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**ゆ‐よ //-------------------------------------------------------------------------------- #divclass(navi_epi){ |[[← 前>キャラ年鑑 /や]]|&link_path(../){一覧}|[[次 →>キャラ年鑑 /ら行]]| } ---- #contents(,option=word) *索引 ---- #areaedit **湯川加奈子(ゆかわ かなこ) -登場作品:レンタル -種族:人間 -関連人物:間山久恵,佐藤一郎《仕事》 -関連用語:喫茶店《仕事》  『レンタル家族』「[[はんぶんつ>登場話早見 /レンタル家族#id_58e003a4]]」に登場。  喫茶チェーン「[[トリスタン>用語辞典 /き#id_c1eb03f6]]」の某店に勤める女性で、主人公「[[間山久恵>キャラ年鑑 /ま#id_5fe981f4]]」にとっては同じ店の頼れる先輩。久恵は彼女のことを優しい姉のように思うほどである。  が、彼女のことは同じく店の従業員である「[[佐藤一郎>キャラ年鑑 /さ2#id_4ce22ed8]]」さんと共に本筋で触れられることはない。話の焦点が「[[久我山>キャラ年鑑 /く#id_4c6f080c]]」との心の交流に移ってしまうからである。  仕事仲間と○○の○のどちらが彼女にとって重いかは論じない。  問題が久恵本人の内心(家族の問題)であった以上、関わるに適さなかっただけのこと。[本音を言えば、ちょい役でも休むことなく実装してくれた「みずなともみ」さんの立ち絵がもったいないかなあ、と思う筆者の気持ちがあっただけのこと。]  『学恋2』風間編に登場。  この人が登場するとは夢にも思わなかったという方も多いかもしれない。とは言え、厳密にはシナリオに登場したというより、本編から離れたおまけ要素「[[アパシー・カルトクイズ>学恋2その他FAQ]]」への出演と言う形だったが。  並み居る難問珍問の中の一問として「彼女の立ち絵」が登場。  設問は「Q.この人は誰でしょう?」と来ました。この瞬間、『レンタル家族』をやっていなかった全てのプレイヤーは「誰?」と首を傾げたと思われる。  ちなみにクイズの出題者である店員さんは「間山久恵」とそっくりである。  そのため先輩にちょっと店の奥から出てきてもらったという解釈も成り立つが実際のところ不明。  そもそも風間さんが唐突にクイズをすることになった謎空間自体が「[[夢オチ>用語辞典 /ゆ#id_044abc64]]」で処理されることもあるため理詰めで考えること自体不毛なのかもしれない。きっと文字通り風間さん(プレイヤー)へのサービスなのだろう。 #areaedit(end) ---- #areaedit **雪(ゆき) -登場作品:追加 -種族:人間 -職業:鳴神学園高校 生徒 -関連人物:[[綾小路行人>キャラ年鑑 /主要人物 /綾小路行人]]《幼馴染》,川田《クラスメート》 -関連用語:桜  『追加版』「[[マスクの下は>登場話早見 /追加版#id_343152d5]]」に登場。  綾小路の幼い頃からの幼馴染。名は体を成すというべきか、小さく、そして白い、そんな女の子だった。  「行人(ゆきひと)」の『ゆき』と「雪」の『ゆき』。名前のそんな縁もあって、お互いそう呼び合う仲だった。    行人は、雪とは小さい頃は一心同体で、魂の片割れのような関係に思っていた。  やがて思春期につれて育っていく自意識と異性という断絶の前に、煩悶を覚えるようになる。  そんな折に彼女を失ったことが行人の暴走を招くことになる。  唯一残された遺骨を軸に「反魂」を望んでどこまでも冷静に狂った活動に身を投じ続けた。  怒涛の勢いで殺して食べた、と言い放ち続け美しい雪のパーツを集め続けた。    雪という女性の人となり、どんな思いを抱えていたかは結局、綾小路行人という男性の口ぶりから察することしかできない。  彼女の死の真相もわからなければ、行人の狂った儀式が何をもたらすはずだったのか、それすらも、本当はわからない。  ただわかること、それは彼が彼女のことを一途に思い続けたこと、それに。  「[[桜>用語辞典 /さ#id_5c2659d7]]」と骨と、そして「雪」。  彼女の死に際して降り積もった美しい光景を最後の犠牲者になるはずだった「坂上修一」が目撃したこと、それだけである。  ちなみに彼女の存在と出番は一シナリオ内での一分岐とごく限られている。  ただし、前置きで「[[大川大介>キャラ年鑑 /お1#id_926965e1]]」云々の設定は出まかせとされたほか、細かい説明抜きで耽美と死の情景・心情描写に徹底したシナリオの衝撃は大きかった。よって、大川の影を完膚なきまでに吹き飛ばしたといえよう。  それはファン達が彼女の立ち絵は無くとも明確なビジュアルイメージを導き出した点からも現れている。 #areaedit(end) ---- #areaedit **ゆず -登場作品:レンタル -種族:人間 -年齢:23歳 -関連人物:阿部弘幸《恋人》  『レンタル家族』「青年リグレッツ」、「自殺志願」に登場。  本名は「&bold(){谷川彩名(たにがわ あやな)}」。  両親を幼い頃に亡くし、拘束時間の短く実入りの良いデリヘル嬢をやりながら夢の漫画家を目指して奮闘していた。    水商売をやっている癖して実は本番行為を一切なしで通しており、実は処女。  漫画家になると言う夢もジゲンダイスケのお嫁さんになるためと言うぶっとんだ動機からだった。流れとしては自分もモンキー・パンチ先生と同じ漫画家となり、知り合いになって自分とジゲンが結婚している絵を描いてもらうと言う微妙に遠大なものである。  「[[青年リグレッツ>登場話早見 /レンタル家族#id_0a886ed0]]」。  そんなヘンテコな彼女だったが、わざわざ風俗嬢を自宅に呼んでおきながら何もせずに帰すと言う、輪にかけてヘンな[[童貞>用語辞典 /と#id_012adcc3]]「[[阿部弘幸>キャラ年鑑 /あ2#id_db792265]]」と出会い、その運命が大きく動きだすようで、少し動くのだった。    そしてゆずは虚飾に塗れているけれど情けない心情を吐露する阿部のことを肯定し、なんだかんだでどん詰まりなフリーターであった彼に未来の展望を与えてくれる。金銭は絡んでも行為なしのプラトニックな関係がふたりの間で続いていくことに。  そして、ゆずがほかの客にケガを負わされたことで危険な商売に危機感を抱いた阿部はゆずに向かって「レンタル家族」になって養う=実質プロポーズ発言を勢い任せで言い放つのだった。ここでふたりの幸せは最高潮に達する。しかし……。  (ネタバレにつき格納) #region  幸福の絶頂も束の間、「[[トラック>用語辞典 /と#id_73c75bf5]]」事故に遭って帰らぬ人になってしまう。  しかし彼女の夢は阿部が引き継ぐ。失ったゆずの存在の大きさに苦しみながらも阿部は前に向かって進み続けているようだ。  天国に行った彼女が何を思うかは定かではないが、阿部はゆずを心の中で生かし続けるため描けなかった漫画に挑み続けている。自分は不幸ではないと言い切れる阿部の姿は、ゆずが見せた希望にあふれる夢の大きさを物語っているのかもしれない。  「[[自殺志願-誘導->登場話早見 /レンタル家族]]」。  いきなりナンパからの心中を持ちかけてくる危ない高校生「[[帆加辺春生>キャラ年鑑 /へ‐ほ#id_76cf3cf4]]」の提案をへらへらと受け入れたかに思われたが……、年下の戯言を切って捨てるかのように手首をはじめ無数の傷跡が残る自身の腕を見せてくれる。  要は、軽々しく自殺なんて言葉を振りかざす少年に向けて、年上の忠告ということで翻意を促すのだった。  さすがにこれを見せられたハローくんは何も言えず沈黙で返すことしかできなかった。  厳密に言えば、このシナリオ中では彼女の名前は表記されておらず「女の子」と表示されているに過ぎない。  なのだが、グラフィックが同じということもあって平行世界間の同一人物と解釈するための判断材料にするには十分だろう。  「[[自殺志願編-転生->登場話早見 /レンタル家族]]」。  ハローくんのがむしゃらな意志によって正されたもう一つの歴史では無事結婚式を迎え、愛しの彼の隣で微笑んでいた。  余談だが、上記「自殺志願-誘導-」で説明された、自傷未遂(リストカット症候群)を繰り返し現状ではなんとか立ち直ったという過去はこの世界では存在しなかったと推察できる。  なぜなら、プレイヤーたちは腕が露出している彼女のウエディングドレス姿を目の当たりにできるためである。 #endregion #areaedit(end) ---- #areaedit **妖怪ベロリ(ようかい-) -登場作品:探偵局,学恋V,小学怖,鳴七 -種族:妖怪 -関連人物:[[日暮太郎>キャラ年鑑 /主要人物 /日暮太郎]],中雅臣,岡沢真理,須磨音巳,桐瓦のぞみ,福山梢《犠牲者》,[[宇部壬太>キャラ年鑑 /う‐え#id_c3e83483]] -関連用語:[[旧校舎>用語辞典 /重要用語 /旧校舎]],宿泊施設《出没》  単に「ベロリ」とも。  作品によって微妙に特徴は異なるものの、共通して名前の通りに垂れ下がった長い舌が特徴的な妖怪であり、特定の種分の人間を狙ってなめることで精気ないしそれに類するエネルギーを摂取し、自身の糧にする。  結果、舐められた人間は個人差はあるものの、しばらく調子が下り坂になってしまう。  妖怪らしく身勝手な言い分で人間を振り回す怪異らしい怪異だが、別に命までは影響はなく愛らしいとも間が抜けているとも取れる姿形をしているのが実態である。とは言え、視認が困難な特性を持っており、出会える機会もごく稀にしか巡ってこない。  よって実際目の当たりにした時のインパクトはあるのだが、あまり登場頻度が高くないのもその表れかもしれない。なお『AMC1』にも当初は登場する予定があったが、時間の都合上カットされたのだという。  『探偵局』第十四話「[[妖怪ベロリ>登場話早見 /探偵局#id_ea151423]]」に登場。  初登場作品。  鳴神学園に古くから出没する妖怪として噂されている。  不特定多数の人間の体のどこかを舐めては去っていくと言う被害が長きに渡って報告されてきた。  舐められるだけならさして実害はないように思えるが、困ったことにこの妖怪は舐めるのと合わせて、その人間が一番努力していることを吸い取る。  結果、対象は今まで何の苦にもならず出来ていたことが失敗続きで、次第にやる気を失ってしまうと言う。  命さえ奪う凶悪な妖怪に比べれば、何のこともないように見えて当人に結構深刻な事態をもたらし、しかも味をしめた人間の元へ何度も足を運ぶ習性を持つ。  なんとも迷惑な妖怪であるが、対処法は存在する。反対にこの妖怪を舐め返せば、奪われた力を取り戻すことができるらしい。  ただし、かなり高速で移動するので気配すら察知することが難しい。伝聞であっても姿さえ明らかになっていない。  事実「[[鳴神新聞>用語辞典 /し2#id_12713883]]」1995年5月号で、見事その姿がシャッターに捉えられたらしいが、写真に映ったその姿はピンボケだった。  なお、その真の姿はかなり間の抜けたものである。  具体的に言うと、耳の垂れた犬の顔面に申し訳程度の手足がくっついた一頭身。  その顔にしても子どもの落書きにしか見えない適当な顔つきで、ベロリの名の通りか、長い舌がベロリと垂れている。  [出現の前後に残す黒くベトベトとした液体は彼の涎かもしれない。]  口調は「~のう」と語尾に付ける年寄り風、かつ人を食ったような話方をする。  その一方で、わりと話が出来、含蓄のある話をしてくれるため実は善い方の化生に入るようだ。  みんなを舐めて回っている理由も、人間を自分の妨害にも負けない強靭な精神の持ち主に育てるためらしい。    さながら「麦は踏まれて強くなる」と言った話である。自分が舐めてもびくともしない人間はすなわち美味い人間でもあるため、いわば人間とは共生関係にある妖怪と言うことになる。  が、今の人間は生半可な努力を努力と言う、ひょろい人間になってしまったと嘆いており、年長者の嘆きが取れる。  その基準はよくわからないが、自分の努力をひけらかす程度ならマズいらしい。  ちゃらくて何も考えていない子はエラくマズいという評価で、真行寺に尽くすことを生きがいとしていた[[須磨>キャラ年鑑 /す#id_f2762c1d]]のことは「変な味」と評している。  真っ当に日々研鑽を重ねている日暮先輩はウマく、未だ謎に包まれた[[岡沢>キャラ年鑑 /お2#id_a02922fb]]のことも高く評価していた。なんか腹立たしいが、評価が高いなら悪い気はしない。彼?の基準が結構高いだろうことを除けば。  あと、[[高井戸先生>キャラ年鑑 /た1#id_4ab879d7]]は自ら志願して舐めてもらうも、「マズい」評価だった。  世の中ままならないものである。特に何をするわけでもない賽臥のことは当然「マズい」評価だったが、別に賽臥はその後変わった様子などなく日常を送っている。謎である。  なお、「彼?」の名前であるが、「妖怪」を付けてフルネームなのかそうでないのかは不明である。  多くの人間は妖怪まで付けて呼んでいるが。    [しっかし、変なところばかり舐めるなー。どこを舐めても変態だって言うツッコミはなしにせよ。]内訳は以下の通り。  日暮:背中,岡沢:足首,須磨:左頬,[[福山>キャラ年鑑 /ふ#id_51f4052c]]:首筋,[[桐瓦>キャラ年鑑 /き#id_116e456e]]:右腕。  『学恋V』「旧校舎」イベントに登場。  旧校舎の各所を何度も何度も探索しているといつか出会える。  当初は気配だけだが、遂には正面から遭遇することが出来るのである。  案の定舐めて去っていくのだが、その際のコメントが「美味い」か「不味い」かで分岐する条件は不明である。うーむ、&bold(){要検証対象}。  『小学怖』火曜日「[[妖怪ベロリ>登場話早見 /小学怖#id_4b4da2bc]]」に登場。  今回は「努力していること」ではなく「子どもの元気」を舐めて吸い取り、自身の糧とする妖怪として描かれる。  また、年寄り口調ではなく「おみゃあ」、「~だぎゃあ」などの名古屋弁で喋るので、今までの作品に登場した「ベロリ」と同種別個体か近縁種などとも考えられるが詳細は不明である。  溜め込んでいる元気の多少によって大きさが変化するらしく、「六年六組」の仲間たちを軒並み舐めてぐったりさせていた際には熊ほどの大きさにまで膨れ上がっていた。  おそらく霊能力者である「[[元木香苗>キャラ年鑑 /む‐も#id_c0f8fc6c]]」さんをはじめ曲者揃いのクラスメートたちや「[[毬絵先生>キャラ年鑑 /主要人物 /桃瀬毬絵]]」に気づかれず、病弱な「[[宇部壬太>キャラ年鑑 /う‐え#id_c3e83483]]」くんにのみ視認、接触できたなど謎も多い。  ちなみに宇部くんの視点からだと、従来作品のまぬけデザインと中に人が入れるサイズもあって「ゆるキャラ」そのものという感想を抱かれている。当然ながら中の人などいないが。  今どきの子どもは元気がないので、どういうわけか誰も彼も元気いっぱいな「六年六組」を狩場に定めて居着いていたが、流石に自分のせいで人死にが出る事態は看過できなかったようで、体調を崩した宇部くんに急いで元気を分け与えてくれた。  自分の体が縮み、最終的に消滅の危機に陥るのも厭わない献身っぷりである。一方で、人間の子どもを食事扱いする勝手な言い分はふてぶてしい妖怪(もしくは人間)そのもの。  良くも悪くもベロリは他者の都合に左右されず我を貫き通す、人外らしい人外、役割なんて知らないよくわからないもの(妖怪)であるのかもしれない。現在は宇部くんの紹介で[[狩場を移した>用語辞典 /な#id_f82d0dc4]]らしく、そこの子どもたちにも気づかれないなりに、持ちつ持たれつの共存関係を築いているようだ。  『鳴七』「謎の四番ベッド」ほかに登場。  かわいい。  今回のベロリはマスコットじみたモフモフした姿へとリファインしたデザインがなされておりカワイイ。  口調や性質などは『小学怖』版の「~だぎゃ」口調を踏襲しており、やはり二足歩行で実害といってもさほどでない。  大きさとしては、成人男性が両手で抱きかかえられるくらい、理想的なぬいぐるみサイズといえるだろう。Kawaii。  今回のキャラクターデザインを務めた「倉馬奈未」にとってもお気に入りのキャラクターらしく、シナリオ中で絡みのあった新堂さんといっしょに脈絡なくベロリがセットにされているということが特典をはじめにちょくちょくあったりする。  なぜか、でんでん太鼓を持っているのだが、何を企図してデザインされたかは不明。シナリオ中でも特に触れられていない。  「[[謎の四番ベッド>登場話早見 /鳴七#id_3a28a4b4]]」。  今回出没する個体は宿泊施設を狩場にしていたようで、サッカー部になぜか在籍してこの施設を利用していた「[[星野元風>キャラ年鑑 /へ‐ほ#id_8a71732e]]」がその犠牲になった。  とは言っても、星野は元気をなくしてベッドから離れられなくなった程度で命に別状はない。この学校施設に生息するほかの怪異と比べれば、まったくもって有情である。  通常なら視認、認識できないハズのベロリとなぜか遭遇することがかなった新堂さんは彼(?)と会話を交わし、そのモフみに魅了される。抱きしめたところ、新堂さんは大いに癒されることになる。  なお特性としては『小学怖』版を引き継いでいるようで、このやり取りのさなかにあってベロリ自体の大きさが変動している。  それから新堂さんはベロリのターゲットに元気がないという嘆きを聞くや、なら同じサッカー部でも「[[西澤仁志>キャラ年鑑 /に‐の#id_225efba3]]」以下一軍の体力のある連中を狙うよう入れ知恵を行うのだった。  「[[死を招くベッド>登場話早見 /鳴七#id_810e3d2d]]」。  倉田恵美が語り部として立候補するにあたり怖い話を披露するはずが、妙なところから認める認めないの水掛け論になって脱線し、こじれにこじれてしまうことがある。  結局、その日はしっちゃかめっちゃかで後日、坂上くんは嫌な予感を抱えながら本番当日の新聞部部室を訪ねるのだが……。  (ネタバレにつき格納) #region   部室の扉を開いた坂上君のことを出迎えてくれたのは[[バ>キャラ年鑑 /主要人物 /深尾華穂子]][[バ>キャラ年鑑 /主要人物 /高木ババア]][[ア>キャラ年鑑 /主要人物 /飴玉ばあさん]]三名、[[セリフが一種類しかない男児>キャラ年鑑 /ひ#id_8d467431]]一名、「[[ヒナキちゃん>キャラ年鑑 /ひ#id_36fde967]]」、そしてこちら妖怪ベロリという惨状だった。怪異しか集まっていない上に、やっぱり六名しかいないのはなにかの冗談なのだろうか。    カオスな展開を前にして、めまいがする坂上くんを前にして彼女たちがどんな話をしてくれるかはもちろん定かではない。 #endregion  「[[おいかけヒトシくん>登場話早見 /鳴七#id_fb3d2cd6]]」。  高校生活を通して妖怪ヒトシ君と遭遇しようとした「[[立花ゆかり>キャラ年鑑 /た2#id_cc88aaac]]」がその代わりに会えてしまったらしい怪異のひとつとして言及されている。  存在を認識している以上、立花さんとベロリは会話を交わすなどして交流したと考えられるが、その経緯は謎に包まれている。  「[[思い出はイチゴ味>登場話早見 /鳴七#id_3a6a9b74]]」。  「[[姫乃愛良>キャラ年鑑 /ひ#id_33e9a75f]]」の横たわるベッドに、彼(?)のぬいぐるみが置いてある。  とは言え文中で特に触れられることはなく、このシナリオでは遊び心に基づくカメオ出演といえるだろう。  「[[スンバラリア星人、現る>登場話早見 /鳴七#id_c5ef5122]]」  自らをスンバラリア星人だと言い張る風間さんを刺激しないようにと話題を変えてみたところ、坂上くんは風間さんからかわいい子を紹介される流れになる。  そんなわけでと体育館裏で待ち合わせるナイスなシチュエーションにわくわくしていた坂上くんの前に現れたのがベロリである。風間さんの人脈(?)の広さがなんとなく窺い知れる一幕である。  ついでに言えば、性別がない上に多種多様な姿形をした異星人を知る風間さんだからこそ。  自分の同胞だと思っている坂上くんに彼(?)を紹介してもなんらおかしくないのかもしれない。  &bold(){ (執筆者募集中) }   「[[危険な転校生>登場話早見 /鳴七]]」。  「[[富樫黎雄>キャラ年鑑 /て‐と#id_3ab9e743]]」の自室になぜか彼(?)らしきポスターが貼ってある。  とは言えキャラが被っているのではっきりそうだと断言できるわけではなく、文中で特に触れられることはない。このシナリオにおいても遊び心に基づくカメオ出演ふたたびといえるだろう。 #areaedit(end) ---- #areaedit **依木鈴子(よき りんこ) -登場作品:探偵局 -種族:人間 -職業:鳴神学園高校 二年D組 -関連人物: 朝比奈卓也《クラスメート》 -関連用語:花壇,夜叉川,都市伝説探偵局  『探偵局』第十八話「[[葉守りの神>登場話早見 /探偵局#id_81b351cf]]」に登場。  不器用で人付き合いも悪く、友達も上手く作れなかった女子生徒。  ただ、本当に草花のことが好きで植物達のことを大事な友達と語って心の支えにしていた。  女子を目にするたびに騒いでいる「[[柴田浩次>キャラ年鑑 /し#id_20c93416]]」が言う通り、結構綺麗な子である。  [[賽臥>キャラ年鑑 /主要人物 /賽臥隆恭]]が「[[久多良唯桜>キャラ年鑑 /く#id_8e456375]]」と一緒に花壇で邂逅し、その時は花壇の世話をしていたことから「[[園芸部>用語辞典 /え#id_19b229e7]]」所属と思われるが、実際の言及は取れていないので不明。  「[[夜叉川>用語辞典 /や#id_c4adb24e]]」の河川敷は幼い頃から彼女のテリトリーだったが、三ヶ月くらい前(2007年3~4月)から河川敷近くの雑木林にある、お気に入りの柏の木に変な「[[呪い>用語辞典 /ぬ‐の]]」がかけられてしまい、木が苦しんでいる様を感じ取っていた。  