【モバミリ】佐久間式P独占法
執筆開始日時
2017/08/06
概要
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「私、女子力上げたいんだ!」
目の前に座った海美さんは、キラキラとした瞳をこちらに向けて言いました。
対する私はと言うと、「はぁ」と曖昧な返事をして、思わず小首も傾げちゃいます。
「女子力ですか? 海美さん」
「うん! 女子力! 上げたいの!」
「……どうして私なんでしょう?」
「だってほら、まゆちゃんは女子力の塊~って感じがするからさ!」
はて、そんな塊で出来ている覚えはありませんが。
どうやら彼女にしてみれば、私は女子力の権化だそうで。
「それにそれに! まゆちゃんは困ってる私のこと、見捨てたりなんてしないよね?」
お祈りをするように両手を組んだ、海美さんが私を見つめます。
眉はたれ、泣きそうな目。結んだ口が表す不安。
ああ、そんな迷える子羊みたいな表情で人を見つめるのは反則ですよ。
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最終更新:2018年11月04日 23:04