年表以外に書かれたお話(こちらが本編?)を保存します
あまり推敲されていないのです本人曰く「誤字は気にしない」ですが、無視して一部誤字を独断で修正することがあります
947名前:名無し上級大将◆80fYLf0UTM投稿日:2007/04/03(火) 16:08:29 ID:???・・・EOLTと戦う上で最も気をつけること?気をつけることも何も、言える事といえばひとつしかないなEOLTと真っ向から戦うことなど、無謀なこと以外の何でもないということだよまして接近戦を挑めば、EOLTに勇敢にも挑戦した人間の五対は離れ離れになって宙を舞うだろうそう、25m以内の距離でEOLTと生身で対峙する事は、ほんの数秒後の“死”を意味する5秒以上、抗えることができれば幸運といっても良いではどうするか、思いつくものといえば、遠距離から火力と物量で接近する前に押し潰してしまうか待ち伏せなどを使った奇襲攻撃で敵を十字砲火の中心におびき寄せ、圧倒的な火線で回避を許さないことおそらく、このどれかだろう948名前:名無し上級大将◆80fYLf0UTM投稿日:2007/04/03(火) 16:09:52 ID:???だが、そのどれもまず不可能だ遠距離から火力と物量で圧倒するも何も、圧倒できる物量と火力を確保することはまず無理だ時速100km以上で疾走し、2、30mm程度の砲では皮膚を破ることもできない防御力を持つ怪物が数百体でまとまって行動するんだ重砲弾や戦車砲弾で、機関銃のそれと同じほど濃密な弾幕を張れれば別だが次に奇襲や不意討ちから包囲殲滅を行う戦法、これもだめだそもそも、奇襲をかけるということ自体が不可能に近い、わかるか?よく知られているところでは、千里眼科はすべてを見通せる目で、ハンバーガーのカロリーから兵士の血中ヘモグロビン濃度まで何でもお見通しそして、その神のような目の射程は数十km、もっと大雑把な情報ならば数百km彼方からでも把握できるそしてそれは何らかの方法で前線にいるすべてのEOLTの知覚とリンクしているらしいことがわかっているこれだけで、もう戦術レベルで先手を取る見込みはないと思うだろう?そして、もっと規模の小さなレベルでの不意討ちなども無理だ千里眼科も、さすがにすべてを把握しているわけではないようであることは、分かっている現に映像を分析する過程で、事故に遭うEOLTがいることも事実だしかし、戦闘において、EOLTが“ドジ”を踏むところは報告されていない特に探査科においては、その優れた感覚器官で、地雷や壁の後ろに隠れた兵士、そういったものを見逃すことはまずない仮に、見逃してうっかり罠にかかり、人間の兵士に銃口を向けられたとしようそれがどうしたかということだ、物陰に潜ませていられる兵力などせいぜい分隊程度、EOLTの前にはほぼ無力だ罠に掛けられ焦ったEOLTは全力で反撃を行うだろう、場合によっては2秒で全滅だ949名前:名無し上級大将◆80fYLf0UTM投稿日:2007/04/03(火) 16:10:40 ID:???EOLTを撃破できる事といえば偶然に近い形で運よく、対戦車火器や戦車砲弾がEOLTに命中するか近くで炸裂した砲爆弾の破片と爆風で致命傷を負ったり、急所に当たって即死したりする場合ぐらい奇跡的に歩兵部隊の重火器で撃破できることもあるだろうが、まずあり得ないまあ、死なない程度に頑張ってくれ、勝とうとか相手を殺そうとか、考えないほうがいい無理だろうから―――正午の国連公式発表後にてBBCの問に答えるEIE本部職員時刻、誰が誰に聞いたものかは不明―――((解説)):初代スレの>>947-949のログ