しかも同時期に流された「噂」で心無い人たちが集まったせいで、加速的・連鎖反応的に悪化していく環境に心を痛めていた。  普段はほとんど喋らない大人しい生徒だったが、いざそのことで怒ると、次期新聞部部長「[[朝比奈卓也>キャラ年鑑 /あ1#id_bc2c3a7e]]」に食って掛かるほどの剣幕を見せる。  ただ、夜叉川の呪いの柏の木にまつわる謎の解明に向かった探偵局メンバーと、彼らに呼ばれた「[[猿渡広一>キャラ年鑑 /さ2#id_8dd6f668]]」神主の協力もあって呪いは見事に解かれる。  また「[[新聞部>用語辞典 /し2#id_f76357f5]]」の報道もあり、今後噂の方も収束に向かうと思われる。  恩義を感じた依木さんはオカルト同好会に対して今後何かあった時の協力を申し出てくれた。彼女が植物の意思を感じ取れると言うのなら、きっと大きな力になってくれるだろう。  「[[早坂桃子>キャラ年鑑 /は#id_510798fb]]」・「[[東条深雪>キャラ年鑑 /て‐と#id_4f121a70]]」と言い、植物にまつわる人々は数多存在することもあり、彼女の出番はきっとここで終わらないだろう。 #areaedit(end) ---- #areaedit **横内彰道(よこうち あきみち) -登場作品:追加 -種族:人間 -職業:鳴神学園高校 一年生 -誕生日:7月17日 -関連人物:[[荒井昭二>キャラ年鑑 /主要人物 /荒井昭二]],馬渕清隆《友人》,糸谷妙子《部活》 -関連用語:幽霊交歓部《所属》,[[旧校舎>用語辞典 /重要用語 /旧校舎]]  『追加版』荒井シナリオ「[[消えた生徒の行方>登場話早見 /追加版#id_c9bb9af2]]」に登場。  「怪異譚が多いから」という理由で鳴神学園に入学するほどのオカルトマニア。  そのアプローチは展開によって異なるものの、どちらも旧校舎で霊の世界の扉を開いてしまったという点において共通する。  一応命は取り留めているものの、今後に多大なる不安を抱かせると言い換えても良いだろう。    動機が「幽霊と友達になりたい」という牧歌的なものであった場合は、実際にその通りの活動内容を有する非公式部活動「[[幽霊交歓部>用語辞典 /ゆ#id_aca4b6af]]」の一員になってしまう。幽霊も一緒に鍋を囲んでの歓談という、一見すると平和な部活動の影に隠れた罠とは……?  同じく幽霊と親交を結びたいと思っていたクラスメートの「[[馬淵清隆>キャラ年鑑 /ま#id_9a5ed591]]」が追って入部する中、荒井さん自身も入部するか否かは、プレイヤーの知識ないし直感にかかっていることだろう。  または動機として、民俗学的に怪異を研究するという学者肌な人間としての一面が強調されることもある。  この場合は特定の分野に深い造詣を持つ荒井フレンズの中でも、特にアカデミックな人物といえるだろう。  荒井さんも連れ添っての旧校舎内部の調査中になにかの弾みで「幽体離脱」してしまい、現在の肉体は脳死状態になってしまった横内くんだったが……。どうも彼、意識だけの身になったからこそわかる、とんでもない世界を見て、来てしまったようだ。  それも肉体の意識が戻らずに両親を心配させている現状をそれどころではないとさえ思える世界である。  そして、荒井さんは、万人にとって幸か不幸かわからないその未来、またはその世界は、きっといつか訪れるのだろうと夢枕に立った横内くんの言葉から知っている。 #areaedit(end) ---- #areaedit **横峰佐登司(&u(){よこみね さとし}) -登場作品:月下美人 -種族:人間 -職業:鳴神学園高校 二年生 -関連人物:[[細田友晴>キャラ年鑑 /主要人物 /細田友晴]],[[黒川茂>キャラ年鑑 /く#id_941a28e4]],荻島貫,菊池信彦《部活》,[[及川由紀>キャラ年鑑 /お1#id_c3c5a9e2]]《クラスメート,部活》 -関連用語:[[我慢クラブ>用語辞典 /か#id_b6c24902]]《所属》  『月下美人』第一巻「[[地獄屋敷>登場話早見 /月下美人#id_61750d67]]」に登場。  部長を主な相違点として、健全な方向へと大きくイメチェンを果たした非公認部活動「我慢クラブ」のメンバーのひとり。  今回の「我慢クラブ」は部長を除いて常識人の集まりであり、横峰さん自身もほかの部員同様に爽やかな人柄だった。  一年前に部室棟一階のトイレで我慢クラブの活動をしていたところを細田友晴と遭遇しその場で彼を勧誘し、部長以下ほかのメンバーたちと顔合わせをして入部試験の話にまでこじつけるのだが……。  部長の要求はよりにもよって「及川由紀」を勧誘して来いという無茶な内容だった。  当時は同じクラスメートということもあって彼女の無軌道っぷりをよく知っていた横峰さんは、それでもなんとかしようと細田のサポートに当たってくれる。「地獄屋敷」探索のトップバッターまで変わってくれた辺り、相当気にかけていてくれたようだ。  なお横峰さん自身は及川さんとは普通に話せており、彼の顔の水準はそうは悪くなかったことが推察しうる。  続いて我慢クラブ一同は、及川由紀を加入させてしまった流れで「[[地獄屋敷>用語辞典 /し1#id_1b3956c8]]」での肝試しをすることになってしまう。  先述した通り、先鋒を務めた横峰さんだったが、とんでもない恐怖体験を味わい、かろうじて脱出できたもののそのまま心折れてしまい待っていた一同をよそに逃げ出してしまう。  一年後の現在も横峰さんは在学中だが、この一件は「我慢クラブ」共々彼の中で忌まわしい記憶として残ってしまったようである。その後クラブ自体が黒川部長の失踪によって廃部になったこともあり、細田さんとの縁も終わってしまったようだ。 #areaedit(end) ---- #areaedit **横山(よこやま) -登場作品:晦 -種族:人間 -職業:カメラマン -関連人物:[[真田泰明>キャラ年鑑 /主要人物 /真田泰明]]《仕事》,渡辺《仕事,復讐》  泰明五話「[[人間をとりまく謎の世界>登場話早見 /晦#id_9eb3b28d]]」に登場。  小笠原諸島を中心とした海洋生物特集の取材にあたり、カメラマンとして同行した三人の内の一人。スタッフは総員三十二名と大所帯だったが……。  ベテランの横山さんはダイバーの「[[渡辺>キャラ年鑑 /わ行#id_aed6cfc9]]」さんと組んでとある日の撮影に臨んだが、現れた鮫に襲われたか、唐突に浮上したクジラの水流に巻き込まれたかで生存が絶望的な状況に追い込まれてしまう。  鮫に襲われたらしき状況では、後日なぜか半魚人と化した彼が船上のスタッフへ襲い来る。鉄の格子に守られた潜水スタッフ共々取材チームの大半は海の中へ消えてしまった。  追い詰められた泰明さんが彼らしきものへ謝ると、彼は感謝の言葉と共に去っていったが、一体何だったのだろうか?   遅れて到着した海上保安庁は血相を変え、局に帰った泰明さんもなぜか責任を問われることはなかった。――、正直謎が多すぎて処理し切れない。    [元々、泰明シナリオは謎投げっぱなしで終わることが多いのだが、泰明五話はその顕著な例と言える。  多少展開に無理があっても、本人がサービス精神旺盛かつ言い出しっぺと言うこともあり、悪気のない「[[創作>用語辞典 /せ‐そ#id_d72d88b9]]」で流すこともあるだろう。  だが、今回は取材チームを壊滅させる大不祥事(他展開含め三パターン)を起こしているのに、なぜか肝心のドキュメンタリーが放送される矛盾を爽快なまでに無視している。逆説で考えて、真実と見て良いかも知れない。    「[[長岡>キャラ年鑑 /な#id_cc97ef82]]」さんや宇宙人の件と言い、ワールドワイドに迫る脅威を超展開と取るか、宇宙的恐怖と取るかは難しいが。]    鯨の浮上に巻き込まれた場合は、見捨てた渡辺に復讐をする。  泰明さんの口から語られた以上のことがないのなら、やや理不尽に感じられるが、非業の死を遂げたものの霊と言えばそうするしかないのだろうか。  渡辺が民宿に引き篭っていた場合、なぜか彼は海水まみれの窒息死体として発見される。[横山さんの仕業と冗談でも語らないのは大人の良識か。]    もしくは水流の激しい場所に一週間も彼の遺体は踏み止まる。  ちょっとした潜りを指示された渡辺は、彼の執念か腐乱死体を背負ってきてしまうのだった。渡辺は病院通い、復帰にまだまだ時間がかかるようだ。    取材する河岸を変えた場合、渡辺は死んでしまう。  後日、泰明さん達は渡辺の顔をした魚と、それを追う横山さんの顔をした巨大な魚を目撃したと言う。   [『ギリシャ神話』での父王ニーソスを裏切り、敵王ミーノースに求婚した乙女スキュラを思わせるエピソードである。何でも娘の裏切りに怒り狂った父は鷲に変身し、鷺に姿を変えた娘を今も追っているとか。] #areaedit(end) ---- #areaedit **吉岡陽太郎(よしおか ようたろう) -登場作品:学怖,学怖S,稲in -種族:人間 -職業:鳴神学園高校 三年D組 -関連人物:[[新堂誠>キャラ年鑑 /主要人物 /新堂誠]]《クラスメート》,目黒啓子《恋人》 -関連用語:旧校舎の照魔鏡《儀式》,[[悪魔>用語辞典 /重要用語 /悪魔]]《取引,魅了》,学校であった怖い話《迷言》,予知  どこか冴えない印象で目立たないが、劇的でこそないが確かな印象をプレイヤー諸氏の脳裏に刻んだであろう男子生徒。  なぜなら彼が登場するシナリオは『学怖(S)』新堂一話という、はじめてゲームを起動したプレイヤーがまず最初に選択するだろう位置に置かれている。  彼にまつわる題材はオーソドックスな「学校の怪談」にもよく登場する「鏡」である。また、その都度語られる事情は様々であるけれど語る側の新堂さんと吉岡のふたりで深夜の「旧校舎」に赴いて鏡の前でとある儀式を行うというもので共通している。  その辺は小学校を舞台とすることが多い「学校の怪談」で語られることも多い王道のシチュエーションである。  ただし高校生だからこそ深夜三時という無茶な時間帯でも実行ができるという意味で、旧来のそれとは明らかに異なっていることをさっそく示唆している。  その上、この手のキャラには珍しく「[[目黒啓子>キャラ年鑑 /む‐も#id_f445b9f0]]」という付き合っている彼女の存在が語られることもある。彼女の存在が吉岡と吉岡の話の両方に独特の味と分岐、奥行きを与えているといえるだろう。  意外性に富んだ結末へと発展させるべく結構分岐の数に恵まれていることもあって、吉岡の話は『学怖』の入り口としては申し分ない優等生なのかも知れない。  『学怖(S)』新堂一話「[[霊界へ続く旧校舎の鏡>登場話早見 /学怖(S)#id_40c8243f]]」に登場。  こちらでは「吉岡」名義。  口下手で笑うのも下手、%%生きるのも下手%%と、下手下手尽くしで何かと不器用なタイプの男子生徒。  新堂さんに活を入れられて、自分から言い出して、恋人に誘われてと動機は様々だが、「[[旧校舎の踊り場にある鏡>用語辞典 /き#id_28fded9e]]」で合わせ鏡の儀式を行うことにしたようだ。  新堂さんは場所が場所なので怖がる吉岡に付き合わされ、共に深夜の旧校舎に赴くことになる。  しかし、いざ本番、実地に望んだ吉岡は大乗り気だった。  吉岡が意外と度胸のあるところを見せたと言うか、新堂さんがヘタレなところを見せたと言うかは微妙なところかもしれない。  ただし、いずれのケースにしても自ら怪奇現象に首を突っ込んだだけあり、吉岡の死亡率は結構高かったりする。「[[鏡>用語辞典 /か#id_28c8d9b3]]」と言う神秘性の高い物品にはそれだけ危険が宿るのだろうか。  『学怖』だとなぜかセピア色の立ち絵であり、僕らの心は懐かしい(?)かもしれない。  『学怖S』で演じた役者は眼鏡をかけているが、こちらも新堂さんの心証と同じく本当にどこにでもいそうな奴と言うイメージとなっていた。どちらにせよ&italic(){ノスタルジック}。  『学怖S』細田四話「[[新校舎のトイレツアー>登場話早見 /学怖(S)#id_450f2f11]]」追加分岐に名前のみ登場。  いわゆる「[[トイレツアー>用語辞典 /と#id_b7caca6f]]」のさなか「主人公(男)」が新校舎最後のトイレで霊を感じると、それだけ聞いて細田さんは部室に戻ろうと言いはじめる。  それでは記事が書けないという新聞部員としての意地もあり、細田さんの制止も聞かずに主人公はトイレに踏み入るのだった。  すると突然室内の明かりが消え、数々の怪現象が起こる。  その一つに休み時間のトイレの中のような会話が聞こえてくるというものがあり、その中で吉岡と目黒さんの噂を耳にすることができる。  &bold(){「おい、聞いたかよ、吉岡の奴、とうとう目黒さんと……」}  この会話は後ほど現れる生徒の霊がしていたのか、以前このトイレで行われた会話が聞こえてきたものなのか、詳細は不明である。  主人公の恐怖はいかばかりだったかと想像できるが、吉岡たちの名前を知るプレイヤーの多くはニヤリとしてしまうのではないだろうか。  [「とうとう目黒さんと……」の後に何が続くのかもプレイヤーの想像に委ねられているが、「付き合い始めた」などであれば大変微笑ましくてよいなと思う筆者であった。]  『稲in』に登場。  再登板に伴ってフルネームが明らかとされた。  『学怖S』から数えてもおおよそ二十七年ぶりの壮挙である。    吉岡陽太郎は一年ほど前にこの世を去った鳴神学園の男子生徒である。     やはり「目黒啓子」とは仲の良い恋人同士であり共に「旧校舎の照魔鏡」で儀式を行ったのだという。そんな彼らにまつわる怖い話を「七不思議の集会」で披露し、ふたたび「あなた」に向けて教えてくれるのは、やはりあの新堂誠に他ならない。  というわけで今回再登板を果たした吉岡だが、実のところおおよその要素は共通している。  新規に追加された「陽太郎」という下の名前は「誠」なのに不真面目で「細田」なのに太っているなどと同じ理屈だろう。  今回の吉岡の立ち絵は目にクマがかかったいかにも陰気そうな外見である。つまりは名前の印象と実際の性格や気質などを裏返した、皮肉めいたネーミングと思われる。この種のネーミングは「[[雄大>キャラ年鑑 /お1#id_c4b6dc5e]]」なのに華奢と同じくシリーズ中では散見されている。  余談はさておき、今回の吉岡は単に陰気な印象が増しただけではない。  話の解像度が上がったほか、新堂さんの間に接点が生まれている。  なんでも、吉岡は過去いじめられていたがそこを新堂さんに助けられ、それ以来交流を持つようになったんだとか。  そのほか、吉岡は泣き顔と判別の付かない独特の笑顔ばかりを作っていたらしい。  また、目黒さんと手を取り合って鏡の中に向かおうとした理由にものっぴきならない事情が加わっており、是が非にでも鏡の中の世界へ脱出を果たしたいと鬼気迫る様子でもあった。  そして儀式を敢行したはいいものの、失敗して目黒さん一人をあっちの世界に行かせてしまった吉岡は大いに憔悴する。  けれど吉岡は新堂さんに立ち合ってもらった上で愛に生きる男として底力を発揮、彼女の待つ鏡の中の世界へ旅立つのだった。  なお今回の鏡の中の世界だが、おそらくはいいところだろうという展開が採用されている。それに加えて信頼のおける証言も得られているのでまぁ安心という形になっている。幸薄げなふたりなだけに、どうか末永く幸せになっていただきたいものである。 #areaedit(end) ---- #areaedit **吉川(よしかわ) -登場作品:晦 -種族:人間 -関連人物:[[真田泰明>キャラ年鑑 /主要人物 /真田泰明]]《仕事》,尾岳冬良,河口  泰明六話「[[洋館に宿った尾岳冬良の魂>登場話早見 /晦#id_09043ee7]]」に登場。  「[[尾岳冬良>キャラ年鑑 /お2#id_abae7793]]」の作品をドラマ化企画に当たってADを務めた男性。  怖がりな性格を表すように、恥らう乙女みたいに顔を隠した変すぎるポーズが印象的なグラフィックを持っていたりする。  ついでに「吉岡」よろしくなぜかセピア色だったりする。グラフィックのことはさておき、心霊好きな「[[河口>キャラ年鑑 /か2#id_c679854c]]」とは一見相性が悪いようでいて、歳が近いこともあってなんだかんだで気が合ったらしい。  尾岳冬良の小説の舞台となった屋敷の探索には付き合い柄参加することになったが、結局最後まで乗り気ではなかった。  実際の探索では何かある度に驚く役回りとなっており悲鳴が上がったと思えば、十中八九彼の仕業である。    かと思えば、一行の脱出の過程の中で思わぬ貢献を果たすこともあったりする。  また、吉川がいち早く驚くことで皆の緊張を肩代わりをするポジションにあると考えればないがしろはできないかもしれない。  とは言え、泰明六話の性質上、探索に向かった四人は全滅してしまう([[すべては闇の中へ…>用語辞典 /せ‐そ#id_716631a9]])ことの方が多い。単に巻き込まれただけの吉川こそ一番報われない、というのは言うまでもないだろう。 #areaedit(end) ---- #areaedit **吉川(よしかわ)② -登場作品:新生2 -種族:人間 -職業:鳴神学園高校 三年生 -関連人物:[[日野貞夫>キャラ年鑑 /主要人物 /日野貞夫]]《噂》,[[新堂誠>キャラ年鑑 /主要人物 /新堂誠]],田中,松原  『新生2』「[[赤い靴下>登場話早見 /新生2#id_cb301e1b]]」に登場。  心霊スポット「四丁目の廃倉庫」に度胸試しや箔付けのために深夜訪れた四人の生徒の一人。  中でも吉川は「[[田中>キャラ年鑑 /た2#id_3a5d0b18]]」と並ぶ言い出しっぺだったようだ。    そんな吉川が体験した霊障は「人影を見た?」というもので、一番目の祟りとして一週間原因不明の高熱を出して入院してしまう。 #areaedit(end) ---- #areaedit **吉川虎之助(よしかわ とらのすけ) -登場作品:VNV,特,鳴七,稲in -種族:人間 -クラス:二年C組 -誕生日:9月19日 -身体:173cm/64kg ♂ O型 -趣味:落語鑑賞 -好きな/嫌いな食べ物:とろろ蕎麦、ぬか漬け/小籠包、グラタン -関連人物:[[細田友晴>キャラ年鑑 /主要人物 /細田友晴]]《クラスメート,いじめ》,星野元風,大倉和雄 -関連用語:将棋部《所属》,いじめ  相方の「星野(元風)」と並んで初登場以来長らく単なる不良A以外の扱いがされてこなかったが、『鳴七』におけるリブートを受けて個性的な立ち絵、経歴、エピソードなどを得て大きく躍進したキャラクターのひとり。  事実上、存在が無と言ってよかった従来までとの扱いの差を鑑みると『鳴七』で初登場した新キャラと言っても過言ではない。  なお、そんな吉川の作中での立ち回りだが、一般生徒を脅かすクズにして、非常に使い勝手のいい不良キャラである。  相方の星野と並べばそれなりの威圧感があり、彼らに虐げられる弱者目線に立てばシャレにならないくらいには存在感がある。  ただし、中途半端な強者に過ぎないため三年生以上の不良には大きく見劣りし、怪異や格上には一蹴される被害者枠が回ってきやすい傾向にある。より洗練された巨悪などに付き従う下っ端としては打ってつけのポジションともいえるだろう。  吉川単独に論を移すと彼の方はいわゆる高校デビューというやつで弱い自分を隠すための虚勢として不良をやっている向きもあるようだ。もう引き返せない領域にまで足を踏み込んでいる星野と比べると、いかんせんファッション不良感がぬぐえない。  その辺に関してはもう不良をやめたい星野と比べて温度差がある。また相方と比べると隙が多く陥れられやすい傾向にある。  暴力や犯罪には躊躇がないクズであることは変わりないが、まだ引き返せる範疇にいることも確かである、  また、いかつい不良には似合わないからこそのギャップが和みを誘う、あざといエピソードが相方にも増して目白押しである。  よって、そこがコアなファンの好感度を上げる一助として働いていたりもする。  『VNV』『特別編』「[[魅惑のトイレ>登場話早見 /VNV#id_bd4e0e4a]]」「[[魅惑のトイレ(改訂)>登場話早見 /特別編#id_e2ca15ea]]」に登場。  一年次から「[[星野>キャラ年鑑 /へ‐ほ#id_8a71732e]]」と言う生徒と共に細田をいじめて楽しんでいた男子生徒。  だがそれも『VNV』の細田は細田史上最弱の存在であったためで、「[[パラレル・ワールド>用語辞典 /重要用語 /パラレル・ワールド]]」の最強・細田がいた世界では、もう一つの世界では見下していたはずの彼に卑屈で媚を売った態度を取るつまらない二人組みだった。  実際の彼らは勉強も出来ないクラスの嫌われ者に過ぎない。  が、かつてこの世界にいた細田が作った最高の環境に押し負け、『VNV』の「七不思議の集会」で話してくれた細田がかつての弱い立場に押しやられると、やはり酷いいじめを行うようになる。これによって二つのパラレル・ワールドの差異は細田中心にあったことが判明する。  『関西版』「魅惑のトイレ」。  例のごとくシナリオが原型を留めつつ大崩壊しているが、この場合は細田さんのキャラを除いて差異はない。  そのため彼ら二人の性格やポジションにはやっぱり変化がなかったりする。ブレないのは大事なことなのかもしれない。   実は隠れマゾな性癖を持っていた細田は彼らにいじめられることに快感を覚えていたのだが、どういうわけか細田が高い評価を受けている世界に飛ばされてしまう。    そして元のシナリオとは正反対なことに元の細田さんの業績を汚さない大活躍をしてしまう。  結果、吉川&星野は細田の下僕に収まるのだった。いま語っている細田さんにとっては不本意の極みだが大団円である。  [幸福なんてあくまで相対的なもの。世界が違うなんては大した問題でなく、最小の世界=自分自身がどうあろうとすることこそが重要なことだろう。その点、最後まで細田に振り回された彼らこそが真に哀れな人なのかも知れない。]  『鳴七』「魅惑のトイレ」ほかに登場。  妙に不良たちが目立っている『鳴七』だが、相方の「星野(元風)」同様に固有の立ち絵と下の名前を得て再登板となる。  