【ミリマス】ファーストキスは突然に【みななお】
執筆開始日時
2017/05/23
概要
ミリマス、みななおSSです。
当SSはキャラ崩壊等が含まれる可能性があります。
あと百合です。今回はガッツリ百合です。
どうかそういったものが苦手な方は回れ右をお願いいたします。
私、横山奈緒にとって、週に一度のその時間は至福の時間といっても過言やない。
いやまあ、ちょーっと行き過ぎてる部分もあるけどもやな、でもそれは確かに至福の時間なんや。
「回鍋肉と青椒肉絲、海老炒飯に肉団子、干焼蝦仁、棒棒鶏、小籠包……デザートには杏仁豆腐を準備してるよ!」
目の前のおっきなテーブルにぎょうさん並んでんのは、美奈子のお手製の料理の数々。
プロデューサーさんの胃袋に対する質量攻撃で事務所でも有名な美奈子やけど、私達アイドルに対してはそこまで度を越した量は作ってへん……と思う。
確かに見た感じは壮観やと思うくらいの量なんやけど、そもそも私達はお仕事以外でもレッスンで体動かしてるから、これが意外とぺろりと入ってまうんや。
美奈子自身も、プロデューサーさんとは違って私達はスタイル維持せなあかんの分かってるし、そこはちゃんと手加減してるんとちゃうかな。
「いやー、ホンマいつ見ても幸せな光景やな」
週に一度、私は美奈子の家でご飯をご馳走にいつの間にかなってしもた。
多分最初は、家帰っても作る気せーへんし、でも暖かいご飯食べたいなー、って思っただけやったんやと思う。
それが美奈子のご飯の美味しさやら、嬉しそうな顔やらに絆されてしもて、気づいたら週一の恒例行事になったんや。
さすがにこんだけ食べさしてもろてタダメシってわけにはいかんから、無理矢理お金は払っとるけどな。それでも、ホンマの値段の半額以下や。
「じゃあ私も失礼して、と」
向かいの席に美奈子が座って、私の方を見て笑う。
私はそれに笑い返して、示し合わしたみたいに手を合わせる。
「「いただきます!」」
そろった二つの声に、やっぱ誰かと食べるご飯はええなあ、なんて心が暖かくなるんは、気恥ずかしくて言ったことはあらへんけども。
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最終更新:2017年10月08日 12:50