ヒロインがヤンデレのギャルゲみんなで作ろうぜ!

先輩と猫

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kawauson

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saki0205|先輩とネコ

;2月5日:先輩/場所:教室、廊下1、会議室/BGM:tam-n09.mp3、先輩表テーマソング
;□背景:教室
;♪BGM:tam-n09.mp3/ループ
@bg file="kyousitu" time=700
@bgm file="tam-n09"
@cm
@texton
 昼休み。学食で昼食を終え、教室に戻り、伊万里をいじって遊んで憂鬱な午後の授業までの貴重な時間を楽しんでいた。[lr]
;↑原文 学食で昼飯を終えて、伊万里を~
@playse buf=0 storage="b01"
@ws

;▲立ち左:伊万里/01 01a 10 00 00 00
@imar pos=lc wear=u pose=1 b=01 e=01 y=a m=10 c=00 s=00 t=00
;▲立ち:毒男
「なんか廊下が騒がしいね」[lr]
「だな」[pcm]
@textoff
@image layer=6 page=back storage="transparent"
@bg file="white" rule="移動(左手前から右奥へ)" children=true time=100
@bg file="kyousitu" rule="移動(左手前から右奥へ)" children=true time=100
@texton

;※画面横揺れ。猫が廊下を全力疾走している。
;[quake hmax=10 vmax=2 time=500]
 ビュッ![pcm]
;▲立ち:伊万里/02 02a 05 00 00 00
@imar pos=lc wear=u pose=1 b=02 e=02 y=a m=5 c=00 s=00 t=00
「わっ、なんか走ってった」[lr]
「ネコ?」[lr]
 一瞬だけ視界の端にケモノっぽいものが見えた。[lr]
 対面している伊万里には俺が見た方と反対側の入り口からネコを確認したらしい。[lr]
;▲立ち:伊万里/01 01a 10 00 00 00
@imar pos=lc wear=u pose=1 b=01 e=01 y=a m=10 c=00 s=00 t=00
「そうみたい」[pcm]
;▲立ち:毒男
「回収しないとまずくないか? せめて校舎外にださないと」[lr]
;▲立ち:伊万里/03 03a 11 00 00 00
@imar pos=lc wear=u pose=1 b=03 e=03 y=a m=11 c=00 s=00 t=00
「ここ3階だから自力で戻れないかもしれないもんねー」[lr]
 見知らぬネコを気にかけているようだ。しかし、そわそわしているだけで、何かを俺の方に目で訴えてくる伊万里。[lr]
「うん、えー、つまり、その眼は俺に行って来いと」[lr]
;▲立ち:毒男
「れつごー」[lr]
 毒男は興味ないらしくめんどくさそうに手を振っていた。[lr]
;▲立ち:伊万里/ 01 04a 10 00 00 00
@imar pos=lc wear=u pose=1 b=01 e=04 y=a m=10 c=00 s=00 t=00
「あ、ボクも行くよ?」[lr]
「あー、いい、いい。行ってくるよ」[lr]
 どんくさいヤツ連れて行っても捕まえるのに時間がかかるだけだろう。[pcm]

;※改ページ
;□背景:廊下(緑の床と扉の廊下)
@cl
@textoff
@bg2 file="rouka" rule="縦ブラインド(左から右へ)"
@texton

 そんなわけで俺は猫がダッシュしていった方向にやってきたのだが。[lr]
「あれ、ここ行き止まりなはずなんだけどな」[lr]
 目の前にある特別教室の扉。ここには鍵がかかっているのでさすがにネコが入り込むことはないと思う。[lr]
「そーすると……?」[pcm]
@playse buf=0 storage="cat"
@ws

 その隣にある空き教室から気配がした。どうやらここに逃げ込んだらしい。よく見れば少し扉が開いている。[lr]
「おーいー、ネコー。いるかー?」[lr]
 ちょっと間抜けな声のかけ方をしつつ引き戸を開ける。[pcm]