これによってどちらがどちらかわからないモブ一歩手前の存在感から脱し、個性を得た彼らは大いに活躍することになった。  ただし、細田さんにとっては自クラスに座して常に圧迫を加えてくる嫌な存在であることに変わりはなかったりする。 &bold(){ (執筆者募集中) }   「[[魅惑のトイレ>登場話早見 /鳴七#id_0363592e]]」。  基本的には『特別編』版とシナリオに相違はない。  「二年C組」メンバーについて描写密度・解像度が上がったことによって、彼らの底辺っぷりがより浮き彫りになった程度か。  分岐として「シミケン」が収録されており、そちらでも相方と並んで苛烈ないじめによって細田さんのことを追い詰めていった輩としての役柄が割り振られている。  旧校舎のトイレの壁の染みにシンパシーを抱く細田さんをなじり、染みを舐め取るよう削り取るよう命じる流れも同じである。  その後は細田さんの言葉を信じるならば「[[シミケン>キャラ年鑑 /し#id_115d5ecd]]([[昆野研哉>キャラ年鑑 /け‐こ#id_dd73b21e]])」の協力を得た細田さんの報復を喰らって、トイレでいじめられているそうだが……、真相は不明である。  「[[サトリサマ>登場話早見 /鳴七#id_c1cd548a]]」。   &bold(){ (執筆者募集中) }   「[[機を見る男>登場話早見 /鳴七#id_cce7cc5a]]」。 &bold(){ (執筆者募集中) }   「[[彼と彼女の秘密>登場話早見 /鳴七#id_29d03244]]」。 &bold(){ (執筆者募集中) }   「[[殺人クラブ>登場話早見 /鳴七#id_b38ef57a]]」  このシナリオの探索パートでは、各シナリオで語られたキャラクターたちが鳴神学園の至るところに潜んでいる。  「吉川虎之助」はその中のひとりであり、「二年C組教室」にいる。 &bold(){ (執筆者募集中) }   『稲in』に登場。  坂上修一の足跡を求め「七不思議の集会」の出席者の居場所を訪ねてあなたは鳴神学園構内を歩く。  その中のひとり「[[風間望>キャラ年鑑 /主要人物 /風間望]]」が「茶道部」に顔を出しているという情報を得てあなたが赴いた先で出会った輩のひとりである。   吉川は「茶道部」部室を裏で占拠してカジノ(もしくは賭場)の元締めをしている「[[大倉和雄>キャラ年鑑 /お1#id_15906407]]」に相方の星野と共に飛車角のように付き従っている。カジノを訪れた客への応対にあたるほか、追い出し役も担っているようだ。  なんだか吉川の方は三下感が強いが、一枚絵では肌をはだけてガタイの良さを披露しており賭場の用心棒感がよく出ている。  また、シールなのか実際の彫り物なのかは不明だが前腕に図案化された虎のタトゥーを入れていることが判明した。 #areaedit(end) ---- #areaedit **吉島春香(よしじま はるか) -登場作品:特 -種族:人間 -関連人物:[[福沢玲子>キャラ年鑑 /主要人物 /福沢玲子]]《噂》,天音瑞希《友人,いじめ》,立石すみれ,栗山《友人》,赤星《恋人》 -関連用語:旧校舎の悪魔《取引》,精神病院  『特別編』福沢シナリオ「[[恋愛教>登場話早見 /特別編#id_21eff9d2]]」に登場。  何もかもが普通の女生徒だったがある日、旧校舎で人生の転機を迎えることになる。  表向きは取り澄ましていたが実は彼氏が欲しいという人並みの願望を抱いていた。  しかし「[[旧校舎で悪魔>用語辞典 /き#id_b79b477a]]」を呼び出せるという噂を聞きつけてから、「[[図書室>用語辞典 /と#id_3590e201]]」で召喚方法が書かれた本を発見したのを皮切りにトントン拍子に事が運ぶ。  悪魔にお膳立てされたという危惧もさておき、その行動力には目を見張るものがあった。  その勢いのままに魂と引き換えに相手に振り向いてもらえる条件で結んだ悪魔との契約は彼女の薦めによってクラス全体の女子に拡散し、普及してしまう。  旧校舎と言うスポットの不安定さ、周囲を集団で取り巻くことなどに起因する心理状況。  なにより思春期女子ならではの考えなしで勢い任せな生き方が悪い方に作用したのかもしれない。  結果、吉島さんは信奉者たちと共に恋愛を至上の価値とし、太く短く生きることをモットーとする「恋愛教」を組織する。  吉島さんを指導者とする成員たちは次々と意中の相手を射止め、その評判が評判を呼んで瞬く間に規模は膨れ上がる。現状では学園内でも無視の出来ない危険な集団と化しているようだ。    「[[天音瑞希>キャラ年鑑 /あ2#id_a5b19360]]」と言う邪魔者も自ら寿命の十年分を差し出す事で抹殺してしまった。吉島さん自身もまだ在校生であるようだが、早めにこの世を去ってくれることを唯一の救いとしよう。  または天音さんをリーダーとする危険ないじめグループによる友人の「[[立石すみれ>キャラ年鑑 /た2#id_a98332a4]]」のいじめ現場に遭遇してしまう。それに巻き込まれた場合は全治二週間の怪我を負って入院したあげくに友人を失う羽目になる。  そして友達甲斐もなく見捨てた場合は立石さんの訃報を聞いてのショックなのか「すみれ……すみれ……」とうわごとのように繰り返すだけの[[生ける屍>用語辞典 /せ‐そ#id_af03ce5a]]になってしまうのだった。  被害者と加害者の構図が逆転した形になる。これだから運命というものは面白い。  『鳴七』  ⇒「[[中山真美華>キャラ年鑑 /な#id_32313830]]」の項を参照のこと。  「吉島春香」のエピソードは上記の人物へと集約された。 #areaedit(end) ---- #areaedit **吉田(よしだ) -登場作品:新生 -種族:人間 -職業:鳴神学園初等部 六年六組 -関連人物:[[荒井規子>キャラ年鑑 /あ2#id_c9204740]]《噂》,[[遠藤佳奈美>キャラ年鑑 /う‐え#id_288e9952]]《いじめ》,[[中井彩>キャラ年鑑 /な#id_b94f5db6]],熊野《友人》  『新生』「[[呪いの法則>登場話早見 /新生#id_9e215069]]」に登場。  十年ほど前の「六年六組」に籍を置いていた女子児童で、中井さんの友人もしくは取り巻きA。  中井さんが主導していた遠藤さんへのいじめに嬉々として参加していたようである。  しかし、六年生の夏休み終了一週間前に親の仕事の都合で「[[熊野>キャラ年鑑 /く#id_c27c7b3e]]」さん同様によその学校に転校していってしまう。  中井さんは彼女たちが転校していったあとすぐにクラスメートからいじめに参加するような性質の友達を見つけてしまうので、ぶっちゃけ彼女たち二人は話の上ではいくらでも替えの利く存在である。    よって吉田さん個人について語ることはあまりない。  ただし率先してクラスメートをいじめる中井さんを含め最低四人、潜在的にはもっといじめっ子がいたと考えれば当時の六年六組の治安の悪さは察せられようものである。     #areaedit(end) ---- #areaedit **吉田達夫(よしだ たつお) -登場作品:VNV,学恋,学恋2,特,学恋V,極,鳴七,稲in -種族:人間,悪霊 -職業:鳴神学園高校 三年D組 -誕生日:9月15日 -身体:172cm/60kg ♂ AB型 -趣味:他人のあら探し -好きな/嫌いな食べ物:ヴィシソワーズ、ジビエ料理/とんこつラーメン、串カツ -関連人物:[[新堂誠>キャラ年鑑 /主要人物 /新堂誠]]《クラスメート,復讐》,[[高木ババア>キャラ年鑑 /主要人物 /高木ババア]]《犠牲者》,奥沼美里,[[岩下明美>キャラ年鑑 /主要人物 /岩下明美]]《ファン》,[[風間望>キャラ年鑑 /主要人物 /風間望]]《知人》 -関連用語:英語研究会《所属》,マネキン《?》  新堂さんのクラスメートで、わりと見たままの人を素で行くタイプの男子生徒である。  初登場作品の『VNV』の時点である程度の彼の人物評は固まっているので後述の注記は目に入れておく必要はあるものの、まずは列挙しておく。    勉強は出来るが、周囲を見下しており言動と態度はかなり高慢で横柄。  そのくせ要領良く立ち回っているため、表向きは品行方正で先生受けも良い。  また、かなり(歪んだ意味で)の現実主義者でロマンを解さない。  容姿もひん曲がった彼の根性を表すかのようでだいたい眼鏡が光る。当然、友達はいないが本人は気にしていないようである。    ただし、後続の作品で彼が出演する中では微妙に嫌な奴ということを匂わせているものの、妙な愛嬌を見せることもある愛すべき小物としても描かれることになった。  規則一辺倒のお堅い人間というわけでもないようで、知人間に変な話題を持ち込むことも多い。  また、『VNV』以後も吉田自身が(主に新堂さんのせいで)ひどい目に遭うことも多々ある。  結局のところ彼の方から実害を与えてくる展開の方が珍しいということもあって、友人にするには難しいかもしれないが隣人としてはわりと味がある。つまりは面白い人間と言えるのかもしれない。    『VNV』「[[高木ババア>登場話早見 /VNV#id_aafc51fb]]」、『特別編』「[[高木ババア(改訂)>登場話早見 /特別編#id_780836fc]]」に登場。  上記で記述した通りの人間である。  新堂さんは彼のことを嫌っており、嫌がらせのために「高木ババア」の話をぶつけることにする。  もっともこの話の新堂さんは『VNV』仕様として負の側面が大幅強化された設定であったため、相手を見下す態度は吉田と大して変わらず、それどころか普通に嫌な奴だったりする。よって、実はどっちもどっちなのだが。  一週間と言うタイムリミットの途中で、一度は恐怖が勝ったのかしおらしい所を見せたものの、いざ新堂さんが態度を軟化させると喉元忘れて何とやらなのか、いつもの腹立たしい態度を復活させた。  という訳で、この手の話におけるお約束に漏れず、彼はそれからちょっと間を置いて高木ババアに抹殺される事になるのだが、そのちょっとの間が彼の最大の見せ場となる。  追い詰められて狂人のようになった吉田は、両親不在の新堂家へ包丁片手のお宅訪問を敢行。高木ババア(と新堂さん)に臓物をぶちまけられながらも、新堂さんをあと一歩の所まで追い詰める。だが間際でリミットを迎え、高木ババアに連れて行かれてしまった。  恐ろしい悪霊であるはずの高木ババアの登場に胸を撫で下ろしてしまうような仕事ぶりだった。  ちなみに『特別編』の追記エンドに、荒井さんの口から吉田の死因は別にある(新堂さんによる他殺)とほのめかすものが存在している。むしろ吉田との間で結ばれ続ける変な因縁は新堂さんの側から結んでいるのかもしれない。  余談ながら『特別編 追加ディスク』の攻略本にはラフ設定資料が10Pほど収録されているのだが、語り部たち、坂上&日野、そして八尾姉妹に玄武拓馬、綾小路と並んでなぜかその一人として分量は半ページほどだが選出されていたりする。  私服のセンスをとやかく言うつもりはないが、ここの吉田では妙にナルシティックな謎のポーズをとっており、当時のスタッフ(少なくともキャラクターデザイナーの「慶」氏)から吉田が愛されていたことの証左になるだろうか。   『学恋』夜イベントに登場。  上記のような死んでも死に切れない末路を迎えたためか、内臓をはみ出させた哀れな姿のまま、悪霊となって登場。  既に新堂と坂上の区別さえ付かなくなっているらしく、包丁片手に坂上に襲い掛かる姿はヤバい。てか、正直こいつって高木ババア自身より怖い。  『学恋2』全編に登場。  こちらは「高木ババア」に殺されることになかった設定である。  相も変わらずの三下っぷりを見せつつも『VNV』とは異なり、校内の妙な情報に強かったり、実はマゾだったり、演劇部のマドンナ岩下さんのファンである等、意外とミーハーな所を多く見せた。正直、こっちの吉田なら少しは友達いそう。  「[[奥沼美里>キャラ年鑑 /お2#id_5b41e075]]」という強力な連れ合い(違)を得て、彼女すら丸め込む一幕は何だか憎めない。一方でやっぱり新堂さんにはひどい目に合わされている。  ななころスタッフにも愛された彼の前途は明るい!(のか……?)  風間編「[[新堂誠>登場話早見 /学恋2#id_2eea84da]]」ルート。  例のごとく新堂さんから「高木ババア」の話を聞かされたらしく、まだ十人に話すこともできずに自室で恐怖に怯えていた。  そのような煩悶を抱えて迎えたゴールデンウィーク初日だったが、高木ババアに扮した新堂さんが窓を破って乱入してくる。    軽い確認の問答を挟み直後、吉田の片足は「高木ババア」から助かるための見立ての儀式として新堂さんに切り取られてしまうのだった。どう考えても重傷だが協力者の風間さん共々新堂さんは足早に去ったため、彼の生死については触れられていない。    実はこの場合だと吉田の犠牲が回り回って地球が救われていたりするのだが、そんなことを言っても彼にとっては救いになりそうにはないだろう。また、仮に吉田が生きていたとして、風間さんがいる以上は訴え出るというやり方が取れるとも思えない。  『学恋V』女主人公岩下編に登場。  『学恋2』から引き続き、岩下さんの一ファンとして演劇を見守る。言ってしまえばガヤの役割なのだが、プレイヤーの気持ちを代弁しているのかもしれない。  イベントのカルタ大会決勝にランダムで登場。  暗記で彼の右に出る者は居ないらしく、三冠を狙っているらしい。厄介な人柄は相変わらずだが、努力家な面も見受けられる。  また、&s(){あの汎用グラ}高木ババアに追われている時さながらの彼の札さばきにも注目である。  このルートでも新堂とは因縁がある事が推測されるが、詳細は不明。  [余談だが、学恋シリーズのゲームには皆勤賞である。やはりスタッフに愛されている。]  『極』「[[百点塾>登場話早見 /極#id_f8eabcc5]]」に登場。  「[[大倉和雄>キャラ年鑑 /お1#id_15906407]]」、「[[神田拓郎>キャラ年鑑 /か2#id_18415ad6]]」とともに新堂さんのクラスメートとして登場する。    「絶対に百点取れる塾」の話を新堂さんたち三人の間に持ち込んだ張本人であり、元々百点塾の塾生だった。  「[[後藤歩>キャラ年鑑 /け‐こ#id_d538735c]]」先生相手に積極的に媚を売るなどシナリオ中の動きはいつもの彼らしいもので、やっぱり狡っからく小物っぽい。  百点塾の理念を信奉しているような危ない言動も垣間見せ、新堂さんたちのことは善意から勧誘した節もある。  ただし吉田自身は別に特別扱いはされておらず安全圏にいるわけでもない。新堂さんたち同様にひどい目に遭うことが多く、仲間を売るような行動も取らないため絶妙に憎み切れないかもしれない。  それに加え、もしかしたら彼の性格は百点塾の影響でゆがめられた結果なのでは? と示唆する展開も多く見受けられる。だとしたら彼の本来の性格はどのようなものだったのだろうか。  『鳴七』「高木ババア」ほかに登場。  なんと今回はメガネをかけていないが、表情から滲み出る小物感は拭えていない。  「高木ババア」ではどちらかというと被害者だった彼だが、他のシナリオで見せる顔を考えると新堂さんに目をつけられるのも納得である。  また、本編では絡みがないが「キャラクター図鑑」によると岩下さんの追っかけをしていることが明らかになる。   &bold(){ (執筆者募集中) }     「[[高木ババア>登場話早見 /鳴七#id_7deb0e33]]」。  基本的に『特別編』版とシナリオに相違はない。  ただしCEROが「D」であるため恒例の臓物をぶちまけるシーンは見切れており、プレイヤーのご想像にお任せされている。  余談だが「[[携帯電話>用語辞典 /け#id_affbe9c4]]」の普及した現代を舞台にした本作において、わざわざ新堂家の固定電話に電凸をかましまくるのは、双方の接点のなさを考えれば納得かもしれない。  「[[ヒナキちゃん>登場話早見 /鳴七#id_8a7d16bf]]」。  うまい話に乗せられ、辺鄙な地のアルバイトに参加する羽目に。校則を破っていることになるが、そのあたりの柔軟性はあるようだ。  強き者に媚びへつらい、自分の点数稼ぎのためなら仲間も売り、デカい顔をして馬鹿にするなど、なんとまあ嫌な奴である。とはいえ、そんなことで無事であるはずもなく。それ相応の罰が下るのも吉田らしいといえばそうなのかもしれない。  「[[最後の審判>登場話早見 /鳴七#id_5eb7be3d]]」。  「男子生徒」名義。  歌姫の霊が宿った呪いの本「ヴィヴィの書」を燃やすという思い切った手に出た坂上くんだったが、『学怖(S)』版と同様に、やはり強烈な逆襲を喰らう。けれど今回はその場に現れた「マスクの人(綾小路行人)」によって助けられる。  このやり取りにどのくらいの時間を要したのかは不明だが、「焼却炉」に向かった坂上くんと入れ違いにでもなったのか、一同と顔合わしないうちに集会は解散という流れになったのだと坂上くんは思っていた。  が、翌日坂上くんが「三年D組」の教室を訪れたところ、この「男子生徒」から新堂という生徒はこのクラスにいないと聞く。  なお、この際に吉田らしき男子生徒は「ボロボロの服を着たお婆さん(「高木ババア」の可能性が高いが、詳細は不明)」の話をこれ幸いと坂上くんに聞かせようとする。  しかし、途端に血相を変えて語り部たちを探しに走る坂上くんからはスルーされるのだった。  「[[殺人クラブ>登場話早見 /鳴七#id_b38ef57a]]」。  このシナリオの探索パートでは、各シナリオで語られたキャラクターたちが鳴神学園の至るところに潜んでいる。  「吉田達夫」はその中のひとりであり、「三年D組教室」にいる。 &bold(){ (執筆者募集中) }     『稲in』に登場。  鳴神学園初登校の日を迎えた「あなた」が通学駅で電車を待っていたのも束の間、居合わせた鳴神生のひとり(?)。  心所在なさげにぶつぶつとなにかを呟くなどいかにも危なそうな状態だったが、あなたを見た途端になにかを悟ったような様子を見せる。が、その瞬間に「[[中山真美華>キャラ年鑑 /な#id_32313830]]」に路線上に突き飛ばされ、あなたの尽力も及ばず“彼”は粉々に砕け散ってしまった。  が、直後に路線上に転がることになったのは肉塊ではなくバラバラに粉砕された「[[マネキン>用語辞典 /に#id_6c4184c4]]」に過ぎなかった。  あなたに手を差し伸べて助けてくれた「[[神ヶ崎翔>キャラ年鑑 /主要人物 /神ヶ崎翔]]」は細かいところまで知っていそうで多少の周辺事情は教えてくれたものの、現時点でそこまで聞き及ぶことはできなかった。    が、その日のうちに迎えた入学式で在校生代表として式辞を述べたのは、あなたがで駅で目にしたマネキンの男そっくりな男子生徒だった。この際にあなた目線でも彼のフルネームが判明している。なお式辞の内容は……、まぁいつものYOSHIDAだった。  建前ばかりのつまらない内容かと思えばそうでもなく、嫌味も結構入っているが勉強は大事とメッセージを送りながら部活動などで息抜きをしてくださいなどと述べている。以上の通り吉田は嫌な奴かもしれないが、おもしれ―男であることも確かである。  なおこれらの一連の答辞は吉田流の冗談なのか、それとも終始天然でやっているのかは不明である。  もしかしたら、この学園を生き抜くためのアドバイスを彼なりのエールを込みで新入生に送っているのかもしれないが……。  なお、マネキンの吉田と壇上に現れた吉田の関係性はのちに綾小路行人の口から明らかとされる。 #areaedit(end) ---- #areaedit **吉田奈美子(よしだ なみこ) -登場作品:学怖S -種族:人間,&color(white){狸},&color(white){悪霊} -関連人物:[[細田友晴>キャラ年鑑 /主要人物 /細田友晴]] -関連用語:動物霊  細田五話「[[動物霊の棲む体育館脇のトイレ>登場話早見 /学怖(S)#id_ad522663]]」に登場。  彼女のことを語る上では少々込み入った事情を知らねばならない。配置としては後日談にあたる位置に登場する。  何たら事情複雑怪奇と言うわけではないが、実は死んでからが波乱万丈な人である。  実はこの人、話の開始時点で既に死んでいる。  かと言って幽霊になっているわけでもなく、とても意外なところにいた。  ズバリ彼女がいた場所とは、とある男子生徒が飼っていた[[狸>用語辞典 /た‐つ#id_eb096c47]]「ポン吉」。  吉田さんは実はメスだったポン吉とその子供たちを見つけ、交通事故で死んでしまったポン吉の代わりにと子狸たちに餌を運び続けていた。だがそんな吉田さんも大雨の日に崖から足を滑らせ、命を落としてしまう。&bold(){そのとき、不思議な事が起こった。}  なんと彼女は狸へと転生し、多少は不自由な体でありつつも子狸の世話をしていくことができたのだった。だが件の男子生徒によってトイレに監禁状態で飼われ、あげく別の生徒によって無惨な死を再び迎えてしまう。  飢えた子狸への心配、そうとは露も知らずに人間であったころの自分への好意をささやきつつ余計な世話を焼いてくる男子生徒、そして再び理不尽な死……。何一つままならない運命に翻弄された彼女の心境を察すると、なんだか悼まれずにはおれない。もっともその結末は悪霊化なのだが……。  ちなみに件の子狸であるが、どのルートの描写を見てもどうやら餓死したようである。  一人の少年の思いが、小さな命を奪ってしまったわけだ。自分の身勝手な想いだけで野生を切り取り、飼い囲うということはこういう悲劇をも引き起こしてしまうこともあるのである。    [「狐七化け 狸八化け」と言う言葉がある。  狐は陰の気が強いのか女性に化ける話が数多く残されている。裏を返せば、それ以外の伝承に乏しいことになる。  西日本に伝わるおさん狐、刑部姫に葛の葉、言わずと知れた[[九尾の狐>用語辞典 /き#id_0426b6cf]]のように、メジャー性で劣るわけではないが、どうも変化に欠ける一面も見受けられる。    それに比べ、狸の伝承は四国を中心としながらも多様なものである。  逆を言えば、狸は狐の領分くらいならお茶の子さいさいなのだろうか。  