『学怖(S)』版とほぼそっくりそのままである、  ただし、こちらの風間さんはほかにも何か力を持っているのかもしれない。    それはそうと次の満月の夜に坂上くんはやはり妖怪にされてしまう。しかも何の妖怪になるのかは風間さん本人にもわからないという、嫌でも不安を煽るオチ付きである。  「妖怪ゴミムシ太郎」だのという妖怪は実在しないぞ!? と言いたいところだが……。  もうひとつ、風間さんからかもしれないなと言及された「妖怪寝太り」の方は「寝肥(寝惚堕)」という名称で実在(?)する妖怪である。げに恐ろしくはどんなトンチキな妖怪でもあり得るかもしれないこの業界と風間さんの胡散臭さだろう。  #areaedit(end) ---- #areaedit **ネクロフィリア -登場作品:学怖,晦,学怖S,送り犬,AMC2,学恋2,特 -関連人物:[[岩下明美>キャラ年鑑 /主要人物 /岩下明美]],玉井佳子,仙田秋成,曽我秀雄《嗜好》,志田直子,池沢優華《犠牲者》 -関連用語:骸骨,カニバリズム,人形  ネクロフィリアとは死体を愛好する倒錯趣味のこと。  死体を欲情の対象とする屍姦(しかん)趣味と言い換えることも出来る。    数多ある倒錯した性愛の中でも、犯罪行為に相当結びつきやすい類に当たり、事実「[[カニバリズム>用語辞典 /か#id_a37b5739]]」を嗜む殺人鬼の多くは遺体を辱めることも行っている。  そもそも現代社会で死体を入手すること自体非常に難しい。  現代日本ではさらに然り。土葬を原則とするアブラハムの宗教(ユダヤ・キリスト・イスラム)とは違い、火葬によって骨を残す日本ではそもそもが親族の遺体でもない限り、衆目に触れることは否めない。  よって、この性癖を持つ者の多くは窃盗や殺人行為を行い、死体損壊に手を染めることになる。    『学怖(S)』新堂七話、福沢二話に登場。  新堂七話「[[殺人クラブとの戦い>登場話早見 /学怖(S)#id_98b4219a]]」。  岩下明美が該当する。  アンプルの探索の中、新聞部部室を訪れると主人公は岩下さんによる完全な不意打ちを喰らう。  事前に[[彼女の肖像画>用語辞典 /し2#id_9f96c608]]を入手していないと即死である。  福沢と並んで彼女を強敵足らしめる要因であるが、この一発死をくぐり抜けたとしてもまだ罠が待っている。新堂の「[[宿直室>用語辞典 /し2#id_de4f631b]]」同様の初見殺しである。  「なぜ自分を殺そうとするか聞く」――、情報を手にしたいならまず選びたい選択肢であり、個人的興味にそそられると言うこともあるだろう。  また、風間・新堂に尋ねた時も生死には関係なかった点からたとえ時間が限られているとしても、油断して選びやすくもなる。よく考えれば新堂の時は危なかったのだが。  結果、肖像画をネタに彼女を脅し、殺す理由について質問をぶつけると他のメンバーのどうでもいい動機とは一線を画した衝撃的発言が返ってくる。  確かに、殺人クラブに繋がっていてもそうでなくても集会の流れの中で岩下さんは主人公に好意を寄せることもあったが、確かにこれなら相手が殺人ゲームの獲物であった今回でも矛盾なく愛は成立する。  そして、呆然としたところを背後からの伏兵、荒井の急襲によって死亡となる。  なんでも「死体は私がもらえることになっているの。大切にしてあげる」らしい。  愛する者を独占したいと言う気持ちは理解出来るが、彼女の場合は別に生死云々まるで関係ないのだから恐れ入る。  福沢二話「[[血なま臭い水の謎>登場話早見 /学怖(S)#id_d5d477da]]」。  「[[玉井佳子>キャラ年鑑 /た2#id_b3886ab2]]」が該当する。  多額の手当を出してまで繋ぎ止めていた「[[志田直子>キャラ年鑑 /し#id_c0b49041]]」がどうしても自分の物にならないことに業を煮やし、屋上の貯水タンクに監禁、愛の形と言うにはあまりに危ういあり方である……。    福沢が話中で度々触れていたように、所有欲の延長としての愛ではないかとの指摘がおぞましさを強調している。  