濱口ヘルの撃ち方


リクエストがあったので書いてみますその1。


まず“濱口”という言葉について理解してないといけない。

「濱口」
何らかの基点Aがあった時、基点Aへ追撃や迎撃をしようとするキャラクターに対し、その時に出来る確定硬直を狙いスキルを打つ事。
多いのがバッシュへの追撃時。
敵をバッシュした時に、追撃をする味方両手等とそれを迎撃する敵が生まれるが、“バッシュした敵ではなく、迎撃に来る敵にスキルを打つ”のが濱口。
要するに、「基点Aに対し対応する敵Aがいる時に、更にそこで加わる起点Bや敵Bに攻撃を撃つ事」が濱口である。
濱口の長所は、AないしBを攻撃出来る場合があるので複数へ攻撃を当て易い。
濱口の短所は、Aに対しメインの攻撃が少なかった時、Aを殺せないのでA基点の意味がなくなること。



■濱口ヘル子ちゃん

まず状況なんだけど、「火皿でヘルを打つ時」で全て書いていきます。説明がなくても、火皿でPWがある時と勝手に解釈してください。

ヘルファイアは基本的に1人に当たる状況じゃ積極的に撃てないと思う。
1人対してヘルを打つのは、PWが余ってる時、味方が余ってる時、キルの可能性がある時、HITが確定の時、これらの時だけでしょう。
何故1人に対して撃たないのかというと、PW消費80で500ダメは効率が悪いのが1つ。スコアも中位で終わるだろうし、瞬間ダメもヘビスマふってたほうが強いのではないかと思う。
そして、撃った後の“PWがない火皿は紙”という要素と、“まとめ焼きをされない状況での硬直は全く怖くない”、とかこれらの要素。
要するにヘルを撃った直後は使い捨ての皿になっちゃうんですよね。それじゃあ全く怖くない。

基本概念として、ヘルファイア重視の火皿に必要なことは、「あいつに寄ってくと常にヘル食らうんだよなぁ」と敵に思わせる事。つまり心理面で勝つことにあります。
そしてこれを簡単に思わせるにはポイントが2つあります。

①その場その場の“一番確実で一番美味しい場所”でヘルを当てる
②常にサボらない

この2点を終始実行するだけで、「あいつに寄ってくと常にヘル食らうんだよなぁ」と思われ、まずは敵を自分の射程内で戦わせないことが出来るようになるでしょう。
防衛/救出スキルがない火皿においてこれは非常に重要な事で、常に粘着されている火皿と常にフリーな状態の火皿であれば、戦争後のスコアは約2倍の差が生まれるぐらいの大きな差があるものだと感じます。

逆に言えば、「ヘルの強さを理解していない火皿は怖くない!」ということになります。

ヘルの強いところは、「瞬時に30~50%のHPを削れる火力!」ではありません。これは全ての職が持ってる長所の1つに過ぎません。
肝心なのは、「ヘルを貰うとDot混みで50%減るから、チャンスでもピンチでも前方で維持出来なくなる」という心理面を突ける事。
ヘルを食らっていない状況でも、敵自身がヘルを食らうかもしれないギリギリの位置取りを自ら避け、チキンプレイになる事が多くなるのです。

火皿は射程の関係上、常に敵の最前線としか戦えませんので、最前線の敵を少しでも後ろにおいやり減らしておくことが重要です。
ヘルを撃っても毎回4人5人に当たるわけはなく、せいぜい1~2人が当てて戻れるライン。この1~2人を常に敵陣最前列に立たせておければ、自分がヘルを撃てば撃つだけ前線への貢献度が加算される状況になるわけです。


前線での敵の圧力が薄くなってくると、周りが見えてきます。
周りが見え情報が多くなる事は“安全性が増える事”に直結するので、パワポを飲んだり遊撃したりサイドアタックをしたりすることが可能になってきます。

この時にはじめて濱口のスタンスを取り入れる事が可能になるのではないでしょうか。

基本的に、ヘルは狙いにいってはいけません。常にラッキー!うめぇ!の感覚で当てるのがいいと思います。
2~3人を“狙いに行く”大抵の火皿は、自身の射程を理解していないが故、自分だけ飛び出てカレスやジャベ、または生バッシュを貰って死ぬ…。
なんてことが非常に多いと思います。
これは、「周りが見えていないから」の一言で解決出来るんですね。つまり、射程が短いのに己の火力を過信し、“攻撃は最大の防御”スタイルを
理性が抑えられなかったことに原因があるわけです。
逆に“そもそも危険がない”状況であれば、攻撃は最大の防御!が通用すると言い換える事が出来るのです。