喩えて言うなら狐が[[岩下さん>キャラ年鑑 /主要人物 /岩下明美]]、狸が細田の役柄のようなものである。  確かに狸は信楽焼の置物などでユーモラスな印象が強い。  一方で狸が強く持つ五行「金気」を単に縁起物と考えるのは早計である。  光には陰が根差すように、狸は死と再生の両面を司っている。  あと非常にどうでもいいが、配役はどうにかならなかったのだろうか……?] #areaedit(end) ---- #areaedit **吉野(よしの) -登場作品:学怖S,秘密 -種族:人間,霊 -職業:鳴神学園高校 二年F組 -関連人物:[[岩下明美>キャラ年鑑 /主要人物 /岩下明美]]《恋心》,[[五十嵐佑也>キャラ年鑑 /い#id_28026e13]]《復讐》  『学怖S』岩下五話「[[交通事故で死んだ運命の恋人>登場話早見 /学怖(S)#id_6e3dcdb6]]」に登場。  昨年、岩下さんに好意を抱きラブレターを渡して告白した二年の男子生徒。  が、死後も婚約者のことを縛り続ける「[[五十嵐佑也>キャラ年鑑 /い#id_ca3a34da]]」の怒りを買ってしまい、彼に誘われるようにして学校の「[[屋上>用語辞典 /お#id_fa558d0f]]」から投身自殺を図る。    岩下さんも吉野の告白によって、自身を守護する五十嵐が纏う空気に不穏なものが混じったことを察し、彼のことを拒絶したのだが手遅れに終わってしまう。  当の吉野だが、亡くなったその後も霊として飛び降り自殺を繰り返しているようだ。    『秘密』「[[「先生、好きです」と告白する>登場話早見 /秘密#id_2112a92a]]」ルートに登場。  岩下さんに好意を寄せていたようだが、今回は五十嵐佑也によって身体を乗っ取られ終始利用されてしまっていた。    憑依された吉野は「[[葛城美和>キャラ年鑑 /か1#id_10804a68]]」先生のストーカー犯として本人の意思を無視して操られていた。  また、五十嵐の意向を受けた吉野は「[[保健室>用語辞典 /へ‐ほ#id_dbb7f469]]」で坂上が葛城先生相手に告白をした場面を岩下さんに見せつけることで彼女の協力を仰ぐなどさまざまな暗躍をしており、事の真相について迫ることを難しくしていた。  なお、吉野が巻き込まれた原因は彼が岩下さんに贈ったラブレターの一件にある。  その本気度合いは事件のきっかけである恋人同士の一悶着から解放された後も坂上を襲ってくる一面からも窺い知れる。  とはいえ婚約者の存在がある限り、岩下さんとの間に恋が実ることは至難の業といわざるを得ないだろう。 #areaedit(end) ---- #areaedit **吉村(よしむら) -登場作品:晦 -種族:人間 -職業:医師 -関連人物:[[藤村正美>キャラ年鑑 /主要人物 /藤村正美]]《噂》,河合《仕事》  正美二話「[[両足を失った悲しみ>登場話早見 /晦#id_d32dc87a]]」に登場。  脚に重傷を負った「[[河合>キャラ年鑑 /か2#id_d413ec8c]]」さんの主治医で、ある日彼女の相談に乗る。  ただし、その内容とは夜中歩き回る足だけの幽霊に関するものだった。  医者としては真っ当な対応と言ってしまえばそれまでだが、吉村先生は河合さんの恐怖体験を笑い飛ばして終いとした。  結果論ではあるが、患者もそれに元気付けられているので対応としてはけして間違いとは言えない。  ただし、それはこのゲームがホラーでなければの話である。  場合によっては話の筋が彼に移ったままで終わってしまう。こんな話もあった~、と河合さんの話に語りが戻されることもあるが、あたかも生き延びるための死亡フラグを押し付け合うような構成であり、人によっては居心地が悪いと感じるかもしれない。  後日、河合さんの話が脳裏によぎりながらも夜の病院の見回りを行う吉村先生だったが、話に聞いた足だけの幽霊と遭遇してしまう。前述の通り彼が生存する場合、吉村先生の話は河合さんの前振り扱いになるのだが、そうでない場合は悲惨である。   足だけの幽霊の群れに襲われた場合は[[正気を失い>用語辞典 /せ‐そ#id_af03ce5a]]、包帯の女の霊に遭遇した場合は心臓を奪われ、存在しない非常扉に案内された場合は突き落とされて転落死、もしくは足だけの幽霊に憑依されてなにものかの哄笑と共に死のダイブを余儀なくされる――と、吉村先生のために用意された死亡パターンはかなり豊富であるのだから。 #areaedit(end) ---- #areaedit **吉村賢太郎(よしむら けんたろう) -登場作品:男怖 -種族:人間ほか -年齢/誕生日:16歳/11月20日 -職業:笹ヶ岡学園高校 二年A組 -血液型:AB型 -趣味:インターネット、タングラム -好きな食べ物:カロリーメイト、おもち -好きな教科:全教科 -中学生の時の通り名:ヨッシー -好きな女性のタイプ:理知的な人 -関連人物:[[荒井昭二>キャラ年鑑 /主要人物 /荒井昭二]]《親戚》,宮本健史《知人》 -関連用語:狭間の部屋  『男怖』主要人物の一人。  「[[笹ヶ岡学園>用語辞典 /さ#id_45a870d7]]」はじまって以来の天才児だが、本人はその境遇を良しとせず隔絶したレベルの周囲とも打ち解ける気がなかったため、現在は自宅から離れずに不登校の生活を続けている。  それは高校入試当日に体調を崩し、目当ての学校に行くことが出来なかったため。  自学研鑽は自宅でも進めており、学力においては今もトップクラスを保っているようだ。  かと言って座学だけの頭でっかちと言うわけでなく、思考ゲームや読み合いに強い。   かなりの皮肉屋だが、嫌味ばかりというわけでなく賞賛すべきところは褒めてくれる。   見た通りのもやしで体力面では当てにならないが、雑多で深い知識と速い頭の回転で謎解きに貢献する。見たまま理性的かつ慎重であり、鉄火場で役に立たないことはあってもみっともなく取り乱すことはない。  「[[狭間の部屋>用語辞典 /は#id_b5199407]]」探索には以前からの知り合いだった「[[宮本健史>キャラ年鑑 /み#id_6ace1a7e]]」に頭脳面での助っ人として呼びだされる。宮本とは深い付き合いというわけではなくビジネスライクな間柄のようだが、宮本も彼の言葉を無下にするわけでなく、大抵は素直に聞き入れている。  気が向かないとそっぽを向く気難しい彼を説得すべく、最低限の知恵を示す=[[彼からの出題>用語辞典 /み‐も#id_9d657dd7]]を解くことが『男怖』最初にして最大の難関である。  彼がメインを張るシナリオは「思惑のノート」、「」。    「[[思惑のノート>登場話早見 /男怖#id_e0d044e1]]」。  実はイトコであったと言う[[遊>キャラ年鑑 /ち‐つ#id_f6d7ce62]]が宮本たちに先んじ、出し抜いて助力を頼むことになる。  やたら高いコーヒーを要求して三人組を辟易させつつ、その明晰な頭脳をもってあっさりと「狭間の部屋」を発見してしまう。   しかし、そこにあったのは「[[不老不死>用語辞典 /ふ#id_8e405d13]]」の[[徐福伝説>用語辞典 /ふ#id_4df3521d]]にまつわる衝撃の事実だった。[[有り得ない人間関係>キャラ年鑑 /い#id_165a9e0a]]もここで明らかになる。  「」。 &bold(){ (執筆者募集中) }  #areaedit(end) ---- #areaedit **吉村雅江(よしむら まさえ) -登場作品:殺クラR,稲in -職業:鳴神学園高校 校長 -関連人物:右田慎太郎,鶴田大河 -関連用語:  旧作で言う荒井校長を知るものからは疑問符(その辺は[[校長>用語辞典 /こ#id_42743264]]を参照)を投げかけられそうだが、鳴神学園高等部校長のポジションに就いている中年女性。  設定上はほぼ一貫してシリーズの裏側に存在していたようだが、姿を現す機会は稀だった。  『殺クラR』に登場。  初登場作品。  この時点では上の名字しか明らかにはなっておらず、フルネームは不明だった。  登場当初は警官に詰め寄られた「[[真田亮太>キャラ年鑑 /さ2#id_7a6df545]]」を助けたりと、ふくよかな体型に合ったやさしい教育者と思われたが……。    実態は学園の益になる生徒=&bold(){よい子}以外は道端の糞でも見るかのような面で見下し、即座に放逐する冷酷なおばさん。  ガチ犯罪者の「[[西垣大悟>キャラ年鑑 /に‐の#id_7d036f5f]]」をビビらせる辺り、相当年季の入った悪党だろう。  本性は強欲な金の亡者そのもので、子飼いの「[[右田慎太郎>キャラ年鑑 /み#id_3be89f03]]」&「[[鶴田大河>キャラ年鑑 /ち‐つ#id_91aaaa08]]」を利用して生徒の保護者からなかば脅しで寄付金を巻き上げるマッチポンプ行為をしていた。  しかし、ふたりを帰らせたと思った直後、飼い犬に手を噛まれるを素で行く形で右田に殺されてしまう。  その上、鶴田が自分が溜め込んだ大金の入った金庫を開けるところを目撃させられるままに絞殺され息絶えるという凄烈な末期を遂げ、死体は自殺に見せかけられて校長室の窓から吊るされた。  彼女の死は盗聴器を校長室に設置していた日野貞夫によって即座に察知され、彼が追っていたなんらかの捜査の糸を途切れさせることになる。日野の目当てとしては吉村校長は小物であり、さらに深奥にいる何者かを引きずり出すことが本命だったようだ。  次なる策として日野は七不思議の集会を開き、裏で糸を引くことになるのだが……。  いずれにせよ「第一部-完-」である。今後なんらかの形で吉村校長の鳴神学園における立ち位置が判明する日に期待したい。  『稲in』に登場。  「[[あなた>キャラ年鑑 /主要人物 /あなた#id_ae3bc9bc]]」たち新入生一同が出席する鳴神学園高等部の入学式に現れ、式辞を述べる。今回は痩身である。  劇中で彼女の式辞は冒頭部分のみが取り上げられたが、内容としては一般的なものであり特に不審な点はみられない。  なお彼女のフルネームはコアなファン向けの特典や書籍等に記載されていたが、作品上で明確とされたのはこれが初となる。 #areaedit(end) ---- #areaedit **よっちゃん -登場作品:晦 -種族:人間? -年齢:3歳 -関連人物:[[鈴木由香里>キャラ年鑑 /主要人物 /鈴木由香里]]《噂》,あっちゃん,かっちゃん,NONAME -関連用語:前世,魔女  由香里二話「[[お屋敷にいた子供の話>登場話早見 /晦#id_414d66b3]]」に登場。  ベビーシッターのバイトに登場する三人の子どもの一人。もしくは話の一つ。  鈴木由香里が体験したベビーシッターのバイトに登場する子どものひとり。  ただし危険なバイトばかり多い由香里姉さんらしく、ただの子守の話なわけもなく例のごとく酷い目に遭う。  なお、当の子どもの名は忘れてしまったとか。「よっちゃん」とは話を進める便宜上、由香里姉さんが「妖怪」から取ってそう呼んでいるだけである。[けしてイカで有名なあの駄菓子のことではない。]    ちなみにほかの候補は悪魔の「[[あっちゃん>キャラ年鑑 /あ2#id_db0fa04a]]」と妖怪の「[[かっちゃん>キャラ年鑑 /か1#id_6948e866]]」、いかに姉さんが腹に据えかねているかわかるかもしれない。この話は三パターン存在するが、姉さんが面倒を見た子どもは共通して三歳で、家の側にも多大な問題を抱えている。     よっちゃんが生まれたのは富貴な家のようだったが、家運を一人で盛り立てていた先代の女主人が亡くなって以降は一気に没落の一途を辿っているらしい。  それもそのはず、由香里姉さんが言うにはその母親は「[[魔女>用語辞典 /ま#id_2a358e5f]]」と罵倒されるいわれを持つ女だったためであるのだとか。  事実として魔女であるよっちゃんの母は長男の妻の地位に昔話でよくある手段で居座ると、家を急速に傾けていったようだ。  由香里姉さんいわくこの過程の中で家を守っていた善き化生たちが姿を消し、代わりに見るも禍々しい化物たちが家中を渦巻くようになった……らしい。  家を食い荒らす有象無象の人間の欲望を喩えたのか、スピリチュアルなものが由香里姉さんに見えていたのかは不明である。  家長の女主人が結界を張った自室に籠っており、それを境に化物の侵入は妨げられていたらしいのでおそらくは後者だろうが。  なお、よっちゃん自身は寝てばかりいる子でひとりで大人しく遊んでいることが多い無害な子だった。  魔女の子ということもあって独特の雰囲気を持っていたと由香里姉さんは感じているが、母親の印象の悪さもあってか母子揃ってロクでもない子でしかないと結論づけた。[というか、ほかの〇っちゃんにも言えるけど母親の方が目立っているような。]  ちなみに、この母子がマイナスの気を纏っている理由については最後に教えられる。  強勢を誇り多くの人の恨みを買った城主の子孫であり、祖先の因業が降りかかっているのに気づかず自省もしていないからか。  もしくは、中世の欧州で身分は違えど多くの罪を重ねたふたりが現世では親子として転生してきたという前世の合わせ技。  または低級な「[[動物霊>用語辞典 /ゆ#id_58937aa0]]」か何かに憑依されていてその影響か……という三パターンである。  などと、バリエーションこそ違うが、由香里姉さんにとってはあんな家知ったこっちゃないと片づける形で話は仕舞になる。  (ネタバレにつき格納) #region  と、「よっちゃん」の話単独で聞けば由香里姉さん、スピリチュアルな方面に偏り過ぎてない?  実体験の話にしてはいささか要領を得ないなぁ……と思うかもしれないが、ある仮説を加えると一気に話の解像度が増す。  [「よっちゃん」=「[[前田良夫>キャラ年鑑 /主要人物 /前田良夫]]」説である。狙ったのか、ちゃんと韻も踏んでいる。  「[[おふるど様>用語辞典 /き#id_7d9b7fd5]]」が絡む隠しシナリオで確定する場合もある「かっちゃん」=「前田良夫」ほど確度の高い話ではないが、家をむしばむ悪女とその息子という作り話の構図に和子おばさんと良夫を重ね合わせた遠回しな嫌味であったと解釈することもできる。  前田本家が今も健在であることから、魔女うんぬんの話は十中八九出まかせだが、悪意だけは本物だろう。    先代の家長である老婆は「かっちゃん」の場合も登場しており、そちらでも由香里姉さんに好意的であったことも踏まえれば、一族間で家督を巡る確執があり、由香里姉さんにも絡む気がある……という設定がこちらでも働いている可能性はある。  何も知らない葉子ちゃんたちはともかく、気付いてしまった大人の腹の内が気になったり恐ろしくなったりしそうである。] #endregion  #areaedit(end) ---- #areaedit **米田秋(よねだ あき) -登場作品:特,鳴七 -種族:人間 -職業:鳴神学園高校 一年C組(二年C組) -誕生日:4月29日 -身体:162cm/54kg ♀ O型 -趣味:人間観察 -好きな/嫌いな食べ物:レンコンの天ぷら、焼きトウモロコシ/ミートドリア、鮭のムニエル -関連人物:[[細田友晴>キャラ年鑑 /主要人物 /細田友晴]]《クラスメート》,小林先生《担任,恋心?》,ヒナキちゃん -関連用語:演劇部《所属》,サトリサマ《犠牲者》  『特別編』細田シナリオ「[[サトリサマ>登場話早見 /特別編#id_c1cd548a]]」に登場。  細田さんいわく、地味な子でいつも教室の片隅で本を読んでいるような子。  細田さんが行っていたはずの「[[サトリサマ>用語辞典 /さ#id_3e3cd424]]」にまつわる騒動の果てに、「[[小林先生>キャラ年鑑 /け‐こ#id_a17f90bf]]」と不倫をしていたという手紙とその内容が出回ってしまい、自身も追及を受けるものの押し黙って耐えていた。    それはというもの真偽不明のショッキングな内容が書かれた手紙が出回ることになり、そんなある日に放課後の教室で細田さんと言葉を交わしたのちに、「[[屋上>用語辞典 /お#id_fa558d0f]]」から飛び降り自ら命を絶ってしまう。  最後の会話からすると、米田さんが小林先生に思いを寄せていたこと&bold(){だけ}はほぼ間違いないと思われる。  単にサトリサマの手口を面白がった模倣犯が発生したのか、不用意な言葉からいじめられ自殺に追い込まれたという生徒の霊が細田さんを糾弾するために手紙を流したのか、霊が人間の仕業に便乗してそれっぽいことを言ったのか、真相はわからない。  そのいずれにしても、米田さんと小林先生の間に本当に男女の関係があったかについてもまったくの不明となっている。  とは言え経緯はどうであれ、細田さんがサトリサマなんて活動を行ったことが遠因である。米田さんがこうなってしまったことの発端であることには間違いはない。  事件以降、細田さんの教室には米田さんの霊が出没するようになったのだとか。しかも、当初はうつむいていた米田さんは細田さんに視線を外さず凝視するようになっていき、最近では近づいてきている気配さえ感じているのだそうである。  『鳴七』「サトリサマ」ほかに登場。  こちらでは現行で「二年C組」のメンバーであり細田さんのクラスメイトということになる。  見た目は相当に地味であり、シナリオ中での彼女の動きを見たとしても本当の性格はあまりわからないかもしれない。  実際の米田さんは思慮深いともめんどくさいとも取れる、けっこう難儀な内面を抱えている。それが実のところの真相である。  「キャラクター図鑑」や『生徒名簿』ではゲーム本編ではうかがえない米田さんのエピソードを知ることができる。  それらによると、米田さんは人生に絶望していた。いわく、答えがわからないすべての事象を嫌悪していたのだという。  もっとも短絡的な攻撃衝動に身をゆだねるタイプでもなく、生きることに理由を見出したいタイプの人間でもあった。その活動の一環でネット上の「[[ポエッター>用語辞典 /へ‐ほ#id_596f5781]]」に悩みを吐き出すが、生産的な形にはどうにもならない嫌なスパイラルに陥っていたようだ。  ただし、鬱屈した内省に没頭する一方で魔境ともいえる「鳴神学園」に通う生徒たちを見ていくうちに生きる理由を見出していくようになっていったんだとか。しかも、その中で米田さんが憧れを持った対象はとても意外な人物だったりする。 &bold(){ (執筆者募集中) }   「[[サトリサマ>登場話早見 /鳴七#id_c1cd548a]]」。  基本的には『特別編』版とシナリオに相違はない。  ただし、傍から見ていたら絶対にわからない米田さんの本質と経緯を知った上で彼女が辿った末路を追うと――。  細田さんが、絶対に許されない行為をしでかしたことが見えてくるのかもしれない。  「[[ヒナキちゃん>登場話早見 /鳴七#id_8a7d16bf]]」。  「[[中沢>キャラ年鑑 /な#id_01abd728]]」くんのエピソードを踏襲している。  やはり大きいのと小さいのとでふたつの友達を持っており、現実にはひとりも人間のお友達がいない寂しい子である。  ただし米田さんは中沢くんに輪をかけて暗い子であり、キーホルダーの逸話について物悲しくなる種明かしが行われることも。  その一方で、今回米田さんが巡り合うことになる「[[ヒナキちゃん>キャラ年鑑 /ひ#id_36fde967]]」はかなり親しみやすい子である。グイグイと距離を詰めてくるヒナキちゃんの人懐っこさに上手く乗っかれば、とってもいい話で終わらせることができたりもする。 &bold(){ (執筆者募集中) }  #areaedit(end) ---- #areaedit **米山先生(よねやま-) -登場作品:学怖,学怖S -種族:人間→悪霊? -職業:鳴神学園高校 数学教師 -関連人物:[[細田友晴>キャラ年鑑 /主要人物 /細田友晴]]《知人》 -関連用語:顔型の染み《犠牲者》,金色の瞳  細田二話「[[女子トイレの壁の染み>登場話早見 /学怖(S)#id_1e5a7c3c]]」に登場。  生徒たちとは年も近いこともあり、頼りなくはあるけれど信頼されていた数学教師。  この話で登場する四人の教師の中では一番乗り気で細田たちに付き合ってくれる。  が、なまじ半端に霊感があったための生兵法か米山先生は「[[顔型の染み>用語辞典 /か#id_735323cf]]」を一人で確かめると言い出してしまう。  翌日――、米山先生は姿かたちは同じだけど金色の眼を光らせる、この世のものではないモノに成り果てていた。霊感のある者にしかこの異変は感じ取れないようで“彼"は他の教師に気づかれることなく教師として生活を送っているようだ。  ……本物の米山先生? 確証はないが、染みと入れ替わってしまったようだ。南無。  「[[富田>キャラ年鑑 /て‐と#id_0d6448f4]]」さん同様に分をわきまえないものはこうなると言う教訓なのだろうか? それとも、それ以上にいい人だったから長生きできないのか。ロクな教師がいないこの学園では「[[桜井先生>キャラ年鑑 /さ1#id_b8d39c90]]」らと同じく貴重な存在だっただけに悔やまれる話である。  米山先生(偽)の「[[金色の瞳>用語辞典 /き#id_2901e22c]]」だが、これは風間五話などで頻出する。  人の皮を被っているけど、生身の人間ではないことを演出するためには手っ取り早いツールなのかもしれない。 #areaedit(end) ---- //-------------------------------------------------------------------------------- #divclass(navi_epi){ |[[← 前>キャラ年鑑 /や]]|&link_path(../){一覧}|[[次 →>キャラ年鑑 /ら行]]| } ---- &color(red){情報提供・文章の補足、編集方針の動議その他諸々歓迎します。} &color(red){もし興味を召されたなら下のコメント欄に書き込みなどされると嬉しいです。} ---- #comment() ----