;♭SE:引き戸を開ける音/ワンショット(なければ文字で表現でいいです)
;※SEあったら下の「ガララ……」を無視で。
; ガララ……。
@playse buf=0 storage="d07"
;※改ページ
;□背景:kaigi.jpg(会議室のような部室のような、長机がある部屋)
@textoff
@bg2 file="kaigi" rule="細かい縦ブラインド(左から右へ)"
@texton

 長机が置かれた空き教室の中に、ネコと、人の気配があった。[lr]
「……先輩?」[lr]
 なんだかよくわからないダンボール箱と一緒に、壁によりかかっている先輩がいた。[pcm]
;↑原文 壁によそりかかって座っていた先輩がいた
;♪BGM先輩表
;▲立ち:先輩/01 02a 02 00 00 0
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=02 y=a m=02
「あれ、どうしたの?」[lr]
「いや、どうしたのは俺のセリフですよ。こんな空き教室で何してるんですか?」[lr]
;▲立ち:先輩/01 08a 02 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=08 y=a m=02
「んんー? ちょっと頼まれてた荷物をここに運んでたら、この子が入ってきちゃって」[lr]
 先輩に抱きかかえられたネコがゴロゴロとのどを鳴らしていた。[lr]
;▲立ち:先輩/01 08a 01 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=08 y=a m=01
「かわいいなぁーって、ここで遊んでたの。外連れて行くと逃げられちゃうかもしれないから」[lr]
 うりうりー、と猫の額をくすぐった。[lr]
 くだんのネコは相当リラックスしているらしく、のんきそうに目を細めてされるがままにしている。[lr]
「はぁ」[lr]
 なんだかこのまったりとした空気に俺も当てられてしまったらしい。[pcm]
「隣、いいですかね」[lr]
;▲立ち:先輩/01 01a 01 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=01 y=a m=01
「どうぞどうぞー」[lr]
 ダンボール箱を脇に寄せて腰をおろした。[lr]
 視界が下がって、机と箱にまぎれた気分。[lr]
「なんか、秘密基地みたいですね」[lr]
 ダンボールのにおいと、あまり使われてない教室。この空間に二人だけ。[pcm]
;▲立ち:先輩/01 04a 01 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=04 y=a m=01
「そだねー。壁を作って自分だけの部屋作って」[lr]
「公園の隅っこで伊万里や姉さんと遊んだっけ」[lr]
;▲立ち:先輩/01 07a 04 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=07 y=a m=04
「あれ? ひめっち、外で遊んでたの?」[lr]
「先輩の目から見ても引きこもりっすか、ウチの姉」[lr]
 ……いや、まぁ引きこもりだけど。[lr]
「今は超インドアですけどね。昔はそれなりに外で遊んでましたよ。ゲームもなかったし」[lr]
;▲立ち:先輩/01 02a 01 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=02 y=a m=01
「へぇー、ちょっと意外」[lr]
「今は外にあんまり出ないんで、真っ白ですからね」[pcm]
;▲立ち:先輩/01 08a 02 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=08 y=a m=02
「うん、ひめっちもそうだけど、稔くんも」[lr]
「え?」[lr]
;▲立ち:先輩/01 01a 01 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=01 y=a m=01
「今の稔くんから腕白ボウズって感じはしないなぁ、って思って」[lr]
「う、そうですかね」[lr]
;▲立ち:先輩/01 02a 01 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=02 y=a m=01
「うんうん。なんていうか、メガネをキラーンってさせて、『伊万里、ダンボールを調達してくるんだ!』みたいな」[lr]
「ええー、それ、どんなイメージなんですか。しかも俺メガネじゃないし」[lr]
 口をとがらせて見せるが先輩はニコニコと笑顔のままだった。[pcm]

「先輩は? 子供の頃どんな風に遊んでたんですか?」[lr]
;▲立ち:先輩/01 05a 03 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=05 y=a m=03
「んー……。そうだね、ウチ、両親が共働きだったからあんまり外では遊べなかったかな。家の中で本読んだり、お絵かきしたり、習い事してたり」[lr]
「え、一人でですか?」[lr]
;▲立ち:先輩/02 06a 01 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=02 e=06 y=a m=01
「うん。ちょっと小学校から家まで遠かったし、習い事ある日は暗くなる前に家に帰らなくちゃいけなかったから、学校終わってから友達とはあんまり遊ばなかったかなぁ」[lr]
;学校終わったら友達とはあんまり にすべきか
「ふぅん……」[lr]
 俺の家も共働きだが、放任主義に近かったからそういうことはあんまりなかったと思う。伊万里の家で面倒を見てもらっていたからだろうか。[pcm]

