ここでは、SS内で登場したEOLTについての、詳細な記述をまとめます。
人物紹介でも書かれていたことですが、こちらの方が、はるかに詳細な内容となっています(というよりも、別物)。
9月18日午前3時:
探査科(Probe):もっとも初期にその存在が確認された科であり、その名の通り、探査機としての役割を果たしていると推測される大きさは種によって大きく違い、最小で2m、最大で13mであるが、最も多いのは小型種(3~5m)基本的には2~4足歩行であり、腕も2~4本、建築物に張り付く際などは腕を活用足は長く、通常歩行形態では若干ずんぐりとして見えるが、足を伸ばしきれば倍以上にまで身長が伸びる、最大種では27mにもなる複数の眼球、それに酷似した形状の感覚器官を体中に持っており、もっとも小型の種でも、12個以上の感覚器官が存在しているそして、もうひとつ大きな特徴として挙げられるのは、地球上のどの生物のものも似つかない、“触手”である小型種でも4~6本、8m程度の中型で12~24本、それ以上の大型種ではそれ以上の本数があり、普段は背中や脇、小型種では胸にしまわれている強靭な構造と高い筋力をもっており、ビルの倒壊(!)に巻き込まれた程度ではまったく行動に支障はきたさない組織化されているかは別として、ある程度集団で動く、また、孤立している個体は斥候なのか、常に感覚器官を動かしている興味(?)を示したものには、間隔を取り、感覚器官からの情報を頼りに危険かそうでないかを観察し、危険でない場合は触手をまとわりつかせ、弄ぶ少なくとも、非常に高い知能と高性能な感覚器官を備えているらしく、乗用車を運転しようとしている光景も確認されているまた、銃火器を発見した際、極度の緊張状態に陥るのか、最大で数時間にわたってその場に硬直し続けることもあるなお、人間自体にはまったく興味を示さないようで、負傷者を無視することはおろか、目の前に飛び出した生存者が触手に当たって中に浮いても、なんらリアクションをとらないただ、死体等はよけて通るらしい属する種は6種で、小型・中型・大型が2種ずつ確認数は、116万6千体以上、ニューヨークの都市部に割合として、若干多く確認されており、偶然か必然かは不明
((注:確認当初の記述))
9月18日午前3時
千里眼科(Clairvoyance):探査科が確認された数十分後にはその存在が確認される、その名の通り、EOLTの千里眼としての役割を担っているのだと思われる、別名「強大な目(mighty eye)」大きさは最小で3m、最大では9mにもなる、体重は身長あたりで探査科の倍以上腕はなく、触手も小さな以下の食腕に似たものが2本だけである下半身があまり歩行に向いた形状とは言えず、3~5本の足で支えられている5角形、ないし楕円形の体からカタツムリの目のような上半身が伸びている、伸び縮みし、伸ばしきれば最大種で15mにはなる、頭部には「主眼球」と呼ばれるセンサーがある主眼球の直径は上半身の直径と同じで、最小30cm前後、最大1m近くとなっている他には、小さな目が3つ、体についているがこれはあくまで周囲を警戒するためのものでしかなく、本科の持つ力は主眼球にある視界は広く、210度がカバーでき、500kmはなれた航空機を補足しているところが確認されている、また、夜間でも衰えることはないさらに、可視光以外の光(電波・赤外線・可視光線・紫外線・X線・ガンマ線)もすべて知覚可能であるようだそして、単なる工学センサーとしてではなく、ラジオ波なども観測可能との見方がある、現に電波回線の内容にEOLT達が反応しているらしいとの報告もあるまた、未確認だが、それら以外の知覚方法を持っているとの調査報告もある現に、見えないはずの、ワシントン「IUEITA計画推進支部」を、一体の千里眼科の個体が12時間、延々と眺め続けていたとの報告もある彼らは、人間に興味を持っているというよりは、ただ単に人間が起こす行動そのものを危険視し、監視し続けているという形に近く特に、大口径の火器を装備した兵士、それ以上に戦車やヘリを四六時中、眺め続けている無人探査機が撮影した映像では、負傷者の近くでバスを弄繰り回している探査科の群れに千里眼科が近づき触手を伸ばしてうちの一体に触れると負傷者から円を作るようにして離れる…と言うより、むしろバスすら放り投げ、逃げ出してしまいその後、負傷者が生き絶えるまで千里眼科がこれまた延々と眺め続けている、などということも確認されている属する種は3種、小型、中型、大型一種ずつとなっており、あまり大きな違いはない。確認数は10万1千体以上
9月19日午後6時19分:
追跡科(Pursuer) :その名の通り、目標の追跡を行うEOLT追跡する目標を選ぶ判断基準は不明だが、EOLTを攻撃したものを集中的に追跡しているようであるおそらくは、他のEOLTからの報告・要請を受け、行動を行っているのだと思われるその体のつくりはどこか探査科に似ているが、長身で、首が無く目だけが頭部から独立して動く歩行には、つくりの統一された、どちらにも対応して動くことができる6本の太く、長い関節の無い筋肉組織だけでできた手足を使い高い運動性と走破能力を実現している、ビルとビルの間を飛び移りながら移動し、足の構造上、壁にも張り付いて動ける腕は伸縮可能であり、伸びきった際は身長15m、縮んだ通常の場合では8mほど、胴体の倍以上の長さがある触手は18本、内の4本が太く長いつくりになっており、障害物越しに相手を観察する際に使う触手である様だその触手の先には感覚器官があるが、探査科に見られるような「相手の構造を理解する」ためのものではなく「相手の行動を理解する」ためのものでこのあたりから、これが相手の行動を観察し、危険かそうでないかの判断を行うという、人間そのものがもとから危険なものだという前提に基づいて現れた種であるようだまた、視覚以外の感覚も優れており、特に嗅覚が異常なまでの能力を持っているようだが、詳しい程度は不明戦闘能力はさほどではないようだが、これはこの種が積極的に戦闘をせず、できるだけすぐ切り上げてしまうためであるが偶然出くわした機甲一個小隊をものの数十秒で壊滅させてしまうことからも、その戦闘能力は侮れないものであることを語っているいままで探査科がこなしていた斥侯の任務も本種が引き継いだらしく、単体で見られることが多い属する種は1種のみで、確認数は1000体程度
追撃科(Assassin):敵部隊の中から徹底して弱いものを見つけ出し、それを負傷、または損傷させることにより、足並みを遅れさせ満足に動けないところに少しずつ攻撃を加え弱らせ、疲労がピークに達したところで本格的な攻撃をかけるという、非常にえげつない戦術を使うまた、この際、相手が敗走するルートを予測し、待ち伏せや障害物を配置し、有利な条件の整った空間に誘導また、友軍部隊との合流を阻害、精神的な疲労を増加させるなどといった戦術・戦法を多く使い、巧みに勝利を勝ち取るのが本種である身長は3~3,5m程度と小柄だが、筋力は異常なほど高く、体重比にすれば探査科を上回るほどだろうと思われる足は2本だが、腕は5本と多い、ただ、細く筋力が他の主のそれに比べ低く、あまりこれを使って攻撃は行わない(といっても人間の体をいともたやすく引き千切ってしまうが)触手の本数は8本とこれまた多く、表面が枯れた木の幹のようであり、多種のそれと違い、曲線を描かず、節がありそこが曲がるようになっている収納のされ方も、同じように折りたたまれるようにして入っており、弾力に乏しいしかし、硬度と攻撃力は十分で装甲車の装甲を貫通してしまうほど(推定硬度はHk7000以上)である移動方法も、この触手と腕を多用した立体的なものであり、非常に機敏で、時速120km以上で飛び回るさらに、反射神経も人間の比ではない、銃口を向けるころには、それを察知した本種は上下左右のどちらかに移動しており記録映像を見る限り、一個分隊程度の火線の数では射撃を当てるどころか、補足すら間に合わないといった様子であった先に書いた戦い方は、相手が多数であり、装甲車両などを保有した部隊とのことであり相手が自分に比べ、はるかに弱小な戦力しか持ち合わせていないと判断した場合、本種は正面からの攻撃のみで敵を殲滅してしまう特に、対人戦においては圧倒的な力を見せ、そのために本種が出現したとの見方もある追跡科の個体と行動を共にすることもあるようだ属する種は一種のみ、確認数は5000体前後
アサシンは英名であり、国連呼称はドライバーとのこと。
9月20日午前2時:
監視科(Inspector) :マンハッタン等にて存在が確認された種開いた二枚貝をたてにしたような体型をしている、全高35mで、貝に似たその“殻“の大きさは幅5m長さ6mほど8つの直径50cmほどの大きな目が殻の内側についており、常に発光している触手は、足の役割を果たす太いものが6本あり、腕のように使う通常の触手が4本、そして感覚器官の集中する触手が10本ある本種は、その名の通り、付近の人間のことを常に目を離さずに監視しており、千里眼科とは違い接近し、触手を使って目標の細部まで観察、不振な挙動をすると触手で威嚇をする(威嚇で死んでしまう兵士もいるが)目が非常に発達しており、挙動のほんの僅かな変化でも読み取り、こちらが攻撃を仕掛けようとしたころには本種による制裁が加えられていることが多いEIEによれば、これは人間の筋肉組織の僅かな動きや、電気信号を読み取る能力があるためだとしている装甲車などの動きまで察知するのは、装甲車内の人間のことが見えるのか、聴覚が異常に発達しているためだとされている聴覚能力の優秀さを示す事例は少ないが、視覚能力のそれは多く、すでに200名以上が何の抵抗も出来ずに殺害されている純粋な戦闘能力に関しては、すべて先制攻撃を行われたために、詳しい推測できないがこのところ、戦闘面において高性能なEOLTが出現し始めたこともあり、おそらくは探査科などとは比べ物にならない能力があるのではないかとされる確認数は1000体前後、属する種は1種だけだが、“殻“のカラーバリエーションは非常に豊富である
((同時刻:追加情報))
・・・また、このほかの2科(追跡科・追撃科)の個体数が増加傾向にあることが確認される
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