**ゆ‐よ //-------------------------------------------------------------------------------- #divclass(navi_epi){ |[[← 前>キャラ年鑑 /や]]|&link_path(../){一覧}|[[次 →>キャラ年鑑 /ら行]]| } ---- #contents(,option=word) *索引 ---- #areaedit **湯川加奈子(ゆかわ かなこ) -登場作品:レンタル -種族:人間 -関連人物:間山久恵,佐藤一郎《仕事》 -関連用語:喫茶店《仕事》  『レンタル家族』「[[はんぶんつ>登場話早見 /レンタル家族#id_58e003a4]]」に登場。  喫茶チェーン「[[トリスタン>用語辞典 /き#id_c1eb03f6]]」の某店に勤める女性で、主人公「[[間山久恵>キャラ年鑑 /ま#id_5fe981f4]]」にとっては同じ店の頼れる先輩。久恵は彼女のことを優しい姉のように思うほどである。  が、彼女のことは同じく店の従業員である「[[佐藤一郎>キャラ年鑑 /さ2#id_4ce22ed8]]」さんと共に本筋で触れられることはない。話の焦点が「[[久我山>キャラ年鑑 /く#id_4c6f080c]]」との心の交流に移ってしまうからである。  仕事仲間と○○の○のどちらが彼女にとって重いかは論じない。  問題が久恵本人の内心(家族の問題)であった以上、関わるに適さなかっただけのこと。[本音を言えば、ちょい役でも休むことなく実装してくれた「みずなともみ」さんの立ち絵がもったいないかなあ、と思う筆者の気持ちがあっただけのこと。]  『学恋2』風間編に登場。  この人が登場するとは夢にも思わなかったという方も多いかもしれない。とは言え、厳密にはシナリオに登場したというより、本編から離れたおまけ要素「[[アパシー・カルトクイズ>学恋2その他FAQ]]」への出演と言う形だったが。  並み居る難問珍問の中の一問として「彼女の立ち絵」が登場。  設問は「Q.この人は誰でしょう?」と来ました。この瞬間、『レンタル家族』をやっていなかった全てのプレイヤーは「誰?」と首を傾げたと思われる。  ちなみにクイズの出題者である店員さんは「間山久恵」とそっくりである。  そのため先輩にちょっと店の奥から出てきてもらったという解釈も成り立つが実際のところ不明。  そもそも風間さんが唐突にクイズをすることになった謎空間自体が「[[夢オチ>用語辞典 /ゆ#id_044abc64]]」で処理されることもあるため理詰めで考えること自体不毛なのかもしれない。きっと文字通り風間さん(プレイヤー)へのサービスなのだろう。 #areaedit(end) ---- #areaedit **雪(ゆき) -登場作品:追加 -種族:人間 -職業:鳴神学園高校 生徒 -関連人物:[[綾小路行人>キャラ年鑑 /主要人物 /綾小路行人]]《幼馴染》,川田《クラスメート》 -関連用語:桜  『追加版』「[[マスクの下は>登場話早見 /追加版#id_343152d5]]」に登場。  綾小路の幼い頃からの幼馴染。名は体を成すというべきか、小さく、そして白い、そんな女の子だった。  「行人(ゆきひと)」の『ゆき』と「雪」の『ゆき』。名前のそんな縁もあって、お互いそう呼び合う仲だった。    行人は、雪とは小さい頃は一心同体で、魂の片割れのような関係に思っていた。  やがて思春期につれて育っていく自意識と異性という断絶の前に、煩悶を覚えるようになる。  そんな折に彼女を失ったことが行人の暴走を招くことになる。  唯一残された遺骨を軸に「反魂」を望んでどこまでも冷静に狂った活動に身を投じ続けた。  怒涛の勢いで殺して食べた、と言い放ち続け美しい雪のパーツを集め続けた。    雪という女性の人となり、どんな思いを抱えていたかは結局、綾小路行人という男性の口ぶりから察することしかできない。  彼女の死の真相もわからなければ、行人の狂った儀式が何をもたらすはずだったのか、それすらも、本当はわからない。  ただわかること、それは彼が彼女のことを一途に思い続けたこと、それに。  「[[桜>用語辞典 /さ#id_5c2659d7]]」と骨と、そして「雪」。  彼女の死に際して降り積もった美しい光景を最後の犠牲者になるはずだった「坂上修一」が目撃したこと、それだけである。  ちなみに彼女の存在と出番は一シナリオ内での一分岐とごく限られている。  ただし、前置きで「[[大川大介>キャラ年鑑 /お1#id_926965e1]]」云々の設定は出まかせとされたほか、細かい説明抜きで耽美と死の情景・心情描写に徹底したシナリオの衝撃は大きかった。よって、大川の影を完膚なきまでに吹き飛ばしたといえよう。  それはファン達が彼女の立ち絵は無くとも明確なビジュアルイメージを導き出した点からも現れている。 #areaedit(end) ---- #areaedit **ゆず -登場作品:レンタル -種族:人間 -年齢:23歳 -関連人物:阿部弘幸《恋人》  『レンタル家族』「青年リグレッツ」、「自殺志願」に登場。  本名は「&bold(){谷川彩名(たにがわ あやな)}」。  両親を幼い頃に亡くし、拘束時間の短く実入りの良いデリヘル嬢をやりながら夢の漫画家を目指して奮闘していた。    水商売をやっている癖して実は本番行為を一切なしで通しており、実は処女。  漫画家になると言う夢もジゲンダイスケのお嫁さんになるためと言うぶっとんだ動機からだった。流れとしては自分もモンキー・パンチ先生と同じ漫画家となり、知り合いになって自分とジゲンが結婚している絵を描いてもらうと言う微妙に遠大なものである。  「[[青年リグレッツ>登場話早見 /レンタル家族#id_0a886ed0]]」。  そんなヘンテコな彼女だったが、わざわざ風俗嬢を自宅に呼んでおきながら何もせずに帰すと言う、輪にかけてヘンな[[童貞>用語辞典 /と#id_012adcc3]]「[[阿部弘幸>キャラ年鑑 /あ2#id_db792265]]」と出会い、その運命が大きく動きだすようで、少し動くのだった。    そしてゆずは虚飾に塗れているけれど情けない心情を吐露する阿部のことを肯定し、なんだかんだでどん詰まりなフリーターであった彼に未来の展望を与えてくれる。金銭は絡んでも行為なしのプラトニックな関係がふたりの間で続いていくことに。  そして、ゆずがほかの客にケガを負わされたことで危険な商売に危機感を抱いた阿部はゆずに向かって「レンタル家族」になって養う=実質プロポーズ発言を勢い任せで言い放つのだった。ここでふたりの幸せは最高潮に達する。しかし……。  (ネタバレにつき格納) #region  幸福の絶頂も束の間、「[[トラック>用語辞典 /と#id_73c75bf5]]」事故に遭って帰らぬ人になってしまう。  しかし彼女の夢は阿部が引き継ぐ。失ったゆずの存在の大きさに苦しみながらも阿部は前に向かって進み続けているようだ。  天国に行った彼女が何を思うかは定かではないが、阿部はゆずを心の中で生かし続けるため描けなかった漫画に挑み続けている。自分は不幸ではないと言い切れる阿部の姿は、ゆずが見せた希望にあふれる夢の大きさを物語っているのかもしれない。  「[[自殺志願-誘導->登場話早見 /レンタル家族]]」。  いきなりナンパからの心中を持ちかけてくる危ない高校生「[[帆加辺春生>キャラ年鑑 /へ‐ほ#id_76cf3cf4]]」の提案をへらへらと受け入れたかに思われたが……、年下の戯言を切って捨てるかのように手首をはじめ無数の傷跡が残る自身の腕を見せてくれる。  要は、軽々しく自殺なんて言葉を振りかざす少年に向けて、年上の忠告ということで翻意を促すのだった。  さすがにこれを見せられたハローくんは何も言えず沈黙で返すことしかできなかった。  厳密に言えば、このシナリオ中では彼女の名前は表記されておらず「女の子」と表示されているに過ぎない。  なのだが、グラフィックが同じということもあって平行世界間の同一人物と解釈するための判断材料にするには十分だろう。  「[[自殺志願編-転生->登場話早見 /レンタル家族]]」。  ハローくんのがむしゃらな意志によって正されたもう一つの歴史では無事結婚式を迎え、愛しの彼の隣で微笑んでいた。  余談だが、上記「自殺志願-誘導-」で説明された、自傷未遂(リストカット症候群)を繰り返し現状ではなんとか立ち直ったという過去はこの世界では存在しなかったと推察できる。  なぜなら、プレイヤーたちは腕が露出している彼女のウエディングドレス姿を目の当たりにできるためである。 #endregion #areaedit(end) ---- #areaedit **妖怪ベロリ(ようかい-) -登場作品:探偵局,学恋V,小学怖,鳴七 -種族:妖怪 -関連人物:[[日暮太郎>キャラ年鑑 /主要人物 /日暮太郎]],中雅臣,岡沢真理,須磨音巳,桐瓦のぞみ,福山梢《犠牲者》,[[宇部壬太>キャラ年鑑 /う‐え#id_c3e83483]] -関連用語:[[旧校舎>用語辞典 /重要用語 /旧校舎]],宿泊施設《出没》  単に「ベロリ」とも。  作品によって微妙に特徴は異なるものの、共通して名前の通りに垂れ下がった長い舌が特徴的な妖怪であり、特定の種分の人間を狙ってなめることで精気ないしそれに類するエネルギーを摂取し、自身の糧にする。  結果、舐められた人間は個人差はあるものの、しばらく調子が下り坂になってしまう。  妖怪らしく身勝手な言い分で人間を振り回す怪異らしい怪異だが、別に命までは影響はなく愛らしいとも間が抜けているとも取れる姿形をしているのが実態である。とは言え、視認が困難な特性を持っており、出会える機会もごく稀にしか巡ってこない。  よって実際目の当たりにした時のインパクトはあるのだが、あまり登場頻度が高くないのもその表れかもしれない。なお『AMC1』にも当初は登場する予定があったが、時間の都合上カットされたのだという。  『探偵局』第十四話「[[妖怪ベロリ>登場話早見 /探偵局#id_ea151423]]」に登場。  初登場作品。  鳴神学園に古くから出没する妖怪として噂されている。  不特定多数の人間の体のどこかを舐めては去っていくと言う被害が長きに渡って報告されてきた。  舐められるだけならさして実害はないように思えるが、困ったことにこの妖怪は舐めるのと合わせて、その人間が一番努力していることを吸い取る。  結果、対象は今まで何の苦にもならず出来ていたことが失敗続きで、次第にやる気を失ってしまうと言う。  命さえ奪う凶悪な妖怪に比べれば、何のこともないように見えて当人に結構深刻な事態をもたらし、しかも味をしめた人間の元へ何度も足を運ぶ習性を持つ。  なんとも迷惑な妖怪であるが、対処法は存在する。反対にこの妖怪を舐め返せば、奪われた力を取り戻すことができるらしい。  ただし、かなり高速で移動するので気配すら察知することが難しい。伝聞であっても姿さえ明らかになっていない。  事実「[[鳴神新聞>用語辞典 /し2#id_12713883]]」1995年5月号で、見事その姿がシャッターに捉えられたらしいが、写真に映ったその姿はピンボケだった。  なお、その真の姿はかなり間の抜けたものである。  具体的に言うと、耳の垂れた犬の顔面に申し訳程度の手足がくっついた一頭身。  その顔にしても子どもの落書きにしか見えない適当な顔つきで、ベロリの名の通りか、長い舌がベロリと垂れている。  [出現の前後に残す黒くベトベトとした液体は彼の涎かもしれない。]  口調は「~のう」と語尾に付ける年寄り風、かつ人を食ったような話方をする。  その一方で、わりと話が出来、含蓄のある話をしてくれるため実は善い方の化生に入るようだ。  みんなを舐めて回っている理由も、人間を自分の妨害にも負けない強靭な精神の持ち主に育てるためらしい。    さながら「麦は踏まれて強くなる」と言った話である。自分が舐めてもびくともしない人間はすなわち美味い人間でもあるため、いわば人間とは共生関係にある妖怪と言うことになる。  が、今の人間は生半可な努力を努力と言う、ひょろい人間になってしまったと嘆いており、年長者の嘆きが取れる。  その基準はよくわからないが、自分の努力をひけらかす程度ならマズいらしい。  ちゃらくて何も考えていない子はエラくマズいという評価で、真行寺に尽くすことを生きがいとしていた[[須磨>キャラ年鑑 /す#id_f2762c1d]]のことは「変な味」と評している。  真っ当に日々研鑽を重ねている日暮先輩はウマく、未だ謎に包まれた[[岡沢>キャラ年鑑 /お2#id_a02922fb]]のことも高く評価していた。なんか腹立たしいが、評価が高いなら悪い気はしない。彼?の基準が結構高いだろうことを除けば。  あと、[[高井戸先生>キャラ年鑑 /た1#id_4ab879d7]]は自ら志願して舐めてもらうも、「マズい」評価だった。  世の中ままならないものである。特に何をするわけでもない賽臥のことは当然「マズい」評価だったが、別に賽臥はその後変わった様子などなく日常を送っている。謎である。  なお、「彼?」の名前であるが、「妖怪」を付けてフルネームなのかそうでないのかは不明である。  多くの人間は妖怪まで付けて呼んでいるが。    [しっかし、変なところばかり舐めるなー。どこを舐めても変態だって言うツッコミはなしにせよ。]内訳は以下の通り。  日暮:背中,岡沢:足首,須磨:左頬,[[福山>キャラ年鑑 /ふ#id_51f4052c]]:首筋,[[桐瓦>キャラ年鑑 /き#id_116e456e]]:右腕。  『学恋V』「旧校舎」イベントに登場。  旧校舎の各所を何度も何度も探索しているといつか出会える。  当初は気配だけだが、遂には正面から遭遇することが出来るのである。  案の定舐めて去っていくのだが、その際のコメントが「美味い」か「不味い」かで分岐する条件は不明である。うーむ、&bold(){要検証対象}。  『小学怖』火曜日「[[妖怪ベロリ>登場話早見 /小学怖#id_4b4da2bc]]」に登場。  今回は「努力していること」ではなく「子どもの元気」を舐めて吸い取り、自身の糧とする妖怪として描かれる。  また、年寄り口調ではなく「おみゃあ」、「~だぎゃあ」などの名古屋弁で喋るので、今までの作品に登場した「ベロリ」と同種別個体か近縁種などとも考えられるが詳細は不明である。  溜め込んでいる元気の多少によって大きさが変化するらしく、「六年六組」の仲間たちを軒並み舐めてぐったりさせていた際には熊ほどの大きさにまで膨れ上がっていた。  おそらく霊能力者である「[[元木香苗>キャラ年鑑 /む‐も#id_c0f8fc6c]]」さんをはじめ曲者揃いのクラスメートたちや「[[毬絵先生>キャラ年鑑 /主要人物 /桃瀬毬絵]]」に気づかれず、病弱な「[[宇部壬太>キャラ年鑑 /う‐え#id_c3e83483]]」くんにのみ視認、接触できたなど謎も多い。  ちなみに宇部くんの視点からだと、従来作品のまぬけデザインと中に人が入れるサイズもあって「ゆるキャラ」そのものという感想を抱かれている。当然ながら中の人などいないが。  今どきの子どもは元気がないので、どういうわけか誰も彼も元気いっぱいな「六年六組」を狩場に定めて居着いていたが、流石に自分のせいで人死にが出る事態は看過できなかったようで、体調を崩した宇部くんに急いで元気を分け与えてくれた。  自分の体が縮み、最終的に消滅の危機に陥るのも厭わない献身っぷりである。一方で、人間の子どもを食事扱いする勝手な言い分はふてぶてしい妖怪(もしくは人間)そのもの。  良くも悪くもベロリは他者の都合に左右されず我を貫き通す、人外らしい人外、役割なんて知らないよくわからないもの(妖怪)であるのかもしれない。現在は宇部くんの紹介で[[狩場を移した>用語辞典 /な#id_f82d0dc4]]らしく、そこの子どもたちにも気づかれないなりに、持ちつ持たれつの共存関係を築いているようだ。  『鳴七』「謎の四番ベッド」ほかに登場。  かわいい。  今回のベロリはマスコットじみたモフモフした姿へとリファインしたデザインがなされておりカワイイ。  口調や性質などは『小学怖』版の「~だぎゃ」口調を踏襲しており、やはり二足歩行で実害といってもさほどでない。  大きさとしては、成人男性が両手で抱きかかえられるくらい、理想的なぬいぐるみサイズといえるだろう。Kawaii。  今回のキャラクターデザインを務めた「倉馬奈未」にとってもお気に入りのキャラクターらしく、シナリオ中で絡みのあった新堂さんといっしょに脈絡なくベロリがセットにされているということが特典をはじめにちょくちょくあったりする。  なぜか、でんでん太鼓を持っているのだが、何を企図してデザインされたかは不明。シナリオ中でも特に触れられていない。  「[[謎の四番ベッド>登場話早見 /鳴七#id_3a28a4b4]]」。  今回出没する個体は「[[宿泊施設>用語辞典 /し2#id_0513f5c0]]」を狩場にしていたようで、なぜか「[[サッカー部用語辞典 /さ#id_1d611c24]]」に在籍していた縁からこの施設を利用していた「[[星野元風>キャラ年鑑 /へ‐ほ#id_8a71732e]]」がその犠牲になった。  とは言っても、星野は元気をなくしてベッドから離れられなくなった程度で命に別状はない。この学校施設に生息するほかの怪異と比べれば、まったくもって有情である。  通常なら視認、認識できないハズのベロリとなぜか遭遇することがかなった新堂さんは彼(?)と会話を交わし、そのモフみに魅了される。抱きしめたところ、新堂さんは大いに癒されることになる。  なお特性としては『小学怖』版を引き継いでいるようで、このやり取りのさなかにあってベロリ自体の大きさが変動している。  それから新堂さんはベロリのターゲットに元気がないという嘆きを聞くや、なら同じサッカー部でも「[[西澤仁志>キャラ年鑑 /に‐の#id_225efba3]]」以下一軍の体力のある連中を狙うよう入れ知恵を行うのだった。  「[[死を招くベッド>登場話早見 /鳴七#id_810e3d2d]]」。  倉田恵美が語り部として立候補するにあたり怖い話を披露するはずが、妙なところから認める認めないの水掛け論になって脱線し、こじれにこじれてしまうことがある。  結局、その日はしっちゃかめっちゃかで後日、坂上くんは嫌な予感を抱えながら本番当日の新聞部部室を訪ねるのだが……。  (ネタバレにつき格納) #region   部室の扉を開いた坂上君のことを出迎えてくれたのは[[バ>キャラ年鑑 /主要人物 /深尾華穂子]][[バ>キャラ年鑑 /主要人物 /高木ババア]][[ア>キャラ年鑑 /主要人物 /飴玉ばあさん]]三名、[[セリフが一種類しかない男児>キャラ年鑑 /ひ#id_8d467431]]一名、「[[ヒナキちゃん>キャラ年鑑 /ひ#id_36fde967]]」、そしてこちら妖怪ベロリという惨状だった。怪異しか集まっていない上に、やっぱり六名しかいないのはなにかの冗談なのだろうか。    カオスな展開を前にして、めまいがする坂上くんを前にして彼女たちがどんな話をしてくれるかはもちろん定かではない。 #endregion  「[[おいかけヒトシくん>登場話早見 /鳴七#id_fb3d2cd6]]」。  高校生活を通して妖怪ヒトシ君と遭遇しようとした「[[立花ゆかり>キャラ年鑑 /た2#id_cc88aaac]]」がその代わりに会えてしまったらしい怪異のひとつとして言及されている。  存在を認識している以上、立花さんとベロリは会話を交わすなどして交流したと考えられるが、その経緯は謎に包まれている。  「[[思い出はイチゴ味>登場話早見 /鳴七#id_3a6a9b74]]」。  「[[姫乃愛良>キャラ年鑑 /ひ#id_33e9a75f]]」の横たわるベッドに、彼(?)のぬいぐるみが置いてある。  とは言え文中で特に触れられることはなく、このシナリオでは遊び心に基づくカメオ出演といえるだろう。  「[[スンバラリア星人、現る>登場話早見 /鳴七#id_c5ef5122]]」  自らをスンバラリア星人だと言い張る風間さんを刺激しないようにと話題を変えてみたところ、坂上くんは風間さんからかわいい子を紹介される流れになる。  そんなわけでと体育館裏で待ち合わせるナイスなシチュエーションにわくわくしていた坂上くんの前に現れたのがベロリである。風間さんの人脈(?)の広さがなんとなく窺い知れる一幕である。  ついでに言えば、性別がない上に多種多様な姿形をした異星人を知る風間さんだからこそ。  自分の同胞だと思っている坂上くんに彼(?)を紹介してもなんらおかしくないのかもしれない。  &bold(){ (執筆者募集中) }   「[[危険な転校生>登場話早見 /鳴七]]」。  「[[富樫黎雄>キャラ年鑑 /て‐と#id_3ab9e743]]」の自室になぜか彼(?)らしきポスターが貼ってある。  とは言えキャラが被っているのではっきりそうだと断言できるわけではなく、文中で特に触れられることはない。このシナリオにおいても遊び心に基づくカメオ出演ふたたびといえるだろう。 #areaedit(end) ---- #areaedit **依木鈴子(よき りんこ) -登場作品:探偵局 -種族:人間 -職業:鳴神学園高校 二年D組 -関連人物: 朝比奈卓也《クラスメート》 -関連用語:花壇,夜叉川,都市伝説探偵局  『探偵局』第十八話「[[葉守りの神>登場話早見 /探偵局#id_81b351cf]]」に登場。  不器用で人付き合いも悪く、友達も上手く作れなかった女子生徒。  ただ、本当に草花のことが好きで植物達のことを大事な友達と語って心の支えにしていた。  女子を目にするたびに騒いでいる「[[柴田浩次>キャラ年鑑 /し#id_20c93416]]」が言う通り、結構綺麗な子である。  [[賽臥>キャラ年鑑 /主要人物 /賽臥隆恭]]は「[[久多良唯桜>キャラ年鑑 /く#id_8e456375]]」と一緒に「[[花壇>用語辞典 /か#id_6e67d9f3]]」で邂逅した。その時依木さんは花壇の世話をしていたことから「[[園芸部>用語辞典 /え#id_19b229e7]]」所属と思われるが、実際の言及は取れていないので不明である。  なんでも「[[夜叉川>用語辞典 /や#id_c4adb24e]]」の河川敷は幼い頃から彼女のテリトリーだったのだが、三ヶ月くらい前(2007年3~4月)から河川敷近くの雑木林にある、お気に入りの柏の木に変な「[[呪い>用語辞典 /ぬ‐の#id_762b7c1c]]」がかけられてしまい、木が苦しんでいる様を感じ取っていた。  