304名前:名無し上級大将◆80fYLf0UTM投稿日:2007/04/28(土) 16:29:52 ID:???「…あまりに凄惨な光景敵に立ち向かう仲間は無残にも引き裂かれ、たよりの装甲車両もぼろきれの様になるまで切りつけられたひき肉にされた仲間の血液を頭からかぶり、口も鼻も、人間の血液でふさがれそうになった汚物と肉片が霰のように降り注ぎ、その中にはキノコの様な形のものまであった…・・・人間の首だったこの常人なら発狂してしまうような光景を眺めていた私は、なぜか異様に冷静でいられたそれとも、すでに狂ってしまっているのだろうか?そうかもしれない、悲鳴を上げ逃げ回り、見えない誰かに助けを求める仲間たちのほうが、傍から見れば正常だろう……そして、長い地獄が終わり、自分以外すべての人間が死に絶えた頃、私は眠りから覚めた私は殺されなかった、身動きひとつもせず、何も考えずに踏みつけるだけで殺せたはずの私が…?ニューヨーク市の惨劇とは違い、彼らは無抵抗のものでも、兵士は一人残らず殺していった、なのになぜ?…その理由については、師団本部の部隊と合流し、退路についたときに聴かされることになった突然、師団司令部より呼び出しがかかり、駆けつけてみれば、見慣れない軍服のフランス人数人と白衣姿の日本人そのベレー帽に刺繍された、P8920の文字・・・彼らの言葉に従わなければ、あんなことに巻き込まれずにすんだのかもしれない…」――被験者の手記より抜粋――
((解説)):初代スレ>>304のログ
355名前:名無し上級大将◆80fYLf0UTM投稿日:2007/05/01(火) 02:40:36 ID:???
面白いことを聞くな、あの戦場で何を見たか…だって?難しい質問だが…そうだな、あえて言うなら血 に 染 ま っ た ニ ュ ー ヨ ー ク だ よ落下地点の近くは、何もかも壊れていたし、そこまで不自然にも見えなかっただが、落下地点から離れた、郊外で作戦行動を行ったときだ傷ひとつついていないビルから、人間の体液と破片がこぼれ落ちてくる…奇妙な光景だった…恐怖がこみ上げてくるまでに、かなり時間を使ったよでもそれだけじゃない、悪意すら感じる奇妙なオブジェはまだあった中が挽肉でいっぱいになった車血でスモークがかかったようになっている、大型バス潰れた車と、その上に折り重なる逆さになった車、間に挟まれた人間で出来た、ケチャップ味のサンドイッチ赤い迷彩が施された戦闘車両…どれもこれも、みんな赤かった、赤一色だったそれもただの赤じゃない…みなれない、そう…人間の血の色…そんなものに見入っていると、突然上から何かが落ちてきた生臭くて“赤い“…人間だった、しかも自分たちと同じ隊の人間あわてて上を見上げ、見たんだ・・・そのオブジェの製作者が、ビルの間で蠢くのを…356名前:名無し上級大将◆80fYLf0UTM投稿日:2007/05/01(火) 02:41:16 ID:???全員がその異形の姿に注視した…自分に血が降りかかろうが、誰も声を出せなかった…失禁するものまでいたそして、その異形のものも赤く染まっていた…人間の血に…その姿は、今でも鮮明に覚えている…夢にも出てくるから、まともに眠ってもいないよ4本の足でビルに張り付き、残りの腕には大事そうに5人分の死体が抱かれ触手は音も無くうねり、何本かには、死体から伸びる小腸が引っかかっていた…まるでクリスマスの飾りつけのように…異形の体についている、大きな目には、自分の顔が映し出されているのも見えた透明な光を帯びた、美しく深い、思わず見とれてしまうような目だった…敵意があるようにすら思えなかったしかし、静寂は一瞬にして崩れ去った一発の銃声と同時に、その発生源は細切れになった…反撃され、殺されるまでに、たった一発しか撃てなかった…驚く暇も無かった…その後のことはいまいち覚えていない気がつけば、武装を投げ捨て、仲間の砕ける音を聞かないように、耳をふさぎながら、死体の中で震えていた…通りかかった味方が、俺の腕をつかんで必死に引きずってくれた気がつけば、俺は味方の陣地で膝をついていた、奴らの追撃で、大半の人間が死んでいたそこでまた気を失い、今度目がさめれば病院、精神科医が俺の前に座っていた…後は知ってのとおり、恐怖で精神が崩壊する直前だった俺は、ここで治療を受けた今でも、薬が切れるとおかしくなるのも、この話がうそではない証拠さ…357名前:名無し上級大将◆80fYLf0UTM投稿日:2007/05/01(火) 02:43:01 ID:???――アンケートに答える米軍兵士の供述記録、第344号 回答内容より、被験者としての適正を確認、24.06.55――