いずれにせよ、ネクロフィリアは人間の尊厳を傷つけ、自他ともに滅ぼしかねない劇薬にほかならない。  もし仮に現実に行う際は公衆衛生や相手の合意を得たうえで人目に触れないよう行うことが重要だろう。 #areaedit(end) ---- #areaedit **猫(ねこ) -登場作品:学怖,晦,学怖S,探偵局,四八,AMC1,レンタル,学恋,学恋2,極 -関連人物:平井香苗,ヒナキちゃん,沢田絵利《犠牲者》,武田直子《思慕》,[[福沢玲子>キャラ年鑑 /主要人物 /福沢玲子]]《犠牲者,復讐》,猫ばばあ,伊藤潤二,富江 -関連用語:猫の墓場,ゴルフクラブ,ニャリン星人  猫とは神様が作り給うた最高の生命体である。  愛玩用のペットとしては犬と二分する人気(あえて、議論はしない。ネコスキーは紳士なのでね)を持ち、その歴史は人類の歴史と共にあるほど。  しなやかな体から醸しだされるふにゃ~とした感触と言い、顔の割には大きな眼(これは人間の赤ん坊やアニメキャラ等にも共通する萌え要素である)、掌に付いたぷにぷにとした肉球の感触など、存在自体が素晴らしいというほか無い! [死んだ後は飼い猫に喰らわれてもいいかなぁ~。]ネットスラングでは「ぬこ」とも呼ばれる。  さて、ネコ好きの戯言は置いておいて我らが「アパシー」ではそんなに素晴らしい生物のことも「旧作」の時代から容赦することは無かった。  そう――はじまりは[[黒魔術>用語辞典 /く#id_99a562d8]]から。悪魔を呼び出す儀式などの生贄に動物が用いられるのはよくあることであった。中でも中世で魔女の使い魔としてのイメージが付与されたことを代表するように、「猫」とは魔術的親和性の高い生き物なのである。同時に、人類を魅了して止まないその存在は命が潰えた際、ショッキングな展開に化ける。  老若男女容赦無しなホラーゲームにとっては神聖な生き物と言っても例外なしなのか……。幸いにも『学怖』では[[平井香苗>キャラ年鑑 /ひ#id_0582a021]]が[[佐藤博通>キャラ年鑑 /さ]]へかけた事例(傷つけただけ)に留まったが、後の『晦』『学怖S』では死亡例やえげつない例がバカスカ出ている。と、言うより動物虐待に関わるシナリオは猫に限らず激増しているのだが。   そして舞台が「アパシー」に移り変わると、猫に対する構図は様変わりを見せ、ほぼ&bold(){「福沢玲子」と「猫」との因縁の歴史}と言う形に変貌を遂げる。    詳細は「[[富江>キャラ年鑑 /て‐と]]」の項を参照のこと。  見てきましたか? 福沢は富江を溺愛している。  ところが『AMC1』以降、福沢はストレス解消のために猫を[[ゴルフクラブ>用語辞典 .]]などで滅多打ちにすることを行うようになった。猫好きにはあるまじき所業である。[やっぱり元ネタ通り、富江がバラバラにされてもそこから再生・増殖する魔性の猫というなら話は別だろうが]  因果はまわる。福沢はネコの無念を受け取った早苗ちゃんに成敗されることもあったが、やはりトドメになったのは『学恋2』での「ニャリン星人」の登場だろうか。  詳細は同項に譲る。  殺伐とした話がお好きでない? ならば、『レンタル』で。  猫ばばあと原口瑞希のハートフル・ドラマは素直に萌えさせてくれますよん。  『極』「[[人肉食堂>登場話早見 /極#id_2a40c03a]]」に登場。  このシナリオの発端にしてすべての前提として主人公がしゃべる猫と遭遇したというものがある。  もっとも、しゃべるといっても肉声を発生するわけでなく念話のように脳内に直接話しかけてくるというものだったが。  主人公が駆けつける直前まで不良に暴行されて息も絶え絶えだった謎の猫に礼を言われ、猫に死後の自分の肉を食べてほしいという、輪にかけて不可解な要望を告げられる。  ここでなぜか猫料理のスキルを身に着けている「食堂のおばさん」の提案に乗って素直に猫料理に舌鼓を打った場合は事の真相が見えてくることがあるかもしれない。しゃべる猫の伏線をスルーして美食の道や宇宙人との交流に走ってしまうこともあるが……。  