「でも、それだとつまらなくなかったですか? 放課後」[lr]
;▲立ち:先輩/02 05a 02 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=02 e=05 y=a m=02
「うーん、そうなんだけどね、慣れちゃったかな。別に家から出ちゃいけないわけじゃなかったし、ウチに友達が遊びに来てくれることもあったから」[lr]
 先輩の指がネコのお腹をくすぐる。[lr]
;▲立ち:先輩/ 03 01a 01 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=03 e=01 y=a m=01
「それに、夜になったらお母さんも帰ってきてたから平気だったよ?」[lr]
「そうですか」[lr]
;▲立ち:先輩/03 05a 04 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=03 e=05 y=a m=04
「うん……。まぁでも、さびしかったのかな」[lr]
 自分自身にさえ聞こえるか聞こえないかわからないような声で、ぽそりと呟いた。[lr]
「先輩?」[pcm]
;▲立ち:先輩/01 08a 02 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=08 y=a m=02 c=1
「今ね、すっごく楽しいの。ひめっちがいて、稔くんがいて、みんながいて」[lr]
 いつの間にか眠りこけているネコを胸に抱いて先輩はほほ笑んだ。[lr]
;▲立ち:先輩/01 01a 02 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=01 y=a m=02
「んー、長岡くんはちょっとエッチだけど、しょうがないよね」[lr]
 あの長岡をしょうがない、で済ませる先輩は偉大だと思う。[lr]
;▲立ち:先輩/01 02a 01 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=02 y=a m=01
「でね、みんなのお手伝いして、ありがとーって言ってもらえると、すっごく嬉しいの」[lr]
 ダンボールをそっと撫でながら、先輩は話を続けた。[pcm]
;▲立ち:先輩/01 05a 05 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=05 y=a m=05
「もうすぐ、この学校ともお別れかなって思うと、ちょっとさびしいけどね。いい後輩もできたのになぁって思っちゃう」[lr]
「みずきとか生徒会の人?」[lr]
;▲立ち:先輩/01 08a 01 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=08 y=a m=01 c=1
「特に、稔くんかな」[lr]
 う、そんな笑顔でまっすぐ見つめられるとちょっと照れます。[lr]
「…………」[lr]
 思わず黙ってしまったが、気まずい感じはしない。むしろこそばゆい空気がこの秘密基地に満ちていた。[pcm]
;▲立ち:先輩/消し
@cl pos=c
;♭SE:学校のチャイム/ワンショット
;※学校のチャイムのSEがあるなら、↓の記述消してください
; キーンコーン……
@playse buf=0 storage="se3"
 廊下のスピーカーから昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。[lr]
 このゆったりとした時間が終わってしまうのがもったいなかった。[pcm]

;▲立ち:先輩/01 08a 01 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=08 y=a m=01
「さて、それじゃあこの子を離してきますかね」[lr]
 すっかりおとなしくなって全身で先輩の胸を堪能しているネコを抱きかかえながら先輩が立ちあがった。[lr]
「あ……、先輩」[lr]
;▲立ち:先輩/01 01a 04 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=01 y=a m=04
「なんでしょ」[lr]
 ネコを落とさないように気をつけながら戸に手をかけて振り返った。[pcm]
「卒業しても、遊びに来てくれていいですからね」[lr]
 先輩の居場所はたくさんあるから。[lr]
;▲立ち:先輩/01 08a 02 00 00 00
@saki pos=c wear=u pose=1 b=01 e=08 y=a m=02
「そーさせてもらいますねっ」[lr]
 手をひらひらさせて先輩は教室を出て行った。[pcm]
@cl pos=c
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@fadeoutse time=1000
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