股関節の機能を高めるためにおすすめしたいのが「腰割り」です。
相撲にくわしい人ならわかると思いますが、腰割りは相撲の基本の稽古。
シコや股割りといった稽古もありますが、いずれも腰割りができなければ、
うまくやることができません。それほど腰割りは重要な稽古なのです。

 股関節の機能が高まると、数多くの利点が生まれます。体の要の部分がしっかりするので、重心が安定してきます。筋肉の使い方のバランスがよくなり、腰や膝に負担をかけることがなくなるので、腰痛や膝痛などの関節痛も解消できるはずです。骨盤の歪みも矯正されてきます。骨盤と脊椎の配置もよくなり、腹筋や背筋、体を支える骨格筋にも過度の負担がかかりません。体全体が動きやすくなり、疲れにくくもなるのです。

 腰割りは内臓にも好影響を与えます。股関節周辺の血流がよくなるので、腸の働きも活発化。消化不良や便秘などのトラブルも緩和してくるはずです。下半身の血行もよくなるので、女性に多い冷え症の改善も期待できるでしょう。また、リンパ液の流れが活性化することにより、むくみにくくもなります。免疫系も活発になるので、細菌などの外敵に対する抵抗力も高まるのではないでしょうか。

 こうした効果が期待できる腰割りは1日10回でOK。一度やってみれば、股関節周辺の筋肉が刺激されるのが実感できると思います。腰割りは1日10回が基本ですが、最初はそれ以下でもかまいません。焦らず、ゆっくり回数をふやしていくことが大事です。

注意点としては、腰はゆっくり落とし、膝と腰の高さが同じくらいになった位置で止めること。それ以上落とすと、膝への負担が大きくなってしまいます。以上のことをふまえて、やってみましょう。
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最終更新:2009年02月04日 22:06