そうでない場合は主人公の心が狂った迷宮の内に入ってしまうため、猫どころの騒ぎではなくなってしまったりもする。  そんなわけでしゃべる猫の正体とは……?  (ネタバレにつき格納) #region     綾小路行人率いる「黒魔術同好会」が召喚した悪魔――、地獄の大公「アイム」である。  正確には悪魔の力だけを人間が取り込むためにあらかじめ用意した動物に召喚と合わせて乗り移らせ、ほとんどの力をふるえなくさせられたものになる。無力な動物に閉じ込められ無力化されても、人間と意思疎通ができたのはさすが大悪魔というべきか。  綾小路の思惑としては猫に閉じ込めたアイムを同好の士と共に速やかに喰らうはずが不手際によって脱走を許し、追っ手に「男子生徒A」たちを放つも、主人公が居合わせたという流れになる。  アイムの意図としては自分を卑劣な策にハメた同好会の連中に一矢報いてもらおうと、綾小路がやろうとしたこと(=その場で自分の肉を喰らう)を主人公にやってもらおうとしたのだが、何も知らない高校生にその要領が伝わるはずもなかった。  次善の策として綾小路はアイムが宿った猫の肉を喰らい、無自覚の内に悪魔の力が移った主人公の肉を喰らうことを策定、本来想定された饗宴の流れに引き戻した。主人公に猫料理を提供した食堂のおばさんもまた綾小路の手の物だったのである。    余談ながら、悪魔とはキリスト教観点から言えば世界各地の神が零落させられたものという説が存在し、召喚に当たってアイムが取る姿に猫が織り込まれていることからエジプト神話の女神「バステト」と関連があるのではないかという説が存在する。  ほか、『極』では「こっくりさん」で呼び出される何者かのひとつに「アイムさん」というパターンが存在し、このシナリオと関連を感じさせる。 #endregion #areaedit(end) #areaedit ***猫草(ねこくさ) -登場作品:四八 -種族:植物 -関連人物:伊藤潤二,[[福沢玲子>キャラ年鑑 /主要人物 /福沢玲子]] -関連用語:猫  『四八』岐阜シナリオ「猫屋敷」に登場。  最初に言っておくが、断じて読みは「ストレイ・キャット」&bold(){ではない}。  M城県S台市M王町在住の会社員Kさんが飼っていたり、空気弾を発射したりしないので悪しからず。  岐阜県在住の[[漫画家Iさん>キャラ年鑑 /い#id_9c588df5]]が育てている何か色々生えたり鳴いたりするだけの無害な植物である。  よって、たとえ地表に出ているのが頭に見えたしても掘っても出てくるのは根っこだったりする。  そんな猫草の発生は常日頃コスプレを楽しんだり鉄分を補給していたりするIさんがある日庭で死んでいた猫を埋葬したところ、何か色々猫の一部分が生えてきたのが起こりである。  どうも煙突から噴出す火葬場の煙が原因らしいが、裏腹に猫がどこからともなく次々とやってきては煙に巻かれては死んでいき、それが猫草に変わっていくという嫌な循環が発生していたりする。    [[猫の富江>キャラ年鑑 /て‐と#id_81a9dcc4]]を探しに屋敷に向かった福沢さんと滝園君はこの猫草を発見。  右往左往するなか、死神コスのI先生が登場。上記の通り親切な解説をしてくれた後、実験のためと二人をその毒牙にかける。後に色々と生えてきたかは定かでない。   ところでJ.I先生は何気に猫エッセイ漫画を出してらっしゃるのだが、その内容は……ご察しの通りである。奥様のA.Iさんもこれにはご立腹だとか、なんだとか。    ちょっと真面目な話をすると、猫と植物にまつわる有名な民話が存在する。    「猫と南瓜」である。  おおまかな筋としては「魚がなくなり女中が疑われる」→「実は犯人は飼い猫であった」→「猫はもはやこれまでと主人に襲い掛かるが、殺される」→「猫の亡骸は庭に埋められる」  そして、翌年。「主人が季節外れの南瓜を皆にふるまう」→「不審に思った客人は手をつけない」→「南瓜が生えたところを調べてみる」  すると、南瓜が生えてきたのは殺された猫の眼窩であったというものである。  