((解説)):二代目スレ>>355-357のログですここまでのものは、第壱話に入る上での背景的なものと思われます
また、似たようなものが、話の区切り毎に挿入されることがあります
449名前:名無し上級大将◆80fYLf0UTM投稿日:2007/05/07(月) 04:04:13 ID:???「―こちらヴェクター、“積荷“を運んできた、どうぞ―」「―こちら管制塔、着陸の許可はまだ出来ない、もうしばらく上空で待機しろ―」「―了解―」乗員席で交わされる会話の音量は高く、積荷こと乗客たちの耳でも容易に聞き取ることが出来た乗員の会話を反芻した一人が愉快そうに声を上げる「積荷呼ばわりか、嫌われてるんですかね、私たち」「嫌われていない方がおかしいんじゃなくって?…私たちの都合でわざわざここまでのことをしてもらっているんだもの」皮肉を言い、どこか毒のある笑い声をこだまさせる女の白衣の胸には、IUEITA職員であることを現すプレート、襟元にはP8920の刺繍「別に私の案ではなくて、其方の方の発案じゃないですか」反対側の座席で足を組み、めがねの位置を直しているスーツ姿の男にも同じ刺繍が施され、EIE職員であることを表すプレートが付いていた「あら、あなただって、この案には賛成なんでしょう?」「こちらだって得をしますからね、被験者集めの特殊機関、EIEの方でもいずれ需要が出てくるはずですから」「だったらいいじゃない、EIEとIUEITAの同意があって出された案となれば、プロジェクト8920の発案とするより、向こうも首を縦に振りやすいわ」ここまで喋ってみて、何かに気が付いたように白衣の女は表情をこわばらせる「しかし、安っぽい判断基準よねぇ…」自分の目を見て話していないことから、この嫌味が、独り言の類であることは分かっていたが、スーツ姿の男は低くうなずいた「…まったくです」会話が途切れると同時に、ローターが空気を切り裂く音が、何の障害もなしに聴覚神経を刺激しだしたので両者ともに、胸のポケットの中からイヤホンを引っ張り出して、それを耳に詰め込み、センの代わりにして虚空を眺め始めた…
252名前:名無し上級大将◆80fYLf0UTM投稿日:2007/07/15(日) 18:10:19 ID:???
「事件発生後」事件発生後のEOLTのもっとも大きな変化としてあげられるのが、全個体間でのデータリンクがほぼ完璧なものとったことであるこれにより、効率的な部隊の配置・運用が可能となり、各科間の分担・連携も、より明確なものとなった特に、千里眼科の圧倒的な索敵・管制(おそらくは指揮も)能力は驚異的なものであり、千里(3900km)眼の名は決して誇張ではないことを証明した他にも、探査・追跡科の調査能力など、前線・後方から得られる圧倒的な量の情報を共有し、なおかつ処理できる能力を使い、それらを完璧に活用もっとも少ない損害で、最大の被害を敵に与える戦術や、個のレベルでの戦法を決定するようになった特に、電脳科やリンクを使った電子戦の仕方を編み出し、それらは人類側にもないものであるまた、ネットを通じ、様々な電子機器から抜き出した情報を元に、それらの効率化も行っているこのときにはすでに“反撃”の延長線上として、“戦闘開始後はテリトリー内の武装した人間のすべてを排除”するようになる・・・これらの変化は、EOLTがマンハッタン島占拠の際に、人類側の情報を入手し、それにあわせてのものだと思われるこの変化が顕著の現れたのは、マンハッタン事件後に行われた、EOLTと人類軍の二度目の戦闘であり、EOLTと人類軍のキルレートは推定で3~5倍に開いたとされる
追記:戦闘の経過が一方的であり、時間的にも短かったため、詳細なデータは取れず
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