インド・ヨーロッパ祖語(原インド・ヨーロッパ語族)


まだ一つだったころのインド・ヨーロッパ語族の祖先。

◆どこにあった?インド・ヨーロッパ語族の故郷はどこ?
謎が多い。インド・ヨーロッパ語族の多くの言語に共通する単語をもとに(「ぶな」とか「鮭」とか)、その単語はきっと昔からあったものと見て、それが実在するところこそ故郷だという主張がされてきているが、不確実である。

より信頼性の高い研究として、クラーエ『インド・ゲルマン人』(H. Krahe Die Indogermanen. 1935)では「東ヨーロッパのステップ地帯」がインド・ヨーロッパ語族の故郷であろうとされている。

このへん? by google map 2013

◆誰が、いつごろ話していた?
9000年前ごろまで、アナトリア(今のトルコあたり)で話されていたという説がある。

より多くの人が指示している説では、6000年前ごろにクルガン人がヴォルガ河流域(上の地図、モスクワの南、カスピ海とか黒海に挟まれたあたりの地域)で話されていたという説が有力。

◆どんな発音だった?
破裂音に 無声・有声・有声有気 の3対立があった
摩擦音は s(~z) だけだった
…などと考えられている。

他に「咽頭音説」なども参照のこと。
最終更新:2013年06月24日 10:23
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