完全に猫の逆恨みであるが、この話を猫の「魔力」と「執念深さ」を示唆したものと考えれば興味深い。転じてこの連想から後世の創作に「猫草」が生えてきたと考えても良いのかもしれない。 #areaedit(end) #areaedit ***猫の墓場(ねこのはかば) -登場作品:探偵局,流神A -種族:[[都市伝説>用語辞典 /重要用語 /都市伝説]] -関連人物:野上リツ,[[倉持千夏>キャラ年鑑 /主要人物 /倉持千夏]],スーさん《噂》,[[間宮ゆうか>キャラ年鑑 /主要人物 /間宮ゆうか]] -関連用語:[[鳴神学園>用語辞典 /重要用語 /鳴神学園]]《出没》,異次元  『探偵局』第五話「[[天運の男、神ヶ崎>登場話早見 /探偵局#id_f487a4f8]]」に登場。  都会なら嫌でも野良猫の死体を見る羽目になってもおかしくないはずなのになぜか見ることが出来ないことから着想された都市伝説。無論、交通事故で轢死体となった瞬間に遭遇などすれば猫の死に目を見ることは叶うだろうが、それは現実的でないだろう。    曰く、猫が死体を残さないのは死期を悟った際に誰にも見つかることの無い「猫の墓場」に集まるからとされる。普通に考えれば、野生動物は自らの身に危険が及ぶと、外敵に見つかりにくい場所に身を潜めるため。  そして、猫は飼い猫であっても野生が失われていない家畜のひとつである。つまり、普通に考えれば「猫の墓場」は存在しないハズ……である。  類似したものにカラスの消失現象などが挙げられるが、作中でも指摘されたものの中では、おそらく「象の墓場」の伝説が同系統の都市伝説の興りに関わっているのだろうか。  『探偵局』作中では「[[野上リツ(八歳)>キャラ年鑑 /に‐の#id_ee0111ac]]」の飼い猫イワシ(注:名前です)がもう歳だから猫の墓場に行ったと母親から教えられた(おそらくは方便のつもりだったのだろう)ため、たまたま遭遇した神ヶ崎&賽臥の暇人コンビを捕まえ、解明を依頼したことから関わることになる。この都市伝説の解明は二人の競争という形で行われるが、賽臥が勝つのは結構難しい。千夏とスーさん、二人の助言者を揃えないといけないためである。多くの場合はジンさんによる謎の紐解きが行われる。  「猫の墓場」の実態とは普段は何ともない土地なのだが、ある条件が揃うと[[異次元>用語辞典 /い#id_d45e7a7e]]に繋がるスポットになる土地のことで、老猫たちは実際にそこに消えていく。  時間は、子の刻(深夜12時から午前2時の間)頃。場所は結構沢山あるらしいが、鳴神学園構内の第二体育館脇にもひとつ存在する模様。  注意すべきは、猫以外の生き物が近づくと猫になってしまうと言う点で、意外と危険な都市伝説と言える。  では、近所の寅吉さん(享年十三歳)伝授、倉持千夏嬢の唄をしまいの挨拶としようか。なむなむ。  &italic(){狩の刻に隙間を抜けて ヒタリヒタヒタ忍び足}  &italic(){後を見てはいけないよ 他を連れてはいけないよ}  &italic(){ヒタリヒタヒタ忍び足 狭間を抜けたら 鬼の刻}  &italic(){門番門番よろしゅうな 墓への道は獣道 他は通れぬ一本道}  『流神A』「[[紅女>登場話早見 /流神A#id_a89098aa]]」に登場。  オカルトジャーナリスト志望の間宮ゆうかが「[[地獄の穴>用語辞典 /し#id_3d1ff105]]」と共に口に出すが、どうやらフィールドワークの一環として追っているようだ。  「探偵局」メンバーがすぐそばにいただけに実に惜しい。彼らはこの都市伝説の体験者である。ニアミスに留まらず、どちらかが声をかけでもすれば良かった。核心に触れていただけに非常に惜しい。 #areaedit(end) ---- #areaedit **呪い(のろい) -登場作品:学怖,晦,学怖S,探偵局,四八,特,小学怖,新生,荒井,鳴七 -種族:カテゴリ -関連人物:平井香苗,美和子,岡沢真里,遠藤佳奈美,[[中村晃久>キャラ年鑑 /主要人物 /中村晃久]]ほか多数 -関連用語:人形,言霊  人間の怨念、もしくは特殊な儀式で他人に危害を加えようと願うこと。  