しかも同時期に流された「噂」で心無い人たちが集まったせいで、加速的・連鎖反応的に悪化していく環境に心を痛めていた。  普段はほとんど喋らない大人しい生徒だったが、いざそのことで怒ると、次期新聞部部長「[[朝比奈卓也>キャラ年鑑 /あ1#id_bc2c3a7e]]」に食って掛かるほどの剣幕を見せる。  ただ、夜叉川の呪いの柏の木にまつわる謎の解明に向かった探偵局メンバーと、彼らに呼ばれた「[[猿渡広一>キャラ年鑑 /さ2#id_8dd6f668]]」神主の協力もあって呪いは見事に解かれる。  また「[[新聞部>用語辞典 /し2#id_f76357f5]]」の報道もあり、今後噂の方も収束に向かうと思われる。  恩義を感じた依木さんはオカルト同好会に対して今後何かあった時の協力を申し出てくれた。彼女が植物の意思を感じ取れると言うのなら、きっと大きな力になってくれるだろう。  「[[早坂桃子>キャラ年鑑 /は#id_510798fb]]」・「[[東条深雪>キャラ年鑑 /て‐と#id_4f121a70]]」と言い、植物にまつわる人々は数多存在することもあり、彼女の出番はきっとここで終わらないだろう。 #areaedit(end) ---- #areaedit **横内彰道(よこうち あきみち) -登場作品:追加 -種族:人間 -職業:鳴神学園高校 一年生 -誕生日:7月17日 -関連人物:[[荒井昭二>キャラ年鑑 /主要人物 /荒井昭二]],馬渕清隆《友人》,糸谷妙子《部活》 -関連用語:幽霊交歓部《所属》,[[旧校舎>用語辞典 /重要用語 /旧校舎]]  『追加版』荒井シナリオ「[[消えた生徒の行方>登場話早見 /追加版#id_c9bb9af2]]」に登場。  「怪異譚が多いから」という理由で鳴神学園に入学するほどのオカルトマニア。  そのアプローチは展開によって異なるものの、どちらも旧校舎で霊の世界の扉を開いてしまったという点において共通する。  一応命は取り留めているものの、今後に多大なる不安を抱かせると言い換えても良いだろう。    動機が「幽霊と友達になりたい」という牧歌的なものであった場合は、実際にその通りの活動内容を有する非公式部活動「[[幽霊交歓部>用語辞典 /ゆ#id_aca4b6af]]」の一員になってしまう。幽霊も一緒に鍋を囲んでの歓談という、一見すると平和な部活動の影に隠れた罠とは……?  同じく幽霊と親交を結びたいと思っていたクラスメートの「[[馬淵清隆>キャラ年鑑 /ま#id_9a5ed591]]」が追って入部する中、荒井さん自身も入部するか否かは、プレイヤーの知識ないし直感にかかっていることだろう。  または動機として、民俗学的に怪異を研究するという学者肌な人間としての一面が強調されることもある。  この場合は特定の分野に深い造詣を持つ荒井フレンズの中でも、特にアカデミックな人物といえるだろう。  荒井さんも連れ添っての旧校舎内部の調査中になにかの弾みで「幽体離脱」してしまい、現在の肉体は脳死状態になってしまった横内くんだったが……。どうも彼、意識だけの身になったからこそわかる、とんでもない世界を見て、来てしまったようだ。  それも肉体の意識が戻らずに両親を心配させている現状をそれどころではないとさえ思える世界である。  そして、荒井さんは、万人にとって幸か不幸かわからないその未来、またはその世界は、きっといつか訪れるのだろうと夢枕に立った横内くんの言葉から知っている。 #areaedit(end) ---- #areaedit **横峰佐登司(&u(){よこみね さとし}) -登場作品:月下美人 -種族:人間 -職業:鳴神学園高校 二年生 -関連人物:[[細田友晴>キャラ年鑑 /主要人物 /細田友晴]],[[黒川茂>キャラ年鑑 /く#id_941a28e4]],荻島貫,菊池信彦《部活》,[[及川由紀>キャラ年鑑 /お1#id_c3c5a9e2]]《クラスメート,部活》 -関連用語:[[我慢クラブ>用語辞典 /か#id_b6c24902]]《所属》  『月下美人』第一巻「[[地獄屋敷>登場話早見 /月下美人#id_61750d67]]」に登場。  部長を主な相違点として、健全な方向へと大きくイメチェンを果たした非公認部活動「我慢クラブ」のメンバーのひとり。  今回の「我慢クラブ」は部長を除いて常識人の集まりであり、横峰さん自身もほかの部員同様に爽やかな人柄だった。  一年前に部室棟一階のトイレで我慢クラブの活動をしていたところを細田友晴と遭遇しその場で彼を勧誘し、部長以下ほかのメンバーたちと顔合わせをして入部試験の話にまでこじつけるのだが……。  部長の要求はよりにもよって「及川由紀」を勧誘して来いという無茶な内容だった。  当時は同じクラスメートということもあって彼女の無軌道っぷりをよく知っていた横峰さんは、それでもなんとかしようと細田のサポートに当たってくれる。「地獄屋敷」探索のトップバッターまで変わってくれた辺り、相当気にかけていてくれたようだ。  なお横峰さん自身は及川さんとは普通に話せており、彼の顔の水準はそうは悪くなかったことが推察しうる。  続いて我慢クラブ一同は、及川由紀を加入させてしまった流れで「[[地獄屋敷>用語辞典 /し1#id_1b3956c8]]」での肝試しをすることになってしまう。  先述した通り、先鋒を務めた横峰さんだったが、とんでもない恐怖体験を味わい、かろうじて脱出できたもののそのまま心折れ待っていた一同をよそに逃げ出してしまう。  一年後の現在も横峰さんは在学中だが、この一件は「我慢クラブ」共々彼の中で忌まわしい記憶として残ってしまったようである。その後クラブ自体が黒川部長の失踪によって廃部になったこともあり、細田さんとの縁も終わってしまったようだ。 #areaedit(end) ---- #areaedit **横山(よこやま) -登場作品:晦 -種族:人間 -職業:カメラマン -関連人物:[[真田泰明>キャラ年鑑 /主要人物 /真田泰明]]《仕事》,渡辺《仕事,復讐》  泰明五話「[[人間をとりまく謎の世界>登場話早見 /晦#id_9eb3b28d]]」に登場。  小笠原諸島を中心とした海洋生物特集の取材にあたり、カメラマンとして同行した三人の内の一人。スタッフは総員三十二名と大所帯だったが……。  ベテランの横山さんはダイバーの「[[渡辺>キャラ年鑑 /わ行#id_aed6cfc9]]」さんと組んでとある日の撮影に臨んだが、現れた鮫に襲われたか、唐突に浮上したクジラの水流に巻き込まれたかで生存が絶望的な状況に追い込まれてしまう。  鮫に襲われたらしき状況では、後日なぜか半魚人と化した彼が船上のスタッフへ襲い来る。鉄の格子に守られた潜水スタッフ共々取材チームの大半は海の中へ消えてしまった。  追い詰められた泰明さんが彼らしきものへ謝ると、彼は感謝の言葉と共に去っていったが、一体何だったのだろうか?   遅れて到着した海上保安庁は血相を変え、局に帰った泰明さんもなぜか責任を問われることはなかった。――、正直謎が多すぎて処理し切れない。    [元々、泰明シナリオは謎投げっぱなしで終わることが多いのだが、泰明五話はその顕著な例と言える。  多少展開に無理があっても、本人がサービス精神旺盛かつ言い出しっぺと言うこともあり、悪気のない「[[創作>用語辞典 /せ‐そ#id_d72d88b9]]」で流すこともあるだろう。  だが、今回は取材チームを壊滅させる大不祥事(他展開含め三パターン)を起こしているのに、なぜか肝心のドキュメンタリーが放送される矛盾を爽快なまでに無視している。逆説で考えて、真実と見て良いかも知れない。    「[[長岡>キャラ年鑑 /な#id_cc97ef82]]」さんや宇宙人の件と言い、ワールドワイドに迫る脅威を超展開と取るか、宇宙的恐怖と取るかは難しいが。]    鯨の浮上に巻き込まれた場合は、見捨てた渡辺に復讐をする。  泰明さんの口から語られた以上のことがないのなら、やや理不尽に感じられるが、非業の死を遂げたものの霊と言えばそうするしかないのだろうか。  渡辺が民宿に引き篭っていた場合、なぜか彼は海水まみれの窒息死体として発見される。[横山さんの仕業と冗談でも語らないのは大人の良識か。]    もしくは水流の激しい場所に一週間も彼の遺体は踏み止まる。  ちょっとした潜りを指示された渡辺は、彼の執念か腐乱死体を背負ってきてしまうのだった。渡辺は病院通い、復帰にまだまだ時間がかかるようだ。    取材する河岸を変えた場合、渡辺は死んでしまう。  後日、泰明さん達は渡辺の顔をした魚と、それを追う横山さんの顔をした巨大な魚を目撃したと言う。   [『ギリシャ神話』での父王ニーソスを裏切り、敵王ミーノースに求婚した乙女スキュラを思わせるエピソードである。何でも娘の裏切りに怒り狂った父は鷲に変身し、鷺に姿を変えた娘を今も追っているとか。] #areaedit(end) ---- #areaedit **吉岡陽太郎(よしおか ようたろう) -登場作品:学怖,学怖S,稲in -種族:人間 -職業:鳴神学園高校 三年D組 -関連人物:[[新堂誠>キャラ年鑑 /主要人物 /新堂誠]]《クラスメート》,目黒啓子《恋人》 -関連用語:旧校舎の照魔鏡《儀式》,[[悪魔>用語辞典 /重要用語 /悪魔]]《取引,魅了》,学校であった怖い話《迷言》,予知  どこか冴えない印象で目立たないが、劇的でこそないが確かな印象をプレイヤー諸氏の脳裏に刻んだであろう男子生徒。  なぜなら彼が登場するシナリオは『学怖(S)』新堂一話という、はじめてゲームを起動したプレイヤーがまず最初に選択するだろう位置に置かれている。  彼にまつわる題材はオーソドックスな「学校の怪談」にもよく登場する「鏡」である。また、その都度語られる事情は様々であるけれど語る側の新堂さんと吉岡のふたりで深夜の「旧校舎」に赴いて鏡の前でとある儀式を行うというもので共通している。  その辺は小学校を舞台とすることが多い「[[学校の怪談>用語辞典 /重要用語 /学校の怪談]]」で語られることも多い王道のシチュエーションである。  ただし高校生だからこそ深夜三時という無茶な時間帯でも実行ができるという意味で、旧来のそれとは明らかに異なっていることをさっそく示唆している。  その上、この手のキャラには珍しく「[[目黒啓子>キャラ年鑑 /む‐も#id_f445b9f0]]」という付き合っている彼女の存在が語られることもある。彼女の存在が吉岡と吉岡の話の両方に独特の味と分岐、奥行きを与えているといえるだろう。  意外性に富んだ結末へと発展させるべく結構分岐の数に恵まれていることもあって、吉岡の話は『学怖』の入り口としては申し分ない優等生なのかも知れない。  『学怖(S)』新堂一話「[[霊界へ続く旧校舎の鏡>登場話早見 /学怖(S)#id_40c8243f]]」に登場。  こちらでは「吉岡」名義。  口下手で笑うのも下手、%%生きるのも下手%%と、下手下手尽くしで何かと不器用なタイプの男子生徒。  新堂さんに活を入れられて、自分から言い出して、恋人に誘われてと動機は様々だが、「[[旧校舎の踊り場にある鏡>用語辞典 /き#id_28fded9e]]」で合わせ鏡の儀式を行うことにしたようだ。  新堂さんは場所が場所なので怖がる吉岡に付き合わされ、共に深夜の旧校舎に赴くことになる。  しかし、いざ本番、実地に望んだ吉岡は大乗り気だった。  吉岡が意外と度胸のあるところを見せたと言うか、新堂さんがヘタレなところを見せたと言うかは微妙なところかもしれない。  ただし、いずれのケースにしても自ら怪奇現象に首を突っ込んだだけあり、吉岡の死亡率は結構高かったりする。「[[鏡>用語辞典 /か#id_28c8d9b3]]」と言う神秘性の高い物品にはそれだけ危険が宿るのだろうか。  『学怖』だとなぜかセピア色の立ち絵であり、僕らの心は懐かしい(?)かもしれない。  『学怖S』で演じた役者は眼鏡をかけているが、こちらも新堂さんの心証と同じく本当にどこにでもいそうな奴と言うイメージとなっていた。どちらにせよ&italic(){ノスタルジック}。  『学怖S』細田四話「[[新校舎のトイレツアー>登場話早見 /学怖(S)#id_450f2f11]]」追加分岐に名前のみ登場。  いわゆる「[[トイレツアー>用語辞典 /と#id_b7caca6f]]」のさなか「主人公(男)」が新校舎最後のトイレで霊を感じると、それだけ聞いて細田さんは部室に戻ろうと言いはじめる。  それでは記事が書けないという新聞部員としての意地もあり、細田さんの制止も聞かずに主人公はトイレに踏み入るのだった。  すると突然室内の明かりが消え、数々の怪現象が起こる。  その一つに休み時間のトイレの中のような会話が聞こえてくるというものがあり、その中で吉岡と目黒さんの噂を耳にすることができる。  &bold(){「おい、聞いたかよ、吉岡の奴、とうとう目黒さんと……」}  この会話は後ほど現れる生徒の霊がしていたのか、以前このトイレで行われた会話が聞こえてきたものなのか、詳細は不明である。  主人公の恐怖はいかばかりだったかと想像できるが、吉岡たちの名前を知るプレイヤーの多くはニヤリとしてしまうのではないだろうか。  [「とうとう目黒さんと……」の後に何が続くのかもプレイヤーの想像に委ねられているが、「付き合い始めた」などであれば大変微笑ましくてよいなと思う筆者であった。]  『稲in』に登場。  再登板に伴ってフルネームが明らかとされた。  『学怖S』から数えてもおおよそ二十七年ぶりの壮挙である。    吉岡陽太郎は一年ほど前にこの世を去った鳴神学園の男子生徒である。     やはり「目黒啓子」とは仲の良い恋人同士であり共に「旧校舎の照魔鏡」で儀式を行ったのだという。そんな彼らにまつわる怖い話を「七不思議の集会」で披露し、ふたたび「あなた」に向けて教えてくれるのは、やはりあの新堂誠に他ならない。  というわけで今回再登板を果たした吉岡だが、実のところおおよその要素は共通している。  新規に追加された「陽太郎」という下の名前は「誠」なのに不真面目で「細田」なのに太っているなどと同じ理屈だろう。  今回の吉岡の立ち絵は目にクマがかかったいかにも陰気そうな外見である。つまりは名前の印象と実際の性格や気質などを裏返した、皮肉めいたネーミングと思われる。この種のネーミングは「[[雄大>キャラ年鑑 /お1#id_c4b6dc5e]]」なのに華奢と同じくシリーズ中では散見されている。  余談はさておき、今回の吉岡は単に陰気な印象が増しただけではない。  話の解像度が上がったほか、新堂さんの間に接点が生まれている。  なんでも、吉岡は過去いじめられていたがそこを新堂さんに助けられ、それ以来交流を持つようになったんだとか。  そのほか、吉岡は泣き顔と判別の付かない独特の笑顔ばかりを作っていたらしい。  また、目黒さんと手を取り合って鏡の中に向かおうとした理由にものっぴきならない事情が加わっており、是が非にでも鏡の中の世界へ脱出を果たしたいと鬼気迫る様子でもあった。  そして儀式を敢行したはいいものの、失敗して目黒さん一人をあっちの世界に行かせてしまった吉岡は大いに憔悴する。  けれど吉岡は新堂さんに立ち合ってもらった上で愛に生きる男として底力を発揮、彼女の待つ鏡の中の世界へ旅立つのだった。  なお今回の鏡の中の世界だが、おそらくはいいところだろうという展開が採用されている。それに加えて信頼のおける証言も得られているのでまぁ安心という形になっている。幸薄げなふたりなだけに、どうか末永く幸せになっていただきたいものである。 #areaedit(end) ---- #areaedit **吉川(よしかわ) -登場作品:晦 -種族:人間 -関連人物:[[真田泰明>キャラ年鑑 /主要人物 /真田泰明]]《仕事》,尾岳冬良,河口  泰明六話「[[洋館に宿った尾岳冬良の魂>登場話早見 /晦#id_09043ee7]]」に登場。  「[[尾岳冬良>キャラ年鑑 /お2#id_abae7793]]」の作品をドラマ化企画に当たってADを務めた男性。  怖がりな性格を表すように、恥らう乙女みたいに顔を隠した変すぎるポーズが印象的なグラフィックを持っていたりする。  ついでに「吉岡」よろしくなぜかセピア色だったりする。グラフィックのことはさておき、心霊好きな「[[河口>キャラ年鑑 /か2#id_c679854c]]」とは一見相性が悪いようでいて、歳が近いこともあってなんだかんだで気が合ったらしい。  尾岳冬良の小説の舞台となった屋敷の探索には付き合い柄参加することになったが、結局最後まで乗り気ではなかった。  実際の探索では何かある度に驚く役回りとなっており悲鳴が上がったと思えば、十中八九彼の仕業である。    かと思えば、一行の脱出の過程の中で思わぬ貢献を果たすこともあったりする。  また、吉川がいち早く驚くことで皆の緊張を肩代わりをするポジションにあると考えればないがしろはできないかもしれない。  とは言え、泰明六話の性質上、探索に向かった四人は全滅してしまう([[すべては闇の中へ…>用語辞典 /せ‐そ#id_716631a9]])ことの方が多い。単に巻き込まれただけの吉川こそ一番報われない、というのは言うまでもないだろう。 #areaedit(end) ---- #areaedit **吉川(よしかわ)② -登場作品:新生2 -種族:人間 -職業:鳴神学園高校 三年生 -関連人物:[[日野貞夫>キャラ年鑑 /主要人物 /日野貞夫]]《噂》,[[新堂誠>キャラ年鑑 /主要人物 /新堂誠]],田中,松原  『新生2』「[[赤い靴下>登場話早見 /新生2#id_cb301e1b]]」に登場。  心霊スポット「四丁目の廃倉庫」に度胸試しや箔付けのために深夜訪れた四人の生徒の一人。  中でも吉川は「[[田中>キャラ年鑑 /た2#id_3a5d0b18]]」と並ぶ言い出しっぺだったようだ。    そんな吉川が体験した霊障は「人影を見た?」というもので、一番目の祟りとして一週間原因不明の高熱を出して入院してしまう。 #areaedit(end) ---- #areaedit **吉川虎之助(よしかわ とらのすけ) -登場作品:VNV,特,鳴七,稲in -種族:人間 -クラス:二年C組 -誕生日:9月19日 -身体:173cm/64kg ♂ O型 -趣味:落語鑑賞 -好きな/嫌いな食べ物:とろろ蕎麦、ぬか漬け/小籠包、グラタン -関連人物:[[細田友晴>キャラ年鑑 /主要人物 /細田友晴]]《クラスメート,いじめ》,星野元風,大倉和雄 -関連用語:将棋部《所属》,いじめ  相方の「星野(元風)」と並んで初登場以来長らく単なる不良A以外の扱いがされてこなかったが、『鳴七』におけるリブートを受けて個性的な立ち絵、経歴、エピソードなどを得て大きく躍進したキャラクターのひとり。  事実上、存在が無と言ってよかった従来までとの扱いの差を鑑みると『鳴七』で初登場した新キャラと言っても過言ではない。  なお、そんな吉川の作中での立ち回りだが、一般生徒を脅かすクズにして、非常に使い勝手のいい不良キャラである。  相方の星野と並べばそれなりの威圧感があり、彼らに虐げられる弱者目線に立てばシャレにならないくらいには存在感がある。  ただし、中途半端な強者に過ぎないため三年生以上の不良には大きく見劣りし、怪異や格上には一蹴される被害者枠が回ってきやすい傾向にある。より洗練された巨悪などに付き従う下っ端としては打ってつけのポジションともいえるだろう。  吉川単独に論を移すと彼の方はいわゆる高校デビューというやつで弱い自分を隠すための虚勢として不良をやっている向きもあるようだ。もう引き返せない領域にまで足を踏み込んでいる星野と比べると、いかんせんファッション不良感がぬぐえない。  その辺に関してはもう不良をやめたい星野と比べて温度差がある。また相方と比べると隙が多く陥れられやすい傾向にある。  暴力や犯罪には躊躇がないクズであることは変わりないが、まだ引き返せる範疇にいることも確かである、  また、いかつい不良には似合わないからこそのギャップが和みを誘う、あざといエピソードが相方にも増して目白押しである。  よって、そこがコアなファンの好感度を上げる一助として働いていたりもする。  『VNV』『特別編』「[[魅惑のトイレ>登場話早見 /VNV#id_bd4e0e4a]]」「[[魅惑のトイレ(改訂)>登場話早見 /特別編#id_e2ca15ea]]」に登場。  一年次から「[[星野>キャラ年鑑 /へ‐ほ#id_8a71732e]]」と言う生徒と共に細田をいじめて楽しんでいた男子生徒。  だがそれも『VNV』の細田は細田史上最弱の存在であったためで、「[[パラレル・ワールド>用語辞典 /重要用語 /パラレル・ワールド]]」の最強・細田がいた世界では、もう一つの世界では見下していたはずの彼に卑屈で媚を売った態度を取るつまらない二人組みだった。  実際の彼らは勉強も出来ないクラスの嫌われ者に過ぎない。  が、かつてこの世界にいた細田が作った最高の環境に押し負け、『VNV』の「七不思議の集会」で話してくれた細田がかつての弱い立場に押しやられると、やはり酷いいじめを行うようになる。これによって二つのパラレル・ワールドの差異は細田中心にあったことが判明する。  『関西版』「魅惑のトイレ」。  例のごとくシナリオが原型を留めつつ大崩壊しているが、この場合は細田さんのキャラを除いて差異はない。  そのため彼ら二人の性格やポジションにはやっぱり変化がなかったりする。ブレないのは大事なことなのかもしれない。   実は隠れマゾな性癖を持っていた細田は彼らにいじめられることに快感を覚えていたのだが、どういうわけか細田が高い評価を受けている世界に飛ばされてしまう。    そして元のシナリオとは正反対なことに元の細田さんの業績を汚さない大活躍をしてしまう。  結果、吉川&星野は細田の下僕に収まるのだった。いま語っている細田さんにとっては不本意の極みだが大団円である。  [幸福なんてあくまで相対的なもの。世界が違うなんては大した問題でなく、最小の世界=自分自身がどうあろうとすることこそが重要なことだろう。その点、最後まで細田に振り回された彼らこそが真に哀れな人なのかも知れない。]  『鳴七』「魅惑のトイレ」ほかに登場。  妙に不良たちが目立っている『鳴七』だが、相方の「星野(元風)」同様に固有の立ち絵と下の名前を得て再登板となる。  これによってどちらがどちらかわからないモブ一歩手前の存在感から脱し、個性を得た彼らは大いに活躍することになった。  ただし、細田さんにとっては自クラスに座して常に圧迫を加えてくる嫌な存在であることに変わりはなかったりする。 &bold(){ (執筆者募集中) }   「[[魅惑のトイレ>登場話早見 /鳴七#id_0363592e]]」。  基本的には『特別編』版とシナリオに相違はない。  「二年C組」メンバーについて描写密度・解像度が上がったことによって、彼らの底辺っぷりがより浮き彫りになった程度か。  分岐として「シミケン」が収録されており、そちらでも相方と並んで苛烈ないじめによって細田さんのことを追い詰めていった輩としての役柄が割り振られている。  旧校舎のトイレの壁の染みにシンパシーを抱く細田さんをなじり、染みを舐め取るよう削り取るよう命じる流れも同じである。  その後は細田さんの言葉を信じるならば「[[シミケン>キャラ年鑑 /し#id_115d5ecd]]([[昆野研哉>キャラ年鑑 /け‐こ#id_dd73b21e]])」の協力を得た細田さんの報復を喰らって、トイレでいじめられているそうだが……、真相は不明である。  「[[サトリサマ>登場話早見 /鳴七#id_c1cd548a]]」。   &bold(){ (執筆者募集中) }   「[[機を見る男>登場話早見 /鳴七#id_cce7cc5a]]」。 &bold(){ (執筆者募集中) }   「[[彼と彼女の秘密>登場話早見 /鳴七#id_29d03244]]」。 &bold(){ (執筆者募集中) }   「[[殺人クラブ>登場話早見 /鳴七#id_b38ef57a]]」  このシナリオの探索パートでは、各シナリオで語られたキャラクターたちが鳴神学園の至るところに潜んでいる。  「吉川虎之助」はその中のひとりであり、「二年C組教室」にいる。 &bold(){ (執筆者募集中) }   『稲in』に登場。  坂上修一の足跡を求め「七不思議の集会」の出席者の居場所を訪ねてあなたは鳴神学園構内を歩く。  その中のひとり「[[風間望>キャラ年鑑 /主要人物 /風間望]]」が「茶道部」に顔を出しているという情報を得てあなたが赴いた先で出会った輩のひとりである。   吉川は「茶道部」部室を裏で占拠してカジノ(もしくは賭場)の元締めをしている「[[大倉和雄>キャラ年鑑 /お1#id_15906407]]」に相方の星野と共に飛車角のように付き従っている。カジノを訪れた客への応対にあたるほか、追い出し役も担っているようだ。  なんだか吉川の方は三下感が強いが、一枚絵では肌をはだけてガタイの良さを披露しており賭場の用心棒感がよく出ている。  また、シールなのか実際の彫り物なのかは不明だが前腕に図案化された虎のタトゥーを入れていることが判明した。 #areaedit(end) ---- #areaedit **吉島春香(よしじま はるか) -登場作品:特 -種族:人間 -関連人物:[[福沢玲子>キャラ年鑑 /主要人物 /福沢玲子]]《噂》,天音瑞希《友人,いじめ》,立石すみれ,栗山《友人》,赤星《恋人》 -関連用語:旧校舎の悪魔《取引》,精神病院  『特別編』福沢シナリオ「[[恋愛教>登場話早見 /特別編#id_21eff9d2]]」に登場。  何もかもが普通の女生徒だったがある日、旧校舎で人生の転機を迎えることになる。  表向きは取り澄ましていたが実は彼氏が欲しいという人並みの願望を抱いていた。  しかし「[[旧校舎で悪魔>用語辞典 /き#id_b79b477a]]」を呼び出せるという噂を聞きつけてから、「[[図書室>用語辞典 /と#id_3590e201]]」で召喚方法が書かれた本を発見したのを皮切りにトントン拍子に事が運ぶ。  悪魔にお膳立てされたという危惧もさておき、その行動力には目を見張るものがあった。  その勢いのままに魂と引き換えに相手に振り向いてもらえる条件で結んだ悪魔との契約は彼女の薦めによってクラス全体の女子に拡散し、普及してしまう。  旧校舎と言うスポットの不安定さ、周囲を集団で取り巻くことなどに起因する心理状況。  なにより思春期女子ならではの考えなしで勢い任せな生き方が悪い方に作用したのかもしれない。  結果、吉島さんは信奉者たちと共に恋愛を至上の価値とし、太く短く生きることをモットーとする「恋愛教」を組織する。  吉島さんを指導者とする成員たちは次々と意中の相手を射止め、その評判が評判を呼んで瞬く間に規模は膨れ上がる。現状では学園内でも無視の出来ない危険な集団と化しているようだ。    「[[天音瑞希>キャラ年鑑 /あ2#id_a5b19360]]」と言う邪魔者も自ら寿命の十年分を差し出す事で抹殺してしまった。吉島さん自身もまだ在校生であるようだが、早めにこの世を去ってくれることを唯一の救いとしよう。  または天音さんをリーダーとする危険ないじめグループによる友人の「[[立石すみれ>キャラ年鑑 /た2#id_a98332a4]]」のいじめ現場に遭遇してしまう。それに巻き込まれた場合は全治二週間の怪我を負って入院したあげくに友人を失う羽目になる。  そして友達甲斐もなく見捨てた場合は立石さんの訃報を聞いてのショックなのか「すみれ……すみれ……」とうわごとのように繰り返すだけの[[生ける屍>用語辞典 /せ‐そ#id_af03ce5a]]になってしまうのだった。  被害者と加害者の構図が逆転した形になる。これだから運命というものは面白い。  『鳴七』  ⇒「[[中山真美華>キャラ年鑑 /な#id_32313830]]」の項を参照のこと。  「吉島春香」のエピソードは上記の人物へと集約された。 #areaedit(end) ---- #areaedit **吉田(よしだ) -登場作品:新生 -種族:人間 -職業:鳴神学園初等部 六年六組 -関連人物:[[荒井規子>キャラ年鑑 /あ2#id_c9204740]]《噂》,[[遠藤佳奈美>キャラ年鑑 /う‐え#id_288e9952]]《いじめ》,[[中井彩>キャラ年鑑 /な#id_b94f5db6]],熊野《友人》  『新生』「[[呪いの法則>登場話早見 /新生#id_9e215069]]」に登場。  十年ほど前の「六年六組」に籍を置いていた女子児童で、中井さんの友人もしくは取り巻きA。  中井さんが主導していた遠藤さんへのいじめに嬉々として参加していたようである。  しかし、六年生の夏休み終了一週間前に親の仕事の都合で「[[熊野>キャラ年鑑 /く#id_c27c7b3e]]」さん同様によその学校に転校していってしまう。  中井さんは彼女たちが転校していったあとすぐにクラスメートからいじめに参加するような性質の友達を見つけてしまうので、ぶっちゃけ彼女たち二人は話の上ではいくらでも替えの利く存在である。    よって吉田さん個人について語ることはあまりない。  ただし率先してクラスメートをいじめる中井さんを含め最低四人、潜在的にはもっといじめっ子がいたと考えれば当時の六年六組の治安の悪さは察せられようものである。     #areaedit(end) ---- #areaedit **吉田達夫(よしだ たつお) -登場作品:VNV,学恋,学恋2,特,学恋V,極,鳴七,稲in -種族:人間,悪霊 -職業:鳴神学園高校 三年D組 -誕生日:9月15日 -身体:172cm/60kg ♂ AB型 -趣味:他人のあら探し -好きな/嫌いな食べ物:ヴィシソワーズ、ジビエ料理/とんこつラーメン、串カツ -関連人物:[[新堂誠>キャラ年鑑 /主要人物 /新堂誠]]《クラスメート,復讐》,[[高木ババア>キャラ年鑑 /主要人物 /高木ババア]]《犠牲者》,奥沼美里,[[岩下明美>キャラ年鑑 /主要人物 /岩下明美]]《ファン》,[[風間望>キャラ年鑑 /主要人物 /風間望]]《知人》 -関連用語:英語研究会《所属》,マネキン《?》  新堂さんのクラスメートで、わりと見たままの人を素で行くタイプの男子生徒である。  初登場作品の『VNV』の時点である程度の彼の人物評は固まっているので後述の注記は目に入れておく必要はあるものの、まずは列挙しておく。    勉強は出来るが、周囲を見下しており言動と態度はかなり高慢で横柄。  そのくせ要領良く立ち回っているため、表向きは品行方正で先生受けも良い。  また、かなり(歪んだ意味で)の現実主義者でロマンを解さない。  容姿もひん曲がった彼の根性を表すかのようでだいたい眼鏡が光る。当然、友達はいないが本人は気にしていないようである。    ただし、後続の作品で彼が出演する中では微妙に嫌な奴ということを匂わせているものの、妙な愛嬌を見せることもある愛すべき小物としても描かれることになった。  規則一辺倒のお堅い人間というわけでもないようで、知人間に変な話題を持ち込むことも多い。  また、『VNV』以後も吉田自身が(主に新堂さんのせいで)ひどい目に遭うことも多々ある。  結局のところ彼の方から実害を与えてくる展開の方が珍しいということもあって、友人にするには難しいかもしれないが隣人としてはわりと味がある。つまりは面白い人間と言えるのかもしれない。    『VNV』「[[高木ババア>登場話早見 /VNV#id_aafc51fb]]」、『特別編』「[[高木ババア(改訂)>登場話早見 /特別編#id_780836fc]]」に登場。  上記で記述した通りの人間である。  新堂さんは彼のことを嫌っており、嫌がらせのために「高木ババア」の話をぶつけることにする。  もっともこの話の新堂さんは『VNV』仕様として負の側面が大幅強化された設定であったため、相手を見下す態度は吉田と大して変わらず、それどころか普通に嫌な奴だったりする。よって、実はどっちもどっちなのだが。  一週間と言うタイムリミットの途中で、一度は恐怖が勝ったのかしおらしい所を見せたものの、いざ新堂さんが態度を軟化させると喉元忘れて何とやらなのか、いつもの腹立たしい態度を復活させた。  という訳で、この手の話におけるお約束に漏れず、彼はそれからちょっと間を置いて高木ババアに抹殺される事になるのだが、そのちょっとの間が彼の最大の見せ場となる。  追い詰められて狂人のようになった吉田は、両親不在の新堂家へ包丁片手のお宅訪問を敢行。高木ババア(と新堂さん)に臓物をぶちまけられながらも、新堂さんをあと一歩の所まで追い詰める。だが間際でリミットを迎え、高木ババアに連れて行かれてしまった。  恐ろしい悪霊であるはずの高木ババアの登場に胸を撫で下ろしてしまうような仕事ぶりだった。  ちなみに『特別編』の追記エンドに、荒井さんの口から吉田の死因は別にある(新堂さんによる他殺)とほのめかすものが存在している。むしろ吉田との間で結ばれ続ける変な因縁は新堂さんの側から結んでいるのかもしれない。  余談ながら『特別編 追加ディスク』の攻略本にはラフ設定資料が10Pほど収録されているのだが、語り部たち、坂上&日野、そして八尾姉妹に玄武拓馬、綾小路と並んでなぜかその一人として分量は半ページほどだが選出されていたりする。  私服のセンスをとやかく言うつもりはないが、ここの吉田では妙にナルシティックな謎のポーズをとっており、当時のスタッフ(少なくともキャラクターデザイナーの「慶」氏)から吉田が愛されていたことの証左になるだろうか。   『学恋』夜イベントに登場。  上記のような死んでも死に切れない末路を迎えたためか、内臓をはみ出させた哀れな姿のまま、悪霊となって登場。  既に新堂と坂上の区別さえ付かなくなっているらしく、包丁片手に坂上に襲い掛かる姿はヤバい。てか、正直こいつって高木ババア自身より怖い。  『学恋2』全編に登場。  こちらは「高木ババア」に殺されることになかった設定である。  相も変わらずの三下っぷりを見せつつも『VNV』とは異なり、校内の妙な情報に強かったり、実はマゾだったり、演劇部のマドンナ岩下さんのファンである等、意外とミーハーな所を多く見せた。正直、こっちの吉田なら少しは友達いそう。  「[[奥沼美里>キャラ年鑑 /お2#id_5b41e075]]」という強力な連れ合い(違)を得て、彼女すら丸め込む一幕は何だか憎めない。一方でやっぱり新堂さんにはひどい目に合わされている。  ななころスタッフにも愛された彼の前途は明るい!(のか……?)  風間編「[[新堂誠>登場話早見 /学恋2#id_2eea84da]]」ルート。  例のごとく新堂さんから「高木ババア」の話を聞かされたらしく、まだ十人に話すこともできずに自室で恐怖に怯えていた。  そのような煩悶を抱えて迎えたゴールデンウィーク初日だったが、高木ババアに扮した新堂さんが窓を破って乱入してくる。    軽い確認の問答を挟み直後、吉田の片足は「高木ババア」から助かるための見立ての儀式として新堂さんに切り取られてしまうのだった。どう考えても重傷だが協力者の風間さん共々新堂さんは足早に去ったため、彼の生死については触れられていない。    実はこの場合だと吉田の犠牲が回り回って地球が救われていたりするのだが、そんなことを言っても彼にとっては救いになりそうにはないだろう。また、仮に吉田が生きていたとして、風間さんがいる以上は訴え出るというやり方が取れるとも思えない。  『学恋V』女主人公岩下編に登場。  『学恋2』から引き続き、岩下さんの一ファンとして演劇を見守る。言ってしまえばガヤの役割なのだが、プレイヤーの気持ちを代弁しているのかもしれない。  イベントのカルタ大会決勝にランダムで登場。  暗記で彼の右に出る者は居ないらしく、三冠を狙っているらしい。厄介な人柄は相変わらずだが、努力家な面も見受けられる。  また、&s(){あの汎用グラ}高木ババアに追われている時さながらの彼の札さばきにも注目である。  このルートでも新堂とは因縁がある事が推測されるが、詳細は不明。  [余談だが、学恋シリーズのゲームには皆勤賞である。やはりスタッフに愛されている。]  『極』「[[百点塾>登場話早見 /極#id_f8eabcc5]]」に登場。  「[[大倉和雄>キャラ年鑑 /お1#id_15906407]]」、「[[神田拓郎>キャラ年鑑 /か2#id_18415ad6]]」とともに新堂さんのクラスメートとして登場する。    「絶対に百点取れる塾」の話を新堂さんたち三人の間に持ち込んだ張本人であり、元々百点塾の塾生だった。  「[[後藤歩>キャラ年鑑 /け‐こ#id_d538735c]]」先生相手に積極的に媚を売るなどシナリオ中の動きはいつもの彼らしいもので、やっぱり狡っからく小物っぽい。  百点塾の理念を信奉しているような危ない言動も垣間見せ、新堂さんたちのことは善意から勧誘した節もある。  ただし吉田自身は別に特別扱いはされておらず安全圏にいるわけでもない。新堂さんたち同様にひどい目に遭うことが多く、仲間を売るような行動も取らないため絶妙に憎み切れないかもしれない。  それに加え、もしかしたら彼の性格は百点塾の影響でゆがめられた結果なのでは? と示唆する展開も多く見受けられる。だとしたら彼の本来の性格はどのようなものだったのだろうか。  『鳴七』「高木ババア」ほかに登場。  なんと今回はメガネをかけていないが、表情から滲み出る小物感は拭えていない。  「高木ババア」ではどちらかというと被害者だった彼だが、他のシナリオで見せる顔を考えると新堂さんに目をつけられるのも納得である。  また、本編では絡みがないが「キャラクター図鑑」によると岩下さんの追っかけをしていることが明らかになる。   &bold(){ (執筆者募集中) }     「[[高木ババア>登場話早見 /鳴七#id_7deb0e33]]」。  基本的に『特別編』版とシナリオに相違はない。  ただしCEROが「D」であるため恒例の臓物をぶちまけるシーンは見切れており、プレイヤーのご想像にお任せされている。  余談だが「[[携帯電話>用語辞典 /け#id_affbe9c4]]」の普及した現代を舞台にした本作において、わざわざ新堂家の固定電話に電凸をかましまくるのは、双方の接点のなさを考えれば納得かもしれない。  「[[ヒナキちゃん>登場話早見 /鳴七#id_8a7d16bf]]」。  うまい話に乗せられ、辺鄙な地のアルバイトに参加する羽目に。校則を破っていることになるが、そのあたりの柔軟性はあるようだ。  強き者に媚びへつらい、自分の点数稼ぎのためなら仲間も売り、デカい顔をして馬鹿にするなど、なんとまあ嫌な奴である。とはいえ、そんなことで無事であるはずもなく。それ相応の罰が下るのも吉田らしいといえばそうなのかもしれない。  「[[最後の審判>登場話早見 /鳴七#id_5eb7be3d]]」。  「男子生徒」名義。  歌姫の霊が宿った呪いの本「ヴィヴィの書」を燃やすという思い切った手に出た坂上くんだったが、『学怖(S)』版と同様に、やはり強烈な逆襲を喰らう。けれど今回はその場に現れた「マスクの人(綾小路行人)」によって助けられる。  このやり取りにどのくらいの時間を要したのかは不明だが、「[[焼却炉>用語辞典 /し2#id_02e324b7]]」に向かった坂上くんと入れ違いにでもなったのか、一同と顔合わしないうちに集会は解散という流れになったのだと坂上くんは思っていた。  が、翌日坂上くんが「三年D組」の教室を訪れたところ、この「男子生徒」から新堂という生徒はこのクラスにいないと聞く。  なお、この際に吉田らしき男子生徒は「ボロボロの服を着たお婆さん(「高木ババア」の可能性が高いが、詳細は不明)」の話をこれ幸いと坂上くんに聞かせようとする。  しかし、途端に血相を変えて語り部たちを探しに走る坂上くんからはスルーされるのだった。  「[[殺人クラブ>登場話早見 /鳴七#id_b38ef57a]]」。  このシナリオの探索パートでは、各シナリオで語られたキャラクターたちが鳴神学園の至るところに潜んでいる。  「吉田達夫」はその中のひとりであり、「三年D組教室」にいる。 &bold(){ (執筆者募集中) }     『稲in』に登場。  鳴神学園初登校の日を迎えた「あなた」が通学駅で電車を待っていたのも束の間、居合わせた鳴神生のひとり(?)。  心所在なさげにぶつぶつとなにかを呟くなどいかにも危なそうな状態だったが、あなたを見た途端になにかを悟ったような様子を見せる。が、その瞬間に「[[中山真美華>キャラ年鑑 /な#id_32313830]]」に路線上に突き飛ばされ、あなたの尽力も及ばず“彼”は粉々に砕け散ってしまった。  が、直後に路線上に転がることになったのは肉塊ではなくバラバラに粉砕された「[[マネキン>用語辞典 /に#id_6c4184c4]]」に過ぎなかった。  あなたに手を差し伸べて助けてくれた「[[神ヶ崎翔>キャラ年鑑 /主要人物 /神ヶ崎翔]]」は細かいところまで知っていそうで多少の周辺事情は教えてくれたものの、現時点でそこまで聞き及ぶことはできなかった。    が、その日のうちに迎えた入学式で在校生代表として式辞を述べたのは、あなたがで駅で目にしたマネキンの男そっくりな男子生徒だった。この際にあなた目線でも彼のフルネームが判明している。なお式辞の内容は……、まぁいつものYOSHIDAだった。  建前ばかりのつまらない内容かと思えばそうでもなく、嫌味も結構入っているが勉強は大事とメッセージを送りながら部活動などで息抜きをしてくださいなどと述べている。以上の通り吉田は嫌な奴かもしれないが、おもしれ―男であることも確かである。  なおこれらの一連の答辞は吉田流の冗談なのか、それとも終始天然でやっているのかは不明である。  もしかしたら、この学園を生き抜くためのアドバイスを彼なりのエールを込みで新入生に送っているのかもしれないが……。  なお、マネキンの吉田と壇上に現れた吉田の関係性はのちに「[[綾小路行人>キャラ年鑑 /主要人物 /綾小路行人#id_ae3bc9bc]]」の口から明らかとされる。 #areaedit(end) ---- #areaedit **吉田奈美子(よしだ なみこ) -登場作品:学怖S -種族:人間,&color(white){狸},&color(white){悪霊} -関連人物:[[細田友晴>キャラ年鑑 /主要人物 /細田友晴]] -関連用語:動物霊  細田五話「[[動物霊の棲む体育館脇のトイレ>登場話早見 /学怖(S)#id_ad522663]]」に登場。  彼女のことを語る上では少々込み入った事情を知らねばならない。配置としては後日談にあたる位置に登場する。  何たら事情複雑怪奇と言うわけではないが、実は死んでからが波乱万丈な人である。  実はこの人、話の開始時点で既に死んでいる。  かと言って幽霊になっているわけでもなく、とても意外なところにいた。  ズバリ彼女がいた場所とは、とある男子生徒が飼っていた[[狸>用語辞典 /た‐つ#id_eb096c47]]「ポン吉」。  吉田さんは実はメスだったポン吉とその子供たちを見つけ、交通事故で死んでしまったポン吉の代わりにと子狸たちに餌を運び続けていた。だがそんな吉田さんも大雨の日に崖から足を滑らせ、命を落としてしまう。&bold(){そのとき、不思議な事が起こった。}  なんと彼女は狸へと転生し、多少は不自由な体でありつつも子狸の世話をしていくことができたのだった。だが件の男子生徒によってトイレに監禁状態で飼われ、あげく別の生徒によって無惨な死を再び迎えてしまう。  飢えた子狸への心配、そうとは露も知らずに人間であったころの自分への好意をささやきつつ余計な世話を焼いてくる男子生徒、そして再び理不尽な死……。何一つままならない運命に翻弄された彼女の心境を察すると、なんだか悼まれずにはおれない。もっともその結末は悪霊化なのだが……。  ちなみに件の子狸であるが、どのルートの描写を見てもどうやら餓死したようである。  一人の少年の思いが、小さな命を奪ってしまったわけだ。自分の身勝手な想いだけで野生を切り取り、飼い囲うということはこういう悲劇をも引き起こしてしまうこともあるのである。    [「狐七化け 狸八化け」と言う言葉がある。  狐は陰の気が強いのか女性に化ける話が数多く残されている。裏を返せば、それ以外の伝承に乏しいことになる。  西日本に伝わるおさん狐、刑部姫に葛の葉、言わずと知れた[[九尾の狐>用語辞典 /き#id_0426b6cf]]のように、メジャー性で劣るわけではないが、どうも変化に欠ける一面も見受けられる。    それに比べ、狸の伝承は四国を中心としながらも多様なものである。  