【ミリシタ】歌織「ハチドリの雨宿り」【ミリマス】


【ミリシタ】歌織「ハチドリの雨宿り」【ミリマス】


執筆開始日時
2017/07/03


概要


「電車も全滅ですね。そっちはどうですか?」

駅の軒下。音無さんからかかってきた電話に応対しながら空を見上げる。
昨日までの快晴とはうってかわって。そこにはどんよりとした黒い雨雲が一面に広がっていた。

「先ほど社長から全員現場から直帰するようにと連絡が来ました。アイドル達は歌織さんを除いて全員帰宅と帰寮を確認済みです」
「あー……」

そう言われ、思わずため息交じりの声が出る。
タクシーは考えたが、今の時間はこの大雨も相まって1台も捕まりそうにない。待っていたら確実に0時を回るだろう。

「お2人が良ければですけど。今いる駅ってプロデューサーさんの最寄駅ですよね。このまま泊めたらどうですか?」
「は?」

いかん。思わず素のテンションで返事をしてしまった。
雑な俺の応答に音無さんは少しも気圧されることなく。

「明日は朝一でプロデューサーさんが歌織さんをスタジオまで送ることになってますし……ええ! それがいいピヨ! いや、それがいいですよ! ええ! 社長には私から言っておきますから! それじゃあプロデューサーさん! ご武運を!」
「ちょっと! ご武運ってなんですか! ……切られた。明日は書類関係全部投げつけてやろう」

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最終更新:2020年05月26日 20:41
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