もしくは霊や神などが潜む場所でタブーを犯すことで災難に見舞われること。この場合は「バチが当たった」とも言われる。  シリーズ中では様々な呪いのパターンがあり、悪霊にあった、悪魔を召喚した、呪われているアイテムを使った、自殺した相手から憑り殺された、霊が大切にしていたものを壊したetcetc……とにかくオカルト関係であり一般的な科学では説明が付かない(ある種の因果応報的な)災難をひっくるめて「呪い」としている。  また「まじない」を漢字変換すると「呪い」となり、これらの軽めの術式であっても「呪い」の一環であることを示している。  間違っても「&bold(){祝}い」と書いてはいけない。 &bold(){ (執筆者募集中) } #areaedit(end) #areaedit ***丑の刻参り(うしのこくまいり) -登場話早見:晦,特 -種族: -関連人物:マザー・アンジュ, -関連用語:人形  丑の刻(午前一時から午前三時ごろ)に神社の神木に呪う相手に見立てた藁人形を五寸釘で打ち付け、相手を呪い殺そうとする儀式。学術的には類似したもの同士は影響しあうという法則に則って運用される「類感呪術」の代表例としても知られている。  なお、格好には細かい指定があり、白装束を着て頭に逆さにした五徳(蝋燭台)に三本の火をともした蝋燭を着け、一本歯の下駄を履く。もし儀式の模様を相手に見られると、その相手もその場で殺さねばならないとされる。  この設定は江戸時代に大成されたとされ、「宇治の橋姫」が鬼女となる話を元にして藁人形による身代わりや神木を傷付けるという呪法などの要素が追加されている。  主に女性が嫉妬などの感情によって相手を呪い殺す方法であり、1955年には実際にこの方法で相手を呪い殺そうとした女性が立件されているが、それは「殺人未遂罪」ではなく「脅迫罪」となった。呪いによる殺人に因果関係を立証出来なかった為である。  『晦』由香里四話「[[オカルトアイテム>登場話早見 /晦#id_cfbf4a60]]」に登場。  由香里姉さんは多忙の占い師「[[マザー・アンジュ>キャラ年鑑 /まid_05aa8989]]」のお手伝いで呪詛人形を大量に作ったのだが、どういうわけか姉さん謹製の人形にばかり喜びの手紙が届くようになってしまう。 &bold(){ (執筆者募集中) }  『特別編』荒井シナリオ「[[呪いのヒトガタ>登場話早見 /特別編#id_47147d0a]]」に登場。  「[[門倉陽司>キャラ年鑑 /か1#id_04a0de87]]」&「[[弘前歩美>キャラ年鑑 /ひ#id_1cc34ef1]]」のバカップルが一方的な逆恨みから「[[塚本明>キャラ年鑑 /ち‐つ#id_be2d87eb]]」先生のことを呪おうとした手段は何か? という設問の中に「丑の刻参り」が取り上げられている。  が、手間を惜しんだふたりが取った手段は「丑の刻参り」とは関係こそあるものの想像以上に横着なものだった。 #areaedit(end) #areaedit ***蠱毒(こどく) -登場作品:特,鳴七 ⇒「[[蠱毒>用語辞典 /こ#id_53ec55e4]]」 #areaedit(end) ---- //-------------------------------------------------------------------------------- #divclass(navi_epi){ |[[← 前>用語辞典 /に]]|&link_path(../){一覧}|[[次 →>用語辞典 /は]]| } ---- &color(red){情報提供・文章の補足、編集方針の動議その他諸々歓迎します。} &color(red){もし興味を召されたなら下のコメント欄に書き込みなどされると嬉しいです。} ---- #comment() ----

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