逆を言えば、狸は狐の領分くらいならお茶の子さいさいなのだろうか。  喩えて言うなら狐が[[岩下さん>キャラ年鑑 /主要人物 /岩下明美]]、狸が細田の役柄のようなものである。  確かに狸は信楽焼の置物などでユーモラスな印象が強い。  一方で狸が強く持つ五行「金気」を単に縁起物と考えるのは早計である。  光には陰が根差すように、狸は死と再生の両面を司っている。  あと非常にどうでもいいが、配役はどうにかならなかったのだろうか……?] #areaedit(end) ---- #areaedit **吉野(よしの) -登場作品:学怖S,秘密 -種族:人間,霊 -職業:鳴神学園高校 二年F組 -関連人物:[[岩下明美>キャラ年鑑 /主要人物 /岩下明美]]《恋心》,[[五十嵐佑也>キャラ年鑑 /い#id_28026e13]]《復讐》  『学怖S』岩下五話「[[交通事故で死んだ運命の恋人>登場話早見 /学怖(S)#id_6e3dcdb6]]」に登場。  昨年、岩下さんに好意を抱きラブレターを渡して告白した二年の男子生徒。  が、死後も婚約者のことを縛り続ける「[[五十嵐佑也>キャラ年鑑 /い#id_ca3a34da]]」の怒りを買ってしまい、彼に誘われるようにして学校の「[[屋上>用語辞典 /お#id_fa558d0f]]」から投身自殺を図る。    岩下さんも吉野の告白によって、自身を守護する五十嵐が纏う空気に不穏なものが混じったことを察し、吉野のことを拒絶したのだが手遅れに終わってしまう。  当の吉野だが、亡くなったその後も霊として飛び降り自殺を繰り返しているようだ。    『秘密』「[[「先生、好きです」と告白する>登場話早見 /秘密#id_2112a92a]]」ルートに登場。  岩下さんに好意を寄せていたようだが、今回は五十嵐佑也によって身体を乗っ取られ終始利用されてしまっていた。    憑依された吉野は「[[葛城美和>キャラ年鑑 /か1#id_10804a68]]」先生のストーカー犯として本人の意思を無視して操られていた。  また、五十嵐の意向を受けた吉野は「[[保健室>用語辞典 /へ‐ほ#id_dbb7f469]]」で坂上が葛城先生相手に告白をした場面を岩下さんに見せつけることで彼女の協力を仰ぐなどさまざまな暗躍をしており、事の真相について迫ることを難しくしていた。  なお、吉野が巻き込まれた原因は彼が岩下さんに贈ったラブレターの一件にある。  その本気度合いは事件のきっかけである恋人同士の一悶着から解放された後も坂上を襲ってくる一面からも窺い知れる。  とはいえ婚約者の存在がある限り、岩下さんとの間に恋が実ることは至難の業といわざるを得ないだろう。 #areaedit(end) ---- #areaedit **吉村(よしむら) -登場作品:晦 -種族:人間 -職業:医師 -関連人物:[[藤村正美>キャラ年鑑 /主要人物 /藤村正美]]《噂》,河合《仕事》  正美二話「[[両足を失った悲しみ>登場話早見 /晦#id_d32dc87a]]」に登場。  脚に重傷を負った「[[河合>キャラ年鑑 /か2#id_d413ec8c]]」さんの主治医で、ある日彼女の相談に乗る。  ただし、その内容とは夜中歩き回る足だけの幽霊に関するものだった。  医者としては真っ当な対応と言ってしまえばそれまでだが、吉村先生は河合さんの恐怖体験を笑い飛ばして終いとした。  結果論ではあるが、患者もそれに元気付けられているので対応としてはけして間違いとは言えない。  ただし、それはこのゲームがホラーでなければの話である。  場合によっては話の筋が彼に移ったままで終わってしまう。こんな話もあった~、と河合さんの話に語りが戻されることもあるが、あたかも生き延びるための死亡フラグを押し付け合うような構成であり、人によっては居心地が悪いと感じるかもしれない。  後日、河合さんの話が脳裏によぎりながらも夜の病院の見回りを行う吉村先生だったが、話に聞いた足だけの幽霊と遭遇してしまう。前述の通り彼が生存する場合、吉村先生の話は河合さんの前振り扱いになるのだが、そうでない場合は悲惨である。   足だけの幽霊の群れに襲われた場合は[[正気を失い>用語辞典 /せ‐そ#id_af03ce5a]]、包帯の女の霊に遭遇した場合は心臓を奪われ、存在しない非常扉に案内された場合は突き落とされて転落死、もしくは足だけの幽霊に憑依されてなにものかの哄笑と共に死のダイブを余儀なくされる――と、吉村先生のために用意された死亡パターンはかなり豊富であるのだから。 #areaedit(end) ---- #areaedit **吉村賢太郎(よしむら けんたろう) -登場作品:男怖 -種族:人間ほか -年齢/誕生日:16歳/11月20日 -職業:笹ヶ岡学園高校 二年A組 -血液型:AB型 -趣味:インターネット、タングラム -好きな食べ物:カロリーメイト、おもち -好きな教科:全教科 -中学生の時の通り名:ヨッシー -好きな女性のタイプ:理知的な人 -関連人物:[[荒井昭二>キャラ年鑑 /主要人物 /荒井昭二]]《親戚》,宮本健史《知人》 -関連用語:狭間の部屋  『男怖』主要人物の一人。  「[[笹ヶ岡学園>用語辞典 /さ#id_45a870d7]]」はじまって以来の天才児だが、本人はその境遇を良しとせず隔絶したレベルの周囲とも打ち解ける気がなかったため、現在は自宅から離れずに不登校の生活を続けている。  それは高校入試当日に体調を崩し、目当ての学校に行くことが出来なかったため。  自学研鑽は自宅でも進めており、学力においては今もトップクラスを保っているようだ。  かと言って座学だけの頭でっかちと言うわけでなく、思考ゲームや読み合いに強い。   かなりの皮肉屋だが、嫌味ばかりというわけでなく賞賛すべきところは褒めてくれる。   見た通りのもやしで体力面では当てにならないが、雑多で深い知識と速い頭の回転で謎解きに貢献する。見たまま理性的かつ慎重であり、鉄火場で役に立たないことはあってもみっともなく取り乱すことはない。  「[[狭間の部屋>用語辞典 /は#id_b5199407]]」探索には以前からの知り合いだった「[[宮本健史>キャラ年鑑 /み#id_6ace1a7e]]」に頭脳面での助っ人として呼びだされる。宮本とは深い付き合いというわけではなくビジネスライクな間柄のようだが、宮本も彼の言葉を無下にするわけでなく、大抵は素直に聞き入れている。  気が向かないとそっぽを向く気難しい彼を説得すべく、最低限の知恵を示す=[[彼からの出題>用語辞典 /み‐も#id_9d657dd7]]を解くことが『男怖』最初にして最大の難関である。  彼がメインを張るシナリオは「思惑のノート」、「」。    「[[思惑のノート>登場話早見 /男怖#id_e0d044e1]]」。  実はイトコであったと言う[[遊>キャラ年鑑 /ち‐つ#id_f6d7ce62]]が宮本たちに先んじ、出し抜いて助力を頼むことになる。  やたら高いコーヒーを要求して三人組を辟易させつつ、その明晰な頭脳をもってあっさりと「狭間の部屋」を発見してしまう。   しかし、そこにあったのは「[[不老不死>用語辞典 /ふ#id_8e405d13]]」の[[徐福伝説>用語辞典 /ふ#id_4df3521d]]にまつわる衝撃の事実だった。[[有り得ない人間関係>キャラ年鑑 /い#id_165a9e0a]]もここで明らかになる。  「」。 &bold(){ (執筆者募集中) }  #areaedit(end) ---- #areaedit **吉村雅江(よしむら まさえ) -登場作品:殺クラR,稲in -職業:鳴神学園高校 校長 -関連人物:右田慎太郎,鶴田大河 -関連用語:  旧作で言う荒井校長を知るものからは疑問符(その辺は[[校長>用語辞典 /こ#id_42743264]]を参照)を投げかけられそうだが、鳴神学園高等部校長のポジションに就いている中年女性。  設定上はほぼ一貫してシリーズの裏側に存在していたようだが、姿を現す機会は稀だった。  『殺クラR』に登場。  初登場作品。  この時点では上の名字しか明らかにはなっておらず、フルネームは不明だった。  登場当初は警官に詰め寄られた「[[真田亮太>キャラ年鑑 /さ2#id_7a6df545]]」を助けたりと、ふくよかな体型に合ったやさしい教育者と思われたが……。    実態は学園の益になる生徒=&bold(){よい子}以外は道端の糞でも見るかのような面で見下し、即座に放逐する冷酷なおばさん。  ガチ犯罪者の「[[西垣大悟>キャラ年鑑 /に‐の#id_7d036f5f]]」をビビらせる辺り、相当年季の入った悪党だろう。  本性は強欲な金の亡者そのもので、子飼いの「[[右田慎太郎>キャラ年鑑 /み#id_3be89f03]]」&「[[鶴田大河>キャラ年鑑 /ち‐つ#id_91aaaa08]]」を利用して生徒の保護者からなかば脅しで寄付金を巻き上げるマッチポンプ行為をしていた。  しかし、ふたりを帰らせたと思った直後、飼い犬に手を噛まれるを素で行く形で右田に殺されてしまう。  その上、鶴田が自分が溜め込んだ大金の入った金庫を開けるところを目撃させられるままに絞殺され息絶えるという凄烈な末期を遂げ、死体は自殺に見せかけられて校長室の窓から吊るされた。  彼女の死は盗聴器を校長室に設置していた日野貞夫によって即座に察知され、彼が追っていたなんらかの捜査の糸を途切れさせることになる。日野の目当てとしては吉村校長は小物であり、さらに深奥にいる何者かを引きずり出すことが本命だったようだ。  次なる策として日野は七不思議の集会を開き、裏で糸を引くことになるのだが……。  いずれにせよ「第一部-完-」である。今後なんらかの形で吉村校長の鳴神学園における立ち位置が判明する日に期待したい。  『稲in』に登場。  「[[あなた>キャラ年鑑 /主要人物 /あなた#id_ae3bc9bc]]」たち新入生一同が出席する鳴神学園高等部の入学式に現れ、式辞を述べる。今回は痩身である。  劇中で彼女の式辞は冒頭部分のみが取り上げられたが、内容としては一般的なものであり特に不審な点はみられない。  なお彼女のフルネームはコアなファン向けの特典や書籍等に記載されていたが、作品上で明確とされたのはこれが初となる。 #areaedit(end) ---- #areaedit **よっちゃん -登場作品:晦 -種族:人間? -年齢:3歳 -関連人物:[[鈴木由香里>キャラ年鑑 /主要人物 /鈴木由香里]]《噂》,あっちゃん,かっちゃん,NONAME -関連用語:前世,魔女  由香里二話「[[お屋敷にいた子供の話>登場話早見 /晦#id_414d66b3]]」に登場。  ベビーシッターのバイトに登場する三人の子どもの一人。もしくは話の一つ。  鈴木由香里が体験したベビーシッターのバイトに登場する子どものひとり。  ただし危険なバイトばかり多い由香里姉さんらしく、ただの子守の話なわけもなく例のごとく酷い目に遭う。  なお、当の子どもの名は忘れてしまったとか。「よっちゃん」とは話を進める便宜上、由香里姉さんが「妖怪」から取ってそう呼んでいるだけである。[けしてイカで有名なあの駄菓子のことではない。]    ちなみにほかの候補は悪魔の「[[あっちゃん>キャラ年鑑 /あ2#id_db0fa04a]]」と妖怪の「[[かっちゃん>キャラ年鑑 /か1#id_6948e866]]」、いかに姉さんが腹に据えかねているかわかるかもしれない。この話は三パターン存在するが、姉さんが面倒を見た子どもは共通して三歳で、家の側にも多大な問題を抱えている。     よっちゃんが生まれたのは富貴な家のようだったが、家運を一人で盛り立てていた先代の女主人が亡くなって以降は一気に没落の一途を辿っているらしい。  それもそのはず、由香里姉さんが言うにはその母親は「[[魔女>用語辞典 /ま#id_2a358e5f]]」と罵倒されるいわれを持つ女だったためであるのだとか。  事実として魔女であるよっちゃんの母は長男の妻の地位に昔話でよくある手段で居座ると、家を急速に傾けていったようだ。  由香里姉さんいわくこの過程の中で家を守っていた善き化生たちが姿を消し、代わりに見るも禍々しい化物たちが家中を渦巻くようになった……らしい。  家を食い荒らす有象無象の人間の欲望を喩えたのか、スピリチュアルなものが由香里姉さんに見えていたのかは不明である。  家長の女主人が結界を張った自室に籠っており、それを境に化物の侵入は妨げられていたらしいのでおそらくは後者だろうが。  なお、よっちゃん自身は寝てばかりいる子でひとりで大人しく遊んでいることが多い無害な子だった。  魔女の子ということもあって独特の雰囲気を持っていたと由香里姉さんは感じているが、母親の印象の悪さもあってか母子揃ってロクでもない子でしかないと結論づけた。[というか、ほかの〇っちゃんにも言えるけど母親の方が目立っているような。]  ちなみに、この母子がマイナスの気を纏っている理由については最後に教えられる。  強勢を誇り多くの人の恨みを買った城主の子孫であり、祖先の因業が降りかかっているのに気づかず自省もしていないからか。  もしくは、中世の欧州で身分は違えど多くの罪を重ねたふたりが現世では親子として転生してきたという前世の合わせ技。  または低級な「[[動物霊>用語辞典 /ゆ#id_58937aa0]]」か何かに憑依されていてその影響か……という三パターンである。  などと、バリエーションこそ違うが、由香里姉さんにとってはあんな家知ったこっちゃないと片づける形で話は仕舞になる。  (ネタバレにつき格納) #region  と、「よっちゃん」の話単独で聞けば由香里姉さん、スピリチュアルな方面に偏り過ぎてない?  実体験の話にしてはいささか要領を得ないなぁ……と思うかもしれないが、ある仮説を加えると一気に話の解像度が増す。  [「よっちゃん」=「[[前田良夫>キャラ年鑑 /主要人物 /前田良夫]]」説である。狙ったのか、ちゃんと韻も踏んでいる。  「[[おふるど様>用語辞典 /き#id_7d9b7fd5]]」が絡む隠しシナリオで確定する場合もある「かっちゃん」=「前田良夫」ほど確度の高い話ではないが、家をむしばむ悪女とその息子という作り話の構図に和子おばさんと良夫を重ね合わせた遠回しな嫌味であったと解釈することもできる。  前田本家が今も健在であることから、魔女うんぬんの話は十中八九出まかせだが、悪意だけは本物だろう。    先代の家長である老婆は「かっちゃん」の場合も登場しており、そちらでも由香里姉さんに好意的であったことも踏まえれば、一族間で家督を巡る確執があり、由香里姉さんにも絡む気がある……という設定がこちらでも働いている可能性はある。  何も知らない葉子ちゃんたちはともかく、気付いてしまった大人の腹の内が気になったり恐ろしくなったりしそうである。] #endregion  #areaedit(end) ---- #areaedit **米田秋(よねだ あき) -登場作品:特,鳴七 -種族:人間 -職業:鳴神学園高校 一年C組(二年C組) -誕生日:4月29日 -身体:162cm/54kg ♀ O型 -趣味:人間観察 -好きな/嫌いな食べ物:レンコンの天ぷら、焼きトウモロコシ/ミートドリア、鮭のムニエル -関連人物:[[細田友晴>キャラ年鑑 /主要人物 /細田友晴]]《クラスメート》,小林先生《担任,恋心?》,ヒナキちゃん -関連用語:演劇部《所属》,サトリサマ《犠牲者》  『特別編』細田シナリオ「[[サトリサマ>登場話早見 /特別編#id_c1cd548a]]」に登場。  細田さんいわく、地味な子でいつも教室の片隅で本を読んでいるような子。  細田さんが行っていたはずの「[[サトリサマ>用語辞典 /さ#id_3e3cd424]]」にまつわる騒動の果てに、「[[小林先生>キャラ年鑑 /け‐こ#id_a17f90bf]]」と不倫をしていたという手紙とその内容が出回ってしまい、自身も追及を受けるものの押し黙って耐えていた。    それはというもの真偽不明のショッキングな内容が書かれた手紙が出回ることになり、そんなある日に放課後の教室で細田さんと言葉を交わしたのちに、「[[屋上>用語辞典 /お#id_fa558d0f]]」から飛び降り自ら命を絶ってしまう。  最後の会話からすると、米田さんが小林先生に思いを寄せていたこと&bold(){だけ}はほぼ間違いないと思われる。  単にサトリサマの手口を面白がった模倣犯が発生したのか、不用意な言葉からいじめられ自殺に追い込まれたという生徒の霊が細田さんを糾弾するために手紙を流したのか、霊が人間の仕業に便乗してそれっぽいことを言ったのか、真相はわからない。  そのいずれにしても、米田さんと小林先生の間に本当に男女の関係があったかについてもまったくの不明となっている。  とは言え経緯はどうであれ、細田さんがサトリサマなんて活動を行ったことが遠因である。米田さんがこうなってしまったことの発端であることには間違いはない。  事件以降、細田さんの教室には米田さんの霊が出没するようになったのだとか。しかも、当初はうつむいていた米田さんは細田さんに視線を外さず凝視するようになっていき、最近では近づいてきている気配さえ感じているのだそうである。  『鳴七』「サトリサマ」ほかに登場。  こちらでは現行で「二年C組」のメンバーであり細田さんのクラスメイトということになる。  見た目は相当に地味であり、シナリオ中での彼女の動きを見たとしても本当の性格はあまりわからないかもしれない。  実際の米田さんは思慮深いともめんどくさいとも取れる、けっこう難儀な内面を抱えている。それが実のところの真相である。  「キャラクター図鑑」や『生徒名簿』ではゲーム本編ではうかがえない米田さんのエピソードを知ることができる。  それらによると、米田さんは人生に絶望していた。いわく、答えがわからないすべての事象を嫌悪していたのだという。  もっとも短絡的な攻撃衝動に身をゆだねるタイプでもなく、生きることに理由を見出したいタイプの人間でもあった。その活動の一環でネット上の「[[ポエッター>用語辞典 /へ‐ほ#id_596f5781]]」に悩みを吐き出すが、生産的な形にはどうにもならない嫌なスパイラルに陥っていたようだ。  ただし、鬱屈した内省に没頭する一方で魔境ともいえる「鳴神学園」に通う生徒たちを見ていくうちに生きる理由を見出していくようになっていったんだとか。しかも、その中で米田さんが憧れを持った対象はとても意外な人物だったりする。 &bold(){ (執筆者募集中) }   「[[サトリサマ>登場話早見 /鳴七#id_c1cd548a]]」。  基本的には『特別編』版とシナリオに相違はない。  ただし、傍から見ていたら絶対にわからない米田さんの本質と経緯を知った上で彼女が辿った末路を追うと――。  細田さんが、絶対に許されない行為をしでかしたことが見えてくるのかもしれない。  「[[ヒナキちゃん>登場話早見 /鳴七#id_8a7d16bf]]」。  「[[中沢>キャラ年鑑 /な#id_01abd728]]」くんのエピソードを踏襲している。  やはり大きいのと小さいのとでふたつの友達を持っており、現実にはひとりも人間のお友達がいない寂しい子である。  ただし米田さんは中沢くんに輪をかけて暗い子であり、キーホルダーの逸話について物悲しくなる種明かしが行われることも。  その一方で、今回米田さんが巡り合うことになる「[[ヒナキちゃん>キャラ年鑑 /ひ#id_36fde967]]」はかなり親しみやすい子である。グイグイと距離を詰めてくるヒナキちゃんの人懐っこさに上手く乗っかれば、とってもいい話で終わらせることができたりもする。 &bold(){ (執筆者募集中) }  #areaedit(end) ---- #areaedit **米山先生(よねやま-) -登場作品:学怖,学怖S -種族:人間→悪霊? -職業:鳴神学園高校 数学教師 -関連人物:[[細田友晴>キャラ年鑑 /主要人物 /細田友晴]]《知人》 -関連用語:顔型の染み《犠牲者》,金色の瞳  細田二話「[[女子トイレの壁の染み>登場話早見 /学怖(S)#id_1e5a7c3c]]」に登場。  生徒たちとは年も近いこともあり、頼りなくはあるけれど信頼されていた数学教師。  この話で登場する四人の教師の中では一番乗り気で細田たちに付き合ってくれる。  が、なまじ半端に霊感があったための生兵法か米山先生は「[[顔型の染み>用語辞典 /か#id_735323cf]]」を一人で確かめると言い出してしまう。  翌日――、米山先生は姿かたちは同じだけど金色の眼を光らせる、この世のものではないモノに成り果てていた。霊感のある者にしかこの異変は感じ取れないようで“彼"は他の教師に気づかれることなく教師として生活を送っているようだ。  ……本物の米山先生? 確証はないが、染みと入れ替わってしまったようだ。南無。  「[[富田>キャラ年鑑 /て‐と#id_0d6448f4]]」さん同様に分をわきまえないものはこうなると言う教訓なのだろうか? それとも、それ以上にいい人だったから長生きできないのか。ロクな教師がいないこの学園では「[[桜井先生>キャラ年鑑 /さ1#id_b8d39c90]]」らと同じく貴重な存在だっただけに悔やまれる話である。  米山先生(偽)の「[[金色の瞳>用語辞典 /き#id_2901e22c]]」だが、これは風間五話などで頻出する。  人の皮を被っているけど、生身の人間ではないことを演出するためには手っ取り早いツールなのかもしれない。 #areaedit(end) ---- //-------------------------------------------------------------------------------- #divclass(navi_epi){ |[[← 前>キャラ年鑑 /や]]|&link_path(../){一覧}|[[次 →>キャラ年鑑 /ら行]]| } ---- &color(red){情報提供・文章の補足、編集方針の動議その他諸々歓迎します。} &color(red){もし興味を召されたなら下のコメント欄に書き込みなどされると嬉しいです。} ---- #comment() ----

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