クリムゾン・スノー 第一幕

舞台劇 クリムゾン・スノー
 第一幕

<登場人物>
クローディアス…男、主人公
ガーツルード…女、クローディアスの姉
ポローニアス…男、クローディアスの弟
オフィリア…女、ポローニアスの婚約者
フォーチンブラス…男、オフィリアの知人 

<あらすじ>
オフィリアはポローニアスと婚約していたが、実はクローディアスと愛し合っていた。
それを知ったフォーチンブラスは、
彼が密かに想いを寄せていた
ガーツルードとの仲を取り持つことを条件に、
オフィリアとクローディアスの仲介を申し出る。
オフィリアはその条件をのむが、ポローニアスがそれを察知し、
オフィリアとフォーチンブラスを殺害する。
その後、フォーチンブラスに惹かれ始めていたガーツルードは、
復讐の念に駆られ、ポローニアスを殺害し、自らも命を絶つ。
ひとり残された形となったクローディアスは、
運命の非情さと自らの非力さを嘆き、吹雪の中へと消えていく 第一幕 始まり

舞台の後ろから手前に向かって三つの椅子が並んでいる。
そのうちのひとつ、中央の椅子にクローディアスが座っている。
「望まれぬとも、ひたすら雪は降り積もる。望まれぬとも、ひたすら想いは募りゆく。だがオフィリアは弟の許嫁。弟を裏切るわけにもいかぬ…」
クローディアス、下手より退場。クローディアスと入れ替わるように、上手よりオフィリア登場。
雪の降る窓際に立ち、ため息をつく。
「腕を伸ばせばすぐそこに。されど届かぬこの想い。皮肉なことだけれど、私が愛しているのはクローディアス。このままポローニアスと結婚式を迎えれば、この想いは叶わぬまま消えてしまう」

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最終更新:2012年05月02日 12:03