お知らせ
11月7(金),8(土)に四日市ドームで「リーディング産業展みえ2008」というイベントが開催されます.
GMTの日本語表示
GMTを使って文字を書く場合,デフォルトでは1~34番までのフォントが入っています.
しかし,この状態では日本語を書くことができません.
そこで,フォントを追加し,日本語のフォントを導入します.
まず,O:\研究室ワークショップというディレクトリの中に「CUSTOM_font_info.d」というファイルがあります.
これを,GMTをインストールしたディレクトリ(私の場合はC:\Program Files\GMTですが,人によってはC:\GMTという場合もあると思います)内にあるディレクトリC:\Program Files\GMT\share\pslibにCUSTOM_font_info.dをコピー&ペーストします.
適用されたかどうかを確認するために,コマンドプロンプトを起動します.
pstext -L
色々な数字が出てくると思いますが,35~42番が表示されていれば大丈夫です.
各フォントの最後尾にHとVといインジケーターがありますが,それは横書きと縦書きを識別するためのインジケーターです.
Hが横書き,Vが縦書きを意味しています.
これで,GMTで日本語を書き表すことができるようになります.
日本語を書いてみましょう
では,pstextを使って,日本語を実際に書いてみましょう.
下のコマンドを入力してください.
echo 2 2 30 0.0 35 MC 日本語マスター | pstext -JX10c/10c -R0/10/0/10 -Bg2 -P -V > test.ps
pstextの前にある「|」は日本語キーボードでは円マークの位置にあります.
シフトキーを押しながら円マークをタイプすると,「|」が表示されます.
psやeps形式の画像が表示できるビューワー(例えばGSView)などで見ると,日本語が表示されていると思います.
<使用したコマンドの説明など>
- echo(エコー)
- 直訳すると「やまびこ」.やまびこと同じように,echo以下に入力した文をそのまま表示する.
今回の場合はpstextに入力する情報をecho以下において,pstextに読ませています.
- 2 2 30 0.0 35 MC 日本語マスター
- pstextに求められる入力値.
前から,文字を表示させるときのx座標(2),y座標(2),文字の大きさ(30)pt,傾き(0.0),文字の種類(35),文字の位置(MC),表示させたい文字列(日本語マスター)という順番.
- pstext
- GMTにおいて文字を表示させるためのコマンド.本来であれば,このコマンドの後に表示させたい文字列が書いてあるファイルを指定するが,今回はechoを使って略しています.
- -JX10c/10c
- GMTのたいていのコマンドで必須のオプション.地図の種類を指定しています.
-JMの場合は横メルカトール,-Jkfの場合はエケルト第4図法など,様々な表示の仕方があります.グラフを表示させる場合は-JXを使います.
今回の場合は縦10cm,横10cmのグラフなので,-JX10c/10cと書きます.
- -R0/10/0/10
- GMTのたいていのコマンドで必須のオプション.表示範囲を指定します.
後ろについている数字の意味は,-R「x軸の最小値」/「x軸の最大値」/「y軸の最小値」/「y軸の最大値」.
- -Bg2
- 地図のアノテーションや,タイトル,グリッドの指定をするためのオプション.
今回はx,y方向共に2ずつグリッド(g}を引くので,-Bg2となります.
- -P
- 縦書きにするためのオプション.
GMTはデフォルトで横書き(Landscape)なので,縦書き(Portrait)にしたい場合はこのオプションをつけます.
- -V
- 詳細表示をさせるためのオプション.
通常では表示されない詳しい処理状態(Verbose)などを表示させたいときに使います.
-
最終更新:2008年11月11日 14:18