ですが勿論常に2~3人をヘルで焼ける火皿は存在します。
しかしこのクラスの火皿は、国でも5人居るか居ないかレベルのとても質の良い火皿で、他の火皿と比べ何処が優れているのかと言えば、「どのような状況でも周りが見えるアンテナの持ち主」と言えるでしょう。
死なない位置取りを逐一理解出来ているので、冒険をしても問題ない。
例え大人数の前線でも、1秒たてばフリーのスペースは刻一刻と変わってきます。これを毎秒単位で理解しているかいないか、これが重要です。
このフリーのスペースに常に位置取り、自分は食らわないでアドバンテージだけを持って行く火皿が、後々敵に「当てられないけど食らってしまう」と思わせ、更にやりにくくする事に繋がるのです。
結局、チャンスにだけ出て行く火皿ではなく、最初から当てまくる火皿が有利なんだなと伝わってくれればOK。

ですから、“ただの火皿レベル”では濱口をオススメしません。

ここで言うただの火皿とは、火皿時の平均キルが5以下/平均PCダメが10000程度のプレイヤーでしょうか。
何故なら、濱口のメリットだけを通そうとして、濱口の危険性を全く理解していないから。

上手い火皿は、濱口を使うから上手いわけではありません。
追撃、迎撃、濱口、いずれをとっても必ず複数に当てるからです。
確かにこの3点を比べるのであれば、濱口時の敵へのHIT数は若干増えるでしょう。
しかし、「濱口はいくら頑張ってもスパイスにしかならない」ことを理解しておくことがまず重要であり、まずは追撃と迎撃時にキッチリ複数に当てる練習をしていくことが、濱口の上手い皿になれる秘訣だと思います。



■濱口ヘルを当てる

前置きが長くなりましたが濱口ヘルについて!

最初に定義した通り、濱口はデメリットがあります。

「Aに対しメインの攻撃が少なかった時、Aを殺せないのでA基点の意味がなくなる」
これです。
例えば敵の片手にバッシュをして、味方がそこに追撃をしない。火皿のあたなは片手の周りにクランブルを撃ちに来た両手にヘルを入れる。

こんな状況で、その後どうなるかわかりますか?
ノーダメージ耐性を持った片手が前に出てくるだけで、前線ラインは変形し破壊され押されます。たった1人の敵が今まで拮抗していた前線を崩す。
これを未然に防ぐには、まず1つが「罠バッシュをしないこと」、もう1つが「追撃にいけたアナタがヘルを撃ちこんでおけば」ということ。

結局、前線が押されればやりにくいのは自分なんです。味方全員もそれぞれやりづらくなる。身体を張る人は飲み込まれるから下がる、だから牽制がきかず敵の皿スカがフリーになる。そうすると敵の手数が増えるから、攻撃を食らうのはこちらの皿スカ。HPがなくなるから全体が下がり、ラインが下がる。
全体が下がり劣勢時の硬直は命取りになるので作れない。つまり自分がスキルを撃てなくなる。

だからまずは基点Aに対して迎撃と追撃をすることを忘れないで下さい。
PW80回復はたった12秒ですが、前線が一回ぐちゃぐちゃになれば元に戻るまで5分はかかることでしょう。
たった1度片手にヘルを撃つか否かを躊躇しただけで、5分もの間自由が奪われるんですよ。これはスコアに大きなマイナスを残すと思いませんか?

そもそも濱口は、「基点Aを無視して、他の敵複数にHITさせて、前線全体の総HPを有利にする行為」だと思います。
つまり、ヘルを当てた人数を敵の前線からマイナスし、こちらのデッドがあっても相手を当てた分下がらせ帳尻を合わそうとする行為です。
もし、濱口が真理だとか正しいと思ってる火皿がいたら、それは自己中で頭が悪いプレイヤー以外の何者でもありません。
勝つのは、キルをとってゲージを減らしたほうなんだというのを忘れないで下さい。


■ジコチュウ・ハマグチ君

それではここからは
「味方を餌にし、追撃も迎撃もせずに、己のPCダメを伸ばす為だけにする濱口」
について解説します。
そもそも濱口は、前線構築やキル取りを考えないプレイなのでオススメしません。
しかし知識として覚えておくことはいいでしょう。

濱口というのは結局利害を考えないオナニープレイです。
“近距離専用瞬間高火力弾幕”と言い換えてもおかしくない気がします。
濱口を撃つ状況というのは、少しでも多くの敵にヘルを当てておき、その後は前線や味方に任せるといった場面がほとんどではないかな。
濱口を撃ってライトでキルをとるだとかいうのは、それは濱口ではなく、ヘルをうって一番瀕死の奴をライトで殺した行為です。
キルまでの過程が見えている状況なら、オナニーである濱口とは違い、意図したヘルからキルへ繋がった、立派な迎撃法でしょう。

つまり濱口は味方を壁にして、尚且つ味方を利用している状況なので、「少しでも前線に貢献したいなら出来るだけ多くの奴に当てろ」ということ。

射程がなく柔らかい火皿であれば、前線状況は1秒でかなり変わってきます。
1秒あれば2~3歩移動できますし、ラグがあってトコトコ歩きをすれば1秒の間に目視してるのが精一杯ですよね。
ヘルの射程はそれほどありませんから、「たった1秒の隙を見つけるために常に立ち位置を変えている」ということが多いと思います。

「敵の攻撃を受けなく、確実にスキルが発動出来、一番敵が食いついてきそうな場所を射程に入れられる場所」

この3つを要する場所を探すのがまず濱口狙いの鉄則。

濱口を狙っている火皿は、大抵ジャベやライトは考えません。
ヘル以外のスキルを使っている間に、「1秒=一瞬」を見逃してしまえば勿体無いですからね。
ですから常にPWは100キープしてるのが多いのではないかなぁと考えます。
つまり、いつでもヘルが撃てる半面、全体のスキル率はヘルが圧倒的多数となる、ヘル厨の誕生です。

でも本当は、濱口狙いの火皿がヘル厨にかわってくると前提も変わってきます。
ヘル厨はヘルしかうたないので、追撃でも迎撃でも濱口でも、常に1発に重みを置いています。
つまり、「撃つなら多数に当てるのが絶対条件」の覚悟で前線にたっているものだと思います。

追撃や迎撃をせずにオナニーをして濱口を探すなら、追撃も迎撃も複数に当てる覚悟を持っているヘル厨のほうが俺は貢献してると思います。
重要なのはあなたのスコアや結果ではないんです。
敵に「あいつに寄ってくと常にヘル食らうんだよなぁ」と思わせる事。

何処から打たれたかわからない攻撃に恐怖を覚えますか?危機感を持ちますか?

レインやジャッジがそうでしょう。
「うぜー」とか「いてー」という反応は出来ますが、「○○が打つレインがうぜー」とか「○○が打つジャッジがいてー」とは思わないでしょう?
つまり、このような何処から食らったかわからないものは“運が悪かった”で片付けられてしまうんです。

おっきいぷらいむがバッシュを打つとするでしょう。されたほうはどう思いますか?
「うぜー」とか「いてー」では断じてないですよね。「おっきいぷらいむがバッシュしてくるから次は近づくのは止そう」って思いますよね?w

見えてる敵の、見えてる攻撃は心に残るんです。
特に、全スキルの中で一番シンプルで一番強い攻撃がヘルファイア。
強さとは、相手が“身を持って感じて思う事”です。相手が認めてはじめて強さを手に入れられるのです。自己満足では手に入りません。

濱口ヘルを狙う人は強くなれない。

追撃も迎撃も濱口も全て狙い、全てHITさせ、全て複数に当てる事が出来れば、濱口を多く食らった人にだけ『あの火皿のヘルいてぇ』と思わせる事が出来るでしょう。これが濱口を狙う火皿が求めてるゴールではないでしょうか。

濱口ヘルの撃ち方ということで、最後にまとめるとすれば

濱口なんか狙ってる火皿は中位で止まります!

と言っておきましょう。
もっともっとヘルの真の強さを理解し、無限の強さを手に入れましょう。

ちなみに俺は今でも全職中火皿が一番戦争では強いと思っています。
最終更新:2008年12月02日 20:50