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「態」(2013/04/30 (火) 10:11:38) の最新版変更点

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態（たい）は、[[動詞]]の４大変化（[[時制]]・[[相]]・態・[[法]]）の一つ。

「態度」の「態」。ある動作が「&bold(){誰視点で}行われるか」という見方や態度による変化。具体的には、[[受動態]]（受け身）や[[使役態]]が有名。

&bold(){[[能動態]]}（フツウ）：
　学生が、プリントを配る。

&bold(){受動態}（受け身）：
　プリントが配られる。

&bold(){使役態}：
　先生が、学生にプリントを配らせる。

３つとも、どれも起こっている事態は同じはず。でも、「学生」という人が「プリント」というモノを「配っている」という、ごくフツウの事態に対して、モノ「プリント」視点でこれをみると「配&bold(){られ}ている」ということになる。しかも「先生」視点から見ると「配&bold(){らせ}ている」ということになる。日本語では、

フツウの能動態

に対して

「ラレル」の受動態（受け身）
「サセル」の使役態

があるということになる。

さらに日本語では、これらを組み合わせて

&bold(){使役受動態}
　学生が、先生にプリントを配&bold(){らさせられ}る

なんて言うこともできる。

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ここから発展して、態といえば「動詞が変化して、主語とかその他の要素にも変化を与えること」を指すこともある。

&bold(){[[能動態]]}（フツウ）：
　学生が、プリントを配る。

&bold(){受動態}（受け身）：
　プリントが配られる。

&bold(){使役態}：
　先生が、学生にプリントを配らせる。

確かにこの例文では、[[主語]]（「～ガ」で示される）が全部異なる。同様に、

[[相互態]]
　学生達が、プリントを配り&bold(){あう}。

みたいなのも、確かに「主語が複数じゃなきゃいけない」縛りが起こっているので、態だ、という人もいる。この他、言語によっては「[[共同態]]」（みんなで～する）、「[[中動態]]」（自分で～する）なんかも態の仲間に入れる言語もある。

日本語の「ラレル」は、受動態（受け身）だけじゃなく[[可能]]も表したりする。

　ここではおいしいご飯が食べ&bold(){られる}

この「ラレル」は「食べることができる」という意味を表しているだけで、主語とかの視点が変わっているわけではない…けれど、「ご飯&bold(){を}食べる」→「ご飯&bold(){が}食べられる」という変化が起こっているので、やっぱりこれも態だ、と考える人もいる。

どこからどこまでを態の仲間に入れるかは、言語によっても研究者によっても違う。フツウは、「同じ、似たような変化」をひとまとめにして呼ぶのが便利なので

食べ「ラレル」
食べ「サセル」

は似ているので態だけど（両方とも[[未然形]]接続）

食べ「アウ」

は似てないので（[[連用形]]接続）ベツモノ、とか考える。

英語では、

be + 過去分詞

は受動態と呼ぶけれども、

let ONE 動詞

は意味的に「使役」でも、使役態とは呼ばないことも多い。